PARADISESの新メンバーを見出すオーディション企画〈PARADISESの素晴らしき未来〉に参加中のWAggメンバー5人。
2020年11月21日（土）と22日（日）には1泊2日で合宿審査が開催され、その様子はすべてニコニコ生放送にて生中継された。合宿を迎えるにあたり、サアヤイトは、PARADISESのナルハワールドとペアを組み、合宿や日々のインタビュー取材などにも同行。ライヴ以外のエッセンスも吸収しながら成長を続けている。
12月13日には愛知・名古屋市公会堂で〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -TEAM BATTLE-〉が行われ、サアヤイト、ア・アンズピア、愛の3名が最終審査への切符を獲得。その後の救済措置で、企画盤CD『WAggとPARADISESの素晴らしき世界と未来』販売数が1番多かったウタウウタもFINAL STAGEに進むことが決定した。
12月26日（土）にはサンリオピューロランドで〈『PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION』〉が開催、約2ヶ月間にわたるオーディション企画の合格者が発表される。果たして、WAggの中からPARADISESのメンバーに昇格するものはいるのか？
いよいよ佳境に迫ったオーディションに挑戦中のサアヤイトに話を訊いた。
取材＆文：西澤裕郎
写真：大橋祐希
一緒に披露する人との信頼関係が大切
──約2ヶ月にわたり行われてきたオーディション企画、サアヤイトさんは4つの星全部を獲得し、ファイナルステージ進出が決定しました。今回の企画を通して、サアヤイトさんの中で星の存在はどれくらい意識されていましたか？
サアヤイト：オーディションということで、最初は受かるために星をなんとしても手に入れなきゃと思っていたんですけど、受かることだけが目標じゃないと思い始めてから、自分の力をどれくらい出せるかが大切になってきました。
──自分の力を出すという点で、最近感じたことなどあれば教えてください。
サアヤイト：つい一昨日のことなんですけど、家に帰ってから崩れ落ちるように寝てしまって。何も覚えないままスタジオに来てしまって頭がパニックになってしまったんです。ユユさんとウタさんとナルちゃんと4人でファイナルステージの課題に取り組んでいた時に、「もっと他の人も頼ってね」ってユユさんに言っていただいて。それが自分のできていなかったものだなと思ったんです。少し前まではできていたのに、いつの間にかできなくなっていた。コミュニケーションをもっととってほしいということも言っていただいて。今年3月のWACK合同オーデでパフォーマンスした「STUPiD」をいろいろな人に褒めてもらったんですけど、もしかしたらそのときはコミュニケーションとか信頼ができていたからなのかなと思うことがあって。パフォーマンスは技術も大事なんですけど、一緒に披露する人との信頼関係も大切なんだなということを今回のオーディション企画を通して学びました。
──トレーナー制度が始まって、ナルハワールドさんと一緒に行動することになりました。もともとは同じWAggで活動していたメンバーですが、いまはPARADISESのメンバーとして活動しているナルハさんと行動するのは、どんな感覚なんでしょう。
サアヤイト：まず、仲間という気持ちがあります。それに加えて、ナルちゃんは、山田なるとしてのソロ活動をしたり、自分が見たことのない景色をいっぱい見て得たものがいっぱいあると思うんです。私に足りないものをいっぱい持っていると思うので、めちゃめちゃ長文で「こことここを教えてください」って質問を送って。そしたら全部丁寧に「これです、これです」って返してくれて。あ、ここを意識しているのかっていうところを全部盗んでいます。
──例えば、ナルハさんの見ているどんなことを知りたかったんでしょう？
サアヤイト：ナルちゃんは、全身が力んでなくて、ライヴもすごく楽しそうにやっている。自分は楽しいとかを伝えるのがあまり上手くないので、その伝達力を掴みたいなとめっちゃ思ったんです。
──そうしたサアヤイトさんの疑問に細かく応えてくれていたんですね。
サアヤイト：はい。ナルちゃんは自分を客観的に見られる人なんだとすごく思いました。だから伝えることが上手いし、自分の気持ちを相手にも分かるようにできる。それがパフォーマンスだけじゃなくて、普段のやさしさにも繋がっているんだなって思いました。
──サアヤイトさんは自分のことはあまり客観的には見られない？
サアヤイト：あまり考えられないです。周りの見え方をすごく意識していた時はあったんですけど、意外と自分のことを突き詰めてもいいのかもしれないと思って。それは3月の合宿で得た経験なんです。でも、私は偏りすぎちゃうので、バランスよく主観的にも客観的にもなれたらいいなと思います。
──11月に行った1泊2日の合宿は振り返ってみていかがでしたか。
サアヤイト：短期間だったこともあり、力加減が分からなくて。1日目に星を全部獲得したんですけど、2日目も全力でやろうとしたら肩の力がめちゃくちゃ入ってしまったということがあったので、スイッチの入っている時と入っていない時が分かるようになってきました。そこの差が激しすぎるのがすごく悩みですね。
──スイッチの入れ方は、まだ自分ではわからない？
サアヤイト：わからないんです。でもそれができれば、たぶん超人になれます。
卵の中で雛が大きくなってバーンって殻を破るようなイメージ
──12月13日には、名古屋市公会堂でPARADISESとWAggの2マンライヴが開催されました。WAgg5人体制初めてのライヴでしたが、振り返ってみていかがでしたか。
サアヤイト：あの日は、もっといけた日のはずでした。5人がまとまっていたらすごいものができていたと思うんですけど、オーディション前と比べてうまくコミュニケーションがとれていなくて、皆んながそれぞれ託そうというところを任せていたからまとまりがなかったのかなと思いました。
──アイナスターさんが個別インタビューで「過信しすぎていた」と話してくれましたが、それぞれがオーディション企画を通してパワーアップしているから、集まればきっと上手くいくだろうみたいな気持ちもあった？
サアヤイト：そこまで考えられていなかったのかなと思います。
──ペアを組んでいるナルハさんはWAggからGANG PARADEに昇格して、現在はPARADISESで活動していますが、サアヤさんが言ったようにたくさん経験をして成長を果たしたメンバーだと思います。環境が変わることによって、自分もよりパワーアップするかもしれないという期待はありますか？
サアヤイト：PARADISESさんと関わったことによって、変化は絶対していかなければいけないと思ったので、それはあると思うんですけど、今のままじゃダメだと思うので、殻を破れるようになりたいですね。
──サアヤイトさんは、何回も殻を破っている瞬間があるのかなとも思いますが、手応えはあまりないですか？
サアヤイト：破れたとしても、また殻が再生しだして、閉じ込められているような感覚なんです。1つできるようになっても、前にできていたことができなくなったらダメなので。卵の殻の中にできることを詰め込んでいって、破裂させてしまうのがいいと思うんです。卵の中で雛が大きくなって、バーンって殻を破るようなイメージというか。
──それはおもしろい比喩ですね。サアヤイトさん自身、卵の中で少しずつ大きくなっている感覚はありますか。
サアヤイト：う〜ん。私、偏りがすごいんです。客観的、主観的という部分もそうですし、1つ1つのバランスがよくないなと思っていて。といっても、バランスを整える必要もないと思うんですけど。
──その歪さも、サアヤイトさんの魅力なんじゃないかなと思いますよ。自分の1番の魅力というか、強いところってどこだと思いますか？
サアヤイト：この企画が始まってから覚えることもいっぱいあって、電車の中で寝ているんですけど、あ、意外といけるなって。1人で考える時間が多いんですけど、お風呂で考えごとをしながら寝ていることがあって。意外と死なないなと思いました（笑）。
──意外と死なないかもしれないけど、心配です……（笑）。
サアヤイト：心の底から変われないと、この企画は意味がないので。意味のある企画にはできるようにしなきゃいけないなと思います。
最後まで全部盗んでやろうと思っています
──PARADISESというグループに対する印象に変化はありましたか？
サアヤイト：派生する前のグループ・GANG PARADEの魂を感じる瞬間が結構ありました。ある時、月ノさんとコンビニのイートインコーナーで話をしていたんですけど、「絶対に売れたいんだ」ということを聞いたり、ユユさんはしっかり1人1人のことを考えている人なんだとすごく思いました。ウタちゃんが明るくなったのもそうですし、ユユさんってすごいなと思わされることがいっぱいありました。本当に経験の差を沢山感じました。
──ナルハさんに対して、同期で一緒に始めていることもあって、負けたくないなみたいなライバル的な気持ちがあったりしますか？
サアヤイト：それは、あまり考えていなかったです。仲間としてやっているのと、たぶんナルちゃんのいいところと、自分のいいところは違うので、あまりライバルとしては考えていなかったですね。
──合宿のパフォーマンス審査で、ナルハさん作詞の「お願い」をパフォーマンスしました。どうしてあのとき、「お願い」を選んだんでしょう。
サアヤイト：曲が好きだったんです。PARADISESの明るい楽曲の中に、異色の曲があるなと初めて聴いた時に思って。挑戦してみたかったんです。
──本企画のテーマ曲「PLEASE LISTEN TO MY」はサアヤさんにとってどんな曲になりましたか？
サアヤイト：最初に聴いたとき、すごく明るい曲だなと思ったんです。でも自分は明るい曲が苦手なので。得意にしていこうと思って臨んでいました。
──明るい曲が苦手なんですね。
サアヤイト：ライヴの舞台などでは自然と楽しいという感情が入ってくるんですけど、審査だったり、練習というのはそういう感情が自然とは出てこないので。なんとか出そうとしていると、無理している感じがしちゃうじゃないですか。でも、プロだからやらなきゃっていう気持ちはあって。楽しい曲って難しいなと思います。だけど、このオーディションを通して、振り切ることができるようになってきているなとも思います。
──FINAL STAGEまで、残りあとわずかです。どんな未来になればいいと思いますか？
サアヤイト：泣いても笑っても次が最後だし、後悔はしたくない。全力でやって頑張り続ければ、たぶん素晴らしい未来が見えてくるんじゃないかと思っています。今回の企画で、WAggのメンバーとか、PARADISESのメンバーさんから、自分の持っていないものにたくさん気づけたので、最後まで全部盗もうと思っています。全部吸収して盗んで自分の力にして、超人になりたいです。
──合格発表までの日々、どのように過ごそうと思いますか？
サアヤイト：このオーディションを絶対に無駄にはしたくない。最終的にPARADISESに入るか入らないか、WAggに残るか残らないか、今はまだ分からないんですけど、どっちに行ってもいいように、PARADISESのメンバーさんからも全部吸収して、分からないところも全部訊いて、WAggのメンバーからも学べることは全部盗んで自分のものにしていきたいです。
オーディション企画「PARADISESの素晴らしき未来」特設サイト
https://paradises.jp/event
■イベント概要
PARADISES&WAgg〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION〉
2020年12月26日（土）@サンリオピューロランド 1Fエンターテイメントホール
時間：Open 16:00 / Start 16:30
特典：PARADISESとWAggメンバーとの囲みサイン入りワイドチェキ付き
[問] サンリオピューロランドゲストセンター 042-339-1111
[受付時間] 9:30〜17:00（休館日を除く）
チケット料金（税込）
【通常チケット】指定席 8,000円（税込・サンリオピューロランド入場料 3,900円込）
※当公演のチケットは全てデジタルチケットでの取り扱いとなります。
※年齢制限／未就学児童入場不可
※写真撮影可能・動画撮影不可となります。
チケット一般販売日
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2033183
【通常チケット】12/19（土）AM10:00〜
電子チケット発券開始日
12月19日（土）AM10:00〜
ニコ生視聴URL：
https://live2.nicovideo.jp/wat
■デジタルリリース詳細
PARADISES「PLEASE LISTEN TO MY」
配信URL：https://PARADISES.lnk.to/PLTM
「PLEASE LISTEN TO MY」+WAgg ver. 配信URL
+サアヤイトver.
https://paradises.lnk.to/PLTM_SAAYA
+ア・アンズピアver.
https://paradises.lnk.to/PLTM_ANZU
+アイナスターver.
https://paradises.lnk.to/PLTM_AINASTAR
+ウタウウタver.
https://paradises.lnk.to/PLTM_UTA
+愛ver.
https://paradises.lnk.to/PLTM_LOVE
