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ギターウルフセイジが語る、地元・島根で音楽フェスを開催し続ける理由

StoryWriter

ギターウルフが主催する音楽フェス〈シマネジェットフェス・ヤマタノオロチライジング2021〉が、2021年10月9日(土)、島根・古墳の丘古曽志公園で開催される。

〈シマネジェットフェス〉は、セイジ(Vo, G)の故郷・島根県松江市で行われる地元密着型フェス。2017年にギターウルフ結成30周年プロジェクトとしてスタートし、今年で5回目を迎える。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインフェスとして行われたが、今年は世の中の状況を鑑みながらリアルの開催を目指す。

同フェスはイベンターを入れず、セイジ自らが島根の県庁や市役所などを巡り打ち合わせやブッキングを行いDIYで毎年開催し続けている。1年目、2年目は150万円ずつの赤字が出てしまったが、3年目以降はクラウドファンディングを導入し、続けていく方法を模索しながら5年目を迎えたという。

なぜ、セイジは自らそこまでして地元で音楽フェスを開催し続けるのか。そこにはセイジならではの熱い魂=ロックンロールがあった。フェスの打ち合わせのため、島根に帰る直前のセイジにビデオ通話で話を訊いた。

取材&文:西澤裕郎


日本を海外のようなロックカントリーにしたい

──セイジさんは2017年に〈シマネジェットフェス〉を立ち上げ、今年が5回目の開催となります。ギターウルフの活動を30年以上続けてきて、どうして2017年に、しかも島根でフェスを始めようと思われたんでしょう。

セイジ:自分たちがバンドを始めた1987年の日本は世界が注目するような硬派なロックカントリーって感じがあったんだけど、世界に出て行ってライヴをしたり、海外のフェスにもいろいろ出ているうちに、日本がだんだんロック色が少なくなってきたように感じるようになって。客を踊らせてなんぼの音楽が増えてきた感じがしたんだよね。そういうフェスもあっていいんだけど、やっぱり自分は日本を海外のようなロックを純粋に楽しむロックカントリーにしたい気持ちが強くあるんです。

──日本でロックンロールなフェスを開催したいと。

セイジ:あと2つきっかけがあって。もう1つは、自分の故郷・島根をロックタウンにしたら、いろいろなところに波及していくんじゃないか。そんな気持ちがあったんです。あと1つが、地元のおじいちゃん、おばあちゃん、子どもも喜べる、ロックを楽しめるフェスを作りたかった。一言で言うと、島根県をジェットにしたい。それによって日本をジェットにしたかったんです。

──島根を中心地に、ロックンロールを波及させていきたかったと。

セイジ:そうだね。宇宙人が地球にUFOで来た時、島根県がボコっと宇宙に飛び出してきて、宇宙人の目玉が飛び出すようなフェスがしたいんです。

──それがコンセプトにもある「出雲神話とUFOとロックの融合」なんですね。

セイジ:そうだね。もともとUFOとかが大好きなんです。世界のUFO現象とか。

──セイジさんは18歳で上京して、故郷を離れて音楽活動をされていたわけですよね。フェスを立ち上げる際、島根に帰ったとき、地元との繋がりがなくなってしまったと感じられたとインタビューで拝見しました。

セイジ:島根に帰省した時だけライヴをするバンドを地元で組んだりして多くの地元のロッカーと知り合いになっていたので、これだけのメンバーがいれば、フェスができるかなと思ったのだけど、フェスはそんなに甘くはなかった。県庁とか松江市役所とかをまわったりするうちに18歳以降で自分が培ってきたバックボーンは島根にはなくて、東京にあるんだなと実感しました。その事に気がついた時は愕然としました。しかし2017年から1から始めて新たに自分の場所を島根に作り上げていくことによって、また新しい仲間が増えた。それが今、一番嬉しいですね。

──どうやって島根で仲間を作っていったんでしょう?

セイジ:小学生の時の同級生に偶然あって、その友人は顔が広くて、自分をいろんな人に紹介してくれたんだ。おかげでいろんな人に会って、会って、会いまくった。最初はこの人に会ってどうなんだろういう人もいたかもしれないけど、途中からフェスに関係あろうとなかろうと、こういうことをしたいんだ!ってことを会って話しまくった。それで地元のテレビ局に行って話していたとき、話題の中でボソッと松江市内のロックバーを教えてくれて。とりあえず行ってみようと思って行ったら、ロックバーの人が味方になってくれたんだよね。その人がまた違う人を連れて来てくれて。おかげで、飲食ブースは全部その人に任せることができたり、そうやって仲間ができていったんです。

──セイジさんの想いを伝えて、それに共鳴してくれる人、協力してくれる人が増えていったわけですね。

セイジ:そうだね。ギターウルフで世界を回っている時に、ものすごい田舎でも、たった1人でも燃える人間がいれば、その町に火がついてぶわっと燃えていくのをよくみてきたんです。ある1人の企画者がその町で燃えていれば伝わっていく。だからギターウルフ呼ぶぞー!って燃えてくれる人間がいれば、小さいところでも俺たちは行くし、そういう熱さが1番必要だと体感してきた。自分も島根で熱くなることによって何か起こせるんじゃないか。だけど当時はそこまでは考えられないぐらい1人で走っていたけどね。

自分の仲間になってくれた人たちには連絡をしたい

──その熱意が実り、2017年に〈シマネジェットフェス〉を島根で開催しました。1年目と2年目は150万円ずつの赤字が出てしまったと公言されています。

セイジ:そうだね(笑)。でも俺は、その2年間で素晴らしい仲間を手にすることができた。300万という額はなかなかデカいけど、それに値するぐらいのものを手に入れたんです。とはいえ、300万という金が出ていった以上、俺はすっからかんなので、3年目以降は普通ではできない、同じぐらいの赤字になるだろうなという状況になってしまった。その時に、クラウドファンディングで1番支援を集めているbambooくんに出会って、アドバイスをもらってクラウドファンディングをやってみたんです。これがよかった。俺はあらためてフェスをやるには、お金がなくても、熱い心を持っていることが1番大切な事だと学びました。

──考え方を変えれば、島根の人に呼びかけていた熱い想いを、クラウドファンディングの場を通して日本全国の人に訴えかけた。それに賛同してくれた人が支援してくれたとも捉えられますよね。

セイジ:そうだね。最初クラウドファンディングって、お金を便利に集められるシステムかと思っていたけど、いやいやとんでもない。本当に自分が一生懸命やるんだという熱い気持ちをぶつけて、支援者が熱い気持ちで応えてくれる。支援のお金をもらって、みんなが思うようなフェスを作る気持ちでやらなきゃいけない。支援してくれる人はありがたくてさ。自分みたいな人間の心が浄化される、本当に素敵な仕組みで素直な気持ちになる。ありがとうって。

──セイジさんはリターンもすごい考えられてらっしゃるじゃないですか。例えば直筆で年賀状を書くなど、気持ちに対して気持ちで返したいという表れなんじゃないですか。

セイジ:もちろんです。俺は結構自然な気持ちでやっています。支援してくれている人たちの名前を表で見てありがとうって思うんだけど、できれば1人1人と向き合いたい。それが年賀状。正直、書くのに1ヶ月ぐらいかかるんだよね。結構大変ではあるんだけど、1人1人に向き合える時間ではあるし、ありがとうって伝えるための大切な時間でもあるかな、自分にとって。

──支援してくれた人も一緒にフェスを作る仲間という気持ちですよね。

セイジ:本当に仲間なので。友だち同士でもそうだけど、たまに連絡し合ったりすることは大事。クラウドファンディングで支援してくれた人たち、応援してくれた人たち、自分の仲間になってくれた人たちには、そういう形で連絡をしたい。だから俺がやっている配信も必ずクラウドファンディングの人たちにお知らせをするし。

──配信でコメントをくれた方の名前を全員呼ばれているのもすごいですよね。

セイジ:みんな声をかけてくれるからね(笑)。

https://www.youtube.com/watch?v=b6S5-VjzQxM

 

俺がデコレーション係だから(笑)

──フェスにイベンターを入れた方がいいんじゃないかと考えたこともあったそうですが、自分たちだけでやることを選んだとも伺いました。

セイジ:1年目は自分がほとんど全部やったので、すごく大変で。うちのスタッフの中でビッグアーティストが来たときにイベントの手伝いをしてくれている人がいるんですけど、来年はイベンターを入れようかなと相談したら、彼が止めたんです。「いや、それはやめた方がいい。このおもしろい味が出なくなるから。本当に味があっておもしろいのでセイジさん1人でやってください」って。だから仲間になってやってくれた人の言葉だよね。

──〈シマネジェットフェス〉を地元で協力してくれる仲間の方たちはどういう方たちなんでしょう?

セイジ:最初にロックバーで出会った店主の繋がりで集まった連中が中心で、あとは松江のロッカーが多いね。プラス、彼らの後輩とかが来てくれて。今年はコロナがあるからどうなるか分からないけど、地元の大学生とか、そういう人たちにも声をかけたいなと思っています。

──徐々に仲間の輪を広げていっている最中なんですね。

セイジ:そうだね。2019年がすごくよかったんです。2020年は残念ながらWEBでフェスを開催して、今年まだそのへんの間口をバーンと広げられるか分からないけど、呼びかけてみたいなと思っています。

──セイジさんは現在東京在住ですが、島根とはどれくらい行き来をしているんでしょう。

セイジ:毎月行っていますよ。今年はコロナであまり行けていないんだけど、2017、2018、2019は毎月必ず行って話したりしていました。自分が顔なので、県庁とか市役所へ挨拶回りに行ったり、打ち合わせをしたり。本番1週間ぐらい前は、近くにある公民館でデコレーションを作っています(笑)。

──それはセイジさんも参加されて?!

セイジ:俺がデコレーション係だから(笑)。みんな昼間は仕事しているからさ。

──いろいろなDIYフェスの取材をしてきましたが、主催者ましてやミュージシャン自らそこまでしているフェスはかなり珍しいんじゃないかと思います。

セイジ:俺が大体段取り作っておいて、ギターウルフのメンバーが直前に東京から来た時、門を作らせたりとか(笑)。THE NEAT BEATSとかがライヴをやっている時に、看板のダンボールにAmazonって書いてあって(笑)。そういうおもしろいことがありますね。

ロックンロールというのは人間そのものでもある

──今年もコロナが収束したとは言えない状況の中ではありますが、やるかやらないかで迷ったりはなかったですか?

セイジ:だいぶ迷いました。ものすごく迷ったんだけど、高齢者のワクチン接種が7月には終わるという発表を聞いて。考えていたらもうしょうがないので、10月にどうなっているか分からないけど動かしてみよう、そんな気持ちで今はもう腹をくくっています。直前でどうにかなったら、その時考えます。

──5年目の開催になるわけですけど、今年のテーマはありますか?

セイジ:テーマは、「コロナからロックンロールを取り戻す」。英語のテーマは、「Back to ROCK’N’ROLL、Take by ROCK’N’ROLL」。最初に話したけど、日本はちょっとロック色が薄くなりつつある気がするので、それも含め、島根の地でロックンロールでぶっ飛ばしたい。それがテーマですね。

──概念的な話になりますが、セイジさんの考えるロックンロールというのは、どういうものなんでしょう?

セイジ:ロックンロールは、俺たちそのもの。人間そのものなんだよ。ロックンロールという言葉は人類が発明した最も素晴らしい言葉の1つで。500〜600万年前ぐらいに人類らしきものが生まれて、180万年ぐらい前に原人になり人類っぽくなってきた。その頃はたぶん、お猿みたいな格好をして2本足で歩いてて、ご飯も1日食べられない時もあったんじゃないかと思うんだよ。そういう過酷な環境で人間はなぜ生き残れたかと言うと、たぶんリズムに気づいたんだよね。リズムを持つことによって歩くことも気持ちも楽になって生き延びた。そこにメロディが生まれたろうし、歌が生まれたろうし。だから歌っていうのは人間の根幹に必要なものだと思うんだよ。大変な気持ちをリズムに乗せて歌う。リズム・アンド・ブルースよね。太古には、日本では石にしめ縄つけて祝ったり、海外でも巨大な石の中に魂が宿っていると思ったりしていたわけじゃない。つまり魂=ロック。その石がどんどん転がり続ける。俺たちがロックであって魂を持ちながら転がり続けるというか。ロックンロールというのは人間そのものでもある。ロックンロールのことを考えれば考えるほど人間そのものなんだよ。

──所謂音楽ジャンルとか、そういうことではないということですよね。

セイジ:そうだね。もともとブルースであり、リズム・アンド・ブルースでもあったのかもしれない。音楽というのはエンターテイメントであるけど、始めた時は初期衝動の塊でもある。一生懸命気合いを入れている姿が十分エンターテイメントになっていたりする。エルビスとか、あの頃のロックンロールを集めたロックフェスをやりたいんだよね。

──今年の出演者はどういう基準で選ばれたんでしょう?

セイジ:自分がかっこいいと思える人たちに声をかけました。2019年に呼んだ水前寺清子さんも俺にとってはジェットなロックンロールな人だと思っていて。石野卓球さんにしてもそう。今の俺の説明で「?」と思う人もいるかもしれないけど、自分にとってかっちょいいなと思っている人を呼んでいます。

──先日のDOMMUNEにも呼ばれていましたが、クリトリック・リスのどういうところに魅力、かっこよさを感じているんでしょう?

セイジ:圧倒的なオリジナリティと気合いだね。ただの気合いではできない。今はもう自分の芸として生きているけど、最初にあれを確立していったのは相当な気合いだと思う。あと、ルックス。自分はロックに大事な3つがあると思っていて、それはルックス、気合い、アクション。スギムさんがあの格好で出てきたらなんだ?って思うじゃない。そこに圧倒的な気合いがある。

 

──錯乱前戦のような若くて勢いのあるバンドも出演します。エネルギーに溢れていますよね。

セイジ:錯乱前戦は、これまたすごいよ。日本のロックカントリー復活の鍵を彼らが持っていると自分は思っている。やっぱりセンスみたいなものが只者ではない。例えると、リンク・レイ。彼はインストなんだけど、アメリカ人のロック好きが喜ぶようなことをしている。日本ではなかなか気づかれてないけど、海外にいったらおもしろいんじゃないかと思っているので、来年アメリカツアーがあるので彼らをもし連れて行けたらなと思っています。

 

──それは最高ですね。地元島根のバンドも出演されますよね。

セイジ:協力してくれている京店という古い商店街があるんだけど、その人たちがいつもやってるイベントに出ている大道芸の人たちを呼んでいます。大道芸の人たちも気合いが入っていて素晴らしいなと思っていて。その人たちの枠があります。

ぜひ俺とつるんでほしいです

──クラウドファンディングの特典でもらえるジェットマガジンでは蝶野正洋さんと対談しています。どんなことを話されているのか、ざっくりでいいんですけど、教えていただけますか?

セイジ:自分はもともとプロレス好きなんですけど、20年前ぐらいかな。FM東京に自分の番組があって、毎週通っている時があったんです。収録を終えて帰る時に、俺のカワサキのZ-Ⅱをでっかい巨漢がじーっと見ていて。誰だ! と思ったら、蝶野さんで。その時は言葉も交わさなかったんだけど、その時の縁もあり、プロレスの話も訊きたいし、俺の興味ど真ん中をしたいと思ったんです。どういうバイクに乗っていたとかね。格闘技をやっていたら、猪木さんとスパーリングすることもあるだろうから、その時の様子を訊いたり。

──もう1組の対談相手、ラフィンノーズとはどんなことをお話されたんですか?

セイジ:CHARMYさんとPONさんはパンクの先輩でもあって。自分が東京に出てきたばかりの頃、ラフィンノーズが新宿アルタ前でうわーっと盛り上がっていて。雲の上の人だよね。こういうふうに一緒に舞台ができるようになって感慨深いね。

──それを読めるだけでもかなり価値がありますよね。

セイジ:ラフィンノーズとギターウルフが対談するのは初めてだからね。蝶野さんのことで少し触れたいのが、吉田豪さんも蝶野さんにインタビューしているけど、吉田豪さんはプロのインタビュアーなんで素晴らしいことを訊き出しているけど、俺は豪さんとは違う視点でおもしろいものを訊き出せたのかなと。海外ツアーもお互いしたことがあるので、豪さんとは違う視点でインタビューできたよというのもあります(笑)。

──個人的にクラウドファンディングで、島根特産お土産で何を選ぼうかすごく悩んでいるんですけど、初心者の人にあえておすすめするとしたらどれがよいですか?

セイジ:やっぱり、まずはしじみだね。めっちゃうまい。10月9日のフェスでは、ジェットママ=俺の母ちゃんのしじみの店が出ます。それがめちゃめくちゃうまい。びっくりするぐらいうまい。宮藤官九郎さんが出てくれた時、3杯ぐらい続けて飲んだからね(笑)。怒髪天が松江にツアーに来た時も俺がわざわざ帰ってきて、次の日に俺の家に呼んでしじみ飲ませたから。「うわー、これは飲ませたくなるわな」って言っていたよ。クラウドファンディングのしじみには、ジェットママのしじみ汁の作り方もついてきます。

──クラウドファンディングに参加しようか考えている方に、最後にメッセージをいただけますか。

セイジ:「一隅を照らす」という言葉があるけど、自分は島根を照らし、島根でロックすることによって、日本全国、世界に波及すると信じています。ロックンロールをこの土地で取り戻す。俺に協力してほしい。日本をナンバーワンのロックカントリーにするために、ぜひ俺とつるんでほしいです。

ギターウルフ presents 『シマネジェットフェス2021』開催プロジェクト
https://camp-fire.jp/projects/view/457575


■フェス情報
「シマネジェットフェス・ヤマタノオロチライジング2021」
2021年10月9日(土)@島根県松江市古墳の丘古曾志公園
時間:9:00-17:00
出演者:
ギターウルフ
ラフィンノーズ
石見神楽多根神楽団
ジャッキーアンドザセドリックス
キングブラザーズ
切腹ピストルズ
ニートビーツ
クリトリック・リス
まりこふん
おとぼけビ~バ~
錯乱前戦
ガソリン
DJわいざん
OUT CLOUD ENTERTAINMENT
なるせ女剣劇団
カラコロサーカス
あほ男
ペンギン屋さん
風船おじさん
門脇大樹
まちゃまちゃ

「マネジェットフェス・ヤマタノオロチライジング2021 後夜祭」
2021年10月10日(日)@松江ライブハウスAZTiCcanova
時間:14:00-21:00
出演者:
ザ・たこさん
猿鉄拳
私の思い出
マグナトーンズ
The Pints
50/50s
CRACK HOUSE
ウルフ★セブンティーン

https://www.jett2021.com/

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