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StoryWriter

皆さんこんにちは。

連載の締め切りを忘れていて思い出して、記事公開日の深夜1時に書き始めています。オーマイ!

毎週自分の好き(?)なものを小出しにしていくこの連載。色々振り返ってみると「これがめっちゃ好き!!」なものに巡り会うのって、実はとっっっても稀有なことなんだなと思います。今までのバックナンバーを見返してみて、「これはめっちゃ好きな作品なのに、その気持ちを全然伝えられなかったなあ……」っていう回もあったり、「これはそこまでのアツい好きが無かったのに、ツイートには多目に反応来るなあ」っていう回もあったりしました。自分がどう思ってるかとか関係なく、世に出した後は他者に評価された結果が全てなんだなあって再確認。他人の反応だけが全てだと全く思わないし、自分の気持ちとかも尊重すべきだと思うけど……。そういう意味ではジャンルを問わず、アーティストっていう人達は本当にすごいなと思います。だって、この狭間に立たされ続けるような仕事で食っていってるわけですし。僕には到底できない、だからこそカッコ良くって憧れちゃいますね。そういう人達の素晴らしさをもっと伝えられるようになりたいです、自分にはできないから。

ところで、最近暑いですね。めっちゃ話変えてしまった。歩いてるだけで汗をかく事も増えてきました。今回お話するのは僕が小さい頃から好きすぎるゲームシリーズ「ぼくのなつやすみ」です。

ぼくの実家にはプレイステーション1と2があるのですが、「ぼくのなつやすみ1」は、自分のお小遣いで初めて買った初代プレイステーションのソフト、「ぼくのなつやすみ2」も自分のお小遣いで初めて買ったプレイステーション2のソフトです。

僕は小さい頃から祖父母の影響を大きく受けていたみたいで、小さい頃から昭和の歌や祖父母の幼少期の思い出話を聞いて育っていたので、漠然と昭和の田舎の大自然という環境に凄く憧れていたというのもあったから、このゲームの舞台のような生活に憧れていたと思います。虫を捕まえて昆虫採集したり甲虫で虫相撲させたり、川や海で釣りをさせたり……。田舎出身ではありますが、大自然の中では育ってないのでこんな事してみたいなあと思いながらプレイしていたのを覚えています。

このゲームの凄いところは、僕みたいな昭和を生きていないし、大自然に囲まれた生活を経験していない人でもノスタルジーに浸らされてしまうところ。ひぐらしの鳴き声、夜に家の縁側で風鈴の音を聴きながらスイカを食べる、ガキ大将と一緒に大人に怒られそうなことをしてみる…。恐らく日本人の中で共通にある原風景のイメージを明確に切り取って詰め込んだ、濃度の高いノスタルジーになってます。プレイしていくうちに、自分も同じ経験っがあったような…… って錯覚してしまうくらい。

思い返すと、子供の頃って何でも冒険でしたよね。友達と学区外に行ってみたり、海で自分で作った仕掛けで魚捕まえに行って親にバレて怒られた事があったんですけど、今となってはいい思い出です。でも、当時はあのドキドキ感がたまらなかったし、親に怒られた時の絶望感も今の数倍はあった。自分が大人になるにつれて、経験を重ねたり自由が大きくなってしまったのですが、その分冒険って言える事が少なくなってきている部分もありますね。もしくは、日々の忙しさに負けて色々な事への感度が鈍くなっていたりもします。でも、大人になってもドキドキしていたい、余計なことを考えずに色々やってみてドキドキできる人間でありたい、いつでも。下らない事に気を揉まないで、目の前の冒険に身を投げ出せる気持ち、忘れたくないですね。

この作品のメインテーマを耳にするだけで今でも泣きそうになってしまうレベルで好きです。そろそろ梅雨入りして、それが終わったら夏。帰りにスイカバーを買ってきたので、食べながら「ぼくのなつやすみ」のプレイ動画でも観ながら寝よう。夏の夜のノスタルジーは、きっと最高の睡眠導入剤。

今週はここら辺で。

また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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