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【連載】ヨコザワカイト「digる男。」Vol.15「イチゼロからニーゼロへ」

StoryWriter

お世話になっております、株式会社SWインターンのヨコザワカイトです。

本連載を書いている今、大阪に来ております。明日9月23日(月)に大阪城ホールで、すしおさんのイラスト集『ALTERNATiVE SiDE OF SUSHiO』を販売する為です。WACKメンの魅力がすしおさんによって凝縮された最高のイラスト集に仕上がっています。発売するのは、BiSH表紙の特別版! 当日のみの販売となっております。チケットの無い方も、会場外にて購入可能ですので、是非お越しください。

さて、今回は前乗り日に難波ベアーズで見たこのバンドの1枚をご紹介です。

otori
『DIGITALIZED HUMAN NATURE』
2010年結成。 2016年ベースにツダフミヒコ(from オワリカラ)加入。それを境に硬質でノイジーなポストパンクから、有機的且つ無機的な国籍不明のダンスミュージックへと進化を遂げる。 2度のカナダツアーを成功させ、日本のみならずボーダレスな活動を展開しているotori。1st『IWannaBeYourNoise』から5年、otoriは最先端といえるダンスミュージックを更新、完成させました。(C)RS=楽曲リスト=
1. エンコード・ジャングル
2. 超現実
3. デジタルネイティヴ
4. XY
5. ストップモーション
6. アティチュード
7. human error
8. null
9. ニューロマンサー

 

今回訪れたライヴは、〈otori 2nd Album 『DIGITALIZED HUMAN NATURE』レコ発ツアーファイナル大阪編〉の初日。出演者はotori、YOLZ IN THE SKY、MASS OF THE FERMENTING DREGSでした。YOLZからの流れがまさに! といった相性の良さ。会場は、その激しいグルーヴに共振して踊り狂っていました。

本作は、そんなotoriの2ndアルバム。1stと比べてカオティックなダンスミュージックがさらに進化し、要素が多く、良い意味でその消化しづらさが癖になります。ちなみにライヴでは、さらに凶暴な消化しづらさが堪能できました。本当に良い意味で!

テン年代ポストパンクバンドとカテゴライズされるotoriですが、そこに当てはめきれない癖の強いグルーヴはもちろんのこと、哲学的な、といって良いのかわかりませんが難解な歌詞もカオスさを作り上げている魅力の1つ。「アティチュード」でも<スタイルではなく、アティチュード>と叫んでいます。進行形なバンドを体験するために、まずはライヴに足を運んでそのカオスの中に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

最後に、話は変わるのですが、大阪の音楽シーンは今どのような状況なのか詳しい方いらっしゃいますか? 関西ゼロ世代、イチゼロ世代という分け方は知っているのですが、今年はイチゼロも終わる2019年。きっとニーゼロ世代の息吹は芽生えているはずです。大阪シーンに詳しい方いましたら、これからくる関西・大阪の勢いあるバンド、ジャンルを是非教えて欲しいです!

来週の「digる男。」では、各レコードショップ、CD屋を巡ってニーゼロの息吹を探してこようと思います。乞うご期待!

※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。

ヨコザワカイト(よこざわ・かいと)
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。株式会社SWで学生インターンをしながら就職活動中、そして迷走中。ガガガSPが大好き。

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