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StoryWriter

皆さんこんにちは。

先日財布を落として数日ぶりに見つかったのですが、現金が綺麗すっぽり抜かれていました。日本人が、自分たちが優しくて礼儀正しいだの、マナーや治安がいいと言われていることに自信を持つことをやめて欲しくなりますね。上から先導されるように下からも破滅に向かっていく予感がして、日々の生活に嫌気が差してきます。毎日幸先の悪い話ばかりで、ただ生活してるだけなのにいい気分にならないの勘弁してほしいなあ。

そんな中で唯一、気持ちが高まったニュースがL’Arc〜en〜Cielのサブスク解禁ですね。たぶん、いわゆるラルク世代と言われるような層は、恐らく「HONEY」とか「DIVE TO BLUE」、「HEAVEN’S DRIVE」といった90年代後半のシングル曲を聴いていた世代なのかなと思いますが、僕の年代で言うとアニメ『鋼の錬金術師』の主題歌にもなった「READY STEADY GO」がラルクを知ったきっかけになるのかなと思います。実際遡ってみると、シングル『READY STEADY GO』がリリースされるまでの2年近くは、個人の活動がメインでバンドとしては実質活動休止状態だったようですね。

ただ、”ヴィジュアル系”というジャンルに括られることについては、POP JAM事件などメンバーそれぞれの思うところがあるようです。

問題となったのは演奏前のトークの部分である。この頃、ラルクは新作のプロモーションでメンバー全員が坊主頭となる広告が話題となっていた。それを受け会場には、いかにもビジュアル系然とした長髪のカツラが用意され、それをかぶった爆笑問題から「ビジュアル系のみなさんから見てどうですか?」といった質問がなされた。この発言に不快感を示したのか、ラルクは2曲を演奏する予定であったところを、1曲で切り上げて会場をあとにしてしまう。もっとも怒りを現したのは、バンドのリーダーを務めるベーシストのtetsuyaだった。演奏が終わるやいなや、ベースを投げつけ舞台袖に引き上げたとも言われる。 (出典元:https://www.excite.co.jp/news/article/E1477455587863/?p=2 )

僕ら世代だと、知ったきっかけの『READY STEADY GO』がアニメソングであったことや、ヴィジュアル系にありがちなエログロ感も無くて、爽やかで季節感もあるJ-POP or ROCKだなあという印象が強いと思います。聴いてきた時期や世代によって、バンドのイメージの捉え方が違うのってめちゃくちゃ面白いなって思っています。

若くて少し尖っていた時期なのかもしれませんが、件のようなアーティストの意思を示した言動って本当にかっこいいと思います。今回の件だって、他者によって何かしらのジャンルや型に分類分けされてしまうことが本人たちのストレスになってしまうという意識を持つことが大事なんだなって思いました。こんな下らない事で、彼らのようなアーティストの士気が下がってしまわないことを祈りつつ……。

今週はこの辺で。

また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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