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【GANG PARADE 連載 Vol.7】ナルハワールド編「令和をGANG PARADEの時代にしていきたい」

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2019年5月に野音ワンマン・ツアー〈CHALLENGE the LIMIT TOUR〉を大阪と東京で2週連続で開催し大成功に収めた10人組アイドルグループ、GANG PARADE。6月19日からは自身初の配信EP『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』をリリースし、LINE MUSICリアルタイムチャート1位を獲得。今年4月にリリースされたメジャーデビューシングル『ブランニューパレード』に続き2作連続で1位を獲得するなど勢いに乗っている彼女たちのソロ・インタビュー・シリーズ。

7回目となる今回は、ギャンパレと同じ事務所WACK所属のアイドル育成プロジェクト『WAgg』より昇格を果たしたナルハワールドのロング・インタビュー。お披露目ライブが日比谷野外音楽堂という大舞台の中、どのような気持ちで同ワンマンに臨んだのか、そしてギャンパレメンバーの印象について、これからの活動についてなど、ざっくばらんに話を訊いた。

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:宇佐美亮


毎日自分を奮い立たせていました

──5月26日に日比谷野外音楽堂で開催された〈CHALLENGE the LIMIT TOUR〉のファイナル公演で、ナルハさんはGANG PARADEとしての初ライヴを行いました。そこから約1ヶ月経ちますけど、日々いかがですか?

ナルハワールド:めちゃめちゃ早く感じます。毎日が本当に充実しすぎていて1日があっという間です。

──メンバーとは打ち解けてきました?

ナルハワールド:最初の頃よりはだいぶ話せるようになったと思います。

──敬語を使わないで話せるようにはなった?

ナルハワールド:敬語を取るのはまだ無理ですね。難しいです(笑)。

──あらめたて日比谷野音のライヴを振り返っていきたいんですけど、ナルハさんにとってどんなライヴになりましたか。

ナルハワールド:今でもときどき野音の風景を思い浮かべるんですけど、やっぱりすごかったなと今でも思います。たくさんの人に、自分のお披露目だったり、パンストを被った姿を観てもらったりして。すごく幸せな空間でした。

──ステージに上がる前は、だいぶ緊張していましたよね。

ナルハワールド:始まる前はガチガチで。真顔で鏡をずっと見ているような感じだったんですけど、(ユイ・ガ・)ドクソンさんが隣にいてくれて「大丈夫! 私も緊張してるから!」って感じで話しかけてくれました。

──WAggでの初ステージとはまた違った緊張だった?

ナルハワールド:違いましたね。WAggから昇格するということで、WAggでやってきた歌やダンスもちゃんと見せなきゃいけないなと思っていたので。WAggのときは何もかも初めてだったので、とりあえず全力でやろうという感じだったから、そこは全然違う感じでした。

──周りからの期待は、プレッシャーでもあった?

ナルハワールド:「期待しているよ」って言われるのは嬉しかったんですけど、その期待にも押しつぶされそうになるときもあったりしました。

──そういうプレッシャーや不安な気持ちはどうやって解消していたんでしょう。

ナルハワールド:ネガティブになったら私は何もできなくなると思って。そうならないように、これは私にしかできないことだから、私がやらなきゃダメって感じで、毎日自分を奮い立たせていました。

──見えないところで相当練習もしていたって聞きましたよ。

ナルハワールド:ひたすら練習はしていました。覚えることも多かったし、メンバーに迷惑をかけるのはすごく嫌だったので。先輩たちが、この曲を次の練習でやろうみたいに動画送ってくれるので、その練習までにできるようにしないとと毎日必死でした。

感情を込めるってこういうことなんだなと実感しました

──日比谷野音の1週間前には、WAggでの卒業公演もありました。2つのグループのことを並行してやらないといけなかったわけで、その切り替えも大変だったんじゃないですか。

ナルハワールド:WAggでは最後のライヴだったので、後悔がないように今まで1番最高なライヴにするってことを8人で決めていて。それに向けて手なんて抜いてられないので、WAggの練習のときはWAggの練習、ギャンパレの方はギャンパレの練習って切り替えを大切にしていました。

──ギャンパレのメンバーになるために、9人の想いとナルハさんの想いを近づける必要もあったと思います。むしろ、そこが肝でもあったと思うんですけど、どうやって野音まで自分の気持ちを作っていったんでしょう。

ナルハワールド:今までに公開されているギャンパレのインタヴューを読めるだけ読みました。そこで曲に対しての気持ちとかを読んだり、活動に対してこの人はこういうことを思っているんだみたいな感じで、いろいろ知ってから曲の練習をしてみたり。自分も同じ気持ちでやってみようとか考えていました。ちょっとでも近づけたらいいなって。

──WAgg時代もライヴではギャンパレの曲はやっていたわけですけど、同じ曲をやるにしても何かが違うわけですよね。その違いって何なんでしょうね。

ナルハワールド:WAggのときは、先輩の曲だから大切にしようという気持ちでやっていたんですけど、曲の意味とかを本人に訊けるわけではなかった。ギャンパレに入ってから曲の意味とかを教えてもらうようになって。そうやって曲の意味を考えたら、感情の込め方も変わったし、そういう部分で違いを感じられるようになりました。

──ギャンパレの楽曲はたくさんありますが、ナルハさんが1番最初に気持ちを入れやすかった曲ってどの曲だったんでしょう。

ナルハワールド:「PALET」です。間奏の振り付けがあるんですけど、(カミヤ)サキさんが1人だけ後ろを向いて踊っているんです。この曲は別れの曲というか。サキさんから「例えば、WAggのことを思って踊ってもいいし、普通に大切な人のことを思って踊ってみたほうがいいよ」って言われて。そのとき、感情を込めるってこういうことなんだなと実感しました。

今は、本当に大切な居場所です

──許す限りの時間の中で準備をして臨んだ野音ですが、オープニングSEが流れて、ステージに上がる瞬間はどんな気持ちだったんでしょう?

ナルハワールド:野外ということもあって視界が広々していて、今すごいところに立ってる……! と思って。本当に出たときにびっくりしすぎて、1人小声で「すごーい……」ってずっと言っていました(笑)。今でも忘れられない光景です。最初1音目を歌ったときは自分の声が震えていて、緊張しているのかなと自分でもわかって。

──その緊張はいつ頃、解けたんでしょう。

ナルハワールド:たぶんコントのときに取れました。コントの後、パンストをかぶって「WE ARE the IDOL」を歌ったんですけど、その次の「BREAKING THE ROAD」でパンストを脱ぎ捨てて、「私はGANG PARADEになったぞー!」って叫んだんです。その後からめちゃくちゃ楽しくて。

──パンストを被ったことで、緊張が解けたと(笑)。

ナルハワールド:パンストを被って曲を歌って踊った後に、バッて一皮むけた感じがしたというか、何かが外れた感じがした。自分でもさっきと違うと思った瞬間でした。

──たくさんのお客さんの前で、パンストを被るということに抵抗はなかったですか?

ナルハワールド:本当に被るのかな? と最初は思っていたんですけど、ギャンパレがパンストを被っていることは知っていたし、親にも「パンスト被りな」みたいに言われて(笑)。覚悟はちゃんとできていました。

──MCでは涙を流すシーンもありました。どんな感情だったんでしょう。

ナルハワールド:自分の言いたいことを話していたら、練習期間とかが頭をよぎって、ちょっと泣けてきちゃって。つらかったこともあったし、逆にすごく嬉しかったこともあった。それを思い出したら、泣いていましたね。

──そのときのMCで「私は9人のGANG PARADEがすごい憧れで、大好きで、それを超えることができるのかが1番怖くて……」と語っていました。自分が入ることで、良いものにできるのかどうか不安もあったわけですよね。

ナルハワールド:お披露目まで9人と練習するんですけど、自分がその中にいるのがありえないような感じがしていて。9人が大好きだったので、嬉しかったんですけど、よりいいものを作るために私が入ったと思うと、それを私が本当に実現できるのかなという不安はありました。

──「私には無理なんじゃないかって半分諦めかけたときもありました」ということもMCで言っていました。

ナルハワールド:1回、本当にできないと思ったときがあって。すごく沈んでいたときがあったんですけど、ずっとそのままだとダメだと思って。せっかく大きいところでお披露目をするし、9人のみなさんも温かく迎えてくれたので、その期待に応えないといけないと思って。自分も本当に日比谷は楽しみだったので、半分あきらめたけど、もう半分は頑張ろうと思っていたから、そっちに気持ちを持っていきました。

──「とにかく私が言いたいのは、今日からこの場所が私の大切な、大切な居場所です」と力強く宣言しました。10人での初ライヴを経て、本当に実感がある言葉になったんだなと感じました。

ナルハワールド:そうですね。今は、本当に大切な居場所です。

「ハルナルハ」っていうのがあって(笑)

──せっかくなので、ナルハさんから観たメンバーの印象を訊かせてもらえますか? まずサキさんはどんな人でしょう。

ナルハワールド:サキさんは〈WACK EXHiBiTiON〉で昇格が発表された後からいろいろ話しかけてくれたり、めちゃめちゃ親切にしてくれて。練習でダメになりそうだったときとかも、話をたくさん聞いてくれて、めちゃめちゃ頼りになる先輩です。本当にすごい人。

──(ユメノ)ユアさんはどんな印象でしょう。

ナルハワールド:頭がいい人。考えていることもそうだし前向きなところがあって、思っていることを素直にすぐ言えるような人。あと、めっちゃ優しい。困っていたりしたら、「ナルハ?」みたいな感じで言ってくれます。

──(ヤママチ)ミキさんはどうでしょう?

ナルハワールド:ミキさんは私のことを気にかけてくれます。ライヴ中、歌を歌うときに私がいつも前に出られないんですよ。そのときに後ろから背中をポンって押してくれたり。いつも支えてもらっています。

──続けて、(キャン・GP・)マイカさんはどうでしょう?

ナルハワールド:マイカさんはお姉さんみたいな、お母さんみたいな人。会う度に「かわいいね」って言ってくれて。ダンスとかもなんでも教えてくれます。優しいです。

──母性があるんですね。

ナルハワールド:はい(笑)。

──では、(ココ・パーティン・)ココさんはどうですか?

ナルハワールド:ココさんはおもしろいですね(笑)。話し始めるのは全部ココさんみたいな感じのイメージです。すごいコミュ力というか、あれぐらい私も喋れるようになりたいなと思います。

──ドクソンさんはいかがでしょう?

ナルハワールド:ドクソンさんは優しくて、緊張しているときとか1番側に来てくれて。みんなで話しているときも、私のことに気づいて「ナルハは?」って感じで話に入れようとしてくれるんです。

──ひょうきんな感じとはまた違う、一緒に中に入ってきなよって優しい面も近くで感じられるのはメンバーならではですね。

ナルハワールド:はい。でもちょっとひょうきんなところもたまに出ます(笑)。顔をぎゅっておにぎりされたりとかします(笑)。

──(笑)。ユユ(※テラシマユウカ)さんはどんな人でしょう。

ナルハワールド:ユユさんはなんでも話を聞いてくれる優しいの塊みたいな人。1つ1つの心に刺さるような言葉を使っているのがすごいなと思います。

──では、ハルナ(バッ・チーン)さんはどうでしょう?

ナルハワールド:「ハルナルハ」っていうのがあって(笑)。私が敬語を辞めようの会なんですけど、私がハルナさんを「バッちゃん」って呼んで、いっぱい話したりするんです。私が敬語を取れないのを観てドクソンさんが考えてくれて、それから何回かやったんですけど、外れそうにないですね(笑)。

──(笑)。ハルナさんの印象は?

ナルハワールド:ハルナさんは私のことをいろいろ心配してくれます。練習の帰りとかに「たくさん覚えることあって、大変だね。大丈夫?」っていっぱい気にかけてくれて。すごく話しやすい人です。

──最後に、月ノさんはどんな人でしょう。

ナルハワールド:月ノさんは本当に綺麗で、いろいろ教えてくれます。ライヴが終わった後に一緒にいてくれたりマニキュアをしてくれたりします(笑)。普通に練習のときも相談にも乗ってもらったりしていますね。

──話を訊くと、全員がナルハさんのことを優しく迎え入れてくれている感じがしますね。一方で、WAggはウルウ・ルさんが新しいグループに入ったり、マリン・バさんの脱退があったり、新メンバーのナアユさんが加入したりと、いろいろな動きがありました。少し離れたところからWAggの現状を見て、どんなことを思いますか?

ナルハワールド:他人事みたいになっちゃうけど、この1ヶ月ですごくいろいろ変わることが多すぎて大変そうだなって。大丈夫かなって思っています。

──同期でもあるけど、ライバルみたいな気持ちもあったりする?

ナルハワールド:私はあまりライバル視をしたことはなくて。WAggにいるときは、グループの8人で頑張ると思っていたから、別に自分が先に昇格をするとかそういうバチバチ感はみんなもなかったと思います。今も本当にくだらないことを話したり、「今度ご飯行こうね」とか「楽しい?」みたいな連絡をすることがあって。そういう仲間がいるのはすごく嬉しいです。

この10人がGANG PARADEということを証明したい

──9月からは全国ツアー〈PARADE GOES ON TOUR〉が始まります。どんなツアーにしたいですか。

ナルハワールド:ツアーでは、この10人がGANG PARADEということを証明したいと思います。私もちゃんとGANG PARADEの一員なんだって。ギャンパレに入って初めてのツアーなので、いろいろドキドキしますけど、いろいろな地方の人に会えると思ったら楽しみです。

──ちなみに先日配信されたEP『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』がナルハさんにとって初めてのレコーディング作品なんですよね。

ナルハワールド:はい、初めてでした。なので、すごく緊張しました。レコーディングで私の声が曲に入ると思ったらすごいことだなって。「fxxk you disco」の振り付けは、最初に私だけがちょっと立つみたいな感じですけど、サキさんがナルハを目立たせようって言ってくれていて。そういうことも考えてもらえて嬉しかったです。

──サウンドプロデューサーの松隈(ケンタ)さんの印象はどうでした?

ナルハワールド:松隈さんはすごく優しい方で、次はこうやって歌ってみようとか、いろいろな方法を教えてくださって。それまで自分の声があまり好きになれなかったんですけど、松隈さんに「いい声してるよ」って言ってもらえて自信がつきました。

──これからどんどん自分の声が入った音源ができてくるのは楽しみですね。

ナルハワールド:楽しみです!

──これから、10人になったGANG PARADEをどんなグループにしていきたいと思いますか?

ナルハワールド:もっともっと知らない人にも知ってもらいたいし、GANG PARADEっていうグループの名前をもっと広めたい。令和をGANG PARADEの時代にしていきたいです。


GANG PARADE PROFILE

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、カミヤサキ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、ハルナ・バッ・チーン、月ノウサギ、ナルハワールドの10人からなるアイドルグループ。 2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、その翌年4月17日にワーナーミュージック・ジャパン内新レーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりシングル『ブランニューパレード』でメジャーデビュー。 同年5月に東阪野音ツアーを成功させ、5月26日より同事務所所属グループWAggよりナルハワールドが加入し、現体制での活動をスタートさせる。 PCゲーム「マジカミ」の主題歌および挿入歌を担当し、その楽曲を収めた配信限定EP『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』を6月19日にリリース。9月より全国ツアー〈PARADE GOES ON TOUR〉を開催する。

■ライヴ情報

PARADE GOES ON TOUR
2019年9月7日(土)神奈川 横浜Bay Hall
2019年9月8日(日)神奈川 横浜Bay Hall
2019年9月14日(土)愛知 DIAMOND HALL
2019年9月15日(日)静岡 浜松窓枠
2019年9月21日(土)福岡 DRUM LOGOS
2019年9月22日(日)広島 CLUB QUATTRO
2019年9月29日(日)大阪 なんばHatch
2019年10月5日(土)北海道 PENNY LANE24
2019年10月6日(日)北海道 PENNY LANE24
2019年10月12日(土)宮城 仙台Rensa
2019年10月20日(日)新潟 NEXS NIIGATA
2019年11月4日(月祝)東京 中野サンプラザ

チケット料金(税込)
【通常チケット※ライブハウス】
スタンディング 4,000円(税込)※入場時にドリンク代別途必要
2階指定席 5,000円(税込)※なんばHatchのみ
【通常チケット※中野サンプラザ】
全席指定 5,000円(税込)
年齢制限/スタンディングチケットの未就学児童入場不可

各地エリア先行
6月19日(水)以降

チケット一般発売日
2019年7月13日(土)AM10:00〜

■リリース情報

GANG PARADE 配信限定EP
『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』
2019年6月19日(水)発売
収録曲:
本当に僕が生きたかったのはこんなんじゃ無え!(作詞:テラシマユウカ 作曲:松隈ケンタ 編曲:SCRAMBLES)
fxxk your disco(作詞:テラシマユウカ 作曲:松隈ケンタ 編曲:SCRAMBLES)
体emotion(作詞:ヤママチミキ 作曲:松隈ケンタ 編曲:SCRAMBLES)
Daylight(作詞:カミヤサキ 作曲:松隈ケンタ 編曲:SCRAMBLES)
WARNER MUSIC JAPAN/FUELED BY MENTAIKO

予約購入リンク:https://GANGPARADE.lnk.to/NEWSG0413AW

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