watch more
StoryWriter

皆さんこんにちは。

僕の志望する企業はES締め切りが遅く余裕をかましていたのですが、気が付いたら締め切りも迫っており、しかも行きたい企業については5つくらいしかなく…。僕は自分の好きな事しか頑張れないタイプなので、興味のないものには全く興味を示せない性格なんですよ。なので、普通のメーカーやインフラ系の企業の説明会を聞いても「へー、すごいんですねえ」しか感想が出なくて… 自分がそこに与したい! ってなかなか思えず、僕の就活ってどうなっちゃうんだろって路頭に迷ってます。

さて、僕の先のない話は横に置いておいて…。

今回は僕が大好きなモンスターバンド“LUNA SEA”について書かせていただきたいと思います。僕と同年代の人はもしかしたらあまり馴染みがないかもしれませんが、X JAPANとも比べられることもある90年代を駆け抜けたバンドです。

僕が出会ったのは、高校生になったばかりの頃。X JAPANの「紅」を聴いて「やっぱXが最強だわww」と厨2の狭い視野でわめきながらYouTubeで観ていたライヴ動画の関連動画で見つけたのがLUNA SEAの「ROSIER」でした。X JAPANを観ている時は、ぼんやりと「YOSHIKIすごーい、hideかっけー」というミーハーな気持ちでした。命を削るようなパフォーマンスとバンドとしてのストーリー性、カリスマ性に魅せられていただけと言えばそうなんです。もちろん大好きですけどね! その時はX JAPAN系の当時流行ったタイプね~くらいの気持ちでした。

そして、LUNA SEAに劇的にハマったのは大学に入ってからでした。

高校の時は「ROSIER」「I for You」などの代表曲をなぞっていただけですが、大学の軽音楽サークルでLUNA SEAのSUGIZOパートを担当することになり、色んなライヴ動画を観ていました。そこで「僕はSUGIZOになれっこない!」ということを痛感しました。指遣いのしなやかさ、アンプやエフェクトのシステム、ビジュアル… 自分のへっぽこギターとは違うなあ、なんて思いながらも見ていくうちにどんどん気になっていった僕は、2014年のクリスマスに埼玉スーパーアリーナで開催されたライヴに足を運んでみました。2階スタンドの後方だったんですが、伝説のバンドってこういうもんなんだなあ、(溜息)と。僕はそれまで歴の長いバンドのライヴに行ったことがなかったのですが、遠くまで伝わってくるバンドのパワーは勿論のこと、とりわけ目を惹いたのはSUGIZOさんの魅せ方でした。ライヴ前にステージ上で念入りに鏡をチェック、お客さんを誘惑するようなセクシーな所作、時には咆哮を上げるような勇ましい動き。全てがカリスマ的なカッコよさを帯びていました。デカダンな雰囲気を纏いつつもセクシーな男ってこういうことなんや! みたいな。翌日にはディスクユニオンで終幕前のアルバムを全部買い集めましたよ。

ライヴ動画も前よりたくさん観るようになって、演奏は勿論、同時にステージ上でのSUGIZOさんの魅せ方を観るのが楽しみになりましたし、自分がライヴする時はどう見えるかというのも意識するキッカケになりました。

その後まもなく、僕は中国へと留学に飛ぶことになったのですが、向こうでもSUGIZOさんやLUNA SEAに関する書籍はネットで取り寄せて読んでました。音楽一家で英才教育を受けていたSUGIZOさんはインタヴュー集「A PRAYER」の中で「親の音楽についての指導は厳しく、学校がある日でも朝夜の練習を強いられていた。その中で何かをやるときはがむしゃらに練習することが当然になっていった」という旨の発言がありましたが、美しく気高くパフォーマンスをするというのもやはり努力に裏打ちされた後光が射しているものだったんですよね。SUGIZOさんはナルシストな言動も目立ちますが、努力に確実に裏付けされた実力があるからこその自信、自分が信じるものに対して純粋で真っ直ぐな気持ち(本人はオタク的な性格と称する)があってのカリスマ性だったんですね。努力家で自分に正直… 僕と対照的だなあ、とSUGIZOさんのインタヴューを読む度に感じます。

僕はどうにも自分にはない優美さや意志の強い人を好きになる傾向があるのですが、SUGIZOさんはその骨頂といってもいいかも。

僕もギターを弾いてきた人間なのでSUGIZOさんの話ばかりになってしまいました。ちなみに、僕が1番LUNA SEAで好きな曲は終幕前にリリースされたアルバム『LUNACY』より1曲目の「Be Awake」です。最高傑作と称されたアルバムの1曲目というだけあって疾走感もあるのですが、終幕前のラスト・アルバムなのにこれからまだ何か始まるんじゃないかと期待したくなるようなクオリティの曲です。ライヴ映像もあまりなく、まだ生で聴けていないのでいつか聴けたらなあ…。

今週はこんなところで。
よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
 .

PICK UP