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天津飯放浪記第50回 氷川台・中華レストラン みつい「ネパール料理が食べられる中華レストランで出会った天津飯」

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おいっす。

本日は、諸用で有楽町線・副都心線の氷川台駅へ。練馬区に来たのはおそらく人生で初めてなのであるが、ここ氷川台駅前には大手スーパー以上に大きな建物はない。駅前には簡素な屋台のお店も並んでいて、なんとものんびりとした住宅街。こんなに東京らしくない場所が、23区内にあるとは思わなんだ。非常に住み良さそう。

徒歩10分ほど歩いた住宅街の中、ともすれば見逃してしまいそうなほど小さな赤い看板を発見。本日のお店「中華レストランみつい」である。この写真を撮っている間にも、2組ほど先客が入っていく。慌てて店内へ入ったものの、ピークの時間でもないのに満席。待たされてもカリカリしない、むしろ期待感が高まるばかり!

入ってみて驚き。中華レストランというものだから、オーソドックスな中華料理かと思いきや、ネパールやインド料理も。決して流行りのアジアン料理の店ではなさそうなので、意表を突かれた。ネパールの小籠包「モモ」や恐らくキーマカレーを上手く使ったキーマラーメンも魅力的……。しかし、こういうメニューだからこそ例のアレはどんな味なのか? 物腰の良いおばさんに勇んで天津飯(960円)を注文させていただく。

店内の様子はこういった感じ。午前11時半頃ですでに満席。客層に家族づれやお年寄りが多いお店は地域に愛されている証。通りに面しているので店内は明るい雰囲気もあるし、妙な居心地の良さがある。居心地の良い街・氷川台に臨む居心地の良いお店。和気藹々とした客席とは反対に、常に大忙しそうなウェイターさんと厨房。僕が待っている間にも、何件も電話が鳴っている。どうやら出前の注文も承っているようである。コロナの影響を微塵も感じさせない賑わいっぷりに、またどこか安心感を与えてもらった気がする。本当にこのお店に来られてよかった……。

\オマタセシマシター/

ふむ。ケチャップあんや醤油あんを見るたびに、ハヤシライスでもかかってるんか? と毎度思ってしまう。そして付け合わせはザーサイ! 天津飯にザーサイをつけてくれるのは、分かっているお店、ここでも期待せずにはいられない。いただきます!

一粒一粒しっかりしていらっしゃる。ありがとう。

ムム? 一口目で僕の舌が何かを感じる。酸味の舌あたりがほどよい、まろやかなあん。もちろんケチャップあん独特の酸味はあるのだが、トマトの風味が強い……? いや、トマトかもしれないし、シークワーサーやすだちの柑橘類のようなフルーティな酸味のような気もする。僕のバカ舌で見当違いな意見であったら申し訳ないのだけど、これまでの天津飯と比べてどうにも爽やかな味がする! んまい! このフレッシュさはネパールやインドの何かしらのエッセンスなのだろうか! 南から吹き込む新しい風! そしてあんがかかった卵にはにんじんとネギも入っているのだけど、こちらは食感もしっかり残っている。芯があると言われればそれまでなので好みはあると思うけど、個人的には好きな部類。そして、それらを包む卵は恐ろしい程にトロトロ。

喩えるならかきたまスープのようにとろとろの卵。スプーンですくった時には、すでにその形を保っていられはしない。よくニラ玉のようにしっかり火を通して固めた卵の天津飯もあるけど、確かに柔らかめの方がご飯にも絡みやすい。うーん、こりゃ止まらん!

なかなかのボリュームで動けないくらいだけど、混み合っている時間なのでさっさとお会計しないと他のお客さんにご迷惑。

帰り際に、ふと胡桃とマカダミアナッツ入りのアイスチーズケーキを発見。なんてものを発明してくれたんだこの店は。モモをはじめ、この店には今回食べられなかったお宝がたくさん眠っている。次は時間をずらして、もっとゆっくりあれこれ注文してみようかね。

今日の天津飯あるある:天津飯は2軍だという都民の声に大阪府民が猛反発しがち(2012年10月25日O.Aの秘密のケンミンSHOWより)。


⭐︎今日のお店⭐︎

「中華レストラン みつい」

電話番号:03-3933-4246
住所:東京都練馬区平和台3-1-16
営業時間:
【平日】11:00~15:00 17:00~22:00(L.O21:30)
【土日祝】11:00~22:00(L.O21:30)
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)

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