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男の娘アイドルユニットMMが振り返る、アイドルとして過ごした濃い1年間

StoryWriter

SNSの総フォロワー数が80万人を超えるインフルエンサー“ぎんしゃむ”と“ぷうたん”2人による男の娘アイドルユニットMM(読み:メイメイ)。2016年にSNSを通じて知り合った2人が、2020年に自身のYouTubeチャンネルにてアイドル活動を行なうことを公表し、プロデューサーを募集。2020年10月18日に東京・TSUTAYA O-EASTにてステージデビューを果たした。

2021年に入ってからは定期公演を行なうなど精力的にアイドル活動に力を入れ始め、9月にはタワーレコード内のレーベル「TOWER RECORDS」からシングル『イロトリドリノヒビ』でCDデビュー。10月には東名阪のクアトロを巡るツアー〈メイメイ2年目もやったるで!〉を控えている。

ジェンダーレスアイドルとして活動する2人は、それぞれの姿を通して自己肯定感を高めることを伝えたいと語り、同時に日本武道館に立ちたいという目標を明確に公言している。そのために2人でYouTube動画の企画、撮影、編集も行い、アイドル活動も行っており、寝る間もないくらいの日々を送っている。なぜ2人はそこまでアイドルにこだわるのか。これまでの人生からアイドルとして活動する日々に至るまで話を訊いた。

取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希


自己肯定感の持ち方、考え方、性格も違う2人

──2人はMMの活動を通して、リスナーやファンの人に自己肯定感を高く持ってほしいと発言されていますが、2人自身は自己肯定感は高い方なんですか?

ぷうたん:自分はもともとはインドアで自己肯定感もめちゃくちゃ低かったんです。女の子になりたいと強く思ってから、いろいろなことをたくさん努力して、気がついたら周りに認めてもらって自己肯定感が上がっていた感じですね。もともとは自己肯定感は全く高くないです。

ぎんしゃむ:自分は昔から自己肯定感が高くて。まじ自分かわいい!みたいなマインドでした(笑)。自分はありのままを肯定するタイプで、ぷうたんは努力してかわいくなって、それを肯定するタイプなんだと思います。

ぷうたん:そうだね。2人でも考え方と性格が違うからね。

左から、ぎんしゃむ、ぷうたん

──もともと2人は、大阪と静岡に住んでいて、中学生のとき初めて直接会ったそうですね。お互い反抗期で尖っていたってことをインタビューで読んだんですけど、それってどんな感じだったんでしょう。

ぷうたん:お互いというか、ぎんしゃむがだよね(笑)。

ぎんしゃむ:自分はバリ尖っていて、相手の気持ちを読まずにいじり倒していたんです。相手が突っ込んでくるのを待っているんですけど、ぷうたんが突っ込めるタイプじゃなくて普通にしゅん……みたいにバチクソに傷つけてしまったんです。いじられておい! みたいなのがその時代の関西ノリというか、自分たちの周りがそういう感じだったんです。それをぷうたんに普通にしたら、しゅん……みたいな(笑)。

ぷうたん:やべえやつだ、もう無理だと思って距離を置いたよね(笑)。今だから笑えるけど。

──その時は結構ショッキングだったんじゃないですか?

ぷうたん:たぶん今の自分がそれをされたら「は? なんで?」ってなるけど、当時15歳とかだったから「何? この子?」みたいな感じで、こっちもイライラしちゃってみたいな感じでした。

ぎんしゃむ:初めて会う日まで1年間くらい、朝までずっと電話をしていたので、結構親しいテンションでいじり倒していたんですけど、思っていたよりナイーブで。

──毎日電話ではどんなことを喋っていたんですか?

ぷうたん:たしかに何喋っていたんだろう?

ぎんしゃむ:とりあえず電話を繋げておくみたいな感じだったよね。

ぷうたん:Twitterとか見て、これおもしろいとか共有したりしていたんだと思います。

──性格は真逆と言っていますが、共通で好きなものだったり趣味はありますか?

ぎんしゃむ:アイドル系とか、かわいいもの系は好みが合ったりしていたよね。その時、2人とも原宿ポップにハマっていて。

ぷうたん:だから、お洋服とかも趣味が似ていたんだよね。

ぎんしゃむ:原宿ポップだったよね。

ジェンダーレスが流行っていたことが後押ししてくれた

──さっき自己肯定感の話をしましたけど、かわいいものを初めて身につけて外に出るとき、ぷうたんさんは勇気が必要でしたか?

ぷうたん:最初に一歩踏み出して周りからあーだこーだ言われたこともその時はつらかったけど、今は、あ、それぐらいだったかみたいなテンションで。ただ最初は勇気が必要だったと思います。

──ご両親は応援してくれていたんですよね。

ぷうたん:静岡の小さい町で生まれ育ったので、小学生の女の子で化粧している子なんて周りにいなかったですし、私は本当に普通の女の子よりも化粧をするのが早くて。最初、両親はびっくりしていたんですけど、「自分が好きなようにしていいけど、周りからあーだこーだ言われて落ち込んだり怒ったりするぐらいの気持ちでやっているんだったらやめなさい」って言われて。そう理解があったから、自分らしくいれたのかなと思います。

──近くに理解してくれる人がいるのは大きいですよね。

ぷうたん:私は高1ぐらいまでは男の子の制服を着ていたんですけど、耐えきれなくなって毎日泣いていた時があって。その時、友だちに初めてカミングアウトしたんですよ。まだ両親にも言ったことない状態で「実は女の子になりたい」って話をしたら、友だちから「え、じゃあ普通に女の子の制服着ればいいじゃん」って言われて。その次の日から制服もスカートを履いて、友だちにリボンをもらって。その頃は結構気が強くて、自分が好きなことをする覚悟があったし、この先自分はこれで生きていくって決めていたから、先生にも「今日からこの格好をして登校します」って自分で言って、その日から登校しました。

──制服の準備はしていたんですか?

ぷうたん:放課後行こうみたいな感じで買いに行きました(笑)。結構行動派なので。

──ぎんしゃむさんはどうでした?

ぎんしゃむ:自分は別に大きく変えたわけじゃないんですよ。普通にパンツだし、スカートは普段履かなかったので、別に一気に変えたとかではなかったし、そんなに勇気はいらなかったです。ジェンダーレスが流行っていた時代だから、メンズメイクみたいなのが流行っていたし、男の人でもメイクするのは全然おかしくないよみたいな時代・流れになっていたので。

ぷうたん:男の人がヒールとかも履いていたよね。

ぎんしゃむ:自分の周りはいなかったけど。

ぷうたん:原宿を中心に東京で流行ってるみたいな。それがテレビとかで取り上げられていてすごく助けられた部分もありました。自分は女の子になりたい、でも言えない。じゃあ、どうしようって言った時にジェンダーレスが流行ってたから、それに乗って化粧して、親にこれが流行ってるからって言って。

──世の中の価値観の変容が後押ししてくれたんですね。

ぷうたん:そうですね。あれがなかったらという感じ。

──友達など周りの人も受け入れてくれましたか?

ぎんしゃむ:え?みたいな感じではなかった。

ぷうたん:なかった。もともと、ちょっと変わってるやつっていう目で見られていたから。原宿好きだし、パンダのリュック背負ってたんで、結構浮いていた。

ぎんしゃむ:自分もクマのリュック持ってました(笑)。

ぷうたん:前から歩いてくるおじさんとかも道を変えるぐらい変わってるやつって思われたんで、化粧ぐらいじゃ驚かれなかった。

ぎんしゃむ:私は8cmの厚底を履いていたんで(笑)。

ぷうたん:一緒、一緒(笑)!

ぎんしゃむ:今思うと、びっくりするよね(笑)。

ぷうたんは天性のアイドル的な性格なんですよ

──ぎんしゃむさんはNMB48、ぷうたんさんはきゃりーぱみゅぱみゅに影響を受けていると公言していますが、他によく聴いてた音楽はありますか?

ぎんしゃむ:私はNO MUSIC NO LIFEって感じなので音楽はいろいろ聴いていて。ボカロの曲が好きなので、米津玄師さんがボカロPだったときのハチの曲も結構聴いてたりしてました。

ぷうたん:私は全然音楽にゆかりのない人生というか。ピアノとかは習っていたので音楽は好きだったんですけど、自分で聴くってことがあまりなくて。本当にきゃりーぱみゅぱみゅちゃんとかしか聴かなかった。だから音楽は無知なんですよ。でも、アップテンポな音楽はめちゃくちゃ好きで、そういうのを探して聴きます。

ぎんしゃむ:ぷうたんはカラオケに行った時、絶対みんな聴いたことあるだろうなみたいな曲ばかり歌うよね。

ぷうたん:そうね。本当に聴かないんですよ。だから、ファンの方々におすすめの音楽教えてくださいって言って、いろいろな音楽を聴こうと努力しています。アイドルだから音楽が大事なので。

──根本的な質問なんですけど、2人ともSNSでのフォロワーが多く、発信する術もファンの人もいるのに、どうしてそんなにアイドルがやりたかったんですか?

ぷうたん:アイドルさんのMVがめちゃくちゃ好きで。MVって自分たちの音楽に乗せてかわいい顔をしたり、かわいい踊りをしたりする。そういうのにすごい憧れていたんです。それこそ自分がつらかった時に、この気持ちを共感できる音楽はないかなってずっと探していて。セクシャリティ的な気持ちが共感できるような音楽がなかなかなかったんです。

ぎんしゃむ:自分は、人生一度きりだし、かわいいし、アイドルをしたいと思ったんです。しないともったいなくない?と思って、ぷうたんを誘いました(笑)。

 

──ぎんしゃむさんはぷうたんさんのどういう部分が魅力的だったんですか?

ぎんしゃむ:恥ずかしいんですけど、逸材だと思った。彼しかいないってなって誘いました。

ぷうたん:ほんとに(笑)?

ぎんしゃむ:言うのは恥ずかしいし、つけあがるからあまり褒めたくないんですけど(笑)、顔がかわいいのとクオリティが高いところ。あと、天性のアイドル的な性格なんですよ。ご飯を食べている時もアイドル。そういうのを観て本当にアイドルやった方がいいよねと思っていたので。というところが逸材な感じがしましたね。

ぷうたん:ありがと(笑)。

──ある意味一歩引いて、客観的にアイドルとして活動していく上で、ぷうたんさんの存在は絶対的に必要だったんですね。

ぎんしゃむ:他に顔がかわいい男の娘がいなかったのが1番です。男の娘がそんなに存在していなくて。自分で言うのはバリ恥ずかしいんですけど、自分が元祖みたいな存在なので、同じ感じの人を探そうと思っていたときに、そこにいるって感じで。

ぷうたん:うれしい!

ぎんしゃむ:つけあがるので、これ以上はもう(笑)。

パフォーマンスも、自分たちの思考や考え方とかに対しても欲深くなった

──MMは2020年に初ライヴをO-EASTで行いました。初ライヴはどうでしたか?

ぎんしゃむ:普段はあまり緊張しないんですけどバリ緊張して。緊張してお腹痛いってこういうこと?って。

ぷうたん:どっちかと言ったら普段はぷうたんが緊張して、ぎんしゃむは「いけるいける!」みたいな感じなんですけど、デビューライヴの時はぎんしゃむがね(笑)。

ぎんしゃむ:「やばい、緊張してきた」とか言って。震えてました。

ぷうたん:ね。ちょっと震えたよね。

ぎんしゃむ:ぷうたんは武者震い。自分は普通にお腹が痛くて緊張した。

──ネットで注目を浴びるのと、ステージの前で観られるのでは感覚は違いますか?

ぷうたん:ライヴは目に見えているので全然違います。

ぎんしゃむ:ネットで注目を浴びるのって、画面上だけで繰り広げられるから、あまり実感がないじゃないですか。でも実際人の前でってなると数が目に見えるし、足を運んでもらっているわけで。来てくれている人の前でちゃんとできるのかの不安とかもありましたね。

ぷうたん:泣いてくれてる方とかもいて。「よかった、気持ち伝わっているんだな」って。

 

──初めてのステージに立って、アイドルをやっていきたい気持ちはより強くなりましたか?

ぎんしゃむ:そうですね。こんなんじゃダメみたいな負けず嫌い精神が強く出てきて。もっともっと大きくなるぞ!って感じになりましたね。

──MMは武道館に立つことを目標にしていますよね。それはいつ立てた目標なんですか?

ぷうたん:ずっと前だよね?

ぎんしゃむ:うん。アイドルを始める前から「絶対2人で武道館立とうな」「それな」って。

ぷうたん:で、アイドル始めてみて、まじで立ちたいよね!ってなった。

ぎんしゃむ:アリーナでやりたいもん。トロッコに乗りたいし(笑)。それがまずやりたくてアイドルをやっているので。

ぷうたん:そういうところガチであるよね。それやるまでは死ねない。それぐらいの気持ちでいます。

──他のインタビューで承認欲求の話をしていたと思うんですけど、承認欲求のために立っているわけでもなさそうな印象を受けますけど、そのあたりはいかがでしょう。

ぎんしゃむ:最初は承認欲求が爆発したテンションだったんですけど、全然承認欲求が満たされなくて。むしろなんならもっと上もっと上みたいにどんどんわがままになっていって。

ぷうたん:そうだね。パフォーマンスでもそうだし、自分たちの思考や考え方とかに対しても欲深くなったなって思います。前までいけるいける!って感じだったけど、今はもう「このままだとやばいな」って感覚で。

ぎんしゃむ:2人ともバリシビアに考えているよね。

──さっきタワレコ渋谷店の前を通ったら、MMのシングルを宣伝する大きな看板がありましたけど、そういうのを観るとデビューした実感があるんじゃないですか。

ぎんしゃむ:あまり実感がなくて。まじ他人事みたいな感じで、「え、やば、でか!」みたいな(笑)。

ぷうたん:分かる(笑)。あれに載りたいとか言ってたけど、いざ載ったら「あ、いる…!」みたいな。本当にありがたい気持ちでいっぱいなんですけど、実感はあまりないんです。

ぎんしゃむ:でかくドーンって載せてくれているけど、まだアリーナに立てていないしね。

ぷうたん:お客さんをもっとちゃんといっぱい見てないから。

ぎんしゃむ:武道館に立てたら、やっと実感できると思います。それまでまだまだだなという気持ちですね。

編集とか撮影も全部自分たちでやっているから遠征の車の中で作業していた

──CDのリリースに伴って、東京だけじゃなく地方でもインストアイベントをやられたわけで、お客さんと近い場所で関わってみてどうでしたか?

ぷうたん:1ヶ月前までは、全然いけるっしょ!みたいな感じだったんですよ。いざやってみたら、リリースイベントのことだけじゃなくて他に考えなきゃいけないこともたくさん増えて。1週間毎日ぎんしゃむとも会って、昨日よりももっと良いパフォーマンスをできるようにならなきゃとか反省会をしたり、疲れてるけど手抜かないように頑張らなきゃってことが重なって、「うわーちょっと待って……きついかも」と思っちゃって、正直。想像よりもきつかったみたいなところもあるけど、逆にすっごい成長できている感覚もあります。そんな1ヶ月でした。濃すぎた。まだ終わってないですけど、何事も想像の100倍みたいな感じ。

ぎんしゃむ:びっくりだよね。本当に1週間ぶっ続けでリリースイベントでライヴをしていたので。

ぷうたん:遠征とかもあったからね。

ぎんしゃむ:超多忙でした。CDを売るために、人を呼ぶために、YouTubeも更新頻度を上げようって。編集とか配信をライヴしながらやっていたので、1週間が大多忙人生でした。

ぷうたん:週4でYouTubeに投稿していたんですけど、編集とか撮影も全部自分たちでやっているから遠征の車の中で作業しないと間に合わないくらいで。

 

ぎんしゃむ:寝ずにオールでやることも多かった(笑)。

ぷうたん:1番やばかったのが川崎のリリースイベント後で。終わって、そのまま2人で泊まって編集をしてたんですよ。朝4時起きで名古屋に行かなきゃいけなかったんですけど、気づいたら4時ぐらいになってて。「やばい、そろそろ準備しなきゃ間に合わないよ!」って準備して、そのまま寝ずに名古屋までパソコンをやっていたら酔ってきちゃって。寝てないから気持ち悪くて。1回2時間くらい寝て起きて楽屋でまた編集して、ライヴをして、また楽屋戻ってパソコンして、やばい間に合わないアップロードってバタバタ(笑)。

ぎんしゃむ:大多忙人生です。その期間が今終わって虚無になった。

ぷうたん:私は結局、休みも編集したりジムに行ったりしてたから。

ぎんしゃむ:ぷうたんは結構予定入れるタイプだもんね。

ぷうたん:ぎんしゃむは虚無だった?

ぎんしゃむ:自分は本当に休む日にしようと思ってたら虚無で。ずっとベッドの上で何もしたくない、動きたくないってなって。でも、ずっとなにかしらしていたから急に暇になって、「え? どうしよう? なんかしなきゃいけないかも」って。なんかしなきゃいけないけど、何するんだっけみたいな。一周回って虚無みたいな。忙しかったのが当たり前だったから。

ぷうたん:実はとてもインドアなんですよ。ぎんしゃむ。

ぎんしゃむ:インドアだから、1週間毎日外出るなんて信じられない感じでした。11日間ずっと外に出ていたんですよ。リリースイベントの前からお仕事があったから。

ぷうたん:ツアーが終わるまで気が抜けないね。ツアー衣装も作らなきゃいけないし。

ぎんしゃむ:ツアー衣装も自分たちで製作しているんです。

ぷうたん:古着を買って、それをリメイクしてやるんです。毎日配信しながら作るので、本当にツアー終わるまでは気が抜けない。体調も崩せないし。

──そこまで全部自分たちでやっているんですね。DIYであることにこだわりはあるんですか?

ぎんしゃむ:ないです(笑)。うちらアイドルなのに結構自分たちでいろいろやってるよね? なんで?ってなったりするんですけど。

ぷうたん:裏でやってもらうことを自分たちでやっている(笑)。

ぎんしゃむ:昨日2人で生地屋さんに行って。

ぷうたん:待って、うちらさなんで生地選んでるの?って(笑)。でも、やるからには頑張ります。

ぎんしゃむ:あまり自分でやることにこだわりは持ってないんですけど、やるからには全力なんです。やった方がファンの人も喜ぶし、おもしろいし。

──今は大変かもしれないですけど、自分たちで好きなものを選んで作ることに絶対意味があると思います。

ぎんしゃむ:意味があると思いながらやります。

ぷうたん:信じます(笑)。

夢の第一歩、一歩半と言っても過言ではないぐらい大きなツアー

──MMの持ち曲や、デビューシングル『イロトリドリノヒビ』に関しては、こんな曲がいいなとかリクエストされたんですか?

ぎんしゃむ:していますね。最初に配信した5曲がアップテンポというよりアンニュイめな曲だったので、もっとポップでかわいい曲をやりたいってなって。

ぷうたん:アイドルっぽい曲がやりたかったんだよね。

──デビューシングル「イロトリドリノヒビ」のMVもすごくかわいいですよね。

ぷうたん:かわいいですよね。ありがとうございます。

ぎんしゃむ:今回のシングルに関しては本当に大人の方たちがいっぱい頑張ってくださって、あっという間に全てが完璧にできていてびっくりみたいな。MV撮影だよーって行って、着替えて、メイク直したりして、パンっと出るだけで気づいたら終わっていて。とっても素晴らしいものができててびっくりだよね。本当に魔法かなって感じでした。

ぷうたん:それに応えられるように自分たちも頑張って表情とか作りました。自分たちが何もやってないみたいになっちゃうから、やることはやってみんなで作った作品になっています(笑)。

 

──それぞれのプロの人が集まって、作り上げているわけじゃないですか。自分たちで発信できるものに他の色が加わって違う魅力が見える作品になっているんじゃないかなと思います。

ぎんしゃむ:本当に自分たちらしさを分かってくださり作っていただいた作品です

──そして10月8日から東名阪ツアーが始まります。各地のクアトロを巡っていくわけですが、どんなツアーにしたいと思いますか?

ぷうたん:MMも活動が2年目になるので、ツアータイトルも〈メイメイ2年目もやったるで!〉なんです。デビューライヴでは見せられなかったこの1年の集大成というか、全てをこのツアーで見せられたらなと思います。

──ライヴにおけるMMらしさってどういうところにあると思いますか?

ぷうたん:「泣き虫」という曲があって。大声で泣いていいよみたいな寄り添える曲なんですけど、やさしい振りに合わせてファンの人に寄り添っている気持ちでやっていて。包み込んであげるみたいな、そういうところがMMらしいんじゃないかなって思います。

ぎんしゃむ:素敵。本当にみんなに楽しんでもらえるように全力でライヴをやっているので、楽しいライヴになってたらなと思います。

──先ほどお話されたみたいに、休みもなければ寝る暇もないくらい動いているわけですよね。なんでそこまで頑張れるんでしょう?

ぎんしゃむ:夢があるからだと思います。アリーナに立ちたいって夢が共通してあるし、みなさんも期待をしてくださっているので、それに応えていきたい気持ちがあるんです。

ぷうたん:大人の方とかファンの方が自分たちの仕事に対して喜んでくれたり、自分たちが悲しんでいたら泣いてくれるファンの方がいたりする。本当にそういう方たちに恵まれているからこそ、自分たちももっと期待に応えたい、頑張りたい恩返ししたいって思うんです。

ぎんしゃむ:応援してくださる人のためにも頑張りたいなって気持ちがあるから、頑張れるんだなと思います。

ぷうたん:(照れながら)この空気感苦手なんだよね。

ぎんしゃむ:めっちゃ恥ずかしい、今(笑)。

──最後に、東名阪ツアーへの意気込みをそれぞれ訊かせてください。

ぷうたん:この1年間楽しかったこともつらかったこともたくさんあって。初めてアイドルとして過ごしたファンの方とも濃い時間を過ごせた1年でもあるんです。そんなMMが1年間培ってきたことを3公演で出し切って、初めて来てくれる方にも響かせられるようなライヴをしたいし、2年目はもっともっとMM盛り上がっていきますよと伝えられるライヴにしたいです。

ぎんしゃむ:ツアーを成功させるために衣装製作だったりYouTube配信もやっていて。その上での夢の第一歩、一歩半と言っても過言ではないぐらい大きなクアトロでのツアーなんです。本当に大成功させる気持ちで頑張ります。


■ツアー情報
〈MM東名阪ツアー『メイメイ2年目もやったるで!』〉
2021年10月8日(金)@東京 渋谷クアトロ
時間:OPEN 18:30 START 19:00
2021年10月10日(日)@大阪梅田クアトロ
時間:OPEN 16:00 START 16:30
2021年10月24日(日)@名古屋クアトロ
時間:OPEN 16:00 START 16:30

チケット:
メイメイについてきてくださいスペシャルチケット 7,000円
特典
・優先入場
・メイメイからあなただけのオリジナル動画をプレゼント
・東名阪ツアー記念お土産
一般チケット 3,000円

チケットの購入はこちらから:https://l-tike.com/mm/

■リリース情報

MMデビューシングル『イロトリドリノヒビ』
発売日:2021年9月7日(火)
価格:1,100円(税込)
収録曲:
1. イロトリドリノヒビ
作詞・作曲・編曲:本田正樹
2. nosy hero
作曲・編曲:古屋葵 作詞:mimimy
3. イロトリドリノヒビ(inst)
4. nosy hero(inst)

Official HP:https://meimeidol.com/

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