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StoryWriter

皆さんこんばんは。

いきなりですが、僕は“大人”という生き物が嫌で仕方なくて生きてきました。表ではとりあえず体裁のいいことorヘコヘコしてばかりのくせに、そしていざという時にはナアナアにして責任逃ればかりしてどうしようもなくみっともない生き物で気持ち悪いとさえ思っていました(大学後半くらいから色々な“大人”を見てきて全員がそうでもないのかなと思うようになりましたが)。

でも、やっぱり政治家や国会を見ているとやっぱ大人って気持ち悪いなと思います。「その件については調査中でございます」、「関与しておりません」。苦しい言い逃ればかりで見るに耐えない。小さい頃からテレビで中継される国会では、そういうイメージばかりだったから抽象的な“大人”の概念への嫌悪感があるのでしょうか。投げやりな言い方ですが、“大人”なんて何が偉いのか未だにさっぱり分かりません。僕が子供過ぎますね、すみません。

さて、今回お話したいのは「Perfume」です。多感な中学生の頃に最も影響を受けたアーティストの一つです。紛れもなく僕の中学時代に影響を与えたアーティスト。

中学時代にチャットモンチーにどハマりしてしまい、すぐにエレキギターを買ったお話以前もしましたが、実はその前後の時期にPerfumeが「ポリリズム」でブレイクしました。ロックとテクノやシンセのサウンドの相性が良くて大好きという話も以前しましたが、同時期にチャットモンチーとPerfumeにハマったの影響しているのかもしれません。テクノというものを知らなかった僕にとって、ブリブリしたベース音も何もかも新しく感じられていて、ちょっと調べてみると中田ヤスタカさんが作曲プロデュースをしているとのこと。Perfume以外にも、同じく中田ヤスタカさんが参加するcapsule、プロデュースしていおるMEGなど聴き込んでいくうちに「俺もテクノポップ作ってみてえ、歪んだギターとも相性がいいテクノポップ作りてえよ!」と奮い立ち、当時から音楽に詳しかった友達から作曲ソフトをもらってDTMに励みました。まずはPerfumeの曲を自分で全パートコピーしてみようと、家族共用のパソコンを自分の部屋に持ち込んで、ギターで音を探しながら、ソフト上のサンプルサウンドで曲を打ち込んでいきました。アルバム『GAME』があまりに名盤過ぎたので、全曲コピーしてしまいました。

「メロディってこういう流れになっているんだ」、「ハイハットを細かく刻むと疾走感が生まれるのね!」と、新しい気づきが多く、放課後のバスケ部もサボリ、友達との約束も断って帰宅。音階と音色とリズムを探すのが楽しい日々です。そのうちにオリジナルも作ってみて友達に聴かせていると、友達が勝手にネットで公開してくれていました。そこで、プロのゴーストライターの方から連絡をいただき、その方を師と仰ぎまたハマっていく……。のですけど、受験だのなんだのがあって、DTMからは自然と離れていきました。結果今も全く作曲なんてしていないんですけど、でもあの時Perfumeが教えてくれたテクノの素晴らしさと、それを通して曲の聴き方も変わって、もっと音圧とか細かくパートを分けて聴くようになれたのは今でも財産かなと思います。間違いなく、音楽との関わり方を変えてくれたという意味で、僕にとって存在が大きいアーティストだなあ。

『GAME』で好きな曲は「Buterfly」と「plastic smile」 です。

明日から台湾に取材に行ってくるぞウォーーーー!!!

また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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