watch more
StoryWriter

皆さんこんにちは。僕です。

周りは皆、就活真っ只中でやれリク面だのお祈りされただのとザワついておりますが、僕は適当にESを出して筆記試験やら面接待ちです。ESでは特に困らないのですが如何せん面接が…  僕は目上の人や知らない人と話すというのがホントにダメで、せめて余計なこと言わんどこうって思っているんですが、黙ってしまうとそれはそれでダメなわけで… なんやねん!

無難で中途半端というのが1番ダメだと渡辺社長(※インターンに通っているWACK社長)はよく仰っていますが全くその通りです、どうせなら的外れなこと言いまくって失敗した方がまだマシなんでしょうね… アスペ全開で面接臨みます、どうにでもなれ。

さて、今回僕がお話したいのは「SIAM SHADE」です。

大学の軽音楽サークルで好きなバンドを聞かれた時に「JUDY AND MARYとかSIAM SHADEとか…」って答えたら「「るろうに剣心」が好きなんですか?」って大体ツッコまれるんですよね。ちなみに「るろうに剣心」は大好きです。学校の掃除の時間にほうきで飛天御剣流を繰り出していたのはあの時代の中学生では僕だけかと。

話を戻しますと、僕は90年代の邦楽が大好きでして… SIAM SHADEは「1/3の純情な感情」くらいしか知らない方もいるかと思いますが、なんというんでしょう… ヘドバンするような曲もあれば爽やかな曲もあって、でも全曲しっかり技巧を凝らしているんです。やっぱりsurface(現SURFACE)とかもそうなんですけどこの時代の分かりやすいJ-Rockが大好きなんですよ。

なんでSIAM SHADEを知ったのかと言われますと、やはり兄の影響ですね。

よく兄の部屋に忍び込んでは気に入ったもの(多くはエロDVD)を拝借していたのですが、同時にMDもよく拝借してました。兄のMDの表面には曲名とか一切書いていなかったので、それをウォークマンでこっそり曲名も分からずに色々聴くのが楽しかったんです。それらのMDの1枚に入っていたのがSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」でした。

言わずもがなの名曲でして、当時の中学生は湘〇乃風とか〇山テルマとか聴いて自分を重ね合わせてるのがエモかったらしいんですが、そこら辺は曲としては聴いてるだけで感受性の乏しい僕はあまり感情移入できなくて… 同級生を見ては「そんなん着うたにして心と携帯震わすなや」とか内心尖ってたクチです。

そんな尖ってた僕にも「1/3の純情な感情」は何故かスッと胸に入ってきたんです。

今振り返ると「周りと違うもの聴いてる自分カッケェ」っていう中学生特有な情緒から来ていたのかもしれませんが、それにしても男臭くてバンドとしてカッコイイなあって素直に感じました。Judy and Maryなんかは割とジャキっとしたギターサウンドでカッティング奏法なんかで刻むものが多いんですが、SIAM SHADEはハードロックでブリッジミュートでズンズン刻む感じが僕にはカッコよかったんです。

ちょっと前に「人は14歳の時に聴いていた音楽を一生好み続けるということが科学的に証明された」というニュースを見ましたが、今SIAM SHADEを聴いていてもそう思います。後天的にですが遺伝子にハードロックが刻み込まれたのが14歳なんだなあと思いますし、SIAM SHADE以来好きな音楽がどんどんハードロック路線に寄ってきたと確かに感じてます。

さて、ちょっと前までの90年代バンド再結成ブームに際してSIAM SHADEも再結成してましたね。僕も何回か観ることができました、最初は2013年のさいたまスーパーアリーナでの公演。再始動後唯一の新曲もリリースされましたし、全盛期の公演を見れなかった世代の僕としてはとんでもないプレゼントのような公演でした。ある程度ギターの経験も長くなっていた僕にはDAITAのプレイが如何に繊細で高度なものか改めて再確認できましたし、同世代のバンドとは勿論、最近のJ-ROCKとも一線を画した「漢」くさい真っ直ぐなロックを目と耳と肌で感じられたのは、これからも音楽を聴いていく上でかなり大きな財産になります。ライヴで直接感じるっていう経験は、自分の今後好きなアーティストを聴く上で心のエフェクトになる点がいいんですよね。

 

一昨年のデビュー20周年目を節目に再度幕を下ろしたSIAM SHADEですが、またそれぞれの音楽活動をしていく中でまた5人が交われたらいいな… と淡い期待をしております。

今回はこんなところで。

ちなみに僕の一番好きな曲はシングル「1/3の純情な感情」のカップリング「D.D.D」です。

それではまた来週。よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
 .

PICK UP