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【LIVE REPORT】BiSH5年目の〈TBS〉公演「今となっては毎年この日を楽しみに生きています」

StoryWriter

BiSHが8月20日、Zepp Tokyoにてフリー・イベント〈TOKYO BiSH SHiNE5〉を開催した。

〈TBS〉こと〈TOKYO BiSH SHiNE5〉は今年5回目の開催となり、まさにBiSH夏の風物詩とも言えるイベント。無料観覧整理券を手にした清掃員(※BiSHファンの総称)と、「どうしても入場したい方の為」に向けた有料チケットを手に入れた満員の清掃員たちが会場を埋め尽くした。

19時55分、所属事務所WACK代表の渡辺淳之介がステージに登場し、「毎年恒例の5回目の〈TBS〉ができて非常に嬉しいです。ありがとうございます。〈TBS〉では第1回目にリンリン、ハシヤスメ(・アツコ)の(加入)発表、2回目はアユニ・Dのお披露目、3回目EMPiREのお披露目、4回目幕張メッセ〈THE NUDE〉発表、そして5回目は…… 何もないんです」と語ると、会場からは明るく「え~」という声が湧き上がった。

「何もないっていうのはいいことなんですよ。〈TBS〉というイベントがなぜ始まったか、知らない人もいっぱいいると思うんですけど、これは不幸中の幸いみたいな形で始まったイベントなんです。〈TIF〉2日目にBiSHが出られなくなって、なんとか観たかった人たちに観せてあげたいということで、このイベントをやっています。でも、だんだん意味合いが変わってきました。それは何かといったら、BiSHが大きくなったからだよね。なので、いつも通りできるってことが本当に感謝できるなと思って、今日Zepp Tokyoに来ました。みなさん、楽しんでもらえたらと思います。よろしくおねがいします」

そんな渡辺の挨拶に会場が大きな歓声に包まれると、「MAIN STREET ELECTRICAL PARADE」が流れ、ミラーボールが明るく会場を照らす中、BiSHの6人が登場。ステージ左右に疾走感ある走りを見せながら「BiSHです」と挨拶し、センターに6人が立つと、BiSHの代名詞「BiSH-星が瞬く夜に-」とともにライヴがスタートした。

のっけから清掃員たちも天高く手をあげ星が瞬く振りをし会場の温度が上がると、両手を左右に上げて踊る初期楽曲「ぴらぴろ」、6人が死体のように重なり1人だけ仰向けになって重なったアユニ・Dのヴォーカルからスタートするエッジーな楽曲「遂に死」と立て続けに3曲を披露。自己紹介をすると、セントチヒロ・チッチが「〈TBS〉は今年で5回目なんですけど、初めての人も、5回目の人も、何回目でも、今日はBiSHとして一歩進む日なので、全員が同じ場所に立っていると思ってください。今日はどうぞ最後までよろしくおねがいします」と語り、「VOMiT SONG」、「My distinction」、「DA DANCE!!」、「beautifulさ」とBiSHの初期〜中期楽曲を4曲続けてパフォーマンスした。

ライヴの最後にやることが多い「beautifulさ」を披露してMCを始めたことから、「みんなもう終わると思ったでしょ?」とハシヤスメがMC笑いながら客席に話かけ、「まだまだやりますよ」と宣言すると歓声が起こった。

そして、7月3日に同じZepp Tokyoでファイナルを迎えた〈LiFE is COMEDY TOUR〉でハシヤスメを中心にやっていたコントを観たことがない人のために、ハシヤスメとモモコグミカンパニーが「タピオカ」をテーマにしたショートコントを行なうことに。店員に扮したハシヤスメが「TBS5」というサイズを勧め、モモコが「どういう意味ですか?」と質問すると、「ちょうどいいブス5人。私以外の5人です」という答えが。それに対し「ブスっていうな! いい加減にしろ!」とモモコが突っ込み、会場からは笑いが起こった。

そして、BiSHの原点である「スパーク」を歌うと、「スパーク」の振りをモチーフにしてアイナ・ジ・エンドが振り入れをした「優しいPAiN」、同じく最新アルバムより「DiSTANCE」、「MORE THAN LiKE」をパフォーマンスし、「Nothing.」、「サラバかな」と休むことなく楽曲を披露していった。

「今日こうしてこの場所にこれだけたくさんの方が集まってくださっているのは当たり前ではなくて。とてもBiSHは幸せ者です。最初に渡辺さんが話していたように、今年で〈TBS〉というイベントは5回目で、最初のころイベントをどういうふうにやっていっていいのかいろいろ考えたり、葛藤したりしていたんですけど、今となっては毎年この日がBiSHはとても楽しみに生きています。こうして積み重ねてきたものを大事に大事にしていきたいし、今までBiSHがやってきたことに何も嘘はなかったと誇りを持って言えます。だからあと少し目一杯楽しんで帰ってください」

そうチッチが語ると、リンリンのアジテーションとともに「GiANT KiLLERS」へ。ここまで一度も盛り上がりが衰えることなく、より熱を帯びるかのように「MONSTERS」、「DEADMAN」とBiSHの中でも攻撃的な楽曲を続け、最後は「Primitive」で幕を閉じた。

一度ステージから下がったものの、鳴り止まないアンコールに応えステージに再登場したBiSH。チッチが「ここにいる全ての人に愛を込めて」と語り、「ALL YOU NEED IS LOVE」で5年目となる〈TBS〉は幕を閉じた。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太


■ライヴ情報

大阪城ホールワンマン
〈And yet BiSH moves.〉
2019年9月23日(月・祝)大阪城ホール
時間:Open 17:00 / Start 18:00

全国ホールツアー
〈NEW HATEFUL KiND TOUR〉
公演日程
2019年10月6日(土)埼玉 サンシティ越谷
2019年10月13日(日)熊本 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2019年10月14日(月・祝)福岡 福岡サンパレスホテル&ホール
2019年10月18日(金)京都 ロームシアター京都
2019年10月22日(火・祝)静岡 沼津市民文化センター
2019年10月27日(日)香川 レクザムホール
2019年11月3日(日)愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
2019年11月4日(月・祝)愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
2019年11月9日(土)愛媛 松山市民会館
2019年11月14日(木)東京 オリンパスホール八王子
2019年11月16日(土)山口 周南市文化会館Z
2019年11月17日(日)広島 上野学園ホール
2019年11月23日(土)石川 本多の森ホール
2019年11月24日(日)長野 ホクト文化ホール・大ホール
2019年11月29日(金)神奈川 相模女子大学グリーンホール
2019年12月4日(水)東京 東京国際フォーラム
2019年12月7日(土)北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
2019年12月13日(金)宮城 仙台サンプラザホール
2019年12月14日(土)岩手 盛岡市民文化ホール(大ホール)
2020年1月10日(金)兵庫 神戸国際会館こくさいホール
2020年1月11日(土)大阪 オリックス劇場
2020年1月18日(土)栃木 宇都宮市文化会館
2020年1月22日(水)東京 NHKホール
2020年1月23日(木)東京 NHKホール
※ダイブ・リフト・サーフ禁止
チケット料金(税込)
【通常チケット】
S席 7,000円(税込)
A席 3,500円(税込)
年齢制限/ 未就学児童入場不可
◆セブン-イレブン2次先行 【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
【受付日程】 8/14(水)12:00 ~ 8/19(月)23:59
◆プレリザーブ(※後半9公演のみ対象)【受付URL】http://w.pia.jp/t/bish/
【受付日程】 9/2(月)12:00 ~ 9/9(月)23:59

Official HP : http://www.bish.tokyo
Official Twitter : https://twitter.com/bishidol

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