お世話になっております、株式会社SWインターンのヨコザワカイトです。
梅雨に入りましたね。僕は梅雨の生まれですが、どうもこの季節になると、小さなミスで落ち込んでしまったり、夜に考え込んでしまってよく眠れない、なんてことが増えてしまいます。そんな時は、無理に明るい曲を聴いて元気を出すのではなく、一緒に暗く深く沈んでくれる曲にそばにいて欲しかったりします。そんな曲やアルバムを求めて日々digることが、自分の中での救いになってくれています。
今回は趣向を変えて、先日出会った一緒に沈んでくれるアルバム2枚を紹介したいと思います。ネットにほとんど情報の出ていないアーティストの方ですので、この連載で少しでも多くの人に届けばばいいなと思います。
じょばんに『世界最後の夜』/『goldfish song』
東京・中野ブロードウェイのTACO ché(タコシェ)さんで購入しました。ジャケットを見た瞬間にその場で泣きそうになる程、その時の鬱々とした感情とシンクロしてしまい、すぐに購入を決意。聴いてみると、まさに求めていたものがそこに並べてありました。
(「とりのうた」『goldfish song』より)
こんなに暗い歌詞を聴いても不安にならない、むしろ安心して心に染み入っていくというのは、中々無い経験でした。「僕の天使ちゃん(シナモンロールに捧ぐ歌)」(『世界最後の夜』収録)の、〈もう君がいないと心はちぎれそう〉と歌うその声は、途切れ途切れになんとか言葉になり僕の耳に届きます。痛々しいほどのリアル。『世界最後の夜』の歌詞カードにはお亡くなりになった上田現さんへの言及があります。「怪鳥のロック」の歌詞の一部を引用しているとのことです。「怪鳥のロック」が収録された生前最後のアルバム『十秒後の世界』も合わせて聴くと、さらにその世界観へ入っていけるのではないでしょうか。
気になった方は、是非TACO ché(タコシェ)さんへ。
大雑把な言葉では当てはまらない、その時の心にぴったり合う一枚が待っているかもしれません。
※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。株式会社SWで学生インターンをしながら就職活動中、そして迷走中。ガガガSPが大好き。