【INTERVIEW】SAKA-SAMA、デビュー作にして最高傑作1stアルバムと2018年を南波一海とともに語る

2018年はSAKA-SAMAが飛躍した年と言えるだろう。

2月末に初の全国流盤にして名作『夢のはてまでも』をリリースした後、メンバーの脱退を経て、6月にミ米ミ、瀬戸まーなが加入。5人編成になったかと思うと、8月にはつつみ、水野たまごが加入し、一挙に7人組のグループへと様変わりした。同8月に7人体制初のシングル(にして後述のアルバムには未収録の)『さよなら、アイドル』を、続く9月にはコズミックディスコと爽やかなロックチューンを収めた『寿司でぃ・ないと・ふぃーばー!!/物語はいつも』をリリース。10月からはAKIBAカルチャーズ劇場で初の定期公演も敢行。11月には初のフルアルバム『It’s A SAKA-SAMA World』をリリースした。

同じことをしないSAKA-SAMAらしい多様な楽曲と、7人になってよりカラフルになった歌声をパッケージした本作は、名作が多数生まれた2018年のアイドルシーンにあって一際眩い魅力を放っている。今年の後半は間断なくポジティヴなニュースが続き、着実にステップアップを重ねてきたSAKA-SAMAのインタビューをお送りする。寿々木ここね、Dr.まひるん、あいうえまし子、ミ米ミ、水野たまごの5人に話を訊いた(瀬戸まーな、つつみはお休み!)。

インタヴュー&文:南波一海


帰りにアイスを食べる文化が持ち込まれた!?

──先日、ここねさんとトークイベントをしたときに、メンバーが増員して以降、ライヴ終わりにアイスを食べに行ったりするのに驚いたという話をしていて。

寿々木ここね:はい。寄り道することがいままでなかったから。

寿々木ここね

──初期メンバーではそういうことはなかったんですね。

あいうえまし子:楽屋とかでは普通に喋ってるんですけど、遊ばないです。
ここね:うん、プライベートで会うことはないね。
まし子:でも焼き肉行ったよね。
Dr.まひるん:唯一のプライベートで行ったやつ。
まし子:もうすぐ5人になるあたりで。
水野たまご:結構最近だったんだね。

Dr.まひるん

──それは増員するから交流しておこう、みたいな?

ここね:いや、前から3人でご飯行きたいねって言ってて、実現するのが遅くなっただけなんです。
まひるん:ホントにわざわざ遊びに行ったりがないんですよね。意図して会わないように避けているわけじゃないんですけど、それ以前にレッスンとかライヴがいっぱいあるし、空き時間で話したりしているので。私は遠征が好きで、行き帰りの車で喋ったりとかした感じが楽しかったので、別にわざわざ遊ばなくてもいいかなっていうのはあります。
まし子:遊ばなくても常に一緒にいるので、普段遊んでないっていう感覚がなかったというか。
ここね:わかる。

──ごくごく自然にしているだけで、遊ぶとか遊ばないを考えたりもしないと。

まし子:はい。その考えに至らない(笑)。
まひるん:でもさ、わざわざ遊びに行くのはめんどくさいかも。
ここね:休みに集合する必要ないよね。
まひるん:遊ぶイコールご飯食べてちょっとぶらぶらするっていうイメージ。
ここね:それは要らないよね。

あいうえまし子

──という関係性だったのが、新メンバーの加入で変わってきた。

まし子:私たちは変わらず(笑)。なにもないです。
まひるん:気が向いたら参加するくらい。変わったのは7人になってからですね。

──新メンバーがふたり入って5人体制だった時期は2ヶ月もないんですよね。

まし子:ひと月半くらいです。
まひるん:しかも5人のお披露目の前から次の新メンバーがすでに決まっていたから、(5人の)期間はあんまりなかったです。

瀬戸まーな

ミ米ミ

──すでに決まっていたけど、加入が2段階にわかれたんですか? 

ここね:つつみちゃんは学校の関係で一緒のタイミングで入れなくて、あとから合流して6人になる予定だったんですよ。最初は。
まひるん:だから6人でレッスンしてたんです。そしたらマンワンの20日くらい前に新メンバーが入りますって知らされて、ワンマン終わって募集するのかなと思っていたら、もう入るのが決まってる子がいるからって。
TRASH-UP!! 嶋田:いい子がいたので。それなら7人のほうがよくなるだろうし、つつみが入るタイミングがズレていたので、お披露目はワンマンがいいかなと。とにかく早くお披露目したかったんです。

──それが水野たまごさんだったと。そして7人になってみたら、それまでになかったような仲の深まりかたをして。

水野たまご

つつみ

まし子:私は人が嫌いっていうわけじゃないけど、ひとりでいることが多くて。でもミーは友達が多くて、私たちとは違う人種だったんですよ。一緒にアイスを食べに行ったりする(笑)。そういう子たちが入ってくれたことで変わりました。
まひるん:でも、あとから入ってきた4人が活発に色んなところに行っている印象で、こっち(まひるん、ここね、まし子)にもその文化が到達しかけているけど、完全にそうなったわけではないんですよ。ライヴが終わって帰るとき、新メンバーの誰かと誰かの組み合わせで「タピオカ行こう」っていうふうになってる。
ここね:「寄ってく?」ってね。
まひるん:で、私とここねちゃんは「帰ろっか」って(笑)。

──新メンバーがワイワイしている感じなんですね。

たまご:人といるほうが楽しいから。みんなでどっか行ったりしたい。
ここね:うわぁ……。
まひるん:す、す、すごい。

──「人といるのが楽しい」発言に反応する人たち!

まし子:私も人といるほうが楽しいよ。
まひるん:ましはわりとそうだよね。

──ライヴとか練習でよく会うから遊ばない、という意見については?

たまご:会えるのは会えるけど、ご飯食べたりするのとは違うじゃないですか。

──ですね(笑)。

まし子:でも、それにたまに参加したりします。誰かが行くなら行くってなってるよね。
まひるん:私はここねちゃんが行くならって思ってる。
ここね:なのに私がほとんど帰るって言うから。
まひるん:私も帰る(笑)。
たまご:でも、「今日は疲れたから帰る」って素直に言ってくれるからいいなって思います。

──そこは「いいな」なんですね。「つれないな」ではなく。

まひるん:そうか。つれないっていう印象がついちゃったりするんだ。
ここね:そう思われたりしてるのかな……。
たまご:家で寝たいとかテレビ見たいとかって言うから。
ミ米ミ:その気持もわかるからね。
たまご:私たちは行きたい気分だから、「じゃあここでバイバーイ」みたいな。全然つれないとかは思わないです。
ここね:そっか。よかった(笑)。
たまご:ここねんとはなまるうどん行ったよね。ライヴ終わったあと、その日のここねんは食べたい気分だったみたいで。
ここね:うどんが好きなんです。麺好きです。

──そういう変化をもらたしてくれたと。

まひるん:(新メンバーは)いまどきな感じがします。
まし子:私は思っていても行動できなかったけど、(新メンバーが)行動しているのを見て、友達と遊んでみようかなと思いました。心が成長してます(笑)。ふたり(ミとたまご)は結構入ってすぐにタピオカ飲みに行ったりしてて、え? と思っちゃった。

──入ったばかりなのにもうタピオカ飲みに行くくらいの仲なのか! って。

まひるん:つつみちゃんとたまごちゃんは入ったときから学校のクラスの超仲良しくらいの感じで。
ここね:なってたなってた。びっくりした。
まひるん:いつ仲良くなったの? っていう。一緒にパフェとか食べに行ってて、えええ!? と思って。

──初期メンからしたら大事件ですね。

ここね:いつの間に…… って思ったよね。
まし子:もう親友!? みたいな。
まひるん:ね、ね。すごいよね。
たまご:そんなふうに思われてたんだ。
まひるん:今日みたいに席に座るときも「あ、つつみちゃん、たまごちゃんの隣に行きなよ」って譲りますもん(笑)。このふたりの世界を壊してはいけないって。
たまご:なんかごめん(笑)。
まし子:だから、そんなふうに気軽にパフェとかに行くものなんだって思ってました。
ここね:でも、私たちも仲はいいんですよ。
まひるん:帰ろうとするだけでね(笑)。楽屋でもめっちゃ喋りますし。

メンバー増加による歌割の変化やそれぞれの想い

──おっとりしたイメージは以前から一貫しているけど、グループの全体の雰囲気はかなり変わったじゃないですか。ライヴを見て変わったなと思うんですけど、それはそういうちょっとしたところから影響が出ているのかなと思ったんです。

まし子:変化はすごく感じます。語彙力がないんですけど…… 前と比べてキラキラした。アイドルグループっぽいというか。前のSAKA-SAMAもアイドルグループだったけど、いまはすごく垢抜けたというか。人数が多いから迫力もあるし。それと、人数が多いと自分がどう見られているかが気になるので、前よりも目立とうとするようになりました。自分のパートも前より減ったので、自分をどう見せるからっていうのは考えるようになった。全体のことももちろん考えるんですけど。

──3人で歌っていたものを7人で歌うとなると、それだけパートが分散するわけですもんね。まひるんさんも歌っていないときの表現がすごく生き生きしていますよね。

まひるん:私…… 歌が向いてないんです。苦手で。SAKA-SAMAの曲ですごくうまく歌える曲が数曲あるんですよ。それ以外は全部うまく歌えない。アルバムを作るにあたって、新しい曲の歌割りが送られてくるわけですよ。それで少なかったら悲しいし、落ち込んだりするんですけど、CDとかライヴ映像の歌を聴くと、そりゃ少なくて当然だって思う。うまく歌えない歌が多いし、自分のパートになったときに「わ、自分の番が来ちゃったー」って思ったりする。嫌々歌っているわけじゃないんですけど、ほぼ全曲で100点を出せないんですよ。得意な数曲は高得点が出せるんですけど、基本、全部50点未満。歌ってないときのほうが気持ちが楽だし、そっちのほうが頑張れるし、頑張りたい。

──そんなふうに考えていたんですね。

まひるん:よく考えたら、歌っているときは逆に振りに全然気を使えてないなって思います。ほかのメンバーに比べて歌が少ないから経験値も低くて、歌っているときのダンスに全然気を使えてない。でも、歌割りが少なかったら少ないで不満に思うんです(笑)。

──その狭間で揺れてるんですね。

まひるん:そう、自分でも「なんで歌割り少ないの?」って思うし、「『なんで歌割り少ないの?』って思ってるなんて生意気だな」とも思うんですよ。結局どうすればいいのかわからないんですよね。歌えないから踊りを頑張ろうってわけではないんですけど、気づいたらそうなっていたというか。私はSAKA-SAMAの歌を歌うのが苦手。ヘタ。

──そんなことはないと思いますよ。いい声じゃないですか。ハマる曲が増えるといいですね。

まひるん:ハマる曲もパート減らされちゃったから…… わからないですよね、今後。

──こういう話をこの場でできること自体いいことだから、きっと打開策が見つかりますよ。

まひるん:言っちゃいました(笑)。すいません。

 

──たまごさんもそういうモヤモヤした気持ちみたいなものがあったりしますか?

たまご:モヤモヤはないですね。私は歌割りが少なくても、本当にヘタだってわかっているので。表情とか、歌以外のことで見せられることってたくさんあると思うから、そこから頑張っていこうって思ってます。
まし子:私はうまいヘタじゃなくて、その曲に合っているかどうかだと思う。これから曲もどんどん増えていくだろうから、あんまり深く考え過ぎないで欲しいと思う。いまの話を聞いていて。

──なるほど。

まひるん:でも、私は別に暗い気持ちで言ってないというか、そこで悩んでないよっていうことを言っておきます。ただそう思っているっていう。

──OKです! グループとしての調子はよさそうですよね。

まし子:前はライヴして物販をやってもお客さんが3人とかしか来なかったのが、最近はちゃんと来てくれるようになった。あんまり考えたことがなかったんですけど、そういえばちょっと前まではひと桁とか普通だったなって。

──いまはAKIBAカルチャーズ劇場で定期公演をやるくらいですもんね。

まひるん:ワンマンとかはチケットを手売りしたりしていたし、運営さんにイープラスでどれくらい売れたかも聞いたりしていたので、集客がどんな感じかっていうのは把握してたけど、カルチャーズは隔週だからすぐに次の公演が来ちゃうし、客入りも全然予想できなかったんです。けど、初回は思った以上にいっぱいの人が来てくれて。会場のメジャー感がすごいんですよ。楽屋含め。

──動線や設備もしっかりしてますもんね。

まひるん:そんなすごい会場に思った以上の人が来てくれるっていうのはすごいことだなって思いました。たしかにグループの人気は前より上がってきたと思うけど、この力ってなにが要因なのかなって思うんです。カルチャーズはどうして決まったんだろうって。新メンバーもすごいし、ふたり(ここね、まし子)もすごいし、パフォーマンスもよくなったとは思うんですけど、それが積み重なって、実って、AKIBAカルチャーズ劇場でできるようになりましたっていう感じはしないんですよね。まだ不思議。

──日々、些細な変化の連続だから実感が湧かないのかもしれないけど、それを繰り返し重ねた結果ということなのかもしれないですね。

まし子:私は自分が変わったって思う。新メンバーが入ったとき、負けないぞって思った。かわいいし、表情もいいし、歌がうまい。私が入ったときより全然すごいから、負けちゃうと思って頑張るようになったのはあります。

──刺激されて自分が変化したのを実感しているですね。しかし、メンバー同士でかわいいって言ったりするのが面白いなと。

まひるん:かわいいなってめっちゃ思いますよ。「かわいい~」って言いながらよく写真撮ってます。その写真をズームして見ます(笑)。
たまご:私、LINEのアイコンがここねんです。

──おお!

たまご:ハロウィンの仮装で天使の衣装を着ていて。その写真が本当にかわいくて、気づいたらアイコンにしてました。
ここね:気づいたら(笑)。
たまご:メンバーのグループLINEでここねんがふたりいたら混乱するかなと思ったんですけど、気づいたら。本当にかわいい。
まし子:好きなアイドルをアイコンにする感覚でね。

──それを自分のグループのメンバーでやるっていうのがすごいですね。

ここね:私もLINEのホーム画面をまーなにしてたときあった。かわいい。
まひるん:みんなかわいすぎてやばい。
たまご:うん。やばいね。

──たまごさんは裏表がなさそうというか、めちゃくちゃ健やかな感じがしますね。

まひるん:邪な部分がないよね。
ここね:全然ない。
まひるん:いま、受け答えを聞いててもパーフェクトアイドルだと思うし。それに嫌味も感じない。私が同じことを本気で言ったとしても「こいつ綺麗事言ってんな」って思われる可能性が高いけど、たまごちゃんは疑いを持ちすらしない。心から思って発言してるんだなって思う。

──いい育ちかたをしたんだなと。

まひるん:思います思います。
たまご:わからないですけど、お母さんはいい人です。アルバイト先とかでもお客さんに言われることがあります。「お母さん絶対にいい人だよね」って(笑)。

怒涛のレコーディングとお泊り会

──といったあたりでアルバム『It’s A SAKA-SAMA World』の話をしましょうか。

まひるん:アルバムっていいものですよね。色んなアーティストとかアイドルさんが出している、あのアルバムというものを私たちも出せるんだっていうのは、なんか強くなった気がします。

──ミーさんやたまごさんは入ってすぐにトントンとリリースが決まっていって。

ミ米ミ:入るとき、何月にワンマンをして、何月くらいにCDを出してっていう話を聞いていて。入って間もないのに、そんな大きなことが決まっている未来でいいのかなって思いました。
たまご:私も。私たちの実力じゃなくて、ずっとSAKA-SAMAの活動を続けてきた3人のお陰でアルバムが出せるのに、私が入ってすぐに歌を歌わせてもらったりするのはいいのかなって。メンバーにも思ったし、正直、お客さんにもそういう気持ちはあります。あの曲の誰々のパートが好きだったのに、アルバムでそれが変わっちゃうんだって思われたりもするのかなって。もちろん出せることは嬉しいんですけど、そういう不安が大きかったです。

──たしかに3人やそれまでのメンバーが積み上げてきた歴史もあるけれど、新メンバーのみなさんが入ったからこそ進んだ部分も大きいじゃないですか。だからそんなふうに考えなくてもいいと思いますよ。ファンのかたもパートが変わったことに対してネガティヴに考えたりもするんですかね。

ミ米ミ:Twitterで見つけちゃって……。悪気はないんだろうけど、悲しくなっちゃって。しかも、私も思ってたことだし(笑)。そのパートが好きだったのに、私になっちゃったっていう。

──本人だってそういう複雑な思いもあった上で歌っているわけですよね。あまり気にせず、むしろそのパートを誰よりも輝かせるように堂々と歌ったほうが建設的だと思いますよ。

ミ米ミ:なるほど、そうですね!
まひるん:熱い(笑)。

──リーダーはいかがですか。アルバムは感慨深いんじゃないですか?

ここね:やっとかーって思いました。

──そもそもTRASH-UP!! RECORDSからちゃんとしたCDが出るまでが長くて、今年に入って一気に進んでいきましたよね。

ここね:そうですね。アルバムはずっと作ろうとしていたから、今回、改めて作ろうということになって、感動というよりはホッとしました。アルバムを作るということイコール、メンバーが安定するっていうことかなって。

──手売りのCD-Rを出していた期間が結構続いていて。その理由は「メンバーが安定しないから」でしたもんね。

たまご:そうなんですね。

──だからこのタイミングでアルバムが出るということは、新メンバー含め、いまの編成が信頼できるっていうことなんだと思いますよ。

たまご:わぁ……。
ここね:南波さんに相談して励まされてるみたい(笑)。

──新曲だらけのアルバムになりましたが、レコーディングも一気に進んだんですか?

ここね:結構怒涛で。レコーディング前日に2曲渡されて、これが歌割りと音源ですって渡されて、ひと晩で覚えて朝イチにレコーディングに行く、みたいなのを何日か繰り返しました。それは大変でしたね。
たまご:(ミ米ミに向かって)その日、お泊まりしてね。
ミ米ミ:一緒に聴いて練習しました。
たまご:すごい頑張ったよね。
ミ米ミ:うん。

──新曲の話以前にまた聞き捨てならないエピソードが!

たまご:私がミーちゃんの家にお邪魔することが結構あって。
ミ米ミ:3回くらい泊まったよね。
たまご:まだ3回なんだ。思ったより少なかった。
まし子:…… 少ない!?
まひるん:しかもたまごちゃんはまーなの家にも泊まったりしてるから。

──コミュ力というか、人の懐に入る能力が高いんですね。

たまご:なんだろう、流れだよね?
まひるん:流れ!?
ここね:流れ…… 流れ?
たまご:事前に泊まりに行くねって決めてるわけじゃなくて、バイバイするときに「まだ一緒にいたいね」ってなって、「泊まりに来ちゃう?」みたいになって。
ここね、まひるん、まし子:ひぃぃーーー!
たまご:それで泊まっちゃおうかなーって。
まひるん:何日も前から決めてないと無理だよね。
ここね:無理だよ。無理だよ。

──外野が騒然としてます。

まし子:結構前に泊まりたいねって話してたんですけど、そっちでもう泊まってた……。

──先を越された(笑)。

たまご:ああ、ごめんね……。3人でも泊まろうねって言ってたんですよ。
まし子:私、いつもそうなんですよ。ご飯行きたいねって友達と話してても、別の人と行ってたりするから。
たまご:ごめんごめん! それは裏切りとかじゃなくて。

──前もって約束するよりも、その場そのときのフットワーク次第なんじゃないですか?

ミ米ミ:そうかもしれないですね。
たまご:そうです。私たち、その場のノリなんですよ。

──その場のノリで決まって、泊まりに行って、ふたりで新曲を確認して。

たまご:しました。
ミ米ミ:夜、ずっとベッドで曲を流して、ふたりして歌って。
ここね:ひぇ~~~!
まひるん:これはかわいいわ。
たまご:ハモりのところを合わせてくれたりして。

メンバーによるおススメ楽曲、そして2019年の目標

──貴重なエピソードをありがとうございました。しかし、そういうタイトなスケジュールのなかでレコーディングしたとは思えない、歌心のあるアルバムですよね。それぞれの声の個性も立っているし。

まひるん:嬉しいです。今日まさに話してたことなんですけど、「真夜中のスケッチ」の頃の音源を聴いていたら、ましが昔の音源はいまよりも大人っぽい感じなんですよ。いまのほうが大人なはずなのになんでだろうと思ったんですけど、それは多分、ましが活動のなかで、こう表現してみようって考えて変わっていったのかなって。

──自分の色とかキャラを見つけて磨いていったと。

まひるん:そんな感じがしました。大人っぽいと思った声は素に近かったというか。
まし子:それを聞いて、わーって思いました。前はなにも考えないで歌っていて、たしかにいまは色を付けようとしているというか、さっきも言ったような、メンバーが増えたから埋もれないような意識があったんだと思います。目立ちたがりとかではないんですけど、アイドルとして、ひとつのキャラクターがあったほうがいいと思うようになって。

──そういう工夫もあるわけですね。みなさんに1曲ずつオススメを聞いていいですか?

たまご:私は「tetsubou」という曲がお気に入りです。曲調も好きだし、歌詞を見たときの第一印象が学生時代の甘酸っぱいイメージで。私はキラキラした学生時代に送っていなかったので、サビの“頬染めるグラデーション”とかが本当にいいなって思います。あと、ここねんの“淡い”って歌うところが一番好きで。声と歌詞が合ってるんですよ。
ここね:私もここは歌うの好き。
たまご:いいよね。すごくキュンとします。こんな学生時代だったらいいなって思わせてくれる曲。歌い終わったあとの後奏もいいです。
まひるん:いいよね、すごい好き。
まし子:懐かしいなにかを感じるよね。

──という感じで聞いていきましょう。

ミ米ミ:私は「デジタルリレーション」が好きです。SAKA-SAMAっぽい曲というわけではないかもしれないけど、すごいオシャレで。

 

──ミーさんの歌割りも多いですしね。いままでと違う反応があったんじゃないですか?

ミ米ミ:みんなが「ハイファイだ」とか言ってて。

──「Lo-Fi ドリーム・ポップ・アイドル」と謳っているのに。

まひるん:いままでのSAKA-SAMAには色気がある曲ってあんまりなくて。この歌詞には色気があって、音はオシャレで、それにみんなの真っ直ぐな声が重なって、そのミスマッチというか、不思議なバランスが好きで。中学生くらいの子が大人っぽい恋愛の歌うよさってあるじゃないですか。そういう、いい意味でのギャップみたいなのがいいと思います。
まし子:私は全曲好きなんですけど、いまここでオススメしたいのは「マサカサカサマ」です。これは3人の頃からあった曲なんですけど、SAKA-SAMAのなかでは1、2を争うくらい激しい曲で。このアルバムに収録するにあたって歌割りがガラッと変わりました。前は面白い曲とか静かな曲とかやばい曲とかかわいい曲とか色々なバリエーションがあったんですけど、最近はライヴでやるセトリはキラキラしたアイドルっぽいものが多くて。このアルバムができたから、色んなバリエーションのあるセットリストが組めるのかなって思っています。

──以前の曲もやりたいと話してましたしね。ではまひるんさん。

まひるん:自分がこれから一番頑張らなきゃって思っている曲が「光と陽炎(Bye Bye Bye)」です。これは結構、私の歌割りが多いんですよ。こんなに歌うのは初めてだし、立ち位置も真ん中ばっかりで。いままでは歌で表現するということに対して、あまり努力できていなかったなと思うんです。でも、この曲は自分がメインになっているので、これをきっかけにっていうのもおかしいですけど、自分の見せかたとか歌いかたを伸ばしていきたい。弾けるような明るい曲なのでジメジメしていられないし、自分が先頭に立ってこの曲をキラキラさせていきたいです。

 

──最後はここねさんです。

ここね:私のお気に入りの曲は「可能性」です。バンドサウンドが好きなので、こういう歌を歌えるのは嬉しい。ハウリングで始まるのががかっこいい。ロックな伴奏なんですけど、歌詞はすごく綺麗で感動しちゃう。WWWのワンマンで歌ったんですけど、あの会場でこの音が響いて、ひとりずつステージに出て行ったんですよ。歌い出しは私だから、私が最初に出て。その光景もすごく印象に残っています。

 

──ありがとうございます。といったあたりで終わりの時間が来てしまいました。このほかにも本当に名曲ばかりですよね、と書いておきます(笑)。2019年のSAKA-SAMAはどうしましょうか。

まし子:どんどん大きくなって、大きいライヴハウスでお客さんがキツいよーって言っちゃうくらいになりたい。
ここね:うん。

──あとは、さらっとお泊まりに行けたらいいですよね。

まし子:が、頑張ります。
たまご:今日は予定ある?
ここね:ひぃぃぃ!
まひるん:「今日は?」って聞けるなんて、すごすぎる。
まし子:荷物とかいっぱい準備しないといけないのに。
たまご:服は借りればいいし、洗濯とかもしてくれるよ?
まひるん:いやいや、心の準備も必要だよ。
ここね:服を借りるくらいの心が……。
たまご:そっか。みんなでミーちゃんの家で鍋パしたいね。
ミ米ミ:テーブル買ったしね。
ここね:鍋は食べたい。鍋パして、帰る。

──泊まらないんだ(笑)。まずは鍋からということで。

まし子:それからですね。で、目標はお泊まりにします。


■アルバム情報
SAKA-SAMA / It’s A SAKA-SAMA World
発売日:2018年11月15日
レーベル: TRASH-UP!! RECORDS
収録曲:
1. 終わりから
2. 寿司でぃ・ないと・ふぃーばー!!
3. デジタルリレーション
4. 光と陽炎(Bye Bye Bye)
5. RISE
6. 物語はいつも
7. 可能性
8. パルピテーション・パルプフィクション
9. マサカサカサマ
10. 聴こえる
11. tetsubou
12. 世界
13. 朝日のようにさわやかに
■ライヴ情報
「SAKA-SAMAレコ発ツアー東京編」
2019年1月24日 (木)東京・新代田FEVER
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:ADV ¥2500 (+1drink) / DOOR ¥3000 (+1drink) ※1dirink ¥600
出演:SAKA-SAMA/曽我部恵一/どついたるねん
チケット:ローソンぴあe+
問い合わせ:エイティーフィールド 03-5712-5227

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