BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREのマネジメントを行うWACKが、2018年3月12~18日にかけて開催している合宿型合同オーディション「WACK合同オーディション2018」。
今回の合宿オーディションには、書類審査と2次オーディションを通過した24名に加え、現役メンバーも(2日目から)参加。
BiSからは、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、
BiSHからは、モモコグミカンパニー、
GANG PARADEからは、キャン・マイカ、
が参加している。
また、最終日の3月18日(日)には、大阪城音楽堂にて、入場無料のフリー・イベント「WACK EXHiBiTiON」が開催。合格者の発表に加え、BiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiREがライヴを行う予定となっている。
その様子は最終日までニコニコ生放送ですべて中継される。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv310349013
早朝5時、前日に脱落を言い渡された8名に対する救済措置が行われた。
今回は「400字詰めの原稿用紙を1番多く書いた人」が復活できると前夜に発表されていた。「なぜWACK合宿オーディションに応募して、なぜ自分がここまでがんばってきたのか」、気持ちが伝わる内容が求められた。
対象となったメンバーは以下の8名。参加するかどうかは本人の意思に委ねられ、前日22時すぎから早朝5時までの約7時間、原稿を書き続けることとなった。
結果的に4人が参加し、4人が不参加となった。
書いた枚数は以下のとおり。
■参加
・マイナ・ジ・エンド(14枚)
・ヒラノノゾム(22枚)
・ナガヤマユキコ(12枚)
・モモコグミinc(12枚)
■不参加
・フォースサマーウイカ(朝5時まで書いたが、直前で参加を辞退)
・バグ・ミィ
・ユミノユア
・ガンギマリーフィー
原稿用紙22枚(約8,800字)を書いたヒラノノゾムが救済されることとなった。
また、マイナ・ジ・エンド、ナガヤマユキコ、モモコグミincに対し、渡辺淳之介が「なぜ君たちは脱落者に選ばれたのか」を問い、変わることを求められたのにわかりやすく変われなかったことを指摘。最後のチャンスとして、その後行われる早朝マラソンで5位以内に入ったら救済措置が行われることが告げられた。
6時25分。3回目の早朝マラソンが行われた。ナガヤマユキコは参加を辞退、ヒラノノゾム、モモコグミincの2名が5位以内を目指してマラソンに挑んだ。
結果は以下のとおり。
1位 パン・ルナリーフィ
2位 アユナ・C
3位 ヒラノノゾム
4位 モモコグミカンパニー
5位 ペリ・ウブ
6位 キャン・マイカ
7位 ミチハヤシリオ
8位 モモコグミ inc.
9位 セントチヒロ・テッテ
10位 リソリソ
11位 ヤヤ・エイトプリンス
12位 マイナ・ジ・エンド
13位 チョウショージメグミ
14位 ヨコヤマヒナ
15位 ガミヤサキ
16位 オレンジコバンパイア
17位 みみらんど
残念ながら、2人とも5位に入ることができず脱落することが決定した。
また、折り返し地点に4位で到着したパン・ルナリーフィが罰ゲーム茶を2杯飲んだものの、気合いの走りで2日連続の1位を獲得した。上位6位にWACKメンバー4名がランクインする激しいレースとなった。
その後の朝食では、GANG PARADEのキャン・マイカが自らデスソースをかけてほしいと渡辺淳之介に直訴しかけてもらうなど、WACKメンバーたちが気合いを入れて合宿オーディションに臨んでいる姿が見受けられた。WACKメンバーたちもポイント争いをしており、最終日最下位だったメンバーは個人名を改名することになっている。
その後、料理対決をするために材料の買い出しをし、19名は調理器具が整っている施設へと移動。4チームに分かれ、壱岐名産のぶりと壱岐牛を使った料理(青椒肉絲)を作り対決することとなった。
これまでのダンス審査とは違い、賑やかにワイワイと料理を作るメンバーたち。これまで見えなかったキャラクターを見せるものもいた。なかでもリソリソは料理を作るだけでなく、飾り付けまで想定した買い出しをし、「かわいいジャングル」をテーマにした料理を作り上げた。
料理対決の結果は以下のとおり。
1位 モモコグミカンパニー チーム(8P)
2位 パン・ルナリーフィ チーム(6P)
3位 ペリ・ウブ チーム(4P)
4位 キャン・マイカ チーム(2.5P ※0.5Pはリソリソが訴えジャングルポイントとして加算された)
昼食を終えたメンバーたちはダンス練習のためスポーツセンターに移動し、再びチーム分けを行った。
モモコ・マイカ組 / GANG PARADE「Plastic 2 mercy」
・ヨコヤマヒナ
・オレンジコバンパイア
・ヒラノノゾム
・リソリソ
・みみらんど
ペリパン組 / 課題曲:BiS「BiSBiS」
・アユナ・C
・ヤヤ・エイトプリンス
・ミチヤハシリオ
・セントチヒロ・テッテ
・チョウショージメグミ
・ヒラノノゾム
「11名と本当に候補者は少なくなっている。改めて話したことを踏まえて、赤坂BLITZでお披露目のステージだと思ってどうやって臨むかを考えてやってほしい。1000人のお客さんの中に格好つけて登場して、初めて演奏する曲という意識で練習して」と渡辺淳之介が話し、メンバーたちは練習をはじめた。
この練習の発表は、本日18時より行われる予定。
また、以下に本日脱退となった7名のインタヴューコメントを掲載する。
フォースサマーウイカ
自分の中で悔いはないです。やりきりました。最初(の救済措置)の人生ゲームで勝つ気持ちでやっていたんですけど、2回目の作文では書きたいことはポンポン出てくるんですけど言葉にならなくて。5時まで粘って書いたんですけど、自分のことが書けていない違和感があって。その状態で出すのは本気で取り組んでいる候補者にもWACKのメンバーの方達にも失礼だし、その気持ちで合格しても違うと思って辞退しました。私、2日目に落とされて大号泣したんですよ。人前で泣くことを全然していなくて、初めて泣いて自分の気持ちをいろいろ言って。渡辺さんとの個別面談で、アピールも下手だし、何にも考えていないって言われて。次の日の朝からカメラも意識して、ダンスもパンさんに教わって全力で踊りました。そしたらニコ生で前日にそんなになかったコメントも増えたし16位から11位まであげてもらって。前に出るのが大事なんだと学びました。次も受けるかは今はわからないです。なぜ入りたいのか、WACKじゃないとダメなのか、自分の中で突き詰めて答えが出た状態じゃないと次出ても同じ結果になると思うので。この合宿自体はきつかったところもあるんですけど、来なければよかったとか、もう来たくないって気持ちはなくて。少しでも自分が成長したと思ったので来てよかったと言い切れます。
モモコグミinc
何回かチャンスをもらっていたけど変われなかった。朝のマラソンもそうですけど、仕方ない結果なのかなと思います。自分の中では結構やったけど、それでもまだまだ及ばないっていうか、すごいものなんだなって感じました。これまで何度か書類審査で落ちていたけど諦めずに応募して、今回初めて合宿に来たんですけど、非日常というか、現実世界という感じがしなくて。朝早起きして、走って、ご飯を食べて、デスソースを食べて、ひーひー言いながらダンスの練習をして。一日が過密だった。そのなかで如何に自分が楽しめるかっていうことを考えながら、他の候補者の人ともしゃべれるようになったし、すごく楽しかったです。学んだことは、諦めないこと。いつもとは違う世界だから、自分の意思でどんどん前に行かないと今回みたいな結果になっちゃう。自分のなかで今回のことがちゃんと整理がついて、1回落ち着いてからまた受けたいと思います。いろんな想いがありすぎて逆にわからなくなっちゃって。原稿を書く前はもっといけると思っていたんですよ。自分の言葉がでてこないっていうのもあるんですけど難しかった。そんな中でも20枚書いた子がいたので結果に関しては何の文句もないです。
マイナ・ジ・エンド
途中で諦めたわけじゃないんですけど、せっかくチャンスをもらったのに筋肉痛に勝てない自分がいました。ずっと運動していなかったので本当に体力がなくなっていて。もともと運動部だったんですけど、ずっと運動をしていなくて。自分が動けなくなっていたことにびっくりしました。私は小さい頃からアイドルに憧れがあって、友達からWACKのオーディションあるから一緒に受けない?って言われたのがきっかけで参加しました。事前に調べて合宿とか楽しそうだなと思ったので、応募するのに迷いはありませんでした。最後までがんばれないところが昔からあって、今回も1日目から変わらないといけないのに変われなかった。だから、後悔はあります。学んだことは、コミュニケーションの撮り方とか、ダンスとか歌でみんなと協調性を保たないといけないこと。あと、もっとグイグイ出て行かなきゃだめだったと周りの子を見ていて思いました。自分をアピールする場のとき、ちゃんとアピールできなかったので、そこは後悔しています。またオーディションがあったら受けたいです。次は最後まで諦めない自分になって、またここに来たいです。
ユミノユア
今は、ほっとしている気持ちが大きいです。悔しい気持ちももちろんあったんですけど、港まで来ると家に帰れる安心感があります。私は、もともと音楽制作の裏方をやっていたことがあって、そこでアイドルさんと一緒にお仕事をさせていただくことがあったんです。それでアイドルってどんな感じなのかなと興味が出てきて。WACKオーディションに来てか、みんなガムシャラにやっていて、でもその中で盛り上げようと必死になっている感じがすごくして。いつも楽しそうにしているだけじゃないアイドルの裏側が知れました。アイドルという職業はライヴ前にも3、4時間練習をするし、休みの日も7時間とかぶっ続けで練習しているってキャン・マイカさんからお聞きして、半端な気持ちでやっちゃいけないし、お客さんに届けるものだと思いました。なにごとにも全部全力でぶつかっていかないといけない職業だと思います。もし次オーディションがあっても、多分受けないと思います。オーディションをやっていくなかで、カメラとか取材している方の仕事が気になってしまって。将来的には裏方かなって思っています。裏方に生きます(笑)。
ガン・ギマリーフィ
脱落する理由は自分でわかっていたし、するだろうなと思っていたので、3日目まで来れたのが奇跡だと思っていて。全然ダンスとかもできていなかったし、自分からアピールもできていなかった。みんなともしゃべれなかったし、いいところがなかったなって。だから悔いはあります。正直、気持ちはアイドルをやりたいんですけど、体力と精神がついていかなかった。救済措置で原稿を書かなかったのは、もしこの状態で書いて出したとしても、絶対に体も気持ちもついていかないとと思ってしまったから。だったら辞退しようかなと思ったんです。昨日の夜、キャンさんと私とバグちゃんとユアちゃんで夜の2時くらいまで話したんですけど、キャンさんがめっちゃやさしく背中を押してくれたんです。でもそれに応えられなかった。それだけがすごく悔しい。学んだことは、この環境で残っていくには、自分が1番だと思っていないとすぐダメになっちゃうってこと。周りの目を気にしないで、自分が1番だと思うことが大事だなと思いました。もしオーディションがあったとしたら、自分の気持ちを切り替えることができて、マラソンの準備もしっかりして、デスソースもいっぱい食べられるようになったらやりたいなって思います。
バグ・ミィ
ただただ苦しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分を応援してくれる人たちの気持ちに応えられなかったのが苦しい。初日から「もっと目立って」ってコメントに書かれていて、自分でもわかっていたんですけど全然できなかった。デスソースもなかなか引けなかったし、昨日の昼は食べられたけど夜は食べきれなかった。自分のなかで脱落した理由はわかっていたから、落ちてなくて涙を流している候補生もいるのに、名前を呼ばれたとき腑に落ちたというか涙がでなくて。自分が変わりたいと思ったし、自分を好きになりたくて受けたのに、また自分のことが嫌いになってしまった。こんな気持ちのまま受けていたら、応援している人たちにも候補生の人たちにも申し訳ないなと思って、救済措置は受けないことにしました。合宿を通して学んだことは、自分から動かないと何も変わらないんだってこと。他のメンバーの人たちとか候補生を見て、やっぱりガツガツしている子は強いなって。強い人間になりたい…(涙)。オーディションはもう受けないと思います。1回チャンスを放棄してしまったので、その資格はないと思っています。
ナガヤマユキコ
自分的には2日目くらいから自信がなくて気持ちの整理がついていなかったんですけど、最後の救済措置で、WACKに入りたい理由を徹夜で書いてスッキリしました。前回の合宿で思ったこととか、今回改善できなかったことを書きました。前回の合宿オーディションを一緒に受けていた子たちがどんどんデビューしていったじゃないですか? 見ていて、すごいなと思っていて。自分はステージに立ちたくても立てない状況だったから悔しい気持ちはありました。もうちょっとやれたかなという気持ちもあります。でも、あそこ(原稿)でダメだったら、もう諦めようと思ったんですよ。そこがダメで中途半端な気持ちになっちゃったので、そのままマラソンに行っちゃったら、渡辺さんにも、がんばっているみんなにも失礼かなと思って。今回の合宿を通して学んだことは、自分から考えて積極的に動かないといけないっていうこと。あと、身近な周りの人のことを考えて行動することとか、当たり前のようだけど意外と難しいことが大切だとすごくわかりました。次にオーディションがあったとして、今は受けるかどうか考えられないですね。ただ、WACKは大好きなので、いまも憧れはあります。
取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太
■WACKオーディション合宿2018 ニコニコ生放送 URL
http://live.nicovideo.jp/watch/lv310349013
■WACK EXHiBiTiON 詳細
2018年3月18日(日)大阪城音楽堂
入場料 : 無料
出演 : BiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE、WACKオーディション参加者
・WACK OFFiCiAL HP
http://www.wack.jp/