【連載】BiSソロ・インタビュー Vol.6──YUiNA EMPiRE「最後までほんとに負けたくない」

昨年5月、EMPiREよりBiSに完全移籍し、BiS2ndのメンバーとして活動を始めたYUiNA EMPiRE。活動当初はBiSに馴染めるかどうか不安だったというが、癒しを与える雰囲気でBiSのメンバーとしてなくてはならない存在となった。今年3月にはEMPiREの24時間イベントにて、移籍後初めてEMPiREのメンバーたちと楽曲を披露、エージェント(※EMPiREファンの総称)たちから大きな歓声を浴びた。そんなYUiNAがこの1年を通して感じたこと、今の気持ちとは?

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希


BiSっぽくなったなとは思わない

──3月3〜4日にかけて行われたEMPiREの24時間イベント(「EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE」)にYUiNAさんがサプライズ登場して登場し、EMPiREのメンバーと一緒に3曲を歌って踊りました。久しぶりにEMPiREのメンバーと歌って踊ってみて、いかがでした?

YUiNA EMPiRE(以下、YUiNA):めっちゃ楽しかったです! ステージ上からエージェント(※EMPiREファンの総称)の表情が見えたし、後からライヴ映像や写真を見返していてもたくさんの笑顔が映っていたのが嬉しくて。もう二度とEMPiREの曲を踊ったり歌うこともできないと思っていたから、夢みたいな時間だったんですよ。楽しかった。

──振り返ってみると、2018年5月1日までYUiNAさんはEMPiREに在籍いたんですもんね。2018年はYUiNAさんにとってどんな1年でしたか?

YUiNA:新しい出会いがあった1年でした。BiSの47都道府県ツアーの途中で私は加入したんですけど、エージェントと研究員(※BiSファンの総称)では雰囲気も全然違うなと感じていて。最初は受け入れてもらえるかな心配していたけど、みんな優しかった。スタッフさんもすごくあたたかい人たちで。

──EMPiREから1人で移籍したというのと、新メンバーが入ってるくる中、活動が始まった不安もあったんじゃないですか。

YUiNA:ありましたね。一時期、一緒に頑張ってきた仲間がいないなと思って、ひねくれていた時期がありました。新メンバーには一緒に合宿を頑張った仲間がいて、それまでのBiSにはBiSとして活動してきた仲間がいる。私は誰に心を許せるのかな、みたいに思ったり。ちょっとした悩みを話せる人がいないなと思っちゃっていた時期もありました。

──そういう時、支えになったのはなんだったんでしょう?

YUiNA:EMPiREのメンバーに相談していた時期もありました。直接会って話すことはあまりできなかったけど、連絡して話を聞いてもらっていました。

──言ってみれば、BiSで活動を始めた当初はまだEMPiREのYUiNAだったわけですけど、そこからBiSのYUiNAに変化してきたと思いますか?

YUiNA:言い方は難しいんですけど、BiSに染まらなきゃいけない訳でもないと思っていて。BiSは1人1人個性があるからこそ、自分は逆に変わりたくないなと思うんです。その分、成長はしていきたいなって。だから、BiSに来たからと言ってBiSっぽくなったなとは思わないです。とはいえ、考え方はすごく変わったと思います。BiSの曲には背負いきれないぐらいの歴史が詰まっている。だからこそ、ライヴに対しての考え方とかすごく変わったし、その歌に対しての気持ちを考えられるようになったのかなって。表情とかも、少しは変わったかなと思います。

みんなのことを敵とは思えなかった

──BiSを2つのグループに分ける投票制度〈BiS.LEAGUE〉をやってみて、YUiNAさん的にはいかがでしたか?

YUiNA:正直、心が折れそうになることは何回もありました。BiSに対して真っ直ぐ向き合おうとしても、1つのグループなのに2つに別れているのがもどかしさもあって。自分の順位が投票で目に見える数字として出されることで、自分に自信をなくしていたときもありました。だけど一緒に戦う仲間がいたのは心強かったです。やっぱり、みんなのことを敵とは思えなかった。メンバー全員で、〈BiS.LEAGUE〉に対してどうしていくかって話し合いも寝ずに何日かしたりもしていたし、〈BiS.LEAGUE〉があったからこそ、みんなでBiSについて考えることができた。後々になって、そういうところは良かったなと思えるようになりました。でも、もっと自分にできたことはあったなって思います。BiSに対して、もっともっとまっすぐに向き合うことができただろうし、〈BiS.LEAGUE〉に対してもやりきれないところがあったかなって思います。

──YUiNAさん自身、まだBiSが上手くいききれてないなって感じがする?

YUiNA:していますね。どうしたらいいんだろうと思うし、どうにかしたい。正直、最初のころ、みんな思いやりがないと思って。それはスタッフさんとか周りからも言われていることなんです。それはなんでなのか考えたら、ライヴに対しても、お客さんやスタッフさん対しても、ちゃんと考えられていなかったからなのかなって。最近は、みんな言いたいこと言おうってことにして、話し合いの時間を作っているんです。BiSにとって、その行動は良くないと思ったことがあれば話し合いをするようになりました。

 

──それによって、BiSは変わりつつある?

YUiNA:変わりつつあるかなって思います。最近、ミュージック・ビデオの撮影とかで毎日のように一緒にいて。一緒に過ごす時間が多くなると、1人1人の様子が分かったり、コミュニケーションが取れるので、だんだん良くなってきているなって感じています。これはあんまりインタビュー向けではないかもしれないんですけど、今メンバーが9人いるけど、みんながみんな、心を許せていない感じを変えていきたい。メンバー同士、もっと興味を持っていろいろ話せるようにならないとと思います。

最終的には悔しかったです

──第2回〈BiS.LEAGUE〉でのYUiNAさんの順位は7位でした。その順位に対しては、どういう気持ちですか。

YUiNA:〈BiS.LEAGUE〉をやる前のインタビューで「やるからには絶対1位になって1stになる」って言っていたんですけど、やっていく内にこれは個人戦じゃないと思うようになって。でも、結果発表の後、渡辺(淳之介/WACK代表)さんと全員で話した時、YUiNAは順位を落としたねってことを言われて悔しくなりました。それまでも悔しい気持ちはあったんですけど、それよりもBiS全体で考えなきゃいけないって強く思っていたから、直接言われるまで実感がなかったというか。最終的には悔しかったです……。

──同時に戦力外通告として名前が呼ばれました。それに関してはどんなこと思いましたか。

YUiNA:それは、すぐに受け入れました。なんでかって言ったら、自分に対してまっすぐに頑張ろうという気持ちだけで、BiSに対してまっすぐに自分がなれていなかったからで。リーグに対してもやりきれない部分があると自分でも分かっていたから順位も良くなかったんだと思うし、全部に繋がってしまったのかなって。まさか戦力外って言われると思っていなかったけど、心当たりがあったから受け入れてしまいました。

──2019年元旦にはネル・ネールさんの脱退も発表されました。本当にいろんなことが重なっていた時期ですけど、どんな気持ちだったんでしょう。

YUiNA:何もしてあげられなかったな、って。ネルが抱えている悩みを言える環境を作ってあげられなかったことに対してごめんなさいと思っていて。ネルは別に逃げたとかじゃなくて、私たちがそういう気持ちを抱えさせてしまう環境を作ってしまったことがいけなかったんだと思っています。

──いきなりの出来事だったから、みんな気持ちの整理をつける時間もなかったですしね。

YUiNA:私はネルのこと、かっこいいなって思ったんですよ。続けることも大事だし簡単なことじゃないけど、辞めるっていうことも本当に簡単じゃないなと思っていて。覚悟のある選択をしたんだなって思いました。いなくなった後すぐネルにDMを送ったんですよ。そしたら返信がきて、「これからも応援してる」ってことを言ってくれました。

なくしてしまった自信を取り返そう

──YUiNAさんはすごく気が優しいし、周りの雰囲気を和らげようとしてくれたりするじゃないですか。ステージに立つ一番の原動力って何なんでしょう。

YUiNA:それは、私自身が音楽とアイドルに助けられたことがあるから。同じように人を助けたり、元気を与えらいいなっていう気持ちだけかもしれない。

──BiSでの活動は、歌やダンスといったステージ上のことだけでなく、グループのリーグ制だったり、メンバーの脱退という出来事もあるわけで、そういうとき心が折れそうになったりしないですか?

YUiNA:結構心が折れそうになるときはあります。でも、最近のEMPiREのライヴで、YUKAちゃが「YUiNAがステージにいてくれて安心した」って言ってくれて。その時、辛いことを乗り越えてここにいられて良かったって心の底から思ったんですよね。それでチャージされて、最近は前向きに考えようってなっています。あと、久しぶりに会った友だちから「自信なさすぎじゃない?」って言われたことがあって。そのとき、たしかに自信がない人には魅力がないし、自信のある人の方がキラキラして見えて魅力的だなと思った。そこからは、なくしてしまった自信を取り返そうと思って活動しています。

信用を取り戻して戦力にならなきゃいけない

──9人体制で初めてリリースしたシングル「Are you ready?」は11分24秒の長尺曲です。この曲に対してはどんなことを思いますか。

YUiNA:9人のBiSだから出来る曲だなと思っています。BiSがこんなに大人数になることは今までなかったし、1人1人の見せどころがあるから、楽しんで聴いてもらえる曲だなって思います。

 

──YUiNAさんのパートで1番の見せどころはどこでしょう?

YUiNA:今回全部、歌い方が違う部分を採用してもらっていて。今まで、かっこいい感じのパートは私の役割ではなかったんですけど、今回、キカとムロとかっこよく歌っているところがあって、そこの違いに注目して聴いてもらいたいです。

──3月末からのWACK合宿オーディションにYUiNAさんも参加します。どんな気持ちで合宿に臨もうと思っていますか?

YUiNA:戦力外になってしまった意味をしっかり考えて臨みたいです。この合宿で信用を取り戻して戦力にならなきゃいけない。最後までほんとに負けたくないし、最終日の〈WACK EXHiBiTiON〉にはBiSのメンバー全員で一緒にステージに立ちたいと思っています。

──合宿を通して、YUiNAさん自身、自分のこういうところを変えたいとかそういう目標みたいなものはありますか。

YUiNA:私は自分の思いをうまくしゃべれず、ちゃんと相手に伝えられないことが多いんです。合宿は、自分の思いを言う場面が多いから、素直に気持ちを言えるようになりたい。あとは、自分のいいところをアピールできたらいいなって思います。戦力外通知を受けて合宿に行くけど、前向きに考えて強い気持ちで合宿に参加したいと思います。


WACKのオーディション合宿を今年もニコ生で独占生中継

24時間、WACKオーディションに密着! 布団監視も実施! 6泊7日全て見せます!
最終日に行われるWACK EXiBiTiONも生中継!

3月24日(日)12時~「前半」はこちらから:https://live.nicovideo.jp/watch/lv318959031
3月27日(水)12時~「後半」はこちらから:https://live.nicovideo.jp/watch/lv318959045


■【連載】BiSソロ・インタビュー

>>Vol.1──ゴ・ジーラ「BiSの曲を聴いて生きてくれたらいいなって」

>>Vol.2──ペリ・ウブ「みんながBiSに必要で唯一無二な存在になれたら」

>>Vol.3──キカ・フロント・フロンタール「誰でも受け入れる存在にしたい」

>>Vol.4──アヤ・エイトプリンス「誰でも受け入れる存在にしたい」

>Vol.5 パン・ルナリーフィ「9人でのBiSを絶対に作り上げたい」


BiS PROFILE

2010年に結成し、2014年に解散、2016年9月に再始動したWACK所属グループの原点的アイドル・グループ。全裸PVや水着ライヴなど過激なプロモーションが話題となり、インディ・ロックの要素を取り入れた楽曲や非常階段とのコラボなどが評価を得た。2018年3月、「Jリーグ方式」を取り入れBiS 1stと2ndに分裂したが、12月にZepp Tokyoで行われた47都道府県ツアーのファイナルにて1つに統合。現在のメンバーは、ゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、ミュークラブ、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ、トリアエズ・ハナの9名。


■リリース情報

BiS 『Are you ready?』
2019年3月20日(水)発売
・完全生産限定盤(豪華BOX仕様)
CD+Blu-ray+PHOTOBOOK (100P)+T-Shirts
CRZP-39 / ¥10,000+税(税込¥10,800)
・初回生産限定盤(スリーブケース仕様)
CD+DVD
・CRCP-10423 / ¥3,000+税(税込¥3,240)
・CRCP-10424 / ¥1,000+税(税込¥1,080)

◼︎BiS Are you ready to go? TOUR
2019年4月6日(土)沖縄・output OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月14日(日)福岡・DRUM Be-1 OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月21日(日)埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月27日(土)神奈川・F.A.D YOKOHAMA OPEN 13:00 / START 14:00
2019年4月28日(日)香川・高松MONSTER OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月29日(月・祝)広島・SECOND CRUTCH OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月1日(水・祝)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO OPEN 14:00 / START 15:00
2019年5月2日(木・祝)宮城・SENDAI CLUB JUNKBOX OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月4日(土)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO OPEN 14:00 / START 15:00
2019年5月6日(月・祝)北海道・BESSIE HALL OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月11日(土)東京・マイナビBLITZ赤坂 OPEN 17:00 / START 18:00BiSオフィシャルHP:https://www.brandnewidolsociety.tokyo/受付URL:http://w.pia.jp/t/bis/
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