皆さんこんにちは。
10月は約1年ぶりに学業を再開した1ヶ月でしたが、本当にあっという間だったような気がします。
先週の1週間、大学にて久方ぶりに同級生と何人か会うようになりました。と言っても同期の仲良かった人達はもうほとんど卒業しているので、本当に数少ない友人なのですが改めて良い友達に恵まれている大学生活だなと思いました。友達の実家に泊まりに行ったりと、何だか大学1年の頃のようなキラキラ感があった1週間だったのでなんだか未だに夢心地。
5年くらい前はあんなにイキイキしていたんだなあと思うと、キラキラ感と同時に妙な老いのような感覚もあり複雑な気持ちでもあります。高校の友達は一生のモノだと高校の担任の先生は言っていたし、確かにそういう感覚がありますが、大学の友達も一様に大事な友人達ばかりです。この縁故が長く続いて欲しい、数十年経ってもこのままでありたいものです。
さて、今回お話したいのは「あの頃、君を追いかけた(原題:那些年我們一起追的女孩)」という映画です。
元々は台湾の映画で2011年に現地で公開されるや否や大ヒットした青春ラブストーリーで、老若男女を問わず多くの人に賞賛された作品です。
僕も大学で中国語の勉強を始めた頃に台湾の友人にオススメの台湾映画を聞くと、大体この映画を勧められたので見てみたのがこの作品を知ったキッカケです。
また、今年の10月5日には山田裕貴さん主演で舞台を日本に置き換えた日本版も公開されたので、最近この作品の名前を聞いたことがある方も多いのではないのでしょうか?
あらすじはというと、彰化という田舎町の高校を舞台にヤンチャな主人公柯景騰(コートン)は悪友と共にイタズラばかりしていた。そこで、担任教師はクラスの優等生ヒロイン沈佳宜(チアイー)に彼の監視役を頼むことになる。煩わしいと感じつつも次第にチアイー惹かれていくコートンの青春恋愛物語が始まる…… という感じです。
予告動画を観ていただければ分かると思うのですが、主人公とヒロインが黄昏時に土手沿いを自転車で駆けていくシーンが想像できるような王道青春ストーリーという感じです。
また、この映画のストーリー自体も実は監督九把刀さんが体験した実話ということもあり、多くの人が感情移入して観てしまったという事もヒットの要因でしょう。
良くも悪くも真っ直ぐな若者2人の青春とその恋愛の結果を辿る形になっていて、僕が小学校の頃に流行ったプロポーズ大作戦というドラマを思い出しました。あれくらい甘酸っぱいストーリーになっていて、好きな人にはたまらない作品になっていると思います。
この作品が台湾で公開された当時、若い年代の人に限らず意外にも年配の方々にも同じくらいの賞賛を得ました。その理由の多くが「若い頃に好きだった子を思い出した」というものでした。
每個人心裡都有沈佳宜(全ての人の心にはチアイーがいる)
これが映画のキャッチフレーズになっていたのですが、なるほど確かにこういった青春劇っていうものは青臭かったりベタすぎる展開が多い気がしますが、誰しも自分の中にドラマのようなストーリーの思い出というものがあって、それが過去を美化する人の心の習性とマッチするからこそいつの時代でも作られてきており、常に一定の評価を得やすいのかもしれないですね。
中高大と人並の学生生活を送ってきた僕でも、「なんかこんなロマンチックな事あった気がするなあ」とか「青臭いことやってたような気がするなあ」っていう今となっては曖昧な感覚や記憶を思い出させてくれるのが、こういった映画の1番の魅力のような気がします。
僕のこれまでの人生、いつどの瞬間を切り取ってもダサい失敗をしたり無駄なあがきばかりしていましたが、たぶんこれって若い時は誰にでもある経験なのかなと最近思っています。というか、こういう経験がなきゃ大人になれないものなんじゃないかな、と。そして同じ境遇の人を見た時に「おれもこんな時代あったな、頑張って欲しいな」と懐かしみつつも暖かく見守ってあげられるようになれたら大人になった証なのかなあ。
早くそんな大人になれるように、いまの泥臭い時期を全力で早く駆け抜けたい、駆け抜け終えたいと思っている所存です。
卒論も書いて切羽詰まりつつある僕ですが、何事も手を抜かずに生きていけるようにまだまだ頑張って、いつかこの時期を良い思い出と共に懐かしめるようにしたいです。
今週はここら辺で、また来週。一つよしなに。
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。