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【現地レポート】WACK合宿オーデ6日目③──最終審査は候補者4人と月ノ&ウンコスターが自分に向けた手紙をWACKメンバー前で発表

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12時〜 パフォーマンス審査「primal.」

実質的なパフォーマンス審査最終日となる合宿6日目。毎年、WACKを象徴する楽曲が課題曲に選ばれ、この日まで残った候補生チームと現役WACKメンバーチームに分かれパフォーマンスを行った。

今年は4名の候補生チーム、8名の現役メンバーが4名ずつ2チームに分かれ、合計3つのグループが、12時からBiS「primal.」を、19時からSAiNT SEX「WACK is FxxK」を発表していく。

グループ:

◎ミユキエンジェル / チャントモンキー / リンリン / YU-Ki EMPiRE

◎ココ・パーティン・ココ / テラシマユウカ / 月ノウサギ / アイナスター

◎テラタイリク・ユウカ / もしもしちゃん / コーラ / コユキデーモン

課題曲:

昼「primal.」
夜「WACK is FxxK」

 

恒例の早朝マラソンを終え、朝食を終えたメンバーたちは、グループごとに体育館で練習に励んだ。「primal.」は初期BiSの楽曲で、エモーショナルな楽曲と語り継がれている。「繰り返す思い出は振り向かずに駆け抜けてきた」というサビの歌詞に合わせて、メンバーとともに研究員(※BiSファンの総称)たちが後ろを向いて両手を上げるのが印象的だ。

特に感情が入りやすい曲を、3つのグループはどのようにパフォーマンスするのか。

12時になると、渡辺がニコ生視聴者に向けて「始める前にしゃべりたいんですけど、ニコ生の前のみなさん。適当なこと言っていますけど、ムカついているんですよ。僕たちは芸能界で一生預かるつもりでやるんですよ。自分のこどもとして。みんな頑張っているので(ニコ生で放送されている撮影や演出を)「映画用」とか言っているんだったら観ないでください」と、一生懸命練習と審査に臨む候補生とWACKメンバーを守る強い言葉をニコ生視聴者に投げかけた。

ピリッとしまった雰囲気の中で、リンリンチーム、ココチーム、候補生チームの順番で「primal.」を披露した。

3組がパフォーマンスを終えると、渡辺が「順位付けはしないんですけど、1番よかったチームにはデスソースを入れておきますね。嬉しいと辛いが一緒にきたほうがいいかなと」と述べ、そのまま総評を伝えた。

「この曲はすごく大事にしていて感情が入りやすい曲だと思っていたんですけど、候補生の子たちはまだ硬いというか、落ちたくないところもあってビビってしまっているのかなと思いました。夜の審査が最後なので、失敗しようがやりきって、悔いがないものをやってほしいなと思います」

そしてWACK現役チームの2組の間で、アイナスターとチャントモンキーをトレードすることを発表。渡辺は候補生とメンバーに向けて叱咤激励の言葉を伝えた。

「パフォーマンス審査も最後1回となりました。「WACK is FxxK」の歌詞を見てもらえばわかる通り、WACKは夢みがちな乙女、ロマンチストなんですよ。僕たちは常に叶えられなそうな目標に向かって突き進むしかない。その気持ちを歌っているつもりです。自分たちの目標、小学校中学校のときに憧れていたものはなんだったのか思い出して、振り付けやパフォーマンスをしてほしいなと思います。僕と松隈が1番ロマンチスト。それに勝てるものを作ってください。そして候補生、いまのままだと誰も合格しない。自分とむかい合って、仲間を信頼して、臨んでください」

昼食にデスソースが入っていたのは、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、月ノウサギ、アイナスターからなる元GANG PARADEメンバーを軸にしたチームだった。デスソースを口にしながらテラシマユウカは嬉し涙を流した。

19時〜 パフォーマンス審査「WACK is FxxK」

昼食を挟み、ひたすら発表に向けて練習する3組。アイナスターとチャントモンキーがトレードしたギャンパレを軸にしたチームでは、途中、パフォーマンスに対する意見のぶつかり合いにより、月ノとテラシマが涙を流すシーンが見られた。話し合いが進まず30分以上経ってしまったグループを見かねた渡辺が「声を出そう」と檄を飛ばし、再び4人はパフォーマンスの練習を始めた。

17時からは渡辺淳之介と候補生が個人面談を行った。いつもは3分の制限が設けられているが今回は時間制限がなく、候補生の現状についてから、不安に思っていることまで、ざっくばらんに渡辺とコミュニケーションをとった。

19時になり、WACK合宿オーディション2021のパフォーマンス最終審査が行われた。課題曲は「WACK is FxxK」。WACK3周年の際に作られた楽曲で、BiSH、BiS、GANG PARADEの選抜メンバーで構成されたユニットが歌った曲だ。これまでのWACKオーデでも課題曲として選ばれてきた。この楽曲をどのようにパフォーマンスするのか。審査が始まる前、渡辺が口を開いた。

「いよいよパフォーマンス審査はこれでラストとなります。景気付けにココさんに一発芸していただけるということで、候補生に応援を込めて爆笑に包まれる一発芸をやっていただきます。スベると次のパフォーマンスに影響するんで」とハードルをあげるも、ココ・パーティン・ココは、前日のコント対決で見せた「しこしこしこしこ」と股間のあたりで両手を上下に動かすギャグを堂々とやりきり、「合格目指してがんばるぞ!」と候補生にエールを送り、場の雰囲気を明るく盛り上げた。

また、月ノウサギも昨年の合宿オーディションで披露し大きな話題をかっさらったサンシャイン月ノをパフォーマンス。意気揚々と大きな声でハキハキとギャグをやりきり、会場の空気を温めるだけでなく、月ノ自身の緊張感も和らげた。

「最後なので、4日間の思い出に浸りながら精一杯悔いの残らないようにやってください」と渡辺が候補生とメンバーに伝え、ココチーム、リンリンチーム、候補生チームの順番で「WACK is FxxK」をパフォーマンスしていった。どのグループもそれぞれのグループらしい表現を考え、ときに間違えがあったとしても最後まで前を向いてやり抜いた。

渡辺が「6これでパフォーマンス審査は終わりになるんですけど、どうですか?」とチャントモンキーに尋ねると「あっという間でした」という答えが。テラシマユウカは「今回の合宿はいろいろな葛藤があって。私も周りも、自分自身も変わらないといけないものがいろいろみつかりました。原点の気持ちを思い出す合宿でした。素直にWACKにい続けたいと思う1週間でした」と合宿を振り返った。

「候補生のみんなにとっても、いろいろ過酷なことがあったと思います。WACKメンバーは、いいやつしかいないと思っているので、いろんなものを知れたと思うし、彼女たちを見ていたらWACKに入りたくなるんじゃないかと思います。メンタルブレイクや泣いているメンバーもいましたが、それも真剣に悩んでいる証拠で、どうしても届かないものに届きたい表れなのかなと。そういうところを学んで欲しかったので、よい6日間だったと思います。ご飯のあと、視聴者投票しながら考えようと思っています。ここで緩みすぎるとあれなので、粛々と飯を食べつつ、そのあとは考えさせてください。明日マラソンありますからね」

渡辺は最終審査を総括し、候補生たちとメンバーは合宿最後の夕食を採った。初日には部屋いっぱいにいた候補生たちも、部屋の真ん中にぎゅっと集まるくらいの数になってしまった。わずか6日間ではあるが激動の日々の跡が空間から感じられた。

◎ミユキエンジェル / アイナスター / リンリン / YU-Ki EMPiRE

◎ココ・パーティン・ココ / テラシマユウカ / 月ノウサギ / チャントモンキー

◎テラタイリク・ユウカ / もしもしちゃん / コーラ / コユキデーモン

 

20時〜 卓球トーナメント対決

夕食後は、昨年も開催された卓球大会が行われた。現役メンバーと候補生を入れた全員が参加し、トーナメント方式で卓球対決をし、最終的にテラタイリクが優勝。渡辺から叙々苑10万円分の贈呈が約束された。

そのあと、1番弱いメンバーを決めるべくトーナメントも行われた。結果、アイナスターが最下位となり、罰ゲームとして1ヶ月限定で「ウンコスター」への改名が決定した。それに対し不服なウンコスターは、BiSのチャントモンキーとペアを組み、渡辺淳之介と卓球をし、勝利したら名前を戻してもらう条件で勝負を挑んだ。残念ながら渡辺に敗北し、ウンコスターとともに「チャントウンコー」への改名が決定した。

その後、1位を獲ったテラタイリクが、叙々苑10万円を20万円分に倍増すべく、WACKスタッフの前田と対決。数度にわたるサドンデスを繰り返す熱戦を繰り広げたが、最終的に前田が勝利。熱い戦いを健闘し、渡辺からテラタイリクに5万円分の叙々苑のお食事券が送られることが約束された。

21時15分 投票結果発表

21時15分から、ニコ生投票、視聴者投票、総合ポイントの発表が行われた。候補生の視聴者投票に関してはアクセスが集中するあまりアクセスができなくなる状況が続き、高い注目度が集まっていることを示した。

視聴者投票結果

1位……テラタイリク・ユウカ(557票)
2位……コーラ(356票)
3位……もしもしチャン(331票)
4位……コユキデーモン(211票)

総合ポイント結果

現役メンバー

1位……チャントモンキー(96P)
2位……アイナスター(75P)
3位……ココ・パーティン・ココ(73P)
4位……リンリン(63P)
5位……月ノウサギ(57P)
6位……テラシマユウカ(49P)
7位……ミユキエンジェル(42P)
7位……YU-Ki EMPiRE(42P)

候補生

1位 もしもしチャン(122P)
2位 テラタイリク・ユウカ(116P)
3位 コーラ(104P)
4位 コユキデーモン(45P)

WACKメンバー視聴者投票

1位……チャントウンコ(24.8%)
2位……リンリン(16.1%)
3位……ウンコスター(15.1%)
4位……ココ・パーティン・ココ(14.6%)
5位……ミユキエンジェル(9.2%)
6位……YU-Ki EMPiRE(8.1%)
7位……月ノウサギ(6.4%)
8位……テラシマユウカ(5.7%)

 

すべてが発表されたあと渡辺は、同率最下位のミユキエンジェルとYU-Ki EMPiREに罰ゲームとして滝行を進めた。すでに一度滝行をしているYU-Kiには「邪念がついている。あれじゃあ足りないから1番痛い滝行をやってもらったほうがいいかな」と伝えた。

1位のチャントウンコーと2位のウンコスターには「キャリアが短いのによくがんばった」と激励の言葉を送り、「これが合宿の醍醐味だと思うので、番狂わせ、どんどん他のグループもやっていかないといけないと思います。気を引き締めて頑張ってください。そして振るわなかったメンバーもそういうときもあると思います。ですけど、それがずっと続いてしまうとよくないので、これを挽回するようにやっていきましょう」と6日間のWACKメンバーの健闘を称えつつ、これからに向けてふんどしも締め直した。

そして「最後に脱落者の発表を行います」と渡辺が述べ、これまでの合宿では行われたことのない提案をした。

「コーラが今日のマラソンで最下位を取ったため脱落が決まっているんですけど、毎回投票結果が意味ないと言われたりもするので、せっかくなのでニコ生視聴者に判断してもらおうと思います。まだまだなところはありますが、パフォーマンスもよかった。一旦みんなで最終審査まで行って考えたいと思っているので、ニコ生視聴者がOKと言ってくれるのであれば、脱落を取り消したいと思います。ニコ生で「コーラ脱落させない」のアンケートを取れますでしょうか」

ニコ生投票の準備をしている間、コーラは「マラソン最下位だったんですけど、まだまだ変わり続けたいのでよろしくおねがいします」と涙ながらにアピールをし、ニコ生投票を行った。結果、脱落「させない」が84.5%を占め、コーラは脱退を免れ最終審査に進むこととなった。

そして、渡辺から以下の提案が伝えられた。

「僕も非常に迷っている部分があります。ちょっとお願いしたいことがあって、アイナスター、テラタイリク・ユウカ、もしもしチャン、コーラ、コユキデーモン、そして月ノの6人に関しては、やってもらいたいことがあります。手紙を書いてほしいんです。この6日間、ウンコスターは5日間か、をやってきて、その自分に向けた手紙を書いてほしい。それを明日12時の合格者発表で読んでもらってから考えさせてもらいたい。内容は自由なんですけど、今までを振り返ってほしい。俺、結婚式の娘からお母さんに向けた手紙で号泣するんです。それくらい手紙が好きで。基本的には自分の思っていることを書いてもらいたいんですけど、真剣に6日間向かい合ってきたことを自分に向けて書いてもらいたいなと思っています。長すぎてもあれなので便箋3枚から5枚くらいで書いてもらいたいなと思います。明日の朝はマラソンがあります。ご飯を食べた後にリハーサルの10時半までに描き終えてもらって、一回封をしましょう。そこから開けて読むという体でやりたいと思います。そこまでに書いてください。

今まで、みなさんよくがんばりました。まだマラソンはありますけど、明日がはじまるかどうかの瀬戸際になってくると思います。メンバーもいろんな思うことがあったと思うんですけど、本当にこの合宿が実りのあるものにするためには、この後にちゃんと僕たちが示していかないといけないと思うので、見ているお客さんも、これからやっていくライヴもそうだし、そういうところも含めて、この合宿がよかったと思えるようにやっていきたいと思っていますので、これからもよろしくおねがいします」

いよいよ合宿最終日。候補生4人とアイナスターの中から合格者、昇格は出るのか? 目の離せない1日になることは間違いない。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

■ ニコニコ生放送「【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2021完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2021年3月21日(日)~
配信URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330779980

■ ニコニコ生放送「【後半】全て見せます!WACKオーディション合宿2021完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2021年3月24日(水)~
配信URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330779981

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