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StoryWriter

皆さんこんにちは。

いきなりですが就活はクソです、まだ1社しか受けてないんですが早速お祈りされまして(自分に対して!)鼻で笑ってしまいました。就活なんてこんな1大イベントにしなくても、適当なタイミングでやりたいことができる世界だったらいいのにな~とか思ってます。でもこんなシステムでも結果残せる人は残せているわけでして… やっぱり自分って無能なんだなあ、やれやれ… とか思いながらまたESを書く日々です。どうにでもなれ!

さて、前回さらっと述べましたが、僕は80年代90年代の邦楽が大好きです。

最近の音楽もまあまあ聴くんですけど、やはり幼い頃から父親が運転する車で流れていた音楽の雰囲気がまだ僕の根幹に流れているようで。今でも中古CDショップであの時代の曲を漁っています。

そして、今回僕がお話したいあの時代のアーティストというのが、かの有名な「JUDY AND MARY」なんです。

僕と同年代の人なんて「そばかす」とか「Over Drive」しか知らないかもしれません。

JUDY AND MARYの楽曲って今聴いても全く古さを感じないポップロックなんですよ。分かりやすい世界観の楽曲だけど演奏は結構独自のクセがあって、楽器を演奏する人ほどより楽しめるバンドなんじゃないかなって思います。特に2枚目のアルバム『ORANGE SUNSHINE』からポップ路線に移行してきており、それと共に世間に知られてきたような印象がありますね。実際CDのセールスも伸びてきていたようです。

ちなみに、全曲好きな僕が残酷にも1番好きな楽曲を選ぶとしたら、やっぱり「KYOTO」です(3枚目のアルバム『MIRACLE DIVING』収録) 。ギターのTAKUYAさんが京都出身でして、地元を歌った曲です。元々好きな曲でしたが、僕が高校の修学旅行で京都に行った際、鴨川辺りをバスで通った際にたまたまイヤホンから流れていた曲で、ちょうど〈鴨川超えて急ごう 古びた景色にはしゃぐ人達を〉の歌詞が流れてきて… 楽曲全体の京都生まれの切ないロック調と相まって勝手に感動した記憶があります。あと、間奏後のギターのアプローチが天才的ですよ。好きすぎて、ギターとアンプを家から持ってきて高校の音楽の時間にクラスメイトの前で演奏したくらいです。迷わず聴けよ、聴けば分かるさ。是非。

高校生の頃に「ミュージックステーション」なんかでやっている懐メロ特集で度々JUDY AND MARYがフィーチャーされていて、なんとなく気になっていた僕はとりあえずベストアルバム『FRESH』を地元の中古CDショップで購入しました。そしたらなんとまあ良曲揃い!

こんなに分かりやすくて存分にボーカルYUKIのイコンとそのカリスマ性を示せる楽曲達、そう見えて手の込んだプレイをする演奏陣… バンドとして1つの方向性に向かっている理想的な感じがしました。その中でもギターキッズの僕にとってはギタリストTAKUYAの鋭さと跳ねるようなフレーズがどうしてもカッコよくて… 耳コピが難しかったのですぐスコアを買って遮二無二練習した記憶があります。初めて「Over Drive」が形になった時は嬉しすぎて朝起きてから学校行くまで(アンプを通して)弾いて、放課後帰って激チャリして家で(アンプを通して)弾きまくってました。

そんなこんなでJUDY AND MARYの曲を聴いてライブDVD観てギター弾いて… でも既に解散していたバンドなので生で観ることは叶わないままだったんですが、そんな中で上京してきて、たまたまTAKUYAさんの結成していたTAKUYA and Cloud Collectorsのライブがあることを知って下北沢の小さなライヴハウスに行ったんです。JUDY AND MARYのライブは観れないけどTAKUYAのギターは聴けるんだ! って息巻いて行ったライヴ、JUDY AND MARY時代から使っている赤のボディにロゴや落書きが入ったギターがステージ上に立てかけてあるのを観た時から僕の心臓のBPMが高まりっぱなしでした。

正直、解散後のTAKUYAのソロワークスは全く追えていなかったのですが、JUDY AND MARY時代の頃からの独特の手クセフレーズとシャキっとした音とその音粒のバランスに終始圧倒されていました。根幹はもちろんJUDY AND MARY時代から築いてきたサウンドではありました。でも僕がギターを弾いてカバーしたつもりになっていたものと全然違うのは当然、ひいては予想していたよりも遥かに上質なものだったんです。

悔しくって嬉しくって… 不思議な興奮状態になりました。でもどうにか1秒でも早く近づきたくなって、とりあえずTAKUYAのギターのボディデザインと同じTシャツを買って帰りました。謎のアプローチです。でも、そんなことでもTAKUYAに何か近付けるんじゃないかと思ったら嬉しかったんですよね。家帰ってまた1から、スコアじゃ分からないクセまで完コピしようって思ってしばらく弾いてなかったJUDY AND MARYを弾き続けました。次のサークルのライブでは、それまでよりはちょっと近付けたかな? って僭越ながら思ったり…。

収拾つかなくなるのでこの辺りで。

音楽好きなのに楽器やってない方は是非ご自身でも演奏してみてからライヴに行ってみることをオススメしますよ。楽しみ方も変わってきますし、何よりもっと好きになれちゃうんだから。

就活したくない! 共産主義国家に行って仕事与えられたい! 今週はこの辺で!

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
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