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StoryWriter

お世話になっております、株式会社SWインターンのヨコザワカイトです。

Digの聖地disk union。僕が初めてそこに訪れたのは、右も左もわからぬ、高校生の時でした。緊張しながら入った店内には、黙々と下を向き指を動かす大人達の姿。どうやって選んだらいいのか、何を買っていいのかも分からずに1人で気まずくなり、外に出たのを今でも覚えています。

そんなdisk unionに、初めてレコードショップに行くという友人を連れてdigってきました。ジャケットでCD/レコードを選んだこともないという彼。初めての体験に戸惑いながらも、直感で気になった3枚を選んでもらいました。

まず手に取ったのは、!!!(Chk Chk Chk)の2004年に発売されたシングル『Hello? Is This Thing On?』。パッと見渡した時に、このサイケな!!!のジャケットが一番最初に見えたのだとか。やっぱりジャケットのインパクトって大事なんですね。新アルバムのリリースや来日公演も決まった彼らを選んだのは正直タイムリーで驚きました。

聴いてみた感想は、
「テンポとかリズムが、ノリのいい感じで好き。ちょいちょい入ってくるエフェクトに時代を感じた」とのこと。

 

続いて、ジャケットの可愛い文字が気になったというTHE LAKE MATTHEWSの「Gimme Five!!」。THE LAKE MATTHEWSは、シンガーソングライターの杉瀬陽子がキリンジの堀込泰行らと組んだ期間限定の“ミステリーバンド”。杉瀬と堀込の優しい歌声とSFのようなスケールを見せるロマンティックな歌詞が魅力的なオリジナル曲「Pegasus」は必聴の名曲です。

「ジャケットの通り、優しい感じの曲。声が好き。」とのこと。素直な感想が魅力をまっすぐに伝えています。

 

最後に選んだのは、NIRVANAの『Live At The Paramount』。2011年にDVD化もされた、1991年パラマウント・シアターでのコンサートの模様を収めた作品。なんと今年の4月に発売されたものです。明らかな新品でしたが、そこには気付かずに購入。

「入ってる曲は大体聞いたことあった。シンプルだけど、耳に残りやすい曲だと思った」とのこと。

 

レコードショップに行ったことのない方は、まずは自分の感性を信じてジャケットで選んでみてはいかがでしょうか。知識がなくても、いや知識がないからこそ出会えるアルバムがきっとあるはずです。

※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。

ヨコザワカイト(よこざわ・かいと)
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。株式会社SWで学生インターンをしながら就職活動中、そして迷走中。ガガガSPが大好き。

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