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【連載】ヨコザワカイト「digる男。」Vol.44「RECOfanの新店舗と歳を取っていきたい」

StoryWriter

お世話になっております。夏以降も大学のオンライン授業が確定し、引きこもりに拍車がかかるdigる男・ヨコザワカイトです。

RECOfan渋谷BEAM店が閉店セール中です。digる男として触れないわけにはいかない話題ですね。

100円コーナーdigの師匠・デラさんに連れて行ってもらった以来(過去記事:【連載】ヨコザワカイト「digる男。」Vol.20「100円CDコーナーは狩猟採集文化」)、毎月1回は必ず通っていた思い入れのあるレコード店です。

RECOfanの魅力はなんと言っても“僻地的なカオスさ”です。ほとんどのコーナーに良い意味で高尚さがありません(笑)。もちろん高価なレコードも取り扱ってはいるのですが、digという文字通り泥臭く掘削している感覚になれるお店です。digる男として毎週色々なレコード店に訪れているのですが、ここ以上に何があるか分からないお店は他にないですね。

そんなしゃぶり尽くせていないのが惜しいRECOfanですが、入れ替わるように新しい店舗がオープンしようとしているのをご存知でしょうか?

その名も「RECOfan 秋葉原SEEKBASE店」です!

因縁の街で再挑戦する新店舗

JR秋葉原の高架下でJR東日本が運営する大人のホビーが集まる基地のような建物「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」の中にあるこのお店。前に実はRECOfan秋葉原店という店舗があったのですが、2009年に閉店しているんです。そんな因縁の街で再挑戦する気合の入った店舗。かなりオススメですのでご紹介します!

まずはその前に、SEEKBASEのご紹介です。“未知のワクワクとスグレモノを探すことができる、プロダクトとフードを扱う専門ショップ”が集まっており、DJ関連機器の販売で有名なでOTAIRECORDによるミュージックスクールがあることで知っている方も多いのではないでしょうか。他にもまんだらけやイヤフォン / ヘッドフォンブランドの「final」の直販店なども入っています。

RECOfanの渋谷BEAM店しか行ったことがない人は、「そんなオシャレ空間にRECOfan があうの?」なんて思ってしまうかもしれませんが、これが上手いことマッチするような店舗設計になっているんです。

まず、入ってすぐRECOfanといえばの100円コーナー。これがかなりの商品数です。渋谷BEAM店の棚よりも数はあるかもしれません。僕が行った時には、J-POPの占める割合が大きかったですね。「え、これ100円でいいの?」と思ってしまうようなものもあり、入り口からかなりのエネルギーを使います(笑)。

店内はRECOfanとは思えないほど(失礼)綺麗なレコード / CDが並んでいました。そして、何よりかなり値段を抑えて揃えている印象です。僕のようなレコード初心者に優しい品揃えといいますか、ついつい大量に買っていまうような価格帯でした。

なのでもしかしたら、RECOfan渋谷BEAM店に長年通っているようなdigの猛者のような方には若干物足りなさを感じるかもしれません。是非行ってみてその感想を教えてください!

実は、この店舗は2019年12月から期間限定バザールとしてスタートし、その後正式な店舗として営業することが決定したという経緯があるそうです。正式なオープンは2020年10月1日(木)予定とのことなので、今はプレオープンのような形になるのでしょうか。早めに唾をつけておきましょう(笑)。

これは個人的な予想ですが、RECOfan渋谷BEAM店のカオスさはお客さんとのやりとりの中で生まれて行った文化のようなものなのだということを、新店舗の棚のラインナップを見て感じました。色々な意味で掘っていて何が次に出てくるか想像がつくというか。お客さんがもっとかき回すことで良いバランスがここからさらに生まれていくのかもしれません。

レコード店をオープンの年から見られるというのは今までになかったので、これからお店がどうなっていくのかそんな経年変化も楽しみです。

2020年7月11日(土)からお得なまとめ買いセールを開催しているので、気になった方は是非この機会に訪れてみてはいかがでしょうか?

お得にゲットできた1枚。森田童子『A BOY ボーイ』

RECOfan 秋葉原SEEKBASE店 買取センター 公式HP:http://www.recofan.co.jp/map/SEEKBASE.html

※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。

ヨコザワカイト(よこざわ・かいと)
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。StoryWriterで連載を担当しながら就職活動中、そして迷走中。最近は、密かに音源も制作している。

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