【REPORT】BiSHセントチヒロ・チッチ手がけるイベントでeastern youth、GEZAN、リーガルが激突

BiSHのセントチヒロ・チッチがキュレーターを務めたBiSH主宰イベント〈THAT is YOUTH!!!! FES〉が、7月16日、Zepp Tokyoにて開催された。

本イベントは、チッチが大好きなバンドを選出、対バンのオファーも自身で行なったもの。主宰のBiSHに加え、GEZAN、リーガルリリー、eastern youthの計4組が出演。チッチならではの組み合わせの中、それぞれが本気のライヴをぶつけ合った一夜となった。

トップバッターで登場したのは、GEZAN。チッチがインタビューでも好きと公言し、ライヴに何度も通っているオルタナティブロックバンドの登場に清掃員(※BiSHファンの総称)は息を呑む。ゆったりとステージに登場した4人が静かに楽器の感触を確かめるかのように音で空気を揺らすと、マヒトゥ・ザ・ピーポーの雄叫びとともに、ギター、ベース、ドラムが一斉にかき鳴らされた。アルバム『Silence Will Speak』の冒頭を飾る「忘炎」で清掃員を圧倒すると、マヒトがギターを持ち口に含んだ水を吐きヘヴィーなベース&ドラムの「wasted youth」へ。ベースのカルロス・尾崎・サンタナがディジュリドゥを吹き、〈40分間で脳をハッキングする〉というマヒトのアジテーションで始まる「赤曜日」でその場を支配すると、「俺たちの街の曲です」と「東京」を披露。「この曲はお前らの曲だ」と叫び、楽曲が鳴り止むと大きな拍手が湧き上がった。MCでマヒトが「自分はいつも何かわからないものに惹かれて、そういうところに居合わせる勘って大事だと思っていて。毎日生活とか時代とか、壊れていくと思うので、少しずつチューニングを壊していかないとフラットでいられないと思うんですよね。そのためにも今日はみなさん、またいかれた人たちが出てくるから、少しずつネジを緩めていってガバガバの愛で溺れる感じのイメージで令和をサバイブしましょう」と語り、アンセムの1曲でもある「DNA」を披露し自分たちの音をまっすぐに伝え、GEZANはステージを去った。

約15分間の転換の後に登場したのは、リーガルリリー。昨年9月にリリースされた両A面シングル『夜王子と月の姫 / きえないで』でチッチがカバーしたGOING STEADY/銀杏BOYZの「夜王子と月の姫」のアレンジ、演奏、プロデュースを担当したのがリーガルリリー。それ以降も、公私ともに交流のあったリーガルリリーの登場に会場の期待が高まると、SEがかかる中、3人がステージに登場した。中央に立ち一緒にお辞儀をすると、それぞれのポジションへ。たかはしほのか(Vo.Gt.)のギターストロークで会場の雰囲気が一瞬で変わり、「the tokyo tower」でライヴはスタート。静と動の緩急とともにギターのディストーションに包まれる「ぶらんこ」、疾走感溢れる「はしるこども」を披露すると客席から歓声が湧き上がった。たかはしほのかの不思議ながらやわらかいMCを経て「こんにちは。」、「ハナヒカリ」を演奏してステージを後にした。

3番手で登場したのは、easten youth。チッチ自らが手紙を書いてオファーしたことで実現した奇跡の対バンに会場は緊張と期待に包まれた。SEに乗って登場した3人のメンバーは息を合わせると、のっけから「夏の日の午後」を演奏。これまでの2組の音量を上回るエッジーで迫力のある音で圧倒すると「砂塵の彼方へ」。現代社会に生きることを歌った「ソンゲントジユウ」を会場いっぱいに響かせると、BiSHの最初期曲「スパーク」がインスパイアされたと言われる「夜明けの歌」のイントロが鳴った。まさかの選曲に清掃員はこれまで以上の歓声で盛り上がった。全力で「夜明けの歌」を奏でると最後は「街の底」でeasten youthのライヴは幕を閉じた。MCなし、3ピースの本気に、会場は最大限の拍手に包まれた。

そして、本イベントのトリとして登場したのはBiSH。ステージ上に椅子が置かれると、こちらもまさかの「FREEZE DRY THE PASTS」でライヴがスタート。リンリンが椅子に座り、他のメンバーたちは彼女を囲み演劇的でコンテンポラリーなダンス、そして猟奇的でノイジーな楽曲で清掃員にパンチを食らわすと、パンクな楽曲「DEADMAN」へ。これまでBiSHの快進撃の中心として何度も歌ってきた「BiSH-星が瞬く夜に-」で会場が一体化すると「オーケストラ」へ。続けて「サラバかな」をパフォーマンスすると、最後「BiSHの原点を最後に歌って帰ります」とチッチが語り、easten youthへの返答ともいえる「スパーク」を披露してBiSHのライヴは幕を閉じた。

こうして大成功に終わった〈THAT is YOUTH!!!! FES〉。チッチだからこそ、チッチにしかできない4組の、この日にしか生まれない奇跡的なイベントにエンドSEが流れても拍手が鳴り止むことはなかった。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太


セットリスト
GEZAN
1. 忘炎
2. wasted youth
3. 赤曜日
4. 東京
5. DNA

リーガルリリー
1. the tokyo tower
2. ぶらんこ
3. はしるこども
4. こんにちは。
5. ハナヒカリ

easten youth
1. 夏の日の午後
2. 砂塵の彼方へ
3. ソンゲントジユウ
4. 夜明けの歌
5. 街の底

BiSH
1. FREEZE DRY THE PASTS
2. DEADMAN
3. BiSH-星が瞬く夜に-
4. オーケストラ0
5. サラバかな
6. スパーク

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