watch more
StoryWriter

皆さんこんにちは。

日々漫然と生きていますが、もうすぐ休学期間が終わり、長々と1年も続いた平成最後の夏休みが終わりそうです。秋から学校に戻っても卒論書いて適当に2、3コマ授業取って卒業するだけ、同期の友達はもう今年の頭に卒業してるので最早で学校には何の思い入れもないです。

学びたいや研究したいことはもう無いし、何より1年間もアルバイトやインターンばかりやっていたので、早く社会に出たい。やりたい仕事をやってお金を稼ぎたい。という意志の方が強いです。まあ卒業してちゃんと学歴は得たいと思っていますが……。

やりたい事があるから大学を辞めるという友達が何人かいました。彼らを見て僕は「せっかく入ったそこそこの大学なんだから、卒業してからやりたい事をやればいいのに……」とずっと思っていました。でも、この休学していた1年の間に自分のやりたい事をやる生き方の楽しさに気づいてしまって、1秒でも早く社会に出たい気持ちです。学校で学ぶことより、やりたい事をやって働いてる優秀な大人達と仕事したり話してる方が2億倍有意義で楽しいなと思ってます。僕も早くああいう人達になりたいなあ、と思っております。

さて、今回お話したいのは大好きなバンドの1つ「NUMBER GIRL」です。

現在ZAZEN BOYSで活躍中の向井秀徳がギター / ボーカルを務め、今活躍中の数多くのバンドに影響を与えた偉大なバンドです。歪みよりもテレキャスターのようなザックリした歯切れのいいギターの音と独特な和音感が特徴的で、特にBase Ball Bearなんか大きく影響を受けているバンドサウンドを出している感じがします。

 

僕が大学の軽音サークルでバンドをやっている頃、文化祭で先輩がZAZEN BOYSをカバーしておりその流れで向井秀徳を知り、NUMBER GIRLも知るに至ったのですが何ともカッコいい。特に、さっきも挙げたように僕が中学の頃に聴いていたBase Ball Bearが影響受けているというだけあって、とても僕に聴きやすいサウンドでカッコいい! と思いました。友人に勧められた「透明少女」と「OMOIDE IN MY HEAD」の2曲が特に耳に残ってそのままライブ映像もチェックしたのですが、それで観たとある動画でのラストライヴ、札幌ペニーレーン24でのステージ上でタバコを吸いながら話す向井秀徳のMCが非常に印象的で感銘を受けました。

今日は何日ですか? 11月30日

札幌の11月30日ってこんなにアツいものなんでしょうかね?〜〜それはまた、北の地、札幌にてこのような我々NUMBER GIRLの最後のステージを行える事を私、大変幸せに思っております。

(向井が尊敬する北海道のバンドを列挙した後に)

歴史というものは大変素晴らしいもので、終わる歴史もあれば続いていく歴史もありますね。そういった札幌の、私が影響を受けているバンドはずーっと歴史が続いているわけですね、その分の重さを作品に表しているわけです。

私もそういった、自分の心の奥底から湧き出る自分の歴史、思想…… 色んなものを全て引っくるめてこのロックンロールに表したい!と思って、そして先人達、札幌の素晴らしいバンドのようになれればいいと思ってやって参りました。

まあ、少なからず近づけたんじゃないかと私は大変誇りに思っております。(以下省略)

本当にカッコいい。敬愛する先人達を追い続け、それに負けぬように作品を生み出してきたバンドの姿が本当に素敵だな、と。

やはり我々は何かしら自分の好きなものに影響を受けて生きているわけでして、それは何かに還元するエネルギーにできるはずなんだと思います。音楽にせよ文学にせよ絵画にせよ、世に蔓延るカルチャーや芸術というものはそういう精神を受け継いで何かに昇華させるということが何より素晴らしいんだなと改めて再認識させられる名MCだと思います。

僕はこのMCを聞いて「自分も尊敬する先人達の精神を受け継いで何かを生み出せる人間になりたい、自分が感じている事を人に伝えて何かを残したい」そう思って生きています。

でも残念ながらそれをギターで生み出すことは僕にはできないわけでしたが、でもどうしてもそれに携わりたい。そう思って先人の言葉を残せる仕事に就きたかった。

直接それに携われる仕事に就けるのか今はまだ分かりませんが、なにがなんでも必ずそれをやりたいという意志はあると胸を張って言えます。最近1日3回は観るこのMCが特に強くそれを感じさせます。まだ何も諦めたくないな…

何にせよ、このMCの後に演奏する「OMOIDE IN MY HEAD」、彼らの1stアルバムの1曲目が本当に素晴らしいんです。NUMBER GIRLというバンドのスタイルと向井秀徳の気持ちが激しく伝わってくると思います。YouTubeで検索すると見れますので、本当に皆さんチェックしてください。

まだ何者にもなれない僕でした。

引き続き、1つよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

PICK UP