【連載】なにが好きかわからない vol.38「ローガン・ラッキー」

皆さんこんにちは。

先日久し振りにぼくの大好きな軽音楽サークルの先輩や同期達と集まってキャンプに行って参りました。これがまあ楽しいって言ったらありゃしない。頻繁にサークルに顔を出していた大学3年前期頃に戻ったような感覚で心の底から笑い転げた一泊二日でした。

僕の所属していた軽音楽サークルっていうのは本当に賢くてユーモアがあり、それでいてジャンルを問わず音楽が大好きな人達の集まりなんです。皆にそれぞれ尊敬できるところがあり、一緒にいると何もない自分が嫌になってしまうくらい素晴らしい人達の集まりなんです。

そういった意味では今のインターン先と雰囲気が似ているなと思います。そういった人達と馬鹿なことをしたり時には真面目に音楽をやったり…… 本当に僕の大学生活って本当に良縁に恵まれているなと改めて不思議な感動を覚えました。一緒に馬鹿なことをやったり、それに付き合わせてくれる仲間達ってホンマ最高やで!!!!! そういう人達がいてくれるから人生って豊かになるんだろうなあ。

さて、今回僕が紹介したいのはちょっと前にふらりと入った名画座で見てからというもの頭から離れない映画「ローガン・ラッキー」です。

 

簡単なあらすじを紹介すると、季節限定労働者の主人公ローガンは足の怪我が原因で仕事をクビになり(実際には足は仕事に大きな影響もなく不当な解雇)、一人娘に会うために離婚した妻を訪ねるもじきに引っ越してしまい会えなくなることを告げられるという、どん底状態。自暴自棄になったローガンは義手の弟クライドと妹メリーと共に仲間を集めながら元金庫破り服役中のジョーらに声を掛けて共にNASCARレースの売上金を奪うことを画策する…… というお話です。

これだけ話すとただのクライム映画のように聞こえてしまうかもしれませんが、実際はもっと暖かくてコメディ要素も多い、誰も傷つかずにほっこりして笑える映画です。

この映画、監督曰く「ダメ人間版オーシャンズシリーズ」と称されており伏線も多くそれだけで見応えがある作品です。ですが、それに加えて貧困層と富裕層の2極化が進んでいる現在のアメリカではローガンやジミーのような携帯料金も払えずトレーラー暮らすような

貧困層も増えているようです。こういった人達が社会へのフラストレーションを実に綺麗な形で、誰も傷つけずに自分にとって必要なもの、失ったもの(娘やお金)を取り返す様が終わった後に妙に爽やかな後味が残る、おじさん達の青春感がある映画です。

この映画についてのレビューを見ている時に、とある人がこの映画について深く考察しており現代のアメリカの貧富格差からトランプ大統領の支持層と反対層について云々…… という点を風刺しているという点で痛快感もあるのだという話をしてらっしゃいました。

僕は学の無い人間なのでそこまで考えが至らずそういった考察をしてらっしゃる方を見てただただ敬服するばかりなのですが、僕なりの浅い感想を述べさせていただきますと、いくつになっても悪さできる仲間がいるって本当に素晴らしいことだよなあ、と。

冒頭で大学の仲間たち先輩たちとキャンプに行った話をしましたが、本当に初めて会った時から変わらずふざけ倒しているだけ、ひたすら女の子の話をしたり薪割りをしたいからと言って皆でお金を出し合ってわざわざ意味もなく高い良い斧を用意してきたり…… 恐らく今後長い時間が経っていくつになってもこのメンバーが揃えばこんなやんちゃな事しちゃうという確信があるメンバー。そういう一生モノの友情が見える作品だなと思いました。

皆さんにも思い返して欲しいですが、そんなアツいメンバーで悪ふざけ(映画だとそれが犯罪レベルの悪ふざけですが)できる、その発案に付き合ってくれたり付き合ってあげたいと思える仲間ってどれくらいいるでしょうか?

僕には数えるほどしかいないので、その存在の尊さがヒシヒシと伝わってくるような気がします。そして、そういう存在の人達が多いほど人生って充実できるし、長期的に価値のある宝物になってくれるんじゃないかなあ。

伏線が多い映画なので具体的な内容には触れないようにしましたが、感動とホッコリしつつも笑える映画なのでそういう系統が好きな人は是非観て損しない作品だと思います。

是非お手にとってみて下さい。

キャンプで充実してからまだ現実に戻りきれてない僕がお送りしました。

また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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