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【連載】WAgg ソロ・インタビュー Vol.3──ウルウ・ル「WAgg8人で、いいねって思われたい」

StoryWriter

BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREのマネジメントを行うWACKが手がけるアイドル育成プロジェクト『WAgg』。「その後の進路はBiSに行ったり、BiSHに行ったりとか色々考えます」とアナウンスされており、WACKの将来を担う可能性に満ちたグループである。

9月9日にはTSUTAYA O-WESTにて、BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiRE各グループの楽曲をパフォーマンスし、デビューを果たした。その後、東名阪仙公演を開催し、現在はEMPiREとの2マンライヴツアーを開催中である。そんな8人のソロ・インタビューを掲載する連載がスタート。

第3回は、ウルウ・ルのインタビューをお届けする。オーディションでは緊張して9階まで階段で上がったエピソードを持ち、感情が素直に顔に出てしまうという彼女は果たしてどのような人生を経てWAggにたどり着いたのか? ウルウ・ルに話を訊いた。

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:外林健太


口からお煎餅を全部出して、いとこに食べさせていて(笑)

──WAggのオーディションのとき、緊張しすぎて面接会場の9階までエレベーターを使わず階段で登っていったそうですね? 今日の取材場所は6階ですけど、階段を登って来なかったか心配です(笑)。

ウルウ・ル:今日も登りそうになったんですけど、またやらかすと思ってエレベーターを探して乗りました(笑)。

──(笑)。活動が始まってみて、日々どうですか?

ウルウ・ル:メンバーがおもしろい人ばかりなので、練習がキツいというよりも、みんなに会えるし楽しいです。

──「Amazon Fashion Week TOKYO」では、NEGLECT ADULT PATiENTSのモデルとしてランウェイショーを歩きました。現場は緊張感がありましたね。

ウルウ・ル:WAggメンバーは私1人だったので、裏側でめちゃくちゃ緊張していました。本番はスリッパみたいな靴を履いて、つま先を踏ん張って歩いたんですけど、下手くそすぎてロボットみたいになっちゃって。でも楽しかったです。

──ウルウ・ルさんは、あまり緊張が顔に出ないのかなと思うんですけど、実際は緊張していたんですか?

ウルウ・ル:ショーが始まる前にアヤ・エイトプリンスさんとアユニ・Dさんから「緊張する?」って聞かれたんですよ。そのときは、あまりバクバクしていなくて楽しみって気持ちが強くて。リハーサルで歩いてみて楽しいなと思ったんです。広い場所で、かわいらしいお洋服を着て自分だけが立って歩くのっておもしろいなって。だから、緊張って感じよりも不思議な気持ちでしたね。

──今日は個別インタヴューなのでウルウ・ルさんについて聞いていきたいんですけど、どんな子どもだったと思いますか?

ウルウ・ル:この間、ホームビデオを観たんですけど、いとこの子と2人でお煎餅を食べていて。最後の1枚を食べてしまったらいとこが泣いてしまって。口からお煎餅を全部出して、いとこに食べさせていて(笑)。それでもっと泣いちゃって。

──あはははは。

ウルウ・ル:お母さんが保育園に迎えにくるのが遅くて誰もいなくなったときは、1人でブランコに乗りながら目つぶったりしていたみたいです。あとぐいぐい系の子と遊んでいる時のホームビデオもあったんですけど、めちゃめちゃイヤそうにしている感情が顔に出ていて。そういうのを抑えられない人間なんだなと思います。

──ホームビデオをよく観ようと思いましたね(笑)。自分のことを観てどう思う?

ウルウ・ル:やばいヤツだなって。

──(笑)。周りからはなんて言われることが多い?

ウルウ・ル:私は「はい、どーじょ」がめっちゃ口癖だったらしくて。ゴミを人に渡してしまう癖があったらしいです。お菓子のゴミとかを人に渡してしまうような感じ。そういうダメな人です(笑)。

自分の感情がよく分かってないことが多くて

──習い事とかはしていましたか?

ウルウ・ル:3年間くらいピアノをしていました。でも、全然できなくて。

──逆に得意なことはあった?

ウルウ・ル:お母さんがワークショップみたいなのが好きで年に何回か行っていたんですけど、自分でぬいぐるみを好きなようにカスタマイズするみたいな会があって。私は周りの子とは違う不思議なものを作り上げてしまうことが多かったんですけど、そうやって何かを作る場では褒められたりしました。

──ものを作ったり、何かを表現することは好きだった。

ウルウ・ル:好きです。絵が好きで、小さい頃、心情が落ち着かない時に適当に変な絵を描くことはありました。描いたら落ち着くみたいな思考回路というか。

──どんな絵を描いていたんでしょう。

ウルウ・ル:変な人みたいな。かわいくて目がでかいとかじゃなくて

──でも、それが評価されることが多かったんですね。自分としては、そういう状況をどう思っていたの?

ウルウ・ル:結構バカなので自分の感情がよく分かってないことが多くて。なんでだろうなってよくわからなかったです。

めっちゃ小さい頃に「フジロック」に連れて行かれたのがトラウマで

──小中学校の頃の夢みたいなものはありましたか?

ウルウ・ル:一時期、お笑い芸人になりたくて。別におもしろくないんですけど、自分が真面目にやっていることを笑ってくれたら嬉しいなと思っていて。自分の変なところを笑ってくれるのが、今も嬉しい。

──笑われてバカにされているのかと思う人もいるけど、笑ってくれることがいいと思えたのはなんでなんでしょう。

ウルウ・ル:そうなったら自分も楽しいから。人が笑っている状況が好きだし、爆笑している人を見たら自分もめっちゃおもしろくなる。みんなが笑っていると楽しいんです。

──そこからお笑い芸人になりたいっていう気持ちが出てきたんですね。

ウルウ・ル:その時、めっちゃおもしろい友だちがいて、ノリでお笑い芸人になりたいねって言って。ちょっとバカな感じでやっていました。

──ネタも考えた?

ウルウ・ル:一応考えた気がするんですけど、もう忘れました(笑)。

──音楽にはいつ興味が出てきたんでしょう?

ウルウ・ル:お父さんが音楽めっちゃ好きなんです。お父さんは知り合いと遊びの延長線でバンドをやっているんですけど、知り合い同士でやったライヴ音源とか、お父さんの好きな音楽を車で聴かされて。後、めっちゃ小さい頃に「フジロック」に連れて行かれたのがトラウマで。私、お父さんのせいで音楽が1回嫌いになってしまって。

──え、好きになった話かと思っていました(笑)。

ウルウ・ル:フェスだから音がすごくうるさくて。あと、そのとき歌っていた人がお尻を見せていたんですよ。小さい頃にそれを騒音の中で見て、人混みで抱っこされているのが恐ろしすぎて。それ以降、あまりコンサートとかライヴとかに行かないようにしていたんですけど、金子理江さんが好きになって、知っていくうちにLADY BABYで音楽もやっていることを知って。それも聴いてみたいと思ってライヴに行ったら怖くなくなって、今に至るって感じです。

──中学は部活には入っていたんですか?

ウルウ・ル:オーケストラに入りました。パーカッションでずっとドラムやっていて。

──トラウマがある中、よく音楽を始めようと思いましたね。

ウルウ・ル:小学校のときに鼓笛隊みたいなパレードがあって。そこでスネアドラムをやりたかったんですけどできなくて。悔しすぎて中学校に入ったらやろうと思って入ったんです。

BiSHさんの「本当本気」を聴いたのがきっかけ

──そんな人生を送ってきた中で、どういうきっかけでWAggのオーディションを受けようと思ったんですか?

ウルウ・ル:BiSHさんの「本当本気」を聴いたのがきっかけで、すごく曲がいいなと思って他のアルバムも聴いていたんです。私自身、歌うことが好きだったので、なにかやってみたいなと思っていたんですけど、何も行動ができなくて。そう思っているうちに、どんどん年齢は上がっていくじゃないですか? このままじゃ何もせずに終わっちゃうなと思って。「本当本気」に〈まだセブンティーン〉って歌詞があるじゃないですか? 私はセブンティーンではないんですけど、その歌詞を聴いてうわと思って。

 

ウルウ・ル:それ以外にも理由たくさんあるんですけど、かっこいい歌がたくさんあることも含めてWAggに魅力を感じたんです。渡辺(淳之介/WACK代表)さんが、WAggの応募は6月末が締め切りって言っていたんですけど、いっぱい応募が来ているからそれより前に選び始めるってツイートしているのを見て焦って、超適当に写真を撮って勢いで応募したんです。

──そして見事合格を果たすわけですけど、芸能活動をすることに対して不安とかはなかった?

ウルウ・ル:あったんですけど、それ以上に嬉しい気持ちのほうが強かったです。

──WAggとして活動していく決断はすぐにできました?

ウルウ・ル:お母さんを説得するのがちょっと大変だったのですが、渡辺さんと会ってお話して、いいんじゃない? って納得してくれました。

──エリザベス宮地監督によるドキュメンタリー映像『WAggドキュメント「俺らはIDOL」』には、渡辺さんから喝を入れられているシーンが映っていますけど、あの時はどんな気持ちで聞いていたんでしょう?

 

ウルウ・ル:どうしよう…… みたいな。いつも自分の気持ちをあまり把握していないんですけど、渡辺さんに「学校と違うから」って言われたことで、めっちゃわーって思って。指摘されたことは分かってはいたんですけど、どうしようって気持ちでいっぱいでした。

──あの後8人で話し合って雰囲気が変わったって他のメンバーも言っていましたけど、あの前後でグループとして変わったと思いますか?

ウルウ・ル:はい。

──どんな部分が変わったと思う?

ウルウ・ル:みんなそれぞれが注意できるようになりました。誰かが切羽詰まっていたり、落ち込んでしまったりしている人がいても、毎回同じ人が声をかけるというより、その場その場で言える子が出てきたりして。

同じWAggのハナエモンスターと

──ウルウ・ル自体は、みんなに物を言えるようになった?

ウルウ・ル:はい。まだ顔出しをしていないとき、お披露目公演に向けてTwitterで何をやればいいか分からなくなってしまったときがあって、1回みんなで話し合った方がいいと思ったんです。でも、それを言うことで他の子にちょっとでも嫌なイメージを持たれてしまうかもしれないと思って私は言えなくて。そういうことをちゃんと言っている子もいるから、自分はずるいし1番ダメな人だなと思ってしまって。思ったことはちゃんと言わなきゃいけないと思って、1回みんなで話し合おうって言いました。Twitterの発言に気をつけてやれたらいいなと思って。その時は上手く言葉が出てこなくて涙が出てきて、やばい感じになってしまったんですけど、みんなちゃんと大丈夫だからって聞いてくれました。

みんなバラバラの性格なのがおもしろい

──今のグループの雰囲気はどんな感じなんでしょう?

ウルウ・ル:今は全員仲が良いと思います。最初、アン(ズピア)ちゃんとか学校の同じクラスにいたら、そんなに関わらない系の人なのかなと思っていたんですけど全然そんなことなくて。めっちゃおもしろくて、お互いにツボも合うし楽しいです。あと、サアヤイトさんも最初は苦手だったんです。めっちゃ抱きついてくるんですよ。それがめちゃくちゃ嫌で、なんだこいつって思っていたんですけど、でも今は仕方がないかーみたいに思えるようになって(笑)。

──あははは。

ウルウ・ル:私と愛ちゃんにめちゃくちゃ抱きついてくるんですよ。この間、愛ちゃんの背中でそのまま寝ちゃって。愛ちゃんの姿勢がきつくなっちゃってきて、愛ちゃんがすごく悲しそうな顔をしているのがかわいかった(笑)。

──(笑)。お披露目ライヴに比べて、ウルウ・ルさんは声が出るようになりましたよね。EMPiREとの2マンツアーを開催中ですが手応えはどうですか?

ウルウ・ル:お披露目ライヴの時は振り付けとか移動で戸惑っちゃったんですけど、今回のツアーははそういうのがあまりなくて。あとでニコ生でライヴ映像を観たら、みんなでめちゃめちゃ練習したところが前より全然揃うようになっていて、やればちゃんとついてくるんだなって思いました。

──これからWAggをどんなグループにしていきたいですか?

ウルウ・ル:WAgg8人で、いいねって思われたいです。この8人じゃないとダメだよねって。みんなバラバラの性格なのがおもしろいので、8人の化学反応で変な感じが伝わっていったらいいなって。

──ウルウ・ル個人としての目標はありますか?

ウルウ・ル:私はこの8人が好きなんです。奇声を上げたり、声の高い子とかはいるんですけど、すごいクラスの中心みたいな人はいなくて…。笑う時は笑うけど、落ち着いている時は落ち着いている。楽屋とかもめっちゃキャーキャーしている人もいるんですけど全然イヤな感じではなくて。そういうところもすごく居心地がいいし、バランスがいいと思うので、WAgg8人でいいグループだと思われたいです。この8人、いいね! って。


WAgg PROFILE

マリン・バ / ウルウ・ル / ウタウウタ / アンズピア /ナルハワールド / 愛 / サアヤイト / ハナエモンスター

■WAgg Official HP
http://www.wagg.tokyo/

・WAgg Official Twitter
WAggidol

・WAggメンバー Twitter
マリン・バ : @MARiN_WAgg
愛 : @L0VE_WAgg
アンズピア : @ANZU_WAgg
ウタウウタ : @UTA_WAgg
ハナエモンスター : @HANAEMON_WAgg
サアヤイト : @SAYA_WAgg
ナルハワールド : @NARUHA_WAgg
ウルウ・ル : @URUURU_WAgg

◼︎EMPiREとの2マンツアー「WAgg THE NEW RiCE with EMPiRE」
2018年11月11日(日)名古屋 X-HALL ZEN
時間:Open/Start 13:30/14:30
[問]X-HALL ZEN 052-243-6155
2018年11月18日(日)札幌 COLONY
時間:Open/Start 12:00/12:30
[問]COLONY 011-532-3329
2018年11月23日(金・祝)仙台 SENDAI CLUB JUNK BOX
時間:Open/Start 13:30/14:30
[問]SENDAI CLUB JUNK BOX 022-716-5155

チケット :
料金 : 4,000円(tax in.)(オールスタンディング / 入場整理番号付 / 入場時にドリンク代別途必要)
※未就学児童入場不可
※ダイブ / サーフ / モッシュ / リフト禁止
チケット : w.pia.jp/t/wagg/

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