EMPiREが2020年1月5日（日）、ワンマンライヴ〈EMPiRE’S GREAT REVENGE LiVE〉をZepp DiverCity TOKYOにて開催した。
このライヴは、昨年12月19日にインフルエンザを発症したMAYU EMPiREを除く5人で開催した〈EMPiRE’S GREAT ESCAPE TOUR FiNAL〉のリベンジ公演。12月19日公演のチケット半券を所持している人は無料で入場でき、2階席が当日券で販売された。昨年末にはMAHO EMPiREもインフルエンザを発症したが、2人とも無事復帰し6人全員でリベンジに臨んだ。
ステージ上の6面LED、VJ、レーザー演出、セットリストまで、まったく同じ状況で行われた本公演。12月19日のワンマンも、急遽歌割やフォーメーションを5人に変更して行ったとは思えない素晴らしいワンマンだったが、EMPiREとエージェント（EMPiREファンの総称）にとっては、6人のメンバーでZeppの舞台に立つことが何より重要なことだった。
正月最後の休みにも関わらず会場には数多くのエージェントが詰めかけ、メンバーも「この6人がEMPiREなんだ」とはっきりと示すライヴを行った。
レトロフューチャーなオープニング映像がLEDスクリーンに映し出され、メンバー6人がステージに登場すると、幾何学的な映像とともにMAYUの歌割りから「WE ARE THE WORLD」でライヴはスタート。EDM調のドロップ部分ではエージェントたちが地面が揺れるくらいの縦乗りを見せ、MiDORiKOの雄叫びとともに疾走感のある「Buttocks beat! beat!」へ。ド派手なレーザーがZeppを駆け巡り、「ここにいる全員リベンジするきあるかーー？」とYU-Ki EMPiREがエージェントに投げかけ、MiDORiKO EMPiREのシャウトにエージェントも歓声で応えた。キックの低音、猛々しい上物のサウンドがサイケデリックに絡み合う「RiGHT NOW」、どこか和を感じさせる振り付けの「デッドバディ」と披露し、MCヘ。
自己紹介の後、MAYU EMPiREが「2019年12月19日、ZeppDiverCityワンマン、EMPiREとエージェントのみんなで最高の日にするはずだった1日を6人で迎えることができなくて、本当にごめんなさい。渡辺（淳之介／WACK代表）、スタッフのみなさん、EMPiREのメンバー、そしてエージェントのみんなのおかげで、今日こうやってリベンジの機会をいただくことができました。本当にありがとうございます。こんなに幸せなリベンジの機会を頂いたからには、全員で全身全霊のパフォーマンスで、今日2020年1月5日を最高の1日にする事がみんなへの恩返しだと思っています。なので私達のリベンジ、楽しんでいってください！」と挨拶をした。
そして、ステージを広々と使い1人1人がダイナミックな振りをした「ERASER HEAD」、オーオーオーという掛け声とともに拳を天に挙げる「NEVER ENDiNG」をはじめ、「FOR EXAMPLE??」ではエージェントが縦乗りで盛り上がるなど一層の熱気を帯びていく。NOW EMPiREのダンスで始まる「SUCCESS STORY」ではミラーボールが廻り、インダストリアルで強烈なドラムサウンドに対してメロディアスなサビが印象的な「NEW WORLD」、ピアノ音とストリングが入ったバラード曲「きっと君と」など、楽曲の豊富さが伝わってくるセットリストは圧巻だった。「Black to the dreamlight」「ピアス」とパフォーマンスをすると再びMCへ。
YU-Ki EMPiREが「（昨年末のZepp公演では）雨女の力を発揮して雨を降らせてしまったけど、今日は晴れました！ 2020年は晴れ女として生きていこうと思います！」と宣言したり、NOW EMPiREとMiDORiKO EMPiREが尻相撲をし、「お前のケツ、四等分にしてやるからな！」と宣言したMiDORiKOが一瞬で勝負に勝ったり、MAHOの年齢がいじられたり、MiKiNAとMAYUでアンニュイなキャラについて話すなど、それまでのライヴとは打ってかわって和やかな空気が会場を包んだ。
「EMPiRE originals」「EMPiRE is COMING」、MiDORiKOが「Zepp全員かかってこいや！」と叫んだ「SO i YA」、「SELFiSH PEOPLE」「S.O.S」「MAD LOVE」と畳み掛け、会場はさらなる熱気と歓声に包まれた。本編のラスト前に再びMAYUがMCを行った。
MAYU「リベンジライヴということで、今日やっと6人でZeppに立ってライヴができています。本当にありがとうございます。私がインフルエンザになってしまったせいで、12月19日は、みんなのことを絶対に楽しませるという目標でずっと頑張ってきたので、逆にみんなのことをすごくガッカリさせてしまったなと思って、それに関しては改めて本当にごめんない。メンバーのみんなはエージェントのみんなに対しても、私に対しても、不安な気持ちはいっさい吐かずに、「かかっちゃったのはしょうがないから任せておけ！」といって1日で5人バージョンの振り付けとか歌割とか仕上げて、最高のパフォーマンスをしてくれました。スタッフのみなさんはずっと前から準備してくださっている中で、急遽今日のZeppを押さえることを決断してくれて。「誰も怒っていないし、5日のライヴはMAYUのためじゃなくて、エージェントのためだから。エージェントを楽しませてくれ」って言ってくれました。エージェントのみんなはすごくがっかりしたと思うし、不安な気持ちもきっとあったと思うんですけど、それでもEMPiREを信じて待っていてくれて、ライヴを一緒に楽しんでくれて、一緒に作ってくれました。こんなに格好よくて、熱い人たちがいるEMPiREというチームが私は本当に本当に大好きで、私にとっての誇りです。そんなみなさんがいるから今のEMPiREがあるなってすごく思っています。本当にありがとう。これからのEMPiREを作るのは、私たちをはじめとしたそんなみんなでもあります。この先、何があるかはわからないけど、みんながいるなら、みんなのためだったら、私たちはなんだって乗り越えられるような気がしています。だから、これからも同じ景色を見ていてほしいし、素晴らしい未来を一緒に作っていってほしいです。今日は本当にありがとうございました」
そして、6人で「A journey」を力強く披露した。
当然のごとく起こったアンコールに登場した6人は、「アカルイミライ」をパフォーマンスし、1人1人挨拶を述べた。
MAYU EMPiRE「6人でZeppに立ってリベンジできたこと、そしていつも一緒に楽しんでくれたエージェントには、本当に本当に感謝してもしきれないです。本当にありがとうございます。今日も、2019年も、そんなみんなにはたくさんパワーをもらいました。そのパワーを2020年は爆発させてEMPiREの年にしたいと思っています。なので一緒に楽しんでください。今日は本当にありがとうございました」
MiDORiKO EMPiRE「Zeppに立つことは、EMPiREがずっと目標にしてきたことだったし、決まったとき、本当に嬉しかったです。12月19日に5人で立ったときも、5人でできることを頑張ったし楽しかったけど、やっぱり悔しくて。なので今日こうやってたくさんの方のおかげでリベンジすることができて、本当に感謝でいっぱいです。この感謝はこれからもEMPiREで返していきます。今日はありがとうございました」
MiKiNA EMPiRE「本当にみんなのおかげで、この6人で、目標だったZeppに立つというリベンジを果たすことができて幸せです。年々、新しいことや変わること、たくさんあって、不安も増えていくと思うのですが、私は変わらないことのほうが怖いので、いつまでも自分自身に変化を求め続けてグループに変化をもたらし続ける、そんな人でありたいと思っています。今年もよろしくおねがいします。今日は本当にありがとうございました」
NOW EMPiRE「Zeppでワンマンをすることが、EMPiREの目標1ということを私はメンバーから聞きました。私はEMPiREに加入して、このメンバーで、この6人で立ちたいと思っていました。4月にEMPiREに加入して8ヶ月でそのグループとしての目標が叶って、本当に幸せです。私はエージェントの笑顔でいつも元気をもらっています。ステージから見るエージェントの笑顔を観ているだけで幸せになれるし、今日もたくさんみんなの笑顔を観れて、とってもハッピーな気持ちになりました。2020年もっとみんなに笑顔を届けられるようになります！ 今日は本当にありがとうございました！」
MAHO EMPiRE「このリベンジライヴは、愛でしかないなと思います。もう一度この場所を用意してくださったスタッフのみなさん、そして足を運んでくれたエージェント1人1人、こんなの普通はありえないことで、本当に伝えきれないほどの愛をもらって、私たちEMPiREは今ここに立っています。だからみなさんのことは、私たちEMPiREが幸せにします。そして、私はEMPiREを引っ張っていく存在になりたいと強く思いました。2020年も一緒に歩いていってくれたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました！」
YU-Ki EMPiRE「みなさん、楽しんでくれましたか？ Zeppでのワンマンは、EMPiREがはじまったときにYUiNAちゃんとか、YUKAを含めたEMPiRE全員で、初めて立てた目標のひとつでした。そんな場所に、メンバーは変わっちゃったけど、この6人で立つことができて本当に嬉しかったです。これは渡辺さん、スタッフさん、ここにいるいつも応援してくれるエージェントのおかげです。本当にありがとうございます。今日の気持ちを忘れずに、2020年、私たちEMPiRE、もっともっと大きくなっていくので楽しみにしていてください。これからもよろしくおねがいします！」
そして「I have a chance!!」を披露し、MAHO EMPiREが「ラストは自由に踊ってください！」と宣言し、「Have it my way」へ。MVにも登場しているクラウンダンサー10名が登場し、どこか怪しくもキレのあるダンスでEMPiREのリベンジライヴは幕を閉じた。最後メンバー全員がエージェントに向けて挨拶をし、MAYUが「笑顔や楽しさで恩返ししていきます。これからもよろしくおねがいします！」と言葉を述べて、ステージを後にした。
EMPiREの活動当初から目標にしていたZeppのステージに現メンバー6人で立ち、堂々としたパフォーマンスを披露した姿は自信に満ちていた。2020年のEMPiREは、さらなる高みへ踏み出す。そんな光景が浮かぶ素晴らしいワンマンだった。
取材＆文：西澤裕郎
写真：外林健太
▶︎2020
the GREAT JOURNEY goes on.
THX ALL!!!!!!directed by Elizabeth Miyaji#EMPiREzepp#EMPiREリベンジ pic.twitter.com/DimXJ6CAPO
— EMPiRE OFFiCiAL (@EMPiREIDOL) January 5, 2020
〈EMPiRE’S GREAT REVENGE LiVE〉
2019年1月5日（日）@Zepp DiverCity
セットリスト
1. WE ARE THE WORLD
2. Buttocks beat! beat!
3. RiGHT NOW
4. デッドバディ
5. ERASER HEAD
6. NEVER ENDiNG
7. FOR EXAMPLE??
8. SUCCESS STORY
9. NEW WORLD
10. きっと君と
11. Black to the dreamlight
12. ピアス
13. EMPiRE originals
14. EMPiRE is COMiNG
15. SO i YA
16. SELFiSH PEOPLE
17. S.O.S
18. MAD LOVE
19. A journey
ENCORE
20. アカルイミライ
21. I have a chance
22. Have it my way
■ツアー詳細
〈EMPiRE SUPER FEELiNG GOOD TOUR〉
2020年4月29日（水・祝）@神奈川県 Yokohama Bay Hall
2020年5月2日（土）@熊本県 熊本B.9 V2
2020年5月3日（日・祝）@福岡県 DRUM Be-1
2020年5月5日（火・祝）@愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2020年5月9日（土）@新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
2020年5月10日（日）@宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2020年5月16日（土）@大阪府 umeda TRAD
2020年5月17日（日）@岡山県 YEBISU YA PRO
2020年5月23日（土）@北海道 Sound Lab mole
2020年5月30日（土）@埼玉県 HEAVEN’S ROCK Kumagaya VJ-1
2020年6月6日（土）@長野県 ALECX
2020年6月10日（水）@東京都 Zepp Tokyo
EMPiRE CORE / WACK FAMiLY CLUB抽選先行チケット受付中
Official HP：https://empire-official.com
