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天津飯放浪記「第5回 天津飯唯一の欠点を補った大阪王将期間限定の天津飯」

StoryWriter

よっす。今日は渋谷に来ております。

よくレコードショップの100円コーナーにある東・東南アジアの謎なレコードを漁るのが好きで、今日もディグディグしてきましたよ。歌詞も全く分からないし、モノによってはアーティスト名さえも現地語で書いていてサッパリなものもあるんだけど、そんな謎めいたものを家に帰ってレコード針を落とす瞬間がサイコーなんですよねえ。

ア〜、早く帰って曲聴きたいけどナァ、時刻は12時42分……。お腹減った…… ハッ!

アスファルト砂漠に咲く一輪の花、どうも火鍋栄光です。

本日ふらりと顔を上げた先にあったお店はこちら、どん!

「大阪王将」

お、早くもネタ切れか? まさか5回目にしてもう企業案件が来たのか? と思った方もいるかも知れませんが、んなこたぁないんです。

・期間限定で生まれた謎の天津飯とは?
確かに王将系の天津飯が美味いのはご存知の方も多いでしょう。しかし天津飯情報網を巡らせたら、大阪王将でとんでもないものが爆誕しているとの情報をキャッチ。大阪王将にて期間限定で生まれた謎の天津飯とは? この謎の答えを求め我々は急遽南米(渋谷)へ飛んだ。

早速お店に入って注文してみよう。そこには驚くべき真実が!

“史上最強の天津炒飯”

なんと…… 小生の知らないところで史上最強の天津(炒)飯が誕生していた、というのだ。

どれくらい最強かと言うと、

大阪王将の創業者「文野新造」氏が「どや! この組み合わせ!」とニタつく顔をポスターにするほどである。創業者がニタつくって相当なんでしょうな……。

固唾をガブ飲みして恐る恐る注文。ちなみにル(ロ)ースー(肉丝rousi)とあるが、スー(丝)は細切れの意味だよん。チンジャオロースー(青椒肉絲)のロースーも同じく肉の細切れという意味なんじゃぞ。ハイ、余計なこと言ってないで注文します。

間も無くかき玉スープがお先に登場、一口すすってみるにいい塩梅の塩加減。クノールのコーンスープばりの「ッアァ…」が漏れてしまいました。こういうの、なんか良いよね。実家の温もりを思い出しますわぁ〜…… といい気持ちになっていると、

\オマタセシマシター/

えっ、これ「オムビーフシチュー」ちゃいますの? と思わずにはいられないインパクトのある商品がドドーン! っとな。

一応もうちょっと寄りで押さえてみました。いやめっちゃ旨そうだけど……。

これ天津飯かな?

やや面食らって困惑したまま、とりあえずスプーンをサクッとね。

オォン…… じゅるり( ^q^ )

いただきまーす!

・天津飯界の風雲児
…… 何これ。めっちゃ美味いやん‼︎‼︎ こんなの初めてやわ! 天津飯界の風雲児ですやんこんなん! これまでの天津飯にとって唯一と言ってもいいくらいの弱点「ボリューム」を最大限にカバーしてきてるよこれ! 部活帰りの高校生も食べたくなるって!

あんは甘辛目の味付け、この点でも普通の天津飯(丼)にはあまり見られなかった発想。そして細切れよりは、やや太めの豚肉がいい感じにボリュームを増してる! ご飯は炒飯なので味は濃い目だけど、そのクッションになるのがフワッフワの卵!

米+甘辛の肉あん=合う。甘辛の肉+卵=合う。全部が全部合いに合って、互いに補うバランスも考えられた一品ですな! 蟹肉とか関西風のちょっとお上品な感じはないけど、これはこれで大正解! だいぶ腹が減った時に食べたい一品! ちょっと濃い目の味付けに疲れたら、紅生姜で一休みもできる。感服の一言に尽きますわあ……。学生の頃のような勢いでガツガツ食べちゃうヨォ。

っぷはぁ。ごっそさん。天津飯を食べた後にこんなに満腹感に満たされたのは初めてかも知れんね。こりゃすごいメニュー編み出してきましたわ……。795円(税抜)っていうちょっと勝気な値段設定も納得です。惜しみなくお金出せるっス、ウッス。

良い気持ちでお店を後にしやした。

まだレコード屋さんが周りにあるらしいので、食後の運動も兼ねてふらっと廻ってくるかね〜。ほんなら今週はこんなとこ。皆も良い天津飯に巡り会えますように。

今日の天津飯豆知識:
火鍋ママ曰く、卵にマヨネーズを入れるとフワッフワになる。


⭐︎今日のお店⭐︎
大阪王将 渋谷ハンズ前店
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町36-3
営業時間:11:00~3:00
定休日:なし
電話:03-6416-4865
火鍋栄光(ひなべ・えいこう)
大学時代には中国に留学、何度も旅行で現地に赴いては中国各地の料理に舌鼓を打ってきた若武者。現在はネオン輝く大都会トーキョーで、本場の味が楽しめる中華料理屋を彷徨う神出鬼没のゾンビ。普通の中国人はチンプンカンプンの日本発祥中華料理の代表格「天津飯」に人生を狂わされかけている。記事中の写真は©︎Photo by Kopei。

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