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【GANG PARADE Vol.19】ユイ・ガ・ドクソン編「無理やり自分の気持ちを1個にしたくない」

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WACKに所属する9人組アイドルグループ、GANG PARADE(以下、ギャンパレ)。2020年1月29日に前山田健一と松隈ケンタが強力タッグを組んだ配信限定ダブルA面シングル『涙のステージ/FiX YOUR TEETH』をリリース、4月からは初のホールツアー〈MY FIRST HALL TOUR〉も決定している彼女たちのソロ・インタビュー・シリーズ、第2周目がスタート。

第9回目は、2016年10月にギャンパレに加入したユイ・ガ・ドクソンへのインタビュー。2018年には、ガングロギャルメイク、ルーズソックスにスクールバッグを背負った制服姿でドチョパとしてソロ・デビューするなど、誰も予想しないサプライズで観客を楽しませてきたドクソン。そんな彼女が2019年のギャンパレ、そして現在の活動で何を考えているのか話を訊いた。

そして、WACK合同オーディション2020が3月22日〜28日で開催されること、ドクソンの合宿参加が急遽発表された。かつてBiS合宿オーディションに参加し悔し涙を流した彼女はどのような気持ちで合宿に臨むのか。ドクソン本人に追加取材を行った。

取材&文:西澤裕郎
写真:宇佐美亮


ハルナに助けられたことがいっぱいある

──〈WACK FUCKiN’PARTY〉は、WACK所属グループ7組で全国を巡るイベントでしたが、他のグループと一緒に行動するのは、どういう感触だったんでしょう?

ユイ・ガ・ドクソン(以下、ドクソン):最初は数年間会っていなかった親戚みたいな感覚がしたんですけど、あまり話したことのないメンバーと話せたり、週に1回ぐらいのペースで会ううちに近い存在って感じがするようになりました。

──僕も女川で取材させてもらったんですけど、これだけメンバーが一堂に会するとかなりの迫力がありますよね。

ドクソン:そうですね。私も緊張します(笑)。

──あまり人見知りしなさそうなイメージですけど。

ドクソン:本当ですか? 結構人見知り、します!

──(笑)。他のグループにライバル心みたいなものは感じる?

ドクソン:それはやっぱりあります。お客さんは全組のライヴを続けて観ているので、どのグループが1番よかったか感想を絶対に持つと思うんです。その中で1番記憶に残りたいというか心に残りたい。全部終わってみて、1番思い出すのはギャンパレでありたいっていうのはずっと思いながらやっていました。

──WACKツアーのZepp Tokyo公演当日にハルナさんの脱退発表がありました。本当にライヴ直前の発表でしたけど、率直にどんな気持ちだったんでしょう?

ドクソン:脱退が決まったのは当日なんですけど、今思うと、その前からやってあげられたことがあったなと、自分に対して後悔が湧いてきて。最初は怒りの気持ちもあったんですけど、次の日になったら悲しい気持ちと、もっとできたんじゃないかという気持ちも出てきて……。

──もしかしたら、何かしらサインが出ていたんじゃないか、と。

ドクソン:前から自分とハルナは似ている部分があるなと思っていたんです。お互い普通にしていても理解されにくいことがある。だからこそ、ハルナに助けられたことがいっぱいあって。追い詰められているとき、ハルナは自分からは絶対に言わないし、弱音を吐かない子だったので、自分は特に分かってあげられることがあったんじゃないかなって。

本当に後悔しない決断であるならいいなって

──2019年のギャンパレは、グループとしてのあり方について悩んでいた1年でした。グループ創始者であるサキさんの脱退、さらにハルナさんの脱退というのは、そのグループの状況と繋がってるのかなと考えることもできるのかなと思うんですけど、そのあたりはどのように考えていますか。

ドクソン:サキちゃんの脱退については、本人がめちゃめちゃ考え抜いて自分自身で決めたことだと思うんです。ハルナに関してもそうですよね。急なことではあったけど、後々客観的な意見を聞いたりすると、考えて決断したことなのかもしれないなって思います。

──考えたこととはいえ、立て続けに2人が脱退するということは、ギャンパレの中では非常事態かなと思います。

ドクソン:非常事態ですね。でも、恨みつらみとかはないですし、本当に後悔しない決断であったならいいなって思います。

──ハルナさん脱退当日はWACKツアーのZeppTokyo公演でもありました。当日にメンバーが10人から9人になってしまったことで、ライヴ自体もかなり大変だったんじゃないですか?

ドクソン:時間的にもあまりに直前だったから、お客さんの気持ち的にも全部を変えてライヴをするっていうのは考えられなくて。

──実際、歌割は10人のままライヴをしていましたよね。ハルナさんのパートは、そのまま残していたのが印象的でした。

ドクソン:当日の発表直前まで脱退は本決定じゃなかったので。ハルナが来ることを思い描いていたんです。

──結果的に9人で臨むことになってしまいました。変な話、もうやるしかないという点で一致団結するような雰囲気はなかったですか。

ドクソン:感情の移り変わりとしては、ショックがあって、突発的な怒りがあって、後悔が出てきていて。ライヴの時は、悲しんでいるお客さんに対してごめんなさいって思っていました。自分も初めてのことで、頭の中が混沌としていて。とにかくやるしかないっていう、がむしゃらさで溢れていました。

意外なこと、サプライズみたいなものを出したい

──他のメンバーもインタビューで言っていましたが、ギャンパレは当時のがむしゃらさが良くも悪くも欠けていると。そのあたりはいかがでしょう。

ドクソン:最近めっちゃ思っていることなんですけど、1つの目標に向かうことも大事なんですけど、それぞれの目標があっていいんじゃないかって。それが集まって強くなるっていうのがグループなのかなと思っています。いつからか分からないんですけど、1つにしなきゃっていう変な強迫観念みたいなものに全体が包まれていて。自分もそうでした。WACKってそんな無理やり綺麗にじゃなくて、もっと自由でいいんじゃないかって最近改めて思ったんです。

──ギャンパレの中でも、ドクソンさんはドチョパでのソロ活動など、見えやすいアウトプットをしてきました。そうした活動によって気がついた部分もあるんじゃないですか。

ドクソン:それはあるかもしれない。ドチョパのステージはなんでも自由にやらせてもらっていて。それこそ曲中に手品をしたりしていましたし。それをギャンパレにどう落とし込むかが、今までは分からなくて。それができなかったから、変に堅くなっちゃったのかなって思いますね。

──ドチョパのステージは、自分の中でのやりたいこととか、やったらおもしろいんじゃないかとかってことを、自分でいろいろ考えてやっている?

ドクソン:驚かせたいんです(笑)。私は、予想外なことが楽しいと思っていて。サプライズみたいなものを出したい。それで楽しんでほしいって気持ちでやりました。TIFのステージに初めて立たせて頂いたときに5分もらえたんですけど、(BiSHの)アイナちゃんソロの前だったんですよ。私がお客さんだったら、「アイナちゃんが楽しみだなー」って思って見ていると思うんですよ。だからこそ、そう思っている人に何か残したかったのもあります。

──そうやってドチョパでやっていることをギャンパレにも落とし込みたいっていう気持ちを持っていたと。

ドクソン:大事なものが抜けていたし、何か足りないと思っていたんです。やっても正解が分からなかった。以前、「CAN’T STOP」の曲中にステージで木の実を拾って、振りの途中でサキちゃんに食べさせようとしたことがあって(笑)。それがいいというわけじゃないんですけど、自分の中で絶対的にそういうのがなかった。木の実が落ちていても、振り中に拾おうとか、人に食べさせようとか思う機会がしばらくなかったなって。

──あははは。視野がちょっと狭くなっていたと。

ドクソン:決まったことをやるっていう思考になっていました。なにかをやるにしても、自分で決めていくことが大事ですし、その時に思いついたことをやってみる。そういう精神が足りていなかったんです。本来自分が絶対嫌いな種類のタイプの人間になっていたなって最近自覚して、あっと思たんです。

コラボの新鮮さというのは私も感じました

──前山田(健一)さんと松隈ケンタさんがタッグを組んだ配信シングル『涙のステージ/FiX YOUR TEETH』は、ギャンパレにとってのアクセントになるリリースだと思います。はじめて聴いたときは、どういう気持ちでしたか。

ドクソン:初めて聴いた時は、驚きが1番でした。松隈さんが編曲で、前山田さんがメロディを作っている「FiX YOUR TEETH」は馴染みのある音というか。松隈さんのギターがカカカカカッてなって、詞がすごいおもしろくて、めっちゃ歯のことだけ歌っている(笑)。ギャンパレには寿司の歌もあるけど、歯は衝撃的でした。「涙のステージ」は音の1つ1つに驚きました。WACKと前山田さんの融合、コラボの新鮮さというのは感じましたね。

──前山田さんとの出来事で、印象に残ってることはありますか?

ドクソン:いつも松隈さんとSCRAMBLESの方々にレコーディングをしていただく時も、あまりご飯休憩されず、ずーっとやってくださるので、いつも差し入れを持ってくんですけど、前山田さんは何が好きかわからなかったので、みかんを持って行きました。みかんを嫌いな人って少ないじゃないですか? おにぎりとかは難しいんですよ。好みが。

──あははは。前山田さんから言われたことなどで覚えていることは?

ドクソン:一回歌ったとき、即座に私の欠点みたいなのをアドバイスくださった時は、びっくりしました。

──それは、自分でも心当たりがあるようなこと?

ドクソン:そうです。心当たりがあるやつ。「思い切り歌ったら、もっとできるんじゃないか?」って言われたんです。私、何事にも無意識にリミットをかけがちというか。たぶん、恐る恐るやっていたんですよ。それで後悔したり、本当はもっとできたんじゃないかって後々思うことがあったりして。それを1回歌っただけでバッて指摘してくださったんです。

──そう言ってもらえたことで思いきりできた?

ドクソン:はい。でも、緊張しました。歌の途中に「ここでちょっと笑ってみて」とか、そういう指示が難しくて。でも、おもしろかったですね。めっちゃ新鮮でした。歌詞の文字の詰まり方とか曲の色が、いつもと違うっていうのは歌いながら感じて緊張しました。

ワクワクさせたい

──3月にはWACK合宿オーディションがあります。ギャンパレは毎年、メンバー加入やトレードなど大きな発表が続いています。今年ももしかしたら何かが起こるかもしれないということに対しては、どんな気持ちでいますか?

ドクソン:今は変化を恐れてはいないです。変化しないことがいいこともありますけど、変化することもネガティブなことじゃないと思っているから。苦しみがあっても、その中でも楽しみを感じられたらって。

──去年はナルハワールドさんの昇格が発表されました。ステージ上で、ギャンパレメンバー全員びっくりした顔をしていましたよね。

ドクソン:今考えると、なんであんなに変化に対して脅威だと思っていたのかなって。BiSHはずっと同じ形でやっていたから、変化しないことが信頼みたいに捉えちゃっていて。捉え方が下手くそだったなって思います。

──4月からは初めてのホールツアー〈MY FIRST HALL TOUR〉が始まります。どんなツアーにしていきたいですか?

ドクソン:サキちゃんと一緒に回る最後のツアーだし、お客さんにとっても、ギャンパレのカミヤサキが観られる最後のホールツアーだと思うんです。なので全部の顔を見てほしいですね。ギャンパレがこれからも続くということを観て感じて分かるようにやりたい。未来を見てもらいたい、ファンの方も未来が浮かべるようにやりたいです。

──発表からしばらく時間が経ってみて、サキさんの脱退に関してはどういう気持ちですか。

ドクソン:ホールツアーを回るにあたって、寂しいって気持ちはあるんですけど、ギャンパレに入った時、1番最初に話を聞いて受け入れてくれたのはサキちゃんだったから。感謝の気持ちと、さみしいけど、綺麗だけじゃない記憶、全部持ってやりたいと思っています。

──いろんな気持ちがありますもんね。

ドクソン:正直な気持ちは、いてほしかったなって。でも素直に、これからも応援してます! っていう気持ちもある。それは引きずっちゃダメだけど、無理やり自分の気持ちを1個にしたくないです。ホールツアーは1人でも多くの人に観てもらえたらうれしいです。とにかく、わくわくさせたいですね。

追加取材、ドクソンWACK合宿オーデ2020緊急参加について語る

──WACKオーディション2020に参加することが急遽発表されました。今の率直な気持ちを聞かせてもらえますか?

ドクソン:WACKに所属するために人生を懸けてくる候補者と1週間一緒に過ごすので、「これがWACKであり、GANG PARADEです」というチームの代表として恥じない姿を見せて、候補者の皆にもオーッて思われるような精一杯を見せられるようにしたいです。あと初めてグループを代表して合宿に参加させていただくので、それを肝に銘じて、GANG PARADEとしてもこれからの道に繋がる1週間を過ごさせてもらおうと思ってます。

──ドクソンさんは、かつて〈BiS合宿オーディション〉に参加して、最終的に不合格になってしまいました。あの時のリベンジっていう気持ちもある?

ドクソン:合宿に限らず、ずっとリベンジの気持ちというのはあって。熱海駅伝とか、中野ヘビーシック4daysのときも、合宿の後悔は背負っていて。今回の合宿は自分のリベンジをするって場ではないんですけど、自分が失敗したことを候補生の子たちに活かしてあげられるんじゃないかって気持ちがあって。

──正直、怖いという気持ちもあるんじゃないですか。

ドクソン:めっちゃ怖いですね、1回失敗しているからと言って、次がうまくできるほど簡単なことじゃないし、怖いなって思うんですけど、でもそれ以上にチャレンジしなきゃ! って思っています。

──候補生やギャンパレのために頑張った結果、自分の何かに繋がるかもしれないですしね。

ドクソン:そうですね。合宿だからとかではなく、自分を変えなきゃっていうのは常に思っているんです。今までの合宿参加メンバーを見ていても、自分が開けたりするキッカケになっているから。

──同じくGANG PARADEから月ノさんも参加します。

ドクソン:月ノに対してだけじゃなく、誰にも負けたくないっていうのは心の底にはあって。それくらいの気持ちじゃないと意味がないかなって。

──ドクソンさん個人としてはどういうところをアピールしたい?

ドクソン:前の合宿を思い出すと、素直じゃなかった。変によく見せようとしてカッコつけようとしていたんですよ。今思うと、それがめちゃくちゃ良くなかったなって。私は人前で泣くのが苦手で、感情を剥き出しにするのが恥ずかしい気持ちが昔からあって。それによって半減する力もあるとギャンパレに入ってから痛感していたので、素直な気持ちで臨んでいきたい。前はそれが出来ず、泣かなかったり変にできるフリばかりをしていたから。

──合宿ではそういうドクソンさんの剥き出しの姿が出てくるかもしれない。

ドクソン:それと同時に、見てくれている人が楽しんでくれるようにってことも考えて過ごしたいと思っています。楽しいだけじゃないし、それが合宿の醍醐味でもあるから。

──コロナウィルスの影響でエンタメ自体が自粛ムードになっているなど閉塞感があるので、何か開けるきっかけになってくれるといいなと思います。

ドクソン:何回か無観客ライヴをやったんですけど、今までお客さんからもらってきた物の大きさや存在感を痛感していて。合宿はこれからのWACKを楽しみにしてもらえる一つのきっかけだと思うので、現メンバーとしてそこはしっかり頑張りたいです。感情移入しやすい合宿ですし、優しい人ほど観ていても辛くなったりするので、怖いかもしれないけど、やっぱり楽しみにしていて欲しいですし、たくさん見て欲しい。応援よろしくお願いします!


全て見せます!WACKオーディション合宿2020完全密着 6泊7日の死闘

【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2020完全密着 6泊7日の死闘
3月22日(日)13:00-
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324617066

【後半】全て見せます!WACKオーディション合宿2020完全密着 6泊7日の死闘
3月25日(水)12:00-
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324617068


GANG PARADE PROFILE

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、カミヤサキ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、ナルハワールドの9人からなるアイドルグループ。 2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、 2019年4月17日にワーナーミュージック・ジャパン内新レーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりシングル『ブランニューパレード』でメジャーデビュー。 5月19日に大阪城野外音楽堂、5月26日に東京・日比谷野外音楽堂で野外ワンマンライブ『CHALLENGE the LIMIT TOUR』を開催。ソールドアウトし、大盛況に終わった。 今年春から全国6箇所7公演を巡る初のワンマン・ホールツアー〈MY FIRST HALL TOUR〉を開催予定。ツアーファイナルは、2020年5月22日・5月23日に中野サンプラザ2DAYS。 ヒャダイン×松隈ケンタが強力タッグを組んだ配信限定シングル『涙のステージ/FiX YOUR TEETH』が現在配信中。

■ツアー情報

〈MY FIRST HALL TOUR〉

2020年4月12日(日)埼玉 三郷市文化会館
時間:Open 15:00 / Start 16:00 [問]KM MUSIC 045-201-9999

2020年4月26日(日)愛知 名古屋市公会堂
時間:Open 17:00 / Start 18:00 [問]ジェイルハウス 052-936-6041

2020年5月2日(土)兵庫 あましんアルカイックホール
時間:Open 17:00 / Start 18:00 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400

2020年5月5日(火・祝)北海道 道新ホール
時間:Open 17:00 / Start 18:00 [問]WESS 011-614-9999

2020年5月16日(土)宮城 仙台銀行ホール イズミティ21
時間:Open 17:00 / Start 18:00 [問]G/I/P 022-222-9999

2020年5月22日(金)東京 中野サンプラザ
時間:Open 18:00 / Start 19:00 [問]SOGO TOKYO 03-3405-9999

2020年5月23日(土)東京 中野サンプラザ
時間:Open 16:00 / Start 17:00 [問]SOGO TOKYO 03-3405-9999

チケット料金(税込)
NORMAL TICKET 5,800円(税込)
CHEAP TICKET 3,800円(税込)
年齢制限 / 未就学児童入場不可

◆チケット一般発売日
2020年1月18日(土)AM10:00〜

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