【連載】なにが好きかわからない vol.68「二分之一強(Half and Half)」

皆さんこんにちは。

6月、何の祝日もない絶望のJune。僕は重めの風邪を引きました。頭は痛いわ、喉は痛いわ……。久しぶりに風邪をひいたもんで、「あれ、こんなに風邪ってしんどかったっけ?」っていうくらい、自分は本当にこんな辛い事を人生で何度も体験してきたのだろうか? と疑ってしまうほどのしんどさ。思い返すと、実家にいた頃に比べて、一人暮らしを始めてからの方が、1回ごとの風邪の辛さが増した気がするんですが、これはメンタル的な問題なのでしょうか。ルームシェアなど複数人で住んでる人は、そうでもないのんだろうか……。病は気から。1人でも弱らない屈強なメンタルを養いたい。最終的には1人でなんでも解決できるハイブリッドな人間になりたいなあ…… 1人で自分のこと解決できなきゃ他人の事をどうにもすることはできないと言いますし、先ずは自分の事から!

さて、今回は前も何度か取り上げた中国カルチャーシリーズ! と言いたいところですが、ちょっとズレて台湾の好きなものを一つ取り上げたいと思います。

タピオカミルクティー、九份、ルーロー飯など日本でも有名な台湾のものってありますけど、ほとんどは食べ物ばかりですね。台湾人は日本人に優しいとかポジティブなイメージもあって、手軽に行ける距離である事から台湾大好きって言う人も多いと思います。でも台湾人の生活とか文化とか、ひいては台湾ってどんな国なのか? そういうのまで理解できている人はどれくらいいるんでしょうか。そういった視点について「外国人から見た台湾」っていうのを学べる面白いトーク番組が台湾にあります。

それが今日取り上げたい「二分之一強(Half and Half)」です。

この番組は、台湾にいる世界各国のひな壇ゲストが毎回異なるテーマで台湾の文化や台湾人の性格、風習みたいなものについて意見を交換するトーク番組。結構笑える内容のものです。日本や韓国はもちろん、北南米、ロシア、ヨーロッパなど毎回8カ国のイケメンや美女が集まってます。台湾の文化について色々指摘していく中で、ゲストの国の話なんかも出てきて色々な国の文化を知れる人気番組です。テーマも、恋愛やファッション、グルメのようなポップなテーマから、相手が台湾のどこの県出身かをどうやって見分けられるのか? という県民性のテーマまであったりして、笑えるだけでなく勉強になる部分も多いと思います。日本でも昔放送していた「ここがヘンだよ日本人」な感じを想像していただけると分かりやすいかと思います、あそこまで過激ではないですが。

あくまでバラエティ番組なので諸々誇張されている部分もあるとは思いますけど、こういうのを観ていく中で単に「親日で優しい」っていうだけのイメージじゃなくて、もう一歩踏み込んだ台湾への理解をしてみたら。単純で表層的な部分じゃないものが見えてきたらきっと面白いんじゃないかなと思います。

ちなみにこの番組に出演している台湾人チームの感じからすると、結構女性が強いというか明け透けにモノをいう反面、男性は結構控え目で優しい物言いをする方が多いです。このイメージは同番組だけでなく、一般的にもそういう感じであるみたいで、これはある意味日本とは正反対であるかもしれません。

実は正反対であるという点はそこだけじゃなく、例えば台湾は多言語国家でもあります。日本では日本語が公用語で、他に公用語として使われる言語はありませんが、一方の台湾では日本統治時代の日本語教育を強いられた世代は日本語世代がいる事は勿論、政府が認定しているだけで16の民族(申請していない部族も含めるともっと多い)も各々の言語を持ちますし、中国の福建省辺りに起源する閩南語、そして一応メインの公用語の中国語もあります。それぞれが各々の由来を持って、現代でもあの小さな領土の中で共存しているわけです。

これだけでも、おそらく皆さんが知らない台湾の実際の姿だと思いますが、他にも様々な皆さんが知らない民族性とかあるはずです。できれば自分で触れてみるのが一番良いのですが、今回の「二分之一強」のように、自分が知らない文化を、同じく外国人のゲストの客観的な視点で一緒に学べるというのは結構面白い事かもしれません。日本人のゲストもよく出ているので親しみやすいかと思いますし、中国語を勉強し始めた人にとっては良い勉強にもなる番組かと思います。せっかく台湾ブームがあって、台湾に興味を持っている人も増えているので、もう一歩深い理解に進んで見ては如何でしょうか?

今週はこの辺で、早く風邪治します。

また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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