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山本達久、Black Truffle RecordsとNEWHERE MUSIC”からアルバム2作をリリース

StoryWriter

山本達久が、オーレン・アンバーチ主催の“Black Truffle Records”、そして日本の電子音楽レーベル“NEWHERE MUSIC”からそれぞれアルバムをリリースする。

ドラマーとして、日本を拠点に世界でも活動を広げてきた山本達久。ジャズ、エクスペリメンタル、ロックなどジャンルの垣根を越え様々なシーンで活躍し、坂田明、ジム・オルーク、青葉市子、UA、七尾旅人等、数多くのアーティストとのレコーディング、ライヴにとどまらず、藤田貴大率いる劇団“マームとジプシー”の音楽なども手掛けている。ジム、石橋英子とのトリオ“カフカ鼾”でも作品を発表。幾度となく海外ツアー・録音を行い、London Jazz Festivalへの参加や、cafe oto招聘によるアートギャラリーでのソロパフォーマンス、石橋のバンドメンバーとしてEUツアーやフェスティバルに出演している。

そんな山本のソロ名義2作品。『ashioto(あしおと)』が、電子・実験・即興音楽シーンで最注目のレーベルであるオーレン・アンバーチ主宰“Black Truffle Records”から。もう片方の『ashiato(あしあと)』が、ジム・オルークやアナ・ダ・シルバ(レインコーツ)&Phewなどの作品を発表してきた日本の電子音楽レーベル“NEWHERE MUSIC”から、同じ着想をもとに姿形を変えた全くの別作品として発表される。(西澤裕郎)


■アルバム詳細
一つの脚本から異なる演出方法を用いて複数の作品を同時に作ったら一体どうなるのか? それが動機となりアルバム制作は始まった。

彼自身、ドラム、パーカッション以外にもエレクトロニクス、シンセ、ピアノ、フィールドレコーディングなどプレイヤーの役割も担っているが、本作品では、石橋英子、須藤俊明のすばらしいプレイもコンダクトして作品に組み込み全体をプロデュース。ロバート・ワイアットや、トニー・アレンのようなドラム・プレイヤーから、必然や、意思を持って跳躍することで音楽家として新しい世界を描くことに成功している。さらに最大の魅力は、彼のプレイを生で見た人なら分かる、緻密な構成を立てた上で大胆に舵を切る、彼のパフォーマンスの特異性が中核にあること。ドローン、アンビエント、即興演奏など本作へと導くキーワードは様々だが、それだけでは言い尽くせない、“アコースティック=エレクトロニック”、“音のダイナミクス”を自由に行き来する彼だからこそ想像し得た世界がこの2作には存在する。即興演奏の自由な羽ばたきを保ったまま、大胆不敵な編集がなされた録音作品に仕上がっている。


■作品情報

山本達久『ashiato』
発売日:2020年10月9日(金)
LP and Digital Release
Newhere Music
PEJF-91031 NWM-005
[LP] 定価 3,000円+税
side A. ashiato part 1
side B. ashiato part 2

 

山本達久『ashioto』
発売日:2020年9月18日(金)
LP Release
Black Truffle Records

 

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