GANG PARADEの大河ドラマ的歴史を振り返る──いかにして10人は集い、どこへ向かうのか

GANG PARADE

アイドル戦国時代という言葉を懐かしく思うくらい、2019年のアイドルシーンは冬の時代を迎えている。そんな書き出しで本稿を書きはじめた瞬間、ゆるめるモ! メンバーのあのちゃん脱退のニュースが飛び込んできた。2010年代に盛り上がった地下アイドルカルチャーは、それぞれのグループ、それぞれの場所で次のフェーズを迎えようとしている。もちろん、この10年でポジティブな出来事もいくつかあった。とりわけ、新潟発の3人組アイドルグループNegiccoのNao☆が結婚後もアイドルを続ける宣言をしたことはエポック的な出来事だったといえよう。

そうしたポジティブな現象のひとつとして、WACKという事務所の誕生と興隆は欠かすことができない。BiSH、GANG PARADE、EMPiRE、BiSといったグループを擁し、もっとも勢いに乗るBiSHは数々のロックフェスに出演したり、レコード大賞新人賞を受賞するなど、“楽器を持たないパンクバンド”という新たな概念を生み出した。2018年には研修生グループWAgg、2019年にはCARRY LOOSEといったグループが始動するなど、アイドル冬の時代などどこ吹く風といった勢いで全国にファンを増やし続けている。

そのWACKを立ち上げたのが、2010年にプー・ルイとともにBiSを作った渡辺淳之介である。アイドル畑にインディ・ロックや海外パンクといった音楽カルチャーを持ち込むと同時に、全裸PVや水着ライヴといったセンセーショナルな仕掛けでアイドルファン以外も巻き込み、アイドルカルチャーの幅を一気に広げて見せた。

渡辺は2014年にBiSを解散させた後、それまで勤めていた事務所から独立、自身の事務所WACKを立ち上げ、「BiSをもう一度始める」という触れ込みの元スタートさせたBiSHで幕張メッセ国際展示場9~11ホールに1万7000人を動員するなど、躍進撃を見せている。10月10日には「アメトーーク!」で「BiSHドハマり芸人」が放送されTwitterのトレンド入りした。同番組で過去に単体で取り上げられたアーティストは長渕剛、Perfume、B’z、Mr.Childrenの4組で、それに続く快挙だという。BiSH、そしてWACKの勢いはますます加速していると言ってもよいだろう。

そんな勢いあふれるWACKの中で、今、ダークホース的な立ち位置で活動を続けている注目の10人組アイドルグループがGANG PARADE、通称ギャンパレである。

グループのはじまりは、2014年。BiSのメンバーだったカミヤサキが、ミズタマリと2人で結成したユニット「プラニメ」が元のグループとなっている。そこから、POP、GANG PARADEと2度の改名を経て現在の10人体制へと進化していった。メンバーの脱退や加入、カミヤの活動休止やレンタルトレードなど、その歴史は長く険しく、もはや大河ドラマといっても過言ではない。そしてその中心には、常にカミヤサキがいた。ギャンパレは間違いなくカミヤサキのグループであり、そこからどうやってメンバー全員のグループにしていくかの物語でもあった。本稿では、駆け足になるが、その歴史を振り返っていきたいと思う。

プラニメ結成、POPへ改名、カミヤサキの活動休止

プラニメは、カミヤサキとミズタマリの2人で結成されたユニットだ。旧BiS時代、カミヤが音楽配信サイトOTOTOYで連載していた「カミヤサキのコスプレ連載「2.5次元まで」」の中で、ミズタとともに「キルラキル」のコスプレ姿を公開しているように、アニメなどの趣味が近かったことが2人を結ぶきっかけとなっている。

結成の発表は、BiSの横浜アリーナでの解散ライヴ。メンバー全員各々の進路が発表される中、プラニメの結成とT-Palette Records所属となることが発表された。同時に、サウンドプロデューサー松隈ケンタが株式会社SCRAMBLES設立、渡辺も株式会社WACKの設立を発表。WACKがプラニメのマネジメントを行うこともアナウンスされた。プラニメはWACKの立ち上げとともに生まれたグループであり、同事務所の歴史とともに成長してきたグループなのである。

プラニメ(左から、カミヤサキ、ミズタマリ)

プラニメの初ステージは〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2014〉。今でも歌い継がれる代表曲「Plastic 2 Mercy」は、大きな衝撃を持って受け入れられた。Twenty One Pilotsの「Car Radio」をオマージュした同楽曲はEDM調の楽曲で、それまでのBiSとは違うキレのあるダンスとパフォーマンスで会場に集まった観客の度肝を抜いてみせた。まさに堂々とした第一歩を踏み出した。その後は、東京出身のカミヤと大阪出身のミズタを繋ぐように、東京だけでなく大阪でも定期公演をしたり、2枚のシングルをリリースしたが、2015年4月1日、「意見の相違」によりミズタマリが5月31日をもってプラニメを脱退、新メンバーのオーディションを実施を発表した。

そして、6月1日より「Period Of Plastic 2 Mercy」の頭文字を取った「POP」(ピーオーピー)へ改名。オーディションで選ばれた、ユメノユア、ヤママチミキ、イヌカイマアヤ、シグサワアオの4人を加えた5人編成で再始動を果たすこととなる。BiSHが行なっていたように、最初のアーティスト写真は5人全員が白目になっていたが、お披露目はライヴでもTwitterでもなく、東京〜熱海間を5人で走るBiSHとの対抗200km熱海駅伝だった。

POP

 

2015年6月6日〜7日の2日にわたり、渋谷にあるWACKと熱海のルートを、5人ずつのメンバーがたすきをつないで走るという前代未聞のお披露目が行われた。

BiSHとの200km対抗駅伝でのワンカット

カミヤサキをはじめ、メンバーの圧倒的なスタミナと気合でPOPは先にゴールを果たすものの、ファンに支持されたのはBiSHだった。BiSHはメンバーでタスキをつないでいく中で物語を生み出したが、POPは自分たちをプレゼンするような走りをできず、勝負に勝って相撲に負けたような結果となってしまった。カミヤは涙を流しながら悔しがり、自分たちをアピールするためにはと、強く考えるようになった。それが裏目に出たのが〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2015〉のステージだった。

1年前、プラニメお披露目ライヴで2人はステージから降りて客席でパフォーマンスを行い、大きな盛り上がりを見せたものの、フェスのルールを破る行為ということで注意を受けることとなった。そうした事例がある中、TIFに集まったお客さんたちの前でPOPの印象を残そうと、再びステージから降りてパフォーマンスをしてしまった。そうした行為に対し、8月9日、東京・代官山UNITで開催されたワンマンライヴ〈Period Of Plastic 2 Mercy〉のアンコールで、「度重なる禁止事項に抵触した」との理由で、カミヤが無期限活動休止することがアナウンスされたのだ。初ワンマンで熱気に帯びていた会場が一気に凍りついた瞬間だった。

代官山UNITで行われた1stワンマンのアンコールでカミヤの活動休止が告げられた

そこから約4ヶ月間、カミヤを除く4人で活動することとなったPOP。カミヤ以外の4人は芸能活動をはじめて間もないような状態。加入してわずか2ヶ月にして、グループの柱のカミヤがいなくなり不安でいっぱいだったが、ライヴ予定は決まっており、必死にライヴを行っていった。その間、カミヤはマネージャー的な役割を志願し、ライヴの物販や取材時の立会いなど、裏方的な役割を行なっていた。

4人時代のライヴでのワンカット、赤い芋ジャージが衣装だった

そして、カミヤサキのグループ復帰をかけた100kmマラソンが、12月5日に下北沢SHELTERで開催されたワンマンライヴ〈COME BACK MY…〉前日から実施された。12月4日に山梨・富士急ハイランドから走り始め、24時間以内に下北沢SHELTERにたどり着けばそのままライヴに出演、たどり着かなければ脱退という条件の中、カミヤは1人全身全霊をかけ見事1人で100kmマラソンを完走。会場に到着してすぐにリハーサルをし、そのままSHELTERのライヴ出演を果たし、活動を再開させた。

100kmマラソンを24時間以内にゴールし、久々の5人でのライヴとなった

GANG PARADE改名、メンバー脱加入、激動の2016年

5人体制に戻ったPOPはライヴを中心に活動を続けていった。2016年6月17日には、心機一転、グループ名をGANG PARADEに改名することを発表。7月18日には渋谷WWWにて4thワンマンライヴ〈WE ARE the IDOL〉を行い、アンコールで5人が水着姿で登場。それまでサウナスーツや赤い芋ジャージを衣装として活動してきたグループだっただけに、そのインパクトは強く、SNSでも話題になった。

水着姿で5人がステージに登場し会場を驚かせた

グループが順調かと思った矢先、7月20日にシグサワアオが家族の応援を得られなかったため、〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2016〉をもってグループを脱退することを発表。それに続くかのように、9月15日から休養していたイヌカイマアヤが10月1日に急遽家庭の事情で脱退する。メンバーも予想していなかったあまりに急な展開だったが、翌日には新宿MARZでのライヴが決まっていたため、カミヤサキ、ユメノユア、ヤママチミキは寝る間も惜しんで3人のフォーメーションを作り上げ、60分のライヴをやり遂げた。ライヴ後、楽屋での3人は大量の汗をかきぐったりしながらも、雰囲気はとてもポジティブだったことは今でもはっきり覚えている。

ギャンパレが大きな変動をしている最中、9月1日より3泊4日にわたって第2期BiSの合宿オーディションが行われていた。BiSの創始者であるプー・ルイと他4人のメンバーが合格を果たし、新生BiSが結成。同時に、同合宿で不合格になったメンバーを集めて、BiSの公式ライバルグループSiSが結成された。まさか、そのグループが後にギャンパレと大きな接点を持とうとは、そのとき誰も予想などできなかっただろう。

 

再び動き始めた第2期BiSも出演した、9月24日の〈@JAM×ナタリー EXPO 2016〉での3人体制のライヴは、ファンの間でも語り草になるような気合とエネルギーに満ちたものとなった。窮地に追い込まれたことで、エネルギーが放出されたかのような希望を感じる瞬間だった。

そして、このタイミングの新メンバーオーディションで合格を果たしたのが、キャン・マイカ(現・キャン・GP・マイカ)である。合格から練習の時間も潤沢になければ、3人もマイカに振り付けなどを丁寧に教える暇もない中、10月2日の名古屋でのワンマンライヴ〈Barely Last TOUR〉でマイカはお披露目ライヴに臨んだ。緊張感に溢れる会場に元気全開で登場し、全曲の振り付けとフォーメーションを完璧に行ってみせた。マイカが救世主として、受け入れられた瞬間だった。

キャン・マイカが加入して初のアーティスト写真

しかし、そこから間髪おかず、グループに衝撃的なニュースが走ることとなる。お披露目ライヴ翌日に活動休止となったSiSのメンバー、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソンのギャンパレ電撃加入というニュースがTwitter上で発表されたのだ。ようやく再スタートを切ったと思っていた4人のメンバーは当初、複雑な気持ちを隠そうとしていなかったし、涙を流すメンバーもいた。元SiSの3人も、そうした状況を理解しており、自分たちを受け入れてもらおうと必死にレッスンを行い、11月13日の新宿BLAZEでのお披露目ワンマン〈Barely Last〉に臨んだ。決して完璧なステージとはいえなかったが、7人という迫力は衝撃的で、新しいGANG PARADEが始まったと思わせるワンマンとなった。

7人体制初のワンマンとなったBLAZE公演

同年12月3日、4日には、メンバー同士のマラソン対決を敢行。東京〜熱海間往復200kmを、カミヤサキが1人で200km、カミヤ以外のメンバー6人は分担して走るといった驚きの対抗戦だったが、復路はカミヤも含めた7人で100km先のゴールを目指し、最終的に往復約40時間をかけて、12月5日の7時頃に7人全員でゴール、完走を果たし7人は絆を深めた。

新たなスタート、そして波乱万丈な2017年

2017年はギャンパレにとって、新たなスタートの一歩でありつつ、波乱万丈な1年となった。

2月12日、13日、14日、15日に渡り、4日間連続ワンマンライヴ〈GANG PARADE 4days!!〉を中野heavy sick ZEROにて行った。同会場は、初期BiSが初めてワンマンライヴを行った場所で、願掛けのように、WACK所属グループが初ワンマンを行っている場所でもある。再びここから始めるんだという意味も込め、4日に渡り同会場でギャンパレはワンマンを行った。

そして、今では毎年恒例となったWACK合同オーディションが、3月28日から4月2日にかけて開催された。同合宿にはWACK所属グループのメンバーも参加しており、ギャンパレからはユメノユア、テラシマユウカが参加した。そこで顕となったのは、圧倒的にギャンパレが知られていないという現実だった。WACKが好きで合宿に来た候補生にさえ、存在が知られていない。そんな厳しい現実を突きつけられながらも、2人は涙を流しながらも歯を食いしばり、ギャンパレというグループの存在を候補生に、そしてニコ生視聴者に知らしめた。

合宿最終日の4月2日、神奈川・横浜赤レンガ倉庫イベント広場で行われたフリーイベント〈WACK EXHiBiTiON〉にてオーディションの結果発表が行われた。GANG PARADEの新メンバー該当者はなしだったが、カミヤサキとBiSのアヤ・エイトプリンスが9月末までの期間限定で“レンタルトレード”することが発表され、会場は騒然となった。ギャンパレの創始者であり、グループの柱であったカミヤが再びいなくなる。そうした事実に戸惑っていたのは、誰でもないメンバー自身だった。

アヤ・エイトプリンスを含む7人時代のアーティスト写真

そこからギャンパレは、アヤを含む7人で活動。少しずつ7人の形が整いはじめたころ、レンタルトレードの期間無期限延長が発表された。一体ギャンパレはどこに向かうのか、そういった雰囲気もあったが、ギャンパレメンバーたちはカミヤがいなくても自分たちの力でグループを守っていくんだ。そんな雰囲気が生まれ始めていた。カミヤもまた、旧BiSでやり残したことをやりきるために第2期BiSでの活動に全力を注いでいった。

そして年末12月8日、Zepp DiverCity TOKYOで開催されたWACK主催イベント〈WACKのフェス。〉にて、カミヤとアヤのレンタルトレードが2018年3月3日で解除されることが発表された。その舞台は、3月4日に東京・両国国技館で行われるワンマンライヴ〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??〉となった。

9人体制になり外へ向かっていった2018年

2018年1月6日、BiSが中野heavy sick ZEROで行った東名阪ツアー〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉初日公演で、プー・ルイのBiS卒業が発表された。BiSの創始者であり、第2期BiSを引っ張ってきた彼女の卒業は、WACKファンだけでなく、アイドルファン、かつてBiSに心を奪われた人たちにも大きな衝撃を与えた。

そして迎えた3月4日。BiS東名阪ツアー〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR〉のツアーファイナルとなるワンマンライヴ〈BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??〉が両国国技館で開催された。ライヴ開始前に、BiSとGANG PARADEのメンバーが渡辺と共にステージに登場し、“レンタルトレード終了の儀”が執り行われた。カミヤがBiSにレンタルトレードする前にリリースしたシングル曲「FOUL」を7人で歌い、カミヤはギャンパレに戻ることとなった。再び、カミヤを含む7人のギャンパレが動き始めた瞬間だった。

カミヤサキが復活し7人体制でのアーティスト写真

この年も3月12日から18日まで合宿型オーディション「WACK合同オーディション2018」が実施された。ギャンパレからはキャン・マイカが参加。3月18日には大阪城音楽堂にてフリーイベント〈WACK EXHiBiTiON〉で、「WACK合同オーディション2018」の結果が発表された。WACKメンバーでのポイント競争で最下位となったキャン・マイカは「GANG PARADEを一生背負っていく」としてキャン・GP・マイカに改名。そして、リソリソ(現、ハルナ・バッ・チーン)、ヨコヤマヒナ(現、月ノウサギ)の加入が発表された。

WACK合宿オーディション2018で合格を勝ち取ったハルナ・バッ・チーンと月ノウサギ

それまでのギャンパレは苦境を乗り越えるため、グループ一丸となって突き進んできたことにより、結束は強くなった反面、その輪に少し入りづらいような閉鎖的な雰囲気もどこかしら漂っていた。そこに新メンバー2人が入ったことで風通しがよくなり、一気に外に向けて広がっていった。ギャンパレのストーリーが大きく転換していったのは、間違いなく、ハルナ・バッ・チーンと月ノウサギが加入し、9人体制になってからと言ってもいい。

メジャーデビュー、そして進化の過程の2019年

新メンバー2人を迎え、9人体制で地方でのライヴやイベントなどを重ね、地道に力をつけていったギャンパレは、WACKという事務所の中でも一目置かれる存在となっていった。もうギャンパレは名実ともに次のステップに進む段階に来ていた。

1月8日、9人体制初となるアルバム『LAST GANG PARADE』をT-Palette Recordsよりリリース。CD盤のシークレットトラックにはテラシマユウカ作詞による「PALET」が収録されていた。

そして1月10日、神奈川・CLUB CITTA’で行われた〈Going Going WACK TOUR〉初日公演にて、ワーナーミュージック・ジャパン内の新レーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりメジャー・デビューすることを発表した。その瞬間の歓声は、凄まじいものだった。これまでどのグループよりも積んできた下積みが一気に報われるかのような瞬間だった。Twitterのトレンドにも入るなど、全国各地のファンたちがギャンパレのメジャーデビューを祝福した。

 

そんな登り調子の中、開催されたWACK合宿オーディション。その結果発表にて、ナルハワールドがWAggから昇格することが発表された。そして、4月17日、メジャー1stシングル『ブランニューパレード』をリリース。初の野音ワンマンツアー〈CHALLENGE the LIMIT TOUR〉が行われ、5月19日の大阪城音楽堂ワンマンで9人体制に幕を閉じ、5月26日の日比谷野外大音楽堂でのワンマンよりナルハワールドが加入し10人体制でのスタートを切った。

日比谷野音ワンマンでナルハワールドが加入し10人体制に

メジャー1stシングル『ブランニューパレード』は9月10日に10万枚越えの売上を達成し、ゴールドディスクの認定をされている。これまでの積み重ねがあるからこそ、彼女たちは今も地道に自分たちの音楽を届けるための努力を続けている。

8月25日からは、根本宗子が作・演出を手がけるパルコ・プロデュースの新作舞台「プレイハウス」に出演するなど、他のWACKグループが挑戦していないことにも積極的に挑み、ギャンパレらしさを確立している最中である。

そんなギャンパレが、11月13日にメジャー1stアルバム『LOVE PARADE』をリリースする。といっても、すでに先行配信されているので全曲聴けるが、どこかエロティックさを感じるジャケット画像のとおり「LOVE COMMUNICATION」のような下ネタ満載の楽曲もあれば、メロディアスでWACKらしいエモーショナルさを内包した「らびゅ」まで、ギャンパレが持つ幅広さが全て詰まったアルバムとなっている。

 

これらの曲は、これまで彼女たちが歩んできた物語の上に成り立っている。そこで歌われる「愛」とは、とても一言で語ることのできないものに違いない。聴き手の数だけの愛がそこにあって然るべきだと筆者は思っている。

これからのGANG PARADE

ここまで駆け足で歴史を辿ってきたが、ギャンパレとはカミヤサキが作り出したグループであり、彼女自身の物語、そしてWACKの物語でもあった。そして、カミヤの活動休止、BiSへのレンタルトレードなどを経て、メンバー全員のグループへと、そしてメンバー全員の物語へと移り変わってきた。そんな歴史の積み重ねといってもいい。今年、WAggから新メンバーとして昇格したナルハワールドも加わり、メンバー間の歴史のグラデーションはより多様となった。果たして、ここからギャンパレはどこへ向かっていくのか。

 

ギャンパレは、他のグループが背負ったことのない逆境を乗り越えるなど、その物語を中心に突き進んできたグループだ。しかし、今は過去の物語を知らずとも観客を楽しませることのできるグループへと成長もしている。9月より行なっているグループ史上最大規模の全国10箇所12公演を巡るツアー〈PARADE GOES ON TOUR〉のファイナル公演、中野サンプラザのチケットは早々にSOLD OUTしている。果たして、ここでどのようなライヴを見せてくれるのか。これまでの歴史を背負った上での大河ドラマを感じさせるようなものなのか、それともそこから離れたパフォーマンス集団としての新しい姿なのか。

最初に述べたように、ギャンパレの歴史はWACKの歴史でもある。自分たちの道は自分たち自身で作っていかなければならない。まだまだその道は途中なのだ。


GANG PARADE PROFILE

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、カミヤサキ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、ハルナ・バッ・チーン、月ノウサギ、ナルハワールドの10人からなるアイドルグループ。2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、2019年4月17日にワーナーミュージック・ジャパン内新レーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりシングル『ブランニューパレード』でメジャーデビュー。 同年5月に東阪野音ツアーを成功させ、5月26日より同事務所所属グループWAggよりナルハワールドが加入し、現体制での活動をスタートさせる。PCゲーム「マジカミ」の主題歌および挿入歌を担当し、その楽曲を収めた配信限定EP『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』を6月19日にリリース。9月より自身最大規模の全国10箇所12公演を巡るツアー〈PARADE GOES ON TOUR〉を開催中。

■ライヴ情報

PARADE GOES ON TOUR
2019年9月7日(土)神奈川 横浜Bay Hall
2019年9月8日(日)神奈川 横浜Bay Hall
2019年9月14日(土)愛知 DIAMOND HALL
2019年9月15日(日)静岡 浜松窓枠
2019年9月21日(土)福岡 DRUM LOGOS
2019年9月22日(日)広島 CLUB QUATTRO
2019年9月29日(日)大阪 なんばHatch
2019年10月5日(土)北海道 PENNY LANE24
2019年10月6日(日)北海道 PENNY LANE24
2019年10月12日(土)宮城 仙台Rensa
2019年10月20日(日)新潟 NEXS NIIGATA
2019年11月4日(月祝)東京 中野サンプラザ

チケット料金(税込)
【通常チケット※ライヴハウス】
スタンディング 4,000円(税込)※入場時にドリンク代別途必要
2階指定席 5,000円(税込)※なんばHatchのみ
【通常チケット※中野サンプラザ】
全席指定 5,000円(税込)
年齢制限/スタンディングチケットの未就学児童入場不可

チケット一般発売日
2019年7月13日(土)AM10:00〜

■リリース情報
Live Blu-ray
『CHALLENGE the LIMIT TOUR at 日比谷野外大音楽堂』
2019年9月4日(水)発売
【初回生産限定盤】WPXL-90204~90205 15,800円+税 Blu-ray2枚組
100P写真集ブックレット+スリーブケース付トールサイズ・デジパック仕様
【通常盤】WPXL-90206 7,000円+税 Blu-ray1枚組
予約購入リンク
https://GANGPARADE.lnk.to/CtLTAW

Major 1st Full Album
『LOVE PARADE』
11月13日(水)発売
【初回生産限定盤】WPZL-31666~31668 12,000円+税 CD2枚組+Blu-ray1枚組
(100P写真集ブックレット+スペシャルBOX仕様)
【通常盤】WPCL-13110 3,000円+税 CD1枚組
予約購入リンク
https://GANGPARADE.lnk.to/LOVEPARADEAW

WARNER MUSIC JAPAN/FUELED BY MENTAIKO

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