皆さんこんにちは。
先日某週刊誌で、あるアイドルさんのインタビュアーを担当しました。ただの大学生の自分が、どうしてそんな大役を任せられたのかはさて置いて、めちゃくちゃ緊張しました。インタビュー開始3時間前くらいに待ち合わせ場所に着いて、あーでもないこーでもないと1人で頭を抱えていたんですが、始まってみると相手が良い人だったせいかスムーズにお話が聞けました。
案ずるより産むがやすしとは言いますが、案じながら色々な事を想定しておいた方が良いこともあるものです。普段は他人に無関心な僕ですが、相手の事を好きになった方が絶対良いだろうなと思って相手の情報を集めまくったのも良かったのかもしれません。終わった後には何となく手応えもあって、早く文字に起こして世の中に届けたい! と逸る気持ちでいっぱいになりました。そして何よりもっと色々な人の話聞いてみたいな、と。
この仕事が回ってくるまでも色々な人の助けや縁があって漕ぎつけたのですが、やっぱり人との関わりを大事にしたいですね。その方が自分のやりたい事に近付けたんだから。もっとたくさん仕事をこなしたいです!
さて、今回お話したいのは前回の『プラダを着た悪魔』でお馴染みアン・ハサウェイ主演の作品『マイ・インターン』です。
あらすじはと言うと、主人公のジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッション通販サイトを経営・管理する会社のCEOとして、家では旦那と娘に囲まれた充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、公私共にそれぞれ大きな決断を迫られることになってしまう。頭を抱えてしまい悶々とした日々を送っていたが、ある日シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになる。若者ばかりの華やかな会社で最初は浮いているベンだったが、次第にその暖かい人柄で人気者になっていき、彼の言葉がやがてジュールズを励ましていく…… といった感じです。
『プラダを着た悪魔』と似たような舞台で、多くの女性が憧れる華やかなファッション業界でバリバリに働く女性の理想像を描いています。前回の方では、業界に飛び込んで奮闘する若手がやり手の鬼上司に必死に食らい付いていきながら大事なものを見つけていく、といった感じでしたが、今回はその逆。バリバリのキャリアウーマンのCEOとして公私共に順調で人の上に立つ立場でありますが、父親のような懐の大きな優しさを持つシニアインターンのベンに支えてもらいながら大事な事を見つけていく…… といったもの。ちょっとした対照性も見られる作品で、2つで1つの作品なんじゃないかと思うほどです。
この作品は個人的には誰にフォーカスしたらいいか分からない映画でした。
序盤は新たなスタートを切ったおじいちゃんのベンが主役で彼主観になるように物語が進むと思いきや、中盤以降はジュールズが主役で彼女の身の回りに起こる問題に苦悩しつつ、人生の先輩でもあるベンが彼女を陰でサポートしてくれる後見人みたいな感じもして。作品全体の雰囲気は凄く好きなので観るに耐えない事は無かったけどフォーカスされる主役がハッキリしないって映画としては果たしてどうだろう、と。
でもそういう主役っていうものは1人だと僕は思っていたけど、この2人の関係性こそが1番の主役であって、苦悩するジュールズに対してベンはどんな行動を取りどんな言葉をかけるのか楽しみにしてみたり、そしてそれを受け取るジュールズの目線に立って温かい気持ちになってみたり…… 楽しみ方が色々できるっていうのが良い所なのかなって思ってみたりしました。
作品全体に伏線があって結末で伏線が回収される系の映画だと、同じ作品を1回目は驚かされて2回目に観た時にニヤッとするという楽しみがありますが、この映画もそうだなと。その時の自分の気持ちに合わせて感情移入できる人物が変わったり、衣装にも意識がいくようになってみたりして。見る度に面白さや勉強になる点が変わる作品だなあと思いました。
という事で僕も最近この作品を観直したわけなのですが、今回は自然とベンおじいさんにフォーカスして観ていました。1回目観た時は作品全体の雰囲気が好きだったのですが、実はベンおじさんの行動って今の自分が意識していることと似ていると思って。
ベンおじいさんが最初にジュールズの会社に出社した時に「あなたに頼めるような事は今ないの」って言われたシーン。ファッション関連の華やかな会社ではスーツをキッチリ着ている高齢者の自分に必要性を見出してもらえず社内に居場所がなくなってしまい、僕なら「あ、そうですか」とポケ〜っとしてしまう状況です。でもベンおじいさんは自分で周囲を見渡して自分が与して点数を稼ぐこと(言い方が悪いですが)から信頼を得ていって、求められたらどんな些細で仕事に関係ないこともこなして信頼関係を築くことが大事なんだなあと思いましたし、何も仕事を与えられないからってふてくされるような僕じゃダメだったという事を痛感しました。
今僕がやっているインターンでも散々教えられた事ですが、改めて映画を観て客観的に再確認しました。これから自分が社会人になっても絶対に必要な資質だと思います、矯正していこ。
話が脱線する前にここら辺で。
また来週、一つよしなに。
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。