2022年結成の3ピース・ロックバンド、サバシスターがいまキテるらしい。“らしい”と書いたのは、たまたま飲み屋で遭遇した音楽関係の知人が「とにかく最高なんです!」と熱く語っていたのがきっかけで彼女たちのことを知ったからだ。家に帰ってからYouTubeを観たら、若いエネルギーに満ちた熱量と、それをストレートに前に押し出していく姿にまぶしさを覚えた。とはいえ、そのときはいいなと思うくらいだった。
じゃあ、なぜ取材をさせてもらうことになったかといえば、その知人がそれ以降もとにかく熱かったことに尽きる。ぶっちゃけ、泥酔していても彼とはまだ腹を割って話し合えているのかなと思うことがある(※こちらの一方的な思い込みです)。しかし彼のサバシスターを語るときの熱力からは普段とは明らかに違う熱の片鱗を感じることができた。いつも冷静な彼をここまで熱くするサバシスターとはどんなバンドなんだろう? サバシスターのことを知りたくなった。
取材は下北沢の中心にある古びた小綺麗な一室で行われた。バンド結成から1年経たずして「SUMMER SONIC 2022」に出演したり、04 Limited Sazabysとの対バンも果たしているという事実だけ書くと、たくさんのスタッフがいるのかもしれないと思うが、彼女たちはメンバー3人で現れ、丁寧にこちらの質問に自分たちの言葉で答えてくれた。取材の中で「やりたくないことはやらないで、できることを頑張る」と話してくれた言葉が、今の彼女たちを的確に表しているし、それがサバシスターのよいところだと思う。この先、多くの人たちを熱狂に巻き込んでいくであろう3人へのインタビューをお届けする。
取材&文:西澤裕郎
写真:あさみまくら
メンバー3人がカルチャーから受けた影響
──最初に、自己紹介からおねがいします。
なち:ヴォーカルのなちです。新潟県出身です。
──新潟のどんな地域で育ったんですか?
なち:田んぼと山に囲まれたような場所で、雪も3メートル積もります。小学校は全校で30人くらいしかいなくて。コンビニは車で20分、最寄りの駅までも車で20分、ライヴハウスは電車で2時間かかるようなところです。
──音楽を好きになったきっかけは?
なち:小さい頃から歌うこともCMの曲も好きだったんです。小2から中3までピアノを習い続けていたんですけど、中2の時にHi-STANDARDにハマって。横山健さんがソロでテレビに出始めたのを観て「健さんかっけー!」ってなって。そこからバンドを聴くようになり、ギターも始めて、高校でちょっとだけコピバンをしてという感じです。
──高校は人が多い学校に行ったんですか?
なち:中学校も全校で50人だったんですけど、高校は隣町に行っていたので7クラスありました(笑)。
──いきなり環境が変わって、人見知りしなかったですか?
なち:高校に行ってから性格が変わりました。もともとそんなに引っ張っていくタイプでもないんですけど、中学校までは私以上に引っ張っていくタイプの人がいなかったから、中学校は生徒会長をやっていて。でも、高校に行ってからは本当に喋らなくなっちゃって。同じ学校の人もいなかったし、心を閉ざしました(笑)。
──高校でよくコピバンを組めましたね。
なち:部活は空手をしていたんですけど、軽音楽部がなかったので、文化祭でライヴをやりたいと思って友だちにベースをやらせ、ドラムを見つけてきて組みました。
──自分のやりたいことには積極的なんですね(笑)。
なち:やりたいと思ったら、わりとすぐにやっちゃうタイプです。
──続いて、ごうけさんお願いします。
ごうけ:ドラムとコーラスを担当しています、ごうけです。私は仙台出身です。
──仙台の中心地ですか?
ごうけ:育ったのは錦ヶ丘っていう山の方で、今は引っ越して仙台駅近くになったんですけど、元々は私も雪が積もるところでした。3メートルまではいかないけど(笑)。
──音楽を聴き始めたきっかけは、なんだったんでしょう。
ごうけ:3歳からピアノとヴァイオリンとソルフェージュを習わせてもらっていて。クラシックをやっていたので、バンドにはそこまで興味はありませんでした。小学生の時に太鼓の達人にハマったんですけど、めちゃくちゃ上手かったんですよ(笑)。レベルマックスの“おに”ができるくらいで、もしかしたら才能があるかもしれない!って。それぐらいから、BUMP OF CHICKENとかにハマり出し、ドラムがかっこいいなと思うようになり、中学生のときに親に言って習わせてもらってという感じです。
──太鼓の達人は、ドラムを習い始めてから活きることはありました?
ごうけ:結構すぐドラムはできるようになったんですけど、太鼓の達人というよりピアノをやっていたのでできたんだと思います。たぶん太鼓の達人は関係ない(笑)。
──あははは。バンドは組んでいた?
ごうけ:小中高とずっと女子校で、軽音楽部がなかったんですよ。でもバンドをやりたくて、中学生の時に何人かで先生に軽音楽部を作りたいって直談判して。結局却下されて諦めたんですけど、ギターも買って自分で弾いていました。そしたら高校2年生の時に、違うクラスの子が私がドラムをやっていることを知ったらしく、全く喋ったこともなかったんですけど「ドラムやってるんだよね? 一緒にバンド組もう」って言ってきて。その子は別バンドでるみなすと一緒にバンドを組んでいたんですけど、その子に誘われてバンド人生が始まりました。で、大学サークルで軽音のサークルに入ってという感じです。
──どういうバンドのコピーをやっていたんですか?
ごうけ:KANA-BOONとかELLEGARDENとか、リーガルリリーとかガールズバンドが好きで、Hump Backとかのコピーをやっていました。
──憧れのアーティストはいますか?
ごうけ:amazarashiが大好きで、ドラマーの橋谷田真さんとAge Factoryの増子央人さんがめちゃくちゃ好きです。初めて観た時に圧倒されました。私じゃ絶対に叩けないドラムだなって感じて。あと、THURSDAY’S YOUTHのチカさんというドラマーもめちゃくちゃ格好よくて。その方は別のバンドを観に行ったときの対バンで観たんですけど、曲に寄り添った心に来る叩き方をしていて、音がめちゃくちゃ格好よくていいなって。
──テクニック以上に感じる部分があるというか。
ごうけ:ヴォーカルもかっこいいけど、ドラムを見ちゃう。そういうバンドがすごく好きです。
──続けて、るみなすさんお願いします。
るみなす:ギターとコーラスを担当している、るみなすと申します。私もごうけちゃんと同じ宮城県仙台市出身で、2人とは違って海に近い方に住んでいました。田舎ではあるんですけど、車ですぐ街中に行ける感じで。仙台ってちょっと一本入ると田舎というか、町並みが終わるんですけど、そんな遠くないところに住んでいました。
──音楽を好きになったきっかけは?
るみなす:小学生からずっとゲーマーで、ゲーム音楽がすごく好きだったんです。太鼓の達人もそうですけど、アニメもボカロも好きで、インターネット経由でいろいろな音楽を聴くようになって。ギターは『けいおん』を観て、ギターやりたいと思って始めたのがきっかけです。
──『けいおん』では誰が好きだったんですか?
るみなす:主人公の子がギター・ボーカルなんですけど、私はギターの中野梓ちゃんというキャラクターが好きで。その子と同じギターを初めて購入してコピーしていました。
──どんな曲をコピーしていたんですか?
るみなす:それこそ『けいおん』の楽曲とか、ボカロが好きだったのでボカロPの方が出していたCDのコピーとかをしていて。その時、ニコニコ動画で楽曲の「弾いてみた」ってカテゴリがすごく流行っていたんですよ。それにハマって、投稿とかはしていなかったんですけど真似して弾いて。周りにそういう人はいなかったのでバンドも組まず、一人でちまちま弾くっていうのをずっとやっていました。
──ある意味、弾いてみたが教則動画みたいな。
るみなす:まさにそんな感じで、見様見真似でスタートしたのが一番はじめでした。
──ごうけさんとるみなすさんは同じ仙台出身で、共通のお知り合いもいたわけですが、知り合ったきっかけは?
るみなす:高校生の時、私は軽音楽部に所属していたんですけど、部内の活動があまりなくて。外バンっていう言い方をするんですけど、同じ学校で組んだバンドで外で活動していたんです。いろいろなバンドがコピバンで出るイベントにごうけちゃんも出ていて、そこのコミュニティの共通の友だちみたいな。高校生の時から一応知り合ってはいたという感じですね。
ジモティーでの募集とサバシスター結成、バンド名の由来
──サバシスターは、どのように結成されたんでしょう。
ごうけ:ジモティーって掲示板にメンバー募集のページがあって、私がガールズバンドをやりたすぎて募集をかけたんですよ。その中で応募してくれたのが、なちで。なちもバンドメンバーを探していたんです。スリーピースを組みたかったんですけど、なちが私はギターが下手だからリードギターが欲しいと言われ、その後元々知り合いだったるみなすを誘いました。3人でスタジオに入ったのは2022年1月です。
──いまの世代はジモティーでバンドメンバーを探すんですか?!
るみなす:かなりイレギュラーだと思います(笑)。
ごうけ:みんなSNSとかが多いみたいですけど、それは考えつかなかったです(笑)。ジモティーしか勝たんよね。
なち:勝たん。
──(笑)。なちさんは偶然ジモティーを見ていたんですか?
なち:もともと音楽に関わる仕事をしたいと思ってレーベルとかに社員として入りたかったんです。それでグラフィックデザインの学校に行ったんですけど、彼氏に振られてやることがなくなって。バンドでもやるかと思ってネットを漁っていたら知り合いました。
──あははは。いまって打ち込みで音楽を作る人も多いですが、どうして3人ともバンドをやりたかったんでしょう。
るみなす:私は初期衝動的な部分が強くて。前にやっていたバンドが打ち込みとか同期を主にしていたんですけど、私が弾ける楽器はギターだし、ギターロックをやりたいなと思って。その時期にごうけが誘ってくれたので、自然と引っ張られた感じですね。
──ごうけさんはさきほどガールズバンドをやりたいとおっしゃっていましたが、どうしてやりたかったんですか?
ごうけ:かわいい女の子が好きなんですよ。高校の時も、かわいい子を集めてガールズバンドを組んでいて。もともとガールズバンドが聴くのも好きで。女子にしかできない音楽って絶対にあると思うし、男子のバンドよりも格好よかったら一番かっけーなって。自分が女子で生まれたのもあるし、だったらガールズバンドをやるしかねえ!って感じです。
なち:たしかに。
──なちさんも「たしかに」と言っていましたけど、共感する部分がある?
なち:私はハイスタが好きでバンドを始めたから、ガールズバンドは最初聴いていたわけじゃなかったし、そういうジャンルがあることすらあまり認識していなかったんですけど、今話を聞いてたしかにって思いました(笑)。女子しかできないことで、誰よりも格好よかったらめっちゃいいんじゃない? って。
──3ピースにこはだわりはありますか?
なち:サポートベースがいるんですけど、それこそハイスタとかバンドと言ったら3ピースという感じ。あまり楽器が多いバンドが好きじゃなくて、3ピースが好きなんですよ。でも私のギターが下手くそだから、リードギターを入れなきゃ絶対できなくて。
ごうけ:バンドメンバーの募集をかける時に「3ピースガールズバンド」って書いていたんですけど、編成はキーボードでもなんでもいいと思っていて。アー写で女子4人より3人の方が綺麗っていう勝手なこだわりです(笑)。
──サバシスターという名前はいつ生まれたんでしょう?
ごうけ:2021年の年明け?
なち:冬だったことはたしかかな。
ごうけ:LINEのやり取りで決まったよね。
なち:(ごうけから)「私センスないからバンド名はつけていいよ」って言われて、ずっと考えていたんです。私が書いている曲もそんなに格好いいわけじゃないから、英語で格好いいバンド名もガラじゃないなと思って。いい感じにふざけたのはないかなと思って、ある日突然「サバシスター」って単語が降ってきて。検索してもヒットしなかったから、これはお告げだなと思って。「サバシスターっていう単語を思いついたんですけど、バンド名にしたいんだけどどうですか?」ってLINEたら「いいんじゃね」って。
ごうけ:「わろたいいよ」って返しました(笑)。私も英語だったら却下しようと思っていたんですけど。
るみなす:私が入る頃にはバンド名は決まっていたので、「サバシスター」なんだという感じです。
──覚えやすい名前ですよね。今の話から察するに、あまり格好つけてすかした感じのことはやりたくない?
なち:そうですね。まあ、できないし。
ごうけ:限界が来ちゃいそう。ありのままの方がいいっていうか。
──3人のありのままってどういう感じの雰囲気なんでしょう。
るみなす:新たな自分を作らないというか、大きく見せようとしない。ちょっとぐらい背伸びすることはあっても、ずっとするのは疲れるし、単純に見合ってないと思うから。
ごうけ:ありのままで楽しいが一番。
るみなす:我慢をしないとか、自由とかがいいよね。
ごうけ:みんなが好きなことをやればいいんじゃない?って思います。
代表曲「ジャージ」誕生秘話
──バンドとして最初に作った曲は?
ごうけ:「ジャージ」と「ナイスなガール」?
なち:だね。
るみなす:そこが一番最初かな。バンドで3人揃ったのはそうかも。
──「ジャージ」はデモバージョンも配信していますが、最初に録ったデモなんですか?
るみなす:綺麗に直したりはしたんですけど、基本はあのままだよね。
ごうけ:うん。ドラムは完全に打ち込みなので。
──「ジャージ」が今のサバシスターの代表曲になると思うんですけど、最初から自信のある楽曲だった?
なち:私の感覚では、メンバーには好評じゃなかった気がしているんですよ。
ごうけ:うそ! 「ジャージ」好きだったよ(笑)。
るみなす:MVにする曲というか、どの曲をA面にするか結構話し合った記憶はあって。意外とすぐ「ジャージ」って決まったよ。だから、なちの記憶違い(笑)。
なち:ええ! でもなんかずっとそう思ってたんだよね。1回ライヴで「ジャージ」を削るみたいな話になって、ライヴでは「ジャージ」はやりたい!って記憶があるんだよね。
ごうけ:それはあったね。
なち:個人的にはずっと「ジャージ」をメイン曲にしたくて、わりと押し通した感はあると思っていて、自分の勝手な気持ちですけど(笑)。
るみなす:0から始まったバンドなので、数を重ねるってことがそれまでなかったというか。ライヴを重ねていくにつれて自分たちも納得していったのはあるかもしれない。
なち:レコーディング前に仕上がった感はあったよね。ギターもドラムもフレーズが変わったし。それでお、来たな! っていう感じは個人的にはありました。
ごうけ:たしかによくなったね。私は最初からドラムを叩くのが楽しかったです。ライヴを見てくれた友だちに「ジャージ」をやっている時が1番楽しそうだねって言われて。だから、たぶんもともと好きだったのかなって思います。
なち:他の曲も推してたよね?
ごうけ:他の曲もめっちゃ好き。私はもともとゆっくりな曲というか、暗い曲が好きで。「しげちゃん」って曲が私のぬいぐるみの曲なので一番好きなんです。
なち:「生活」と「スクワイヤー」と「からてのうた」を推してた。まだ世に出てない曲。
ごうけ:そう。「スクワイヤー」ってめっちゃいい曲があるんですよ。歌詞もいい。すごいいい曲だけど、ゆっくりした曲だからまだ長尺の時じゃないと。
なち:長い曲だから、あまり気合いが入らなくて(笑)。時が来たらですね。
──今、何曲あるんですか?
ごうけ:12曲はあるかな。「東京こえー」もめっちゃ好き。
るみなす:短い曲が、めっちゃ最近爆誕しているんです。
ごうけ:「スケボー泥棒!」も大好き。
るみなす:私も「え、タイトルそこいくんだ」って(笑)。曲はもらっているけどタイトルなしの状態で来た時に、こんなタイトルになったんだってびっくりした。
1st EP『鯖ノ壱』、彼女たちが目指すバンド像
──1st EP『鯖ノ壱』の4曲はどうやって選抜したんでしょう?
るみなす:その時は収録した4曲と「しげちゃん」と「サバシスター’s THEME」ぐらいしかなかったんだよね?
なち:「サバシスター’s THEME」はライヴでやりたいから音源にするのはまだもったいないんじゃないかって話して。「しげちゃん」も満を持して出したいってなって。とりあえず最初にできていた曲を入れた感じだったと思います。
るみなす:一番熱い曲は生で聴いてほしいのもあって。
──ちなみに、ジャケットのイラストは何をモチーフにしたんですか?
なち:これは私が描いたんですよ。ああいう和柄っぽいのとか好きで。
るみなす:可愛いよね。
ごうけ:うん、めっちゃいい。
──タブレットで書いている?
なち:B5の紙に鉛筆で書いて、ペンでなぞって、スマホで写真を撮って、スキャンして、 Photoshopで色を塗ってます。
──アナログからデジタルに変換しているんですね。 手作り感とか生感はサバーシスターとして大切にしてるところ?
なち:単純に苦手なんですよね。デジタルっぽいものができなくて。音楽も絵を描くのも、できることをやりたいようにやっているだけですね(笑)。
ごうけ:それが良さにもなっていると思うし、ライヴで配っているフリーペーパーもすごくいいよね。苦手なとこも良さにして、そのままできたらなって思っています。
──ライヴでフリーペーパーを配っているんですね。
なち:「鯖通信」っていう私が文字をいっぱい書いたフリーペーパーで。生徒会長をしていた時の公約で、毎週生徒会新聞を出しますみたいなこと言って毎週新聞を書いてたんですよ。そのなごりでB5の紙に自分でつらつら文章を書いたりして。
──「鯖通信」には何が書いてあるんですか。
なち:最初はライヴごとに書いてたんですけど、途中からライヴの数が多くなっちゃって、もらえない人が増えちゃうので月ごとにしたんです。毎月の挨拶とか、今月は何がありますとか、ライヴごとにセトリとそれぞれサインと一言書いて配っています。
ごうけ:同じ文は書いているけど、同じものが一切なくて。それも集めてくれる方とかもいて。自分でも書いているけど私も欲しい(笑)。
──お話を聞いていてサバシスターにおいてライヴは重要な位置を占めるものなんだなというのが伝わってきました。
るみなす:生で届けたい気持ちは強くあります。あと、実際足を運んでくれる人って意外といるなと思って。コロナが開けてきたのもあると思うんですけど、CDを手に取ってくれる人も意外といてくれて。だから、ライヴは大事です。
ごうけ:サバシスターはライヴが1番かっこいいって思います。
なち:バンドがライヴしないで何するんだ?っていうのはあります。私はそういうバンドしか聞いてこなかったから。
──最後に、サバシスターをこの先どういうバンドにしていきたいか、1人ずつ聞かせてください。
るみなす:私はどんなにおっきくなろうとも、このスタンスを崩したくなくて。自然な感じとか仲のいい感じはずっと続けていきたいし、楽しいを大切にしたい。あと3人とも地方出身だから、いろんな地方を巡ったり、みんなで各地の美味しいものを食べたり、旅みたいなこともしたいです。あと、地元が仙台だから〈ARABAKI ROCK FEST.〉に出たい!
ごうけ:出たいね!
るみなす:そういう熱い気持ちは常にあります。言玉としてずっと言っていきたいです。
──ごうけさんはどんなバンドにしていきたいですか。
ごうけ:みんなで楽しくずっと続けていきたいです。フェスに出たいし、野外ライヴもしたい。でっかい目標とかはないんですけど、ちょっとずつでも大きくなっていけたらと思っていて。それで少しずつ進んでいけるバンドになれたらすごくいいなって感じです。
るみなす:そこは変に背伸びしないっていうところに繋がっているよね。
ごうけ:自分たちがやれることをやっていきたいなですね、
──なちさんは、どんなバンドにしていきたいですか。
なち:できないことは頑張らないとか努力しないわけじゃないけど、やりたくないことはやらないで、できることを頑張る。サポートも含めて4人が楽しくいることが1番で、その先に聴いていて楽しいって人が広がればいいなって。
──嫌なことをやらないっていうのは、すごく大事なことな気がしますね。
なち:身の丈に合わないことはやりたくないなと思うし、楽しくやっていきたいと思います。