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【連載】ヨコザワカイト「digる男。」Vol.10「少し背伸びをして東北新幹線」

StoryWriter

お世話になっております、株式会社SWインターンのヨコザワカイトです。

背伸びをしてしまうことってありますよね。難しい本を手に取ってみたり、ちょっといいレストランを予約しちゃったり。

今回は、僕が少しだけ背伸びしてdigったこのCDをご紹介します。

『THRU TRAFFIC』東北新幹線

若くして天才と謳われ、山下達郎のPERFORMANCE 1988-1989ツアーでサポートを務め、ライヴアルバム『JOY』収録の「蒼氓」に自身のギタリストとしての頂点とも言える全身全霊を注いだ名演が記録された鳴海寛と、女性初のレコード大賞編曲賞を受賞し、総作編曲数1500曲を超える山川恵津子、二人の天才が残したワン&オンリーの奇跡の名盤。(NARUMIN MUSIC / TAKESHI NAGAKUBO)

=楽曲リスト=
1. Summer Touches You
2. Up and Down
3. 心のままに
4. ストレンジ・ワイン
5. September Vallentine
6. 月に寄りそって
7. Cloudy
8. Spell
9. ラスト・メッセージ

 

東北新幹線は、ギタリスト鳴海 寛と作曲家/編曲家山川 恵津子のユニット。1982年リリースの『THRU TRAFFIC』が唯一のアルバム作品になります。

タワレコの試聴機で1曲目の「Summer Touches You」を聴いた瞬間に「あ、本物だ」と思わず声を漏らしました。予想の遥か上を駆け抜けていく巧みなコード進行。そこに乗る様々な表現を魅せるギターや奥深さを増していくコーラス。それを超えて届けられる鳴海と山川の甘い歌声。1曲1曲の完成度の高さは、音楽的な分析ができる人ならもっと語れるんだろうなと思ってしまいますが、少しだけ背伸びをして、この確かに良い音楽を理解しようとしています。

CITY POPやJ-AOR(Album-Oriented Rock/Adult-Oriented Rock)に分類されるのでしょうか。昨今のCITY POPばかりを聴いていたので、てっきり身軽さがこのジャンルの武器のなのかと思っていたのですが、本アルバムに収録された曲達はしっかりと向き合って味わう魅力で詰まっている、そう言えるのではないでしょうか。でも歌詞はロマンティックでどこか現実逃避的。CITYから少し抜け出したような感覚がCITY POPにあると思うと不思議な話ですね。

このCDが気になった方は、是非各CD shopへ。

※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。

ヨコザワカイト(よこざわ・かいと)
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。株式会社SWで学生インターンをしながら就職活動中、そして迷走中。ガガガSPが大好き。

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