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【LIVE REPORT】ウタウウタがPARADISESに昇格! 月ノウサギがWAggへレンタル移籍、YUiNA EMPiREがWAgg加入へ

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PARADISESが2020年12月26日(土)、ワンマンライヴ〈LAST FANTASTIC FOUR〉と、オーディション企画のファイナル審査〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION〉を、サンリオピューロランド 1Fエンターテイメントホールにて開催した。

正午にと夕方に分けて行われた本公演のレポートを掲載する。

第一部:PARADISES ワンマンライヴ〈LAST FANTASTIC FOUR〉

サンリオピューロランドは、GANG PARADEが毎年年末にワンマンライヴを行ってきた縁のある会場。PARADISES は、2020年4月にGANG PARADEから分裂して誕生したグループであり、特別感のある公演となった。

正午になると会場が暗転、SEに乗ってテラシマユウカと月ノウサギが手を叩きながらリズミカルに登場、続けてナルハワールドとキラ・メイもリズミカルに登場した。「はじめまして、私たちPARADISESです」と挨拶をすると、初MV楽曲「GOOD NIGHT」、「キモチイイコトシタイ!」、「優しい風に吹かれて」と爽やかなポップソングを続けて披露した。

MCでは1人ずつ、ピューロなところ(=ピュアピュアなところ)を発表。テラシマはみんなのことが大好きなこと、月ノはぬいぐるみを抱いて寝ていること、ナルハはみんなより今日のツインテールを高くしたこと、キラ・メイは鳩サブレやお菓子の飾りがかわいすぎて食べられないことを語り、メンバー同士で和気藹々ツッコミあった。

「最上級の幸せを届けにきました。2020年最後、全員でとびっきりの幸せになりましょう!」と月ノがMCをし、「TWINKLE TWINKLE」、「YEAH!!」をパフォーマンス。「この先も輝く未来と楽園に連れていくからね!」とナルハが叫び「BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE」、「ALIVE」、ナルハワールド作詞曲「お願い」をパフォーマンスした。

再びのMCでは、4人が「お願い」についての妄想シチュエーションエピソードを語り合い、「青春みたいだね」という流れから次の楽曲「青い春」へ。続けて「命短し乙女たち」を歌うと、「ピューロランド、みんなでバカになっちゃおうぜ!」と月ノが叫び、「PURE GIRL」、「ズルい人」、「STARE」と立て続けにパフォーマンスした。

「2020年、一筋縄ではいかない1年でした。そんな1年だったからこそ、PARADISESが愛おしくて、かけがいのない場所になったと思います。私たちの旅路はまだ始まったばかりです。2021年も私たちと一緒に歩いていってください」とテラシマがMCで語ると「終わらない旅」へ。畳み掛けるように「ENVIES」、オーディションのテーマソング「PLEASE LISTEN TO MY」、クリスマスにサプライズリリースされた「Special Xmas Songs」を披露し、本編は幕を閉じた。

ココナッツ(※PARADISESファンの総称)のアンコールに応えて登場した4人は1人ずつ挨拶を行なった。

キラ・メイ「2020年はキラが生まれた年で、たくさんのことを経験させていただきました。いろいろなことが起こって、みんなについていくのが精一杯であっという間に過ぎていって、生きているなと思えた1年でした。会えないことも多くて、本当に私のこと応援している人が存在しているかわからなくなることもありました。でも、みんなが暖かく見守ってくれていて、こんなに伸び伸びやれているし、すくすく育っています。みんなに感謝しかないし、だからこそ2021年はもっともっと恩返ししていきたいと思います。2021年もキラ・メイとPARADISESのことよろしくおねがいします」

ナルハワールド「今年はいろんなことがありすぎて、PARADISESができて1年経っていないことに驚いています。1年で人生変わってしまった人もいると思うんですけど、PARADISESのことをみつけてくれて本当にありがとうございました。いつでも会えるとか当たり前とか思わず、伝えたいことを伝えたいと思って、ココナッツのことを愛していると伝えにきました。2020年はみなさんにたくさん救われてきたので、何十倍にして感謝とか愛を返していきたいと思います」

月ノウサギ「今だからこそ言えることなんですけど、一度だけ消えようと思った日が1日だけあって。でも、9月にライヴでPARADISESの曲を届けたとき、私がいる意味ここじゃんと嘘みたいに簡単に思えた時があって。2020年は泣きそうなくらい悔しい想いをしたんですけど、気づけたのも2020年のおかげで、今だからこそ言わせてください。生きて出会ってくれてありがとうございます。2021年は関わってくれる人全員を幸せにします」

テラシマユウカ「2020年は振り返ると本当に息が詰まる年だったし、みんな消えちゃうんじゃないかと思ったんですけど、会えない日が重なるほどみんなの愛を感じる力が大きくなっていきました。生きがいのライヴがなくなって生きている実感がなくなっていたんですけど、改めてみんながいることが生きがいだったんだなと大切なことに気づけた1年だったとも思います。どんな世界になったとしても私の生きがいはみんなだし、みんなの生きがいがPARADISESであったらいいなと思っています。心からみんなのこと愛しています。2021年、PARADISES飛躍の年にします。来年のよろしくおねがいします」

そして、サンリオピューロランドならではのスペシャルゲスト・シナモンを呼び込み、全員で「GOOD NIGHT」を披露。2020年最後となるPARADISESのワンマンライヴは幕を閉じた。

第二部:PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION

16時30分からは、PARADISESの新メンバーオーディション企画〈PARADISESの素晴らしき未来〉のFINAL STAGEが開催された。

約2ヶ月にわたるオーディションを経て最終審査に残ったのは、愛、サアヤイト、ア・アンズピア、ウタウウタの4人。果たして、合格者は選出されるのか? 注目が集まる中でFINAL STAGEが行われた。FINAL MISSIONの審査の前に、WAgg、PARADISESそれぞれのライヴが行われた。

先攻でステージに登場したのは、WAgg。前回の名古屋公演以来、5人体制では2回目のライヴとなる。最初にグループ唯一のオリジナル曲「WAggの素晴らしき世界」を披露。その後、残念ながらFINAL STAGEに進むことができなかったアイナスターがMCを行なった。

アイナスター「長いようで短いこの日も最終審査の日を迎えることができました。ファイナルに進むことができなくて自分の力不足で素敵な未来を届けることができなかったのが悔しくて。この日のために練習してきているメンバーを見て、悔しい気持ちもたくさんあったんですけど、このオーディションを通して見てくださった方や、関わってくださったみなさんに見ていてよかったと思ってもらえるアイドルになります。今日新しいWAggがPARADISESが生まれる日です。今日はゴールの日じゃなくてスタートの日だと思っています。これから先も進化し続けるWAggを見ていてください。最終ステージに進むWAggの4人を、このオーディションを、最後までどうかよろしくおねがいします」

MCの後、本オーディション企画のテーマソング「PLEASE LISTEN TO MY」を披露。これまで以上に爽やかで全力で笑顔のパフォーマンスとなった。

後攻で登場したのは、PARADISES。「PLEASE LISTEN TO MY」で、のっけから先輩としてのキレと貫禄をみせると、「YEAH!!」、「お願い」と3曲をパフォーマンス。「今日という日の結末がどうなっても、PARADISESにとっても、WAggにとっても、未来へのスタートラインです。そんな特別な日に私たちから届けたい特別な歌があります。パーティーをはじめましょう」と月ノウサギが語ると、「Special Xmas Songs」、そして「GOOD NIGHT」と全5曲のライヴを駆け抜けた。

2組がライヴを終えると、司会の花上裕香がステージに登壇。WACK代表の渡辺淳之介を迎え入れ、激励の言葉を渡辺が述べた。そしてFINAL MISSIONの内容が発表。課題曲「GOOD NIGHT」、「YEAH!!」「PLEASE LISTEN TO MY」の中から2曲と、PARADISESの楽曲から1曲をWAggメンバーが任意で選択し、合計3曲のパフォーマンスを行う。そして渡辺による最終審査によって合否が発表されることが明らかとなった。

1人目で審査に臨んだのは、愛。PARADISESメンバーの真ん中に立ち、明るく挨拶をすると「PLEASE LISTEN TO MY」を披露。続けて課題曲の中から「YEAH!!」を披露。最後は、愛が選出した「TWINKLE TWINKLE」をパフォーマンスして終了した。愛は、オーディションで自分の考えや想いを伝えることができるようになった。また、人の目を見られるようになるなど大きく自信をつけた。それが表情からもパフォーマンスからも伝わってくるようなステージだった。

2人目に登場したのは、ウタウウタ。力強くタイトルコールをして「YEAH!!」でパフォーマンスをスタート。続けて、堂々とした力強い歌声と大きな振り付けで「PLEASE LISTEN TO MY」を披露。最後はウタウウタが選曲した「PURE GIRL」で審査は終了した。本企画内でテラシマユウカとパートナーを組んだことにより、本人の内面が引き出され、明るくなったと言われることが多くなったウタウウタ。気持ちが上下することもあったが、笑顔で堂々としたステージを見せた。

3人目として登場したのは、ア・アンズピア。客席に向かって挨拶をすると明るくハキハキした声でタイトルコールとともにアンズピア選曲の「BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE」をパフォーマンス。続けて「PLEASE LISTEN TO MY」を披露。「これからもよろしくおねがいします!」というセリフとともに「GOOD NIGHT」をパフォーマンスした。この企画内で自分の弱さを出したり、メンバーに頼ることができず苦労しながらも、前向きに審査に臨んでいたアンズピア。一点の曇りのない表情で全身全霊で審査をやりきった。

最後にステージに登場したのは、サアヤイト。自己紹介しタイトルコールをすると、サアヤイト選出の楽曲「ENVIES」でパフォーマンスがスタート。ハスキーで声量あるヴォーカルで強烈な存在感を示した。「最後までよろしくおねがいします!」というセリフとともに「GOOD NIGHT」へ。最後は「YEAH!!」を披露し、大きな声で「ありがとうございました!」と述べてステージを後にした。ひたむきな姿勢でオーディションに取り組み、枠に当てはまらないサアヤイトらしさを最後まで追求し続けた。

4人のパフォーマンスが終わると、再びステージに司会の花上が登場し、PARADISESのメンバー、WAggの最終候補生をステージに呼び込んだ。最終結果の前に、それぞれが自分の気持ちを語った。

「オーディションの2ヶ月間 PARADISESのみなさんと活動する中で、たくさん考えることや学ぶこと、得るものが多過ぎて、本当に濃い時間を過ごすことができました。結果がどうなるかわからなくて、心臓が握りつぶされるくらい痛いですが、全力を出しきれました。応援してくださったみなさん、ありがとうございました」

ウタウウタ「この2ヶ月間、長く濃く感じる時間で、みなさんの力があるからここに立っていられるんだと強く実感できました。たくさんのことを経験させていただき、やったことのないことだったり、自分の中で得るものがあり学ばさえてもらいました。課題もたくさんみつかりました。得たものを生かしてがんばっていきます」

アンズピア「毎日が濃くて、24時間じゃ足りないくらい毎日が大切で無駄な日なんて1日もなくて。改めて私に関わってくださっているみなさんに感謝しかない日々でした。すごくたくさん学ばせていただきました。自分の弱さにも気づけたし、メンバーの個性や強さも、PARADISESのみなさんの暖かさもしることができました。このオーディションに参加できて本当によかったです。私はこれからもがんばります」

サアヤイト「私はこのオーディションに参加して、自分の未熟さにたくさん気づけて。自分の甘いところとか弱いところが浮き彫りになっていく日々で。これが研究生グループと本当のグループとの違いなんだとすごく思いました。意味のない日なんて1日もなくて、本当に大切な時間だなってとても感じました。このあとの結果がどうなったとしても私は全力で本気でぶつかって途中で失敗したとしても何度でも立ち上がってがんばっていきます。これからもよろしくおねがいします」

そして渡辺淳之介が登場し、最終審査結果が発表された。

「非常に悩んだんですが、結果が出て、そこからどうするかということなので、結果いかんによらずみんなには頑張ってほしいと思います。PARADISESに昇格するのは、ウタウウタ」

ウタウウタがオーディションに合格し、PARADISESメンバーの一員となることが明らかにされた。

また、渡辺の口から、月ノウサギがWAggへ半年間レンタル移籍することも発表。メンバーたちと会場の観客たちもどよめく中、ウタウウタ以外のWAggメンバーと月ノウサギはステージを後にした。

ステージ上で、ウタウウタが合格にあたってコメントを述べた。

ウタウウタ「このオーディションを通して、PARADISESのみなさんやスタッフさん、応援してくださっているみなさんの力があって、自分がここにいられることを改めて強く実感したし、本当にPARADISESのみなさんには、自分の足りない部分だったり、自分のダメな部分を指摘していただきました。いい方向に変えていけるようにたくさんしてくれて、本当にPARADISESさんのよさがたくさん伝わってきたオーディションでした。自分がこのグループに入れることがすごく嬉しく思っていて。なのでこのグループでがんばろうと思っています。本当にありがとうございます。これからもよろしくおねがいします」

そして、新体制PARADISESのお披露目が、2021年1月30日(土)に開催される〈TO BE CONTINUED WACK TOUR〉神奈川KT Zepp Yokohamaにて実施されることも発表。また、新体制バージョンで全楽曲を収録したデジタルアルバムを配信限定リリースすること、3月3日には新体制初のオリジナルEPも発売された。

そしてウタウウタの卒業ライヴが、2021年1月3日(日)にTSUTAYA O-WESTにて実施。さらにWAggに新メンバーが加入することが発表された。

ステージ上に現れたのは、YUiNA EMPiRE。会場から静かな中でどよめきがおこった。

YUiNA EMPiRE「ココナッツのみなさん、新米のみなさん、はじめまして。YUiNA EMPiREです。もしかしたら知ってくれている方もいらっしゃるかもしれないんですけど、CARRY LOOSEが解散してしまってから今後の進路を考える時間をいただいていて、私は約3年間、EMPiREでも、BiSでも、CARRY LOOSEでも自分でチャンスを逃し続けてしまってので、人としてもアイドルとしてもWACKで成長したいと想い、WAggで一から学ばせてもらうことを決めました。WAggは1人1人が素直に、誰よりも昇格したいという想いを持っているし、そうでなければいけないということを、このオーディションを通して改めて教えてもらったので、私もその気持ちをもってがんばります。1月3日にまたお会いできたら嬉しいです。ご挨拶させていただいてありがとうございました。これからもよろしくおねがいします」

EMPiREから2期BiSへ電撃移籍を果たし、2期BiS解散後はCARRY LOOSEのメンバーとして活動したが同グループも解散。そこからまさかのWAggへの電撃加入という事態に大きな衝撃が走った。

衝撃に会場がなんともいえない雰囲気に包まれる中、最後にナルハワールドが挨拶を述べて、約2ヶ月間にわたるオーディション企画〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来〉は幕を閉じた。

ナルハワールド「2ヶ月間でいろいろなことがあって、PARADISESにとっても、WAggにとっても忘れられない日々になると思います。来年から新しいスタートを切って前に進んでいけたらと思います。素晴らしい未来はまだまだはじまったばかりなので、どうかこれからもよろしくおねがいします」

誰もが予想しなかった結末を迎えた〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来〉。2021年、PARADISESとWAggはどんな未来を描いていくのか。目が離せない年明けとなりそうだ。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

PARADISES「LAST FANTASTIC FOUR」
2020年12月26日(土)@サンリオピューロランド 1Fエンターテイトホール

セットリスト
1. GOOD NIGHT
2. キモチイイコトシタイ!
3. 優しい風に吹かれて
4. TWINKLE TWINKLE
5. YEAH!!
6. BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE
7. ALIVE
8. お願い
9. 青い春
10. 命短し乙女たち
11. PURE GIRL
12. ズルい人
13. STARE
14. 終わらない旅
15. ENVIES
16. PLEASE LISTEN TO MY
17. Special Xmas Songs
EN1. GOOD NIGHT

PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION
2020年12月26日(土)@サンリオピューロランド 1Fエンターテイトホール

セットリスト
WAgg
1. WAggの素晴らしき世界
2. PLEASE LISTEN TO MY

PARADISES
1. PLEASE LISTEN TO MY
2. YEAH!!
3. お願い
4. Special Xmas Songs
5. GOOD NIGHT


1. PLEASE LISTEN TO MY
2. YEAH!!
3. TWINKLE TWINKLE

ウタウウタ
1. YEAH!!
2. PLEASE LISTEN TO MY
3. PURE GIRL

ア・アンズピア
1. BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE
2. PLEASE LISTEN TO MY
3. GOOD NIGHT

サアヤイト
1. ENVIES
2. GOOD NIGHT
3. YEAH!!

オーディション企画「PARADISESの素晴らしき未来」特設サイト
https://paradises.jp/event

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