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足浮梨ナコが語るレッテル、ボーイ・ミーツ・ガールがすべてではない世界になってほしい

StoryWriter

15歳のシンガー・ソングライター足浮梨ナコが、1stシングル『烏』をTRASH-UP!! RECORDSからリリースした。

初めて作ったCD-Rが音楽ライター南波一海の目に止まり、タワーレコードで300枚の売上を達成。2020年にGarageBandで楽曲制作を始め、本格的な活動開始からわずか1年の間に12〜15曲入りのCD-Rを3枚発表するなどハイペースに曲を作り、地道にライヴ活動を行なってきた彼女にとって本作が初めての全国流通シングルとなる。レコーディングエンジニアを夏秋文尚が、ミックス&マスタリングはマイクロスターの佐藤清喜が担当。リード曲「烏」のアレンジはジョリッツなどで活躍する吉田仁郎が手がけており、足浮梨ナコの世界がこれまで以上に立体的な作品となっている。

そんな足浮梨ナコへのロングインタビューを実施。インタビュアーは、彼女の魅力にいち早く注目し発信してきた南波一海。渋谷の取材場所で会うなり、嬉しそうに、ずっと話したかったと胸の内に秘めた想いを足浮梨ナコは語ってくれた。(編集部)

取材&文:南波一海
写真:まくらあさみ


自分でレッテルを貼るためにnoteを公開した

──最近の足浮さんは自身のセクシュアリティについて意識的に発言していますよね。

そうなんです。いま言わないと一生このままだと思って。それで、どうにでもなれという気持ちでnoteを公開しました。じつは少し前から書き終わってたんですけど、いつ発表しようかな、まだ先の話かなと思って用意してたものだったんです。だけど、これをいまやらないといつまで経っても公開しないと思ったので、放り投げてみました。

──11月23日のワンマンライヴ当日に自分は生まれ変わるという主旨のことを以前から言っていたじゃないですか。だけど、その日を待たずに思いが溢れ出てしまって。

もういいやと思っちゃって。今後、生活していくうえでめんどくさいと思ったんですよ。自分のことを知ってもらったら、それでバリアができるというか。この人はこうなんだとわかれば要らないものが弾かれるじゃないですか。

──先にどんな人間かというのをわかってもらえていたら色々楽だなと。

はい。なんで梨ナコがクィアだってみんな知らないの?と思ったんです。梨ナコは知ってるのに。別に言ってなかったので当たり前のことなんですけど(笑)。

──ただ、歌詞には忍ばせているわけですし。

そうそう! こんなに歌ってるのに、なんでみんな知らないのかって思っちゃって。だから、レッテルを貼られるのは好きじゃないですけど、これに関しては貼っておいたほうが楽だと思ったんです。ただ、もっと大きい話で言うと、家族とか友達のことがあって。足浮梨ナコとしてはクィアですと早く言いたかったんですよ。だけど、私がクィアと言うことによって、生活圏でのまわりの目が「あの子、カミングアウトした子だね」ってことになっちゃうんです。

──学校などでそういう目で見られるのも煩わしいなと。

そうです。自分は足浮梨ナコです、ということも言いづらくなっちゃう。それは逆にめんどいからずっと迷ってたんです。そのことを南波さんにもずっと話したくて仕方なかったんですよ。その悩みが一周回って限界突破して、ぽーんとnoteを公開しちゃいました。

──思い切ったわけですね。昨年の春頃、足浮さんがアイドルシーンに現れた当初は、女子中学生がおじさんの気持ちを代弁したり、熟年夫婦の心象を描いたりしたことが面白がられた……というか僕が面白がったわけですが、曲のリリースを重ねるごとに、メッセージ性の強い歌をどんどん歌うようになっていきました。

いまでもおじさんという存在は好きだし、アイドルオタクがアイドルを好きということが好きなのは変わらないので、それも梨ナコの一面なんです。ダンゴムシの歌も歌うのもメッセージ性の強いことを歌うのもトータルで足浮梨ナコだからそれは変わらないし、同じだよというのはあります。どうでもいいと思ってくれれば一番いいと思うんです。セクシャリティがどうたらこうたら言ったけど、一番感情的に思ってほしいのは「何それ? どうでもよ」であって。

──それがきっと偏見のない状態とも言えるわけで。

そうなんですよね。「そんなんどうでもいいし、自分は足浮梨ナコのこと好きだから」ってマインドでいてくれるのが嬉しいなと思う。noteを見てくれる人は見てくれるし、見てない人は別に知らなくてもいい。さらっとした感じでいいんです。曲が好きと言ってほしくて。

──だけど、言わずにはいられなかったんですよね。

さっきレッテルの話をしましたけど、貼るのは好きじゃないけど、自分で貼らないと、いわゆるボーイ・ミーツ・ガールの女の子は多数派だから梨ナコもそう見えるじゃないですか。それがイヤだから、それは違うんだよと言っておくために自分でクィアですと言いました。本当はそんなことは言わずに、ボーイ・ミーツ・ガールがすべてではない世界になってほしい。わざわざnoteに書かなくてもいい世界になってほしいけど、いまは言わないと伝わらないから言いました。kemioくんもレッテルを自ら貼ることによって勇気づけられる人もいるから、みたいなことを言っていて、たしかになって思ったんです。そんなこと言わないでも普通に生きれるのが正解かもしれないけど、レッテルを自ら貼ることも悪いことではないと学びました。

中学生の頃、女の子を好きになったときクィアだと気づいた

──足浮さんは『glee/グリー』をフェイバリットに挙げていますよね。さまざまな人種や性別のキャラクターが出てくるのが特徴の学園ミュージカルで。同じく足浮さんがハマった『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』もそうですし、そういったTVドラマを色々見てきた影響で、偏見をなくそうという歌を作ることに繋がってるのかなと思うんです。

小学生の頃はそういうことにも気づかずに見てました。普通にテレビで『glee/グリー』が映ってる環境で育ったんですよ。それこそゲイカップルの人とかがいっぱい出てくるじゃないですか。カートとブレインがキスしたり、一緒に歌ってたりするのが自然と流れてくる環境だったので、いまになってそれはデカいなと思っていて。子供のときにお茶の間で『glee/グリー』が流れる環境で育ったら、誰も偏見を持たない世界になるのではないかという大発見をしました(笑)。『glee/グリー』の世界はフィクションだけど、そこに出てくるような人は現実にいるんだよというのがわかってるか、わかってないかは大事だと思うんです。例えば、BLとかもファンタジーじゃないですか。そこの問題って複雑ですよね。BLとLGBTQは複雑な関係にあって。

 

──セクシュアル・マイノリティに理解を示すのと、性的消費のためにネタにするのはまた別問題ですよねという。

そうですそうです。うちのママやパパの話になるんですけど、梨ナコがいなかったら多分、偏見を持ってた人だったと思うんです。偏見というか、いわゆる多数派の考えの人。多数派と言っても、梨ナコからしてみれば偏見がある。『glee/グリー』が流れててもドラマとして面白いよねって感じだったけど、ゲイのカップルが実在するかしないかで言ったら、しないと思う人間寄りだったかもしれない。梨ナコは、いや違うんだよ、それは実在してるんだよと直接言ったわけではないんだけど、ドラマの話をママとしているうちにわかってきて、うちの両親はギャルに生まれ変わったんです。

──親がギャルになった(笑)。それは見た目ではなくてスピリット的なことですよね。

はい、マインドがギャルです。これは素晴らしい例を見たなと。娘の影響でギャルになったという。うちの両親を見て、みんなこうなればいいなと思いました。このギャルっていうニュアンスが伝わればいいんですけど。

──そのあたりは長い説明が別途必要になりそうですが、ともかく、田島ハルコさんや田島さんもメンバーのZoomgalsの在りかたに影響されているんですよね。

そうなんです。Zoomgals大好きです!

 

──ちなみにご両親に自分はクィアであると話したことはあるんですか?

ないですね。どう思ってるかはわからないけど、親もギャルなんでオッケーだと思います。梨ナコがアイドルになりたいと言った時点から歯車が狂い出してきて、「あいつは大丈夫なのか」ってちょっと揉めたらしいんですけど、もうその時期も乗り越えちゃったから、なにを言っても驚かないと思います。好きなことをやりなよ、ライヴ行ってらっしゃーいっていうギャルになり果てたので(笑)。

──足浮さんは小学生の頃、男性アイドルが好きで、追いかけていた時期があったんですよね。

追っかけでした。それも推しが卒業してやめました。マジでムカついたので。「こいつ卒業しやがった、じゃあおれはアイドルになって絶対に見返しててやる」と思って梨ナコはアイドルになったんです。なんでそう思ったのかわからないんですけど、推しの卒業がすべての始まりだったんですよね。気づいたらひとりで曲を作って、ライヴをやって。

──その頃はそれこそ「ガール・ミーツ・ボーイ」な生き方だったんですね。

早くこの話をしたかったので今日を楽しみにしてました(笑)。クィアだと気づいたのは、中学生の頃、女の子を好きになったことがあって。足浮になる前の話なんですけど、学校で女の子を好きになったんです。でも、特に恋らしいことはなくて、好きと失恋が同じタイミングだったんですよね。これって無理じゃんと思って。

──それは足浮さんが女性だから?

梨ナコが女の子だったのもあるし、その子は残念ながらLGBTQをあまりよく思ってなかったんですよ。そんなことないよと言える勇気もなく、散っていった恋です。

──いま思い返したら好きという感情だったのかな、くらいの話ではなく、はっきりと好きだったんですね。

はい。意識したらその子と喋れなくなっちゃいました。好きだと気づいた3日後にはその子のことを避けてましたね。でも、梨ナコはLGBTQが世間からどう見られてるのかとかも知らなかったので、「やった。また人と違うところがあった」くらいに思ってもいて。だから失恋は悲しかったけど、なんとも思わず日々を過ごしてました。それで、足浮梨ナコを始めたくらいに本を読み出して、もしかしてLGBTQは世間からよく思われてないのかなと気づき始めて。そしたら急にこわくなちゃったんです。『glee/グリー』の世界で育っていたから、同性婚とかもできるものだと思っていたので。それで、そんな世の中はおかしいと思った気持ちから「烏」を書いたんですよ。

そんな世の中はおかしいという気持ちから生まれた「烏」

──ついにシングルの話になってきました。

繋がりましたね(笑)。梨ナコは日本のヘイリー・キヨコになるんだと思って、いまに至るという感じなんです。

──あえて“普通”という言葉を使いますが、足浮さんが小さい頃に普通だと思っていたことは、自分が大人に近づいていくにつれてまったく普通じゃなかったということに気づいていった。

そうそうそう、そうなんですよ!

──そこに疑問や憤りを感じ、その思いを歌にしてきたんですよね。

じつはそういう歌をやってきました。昔の梨ナコが見ていた世界はユートピアだったんだと思いました。いま、例えばTwitterとかでズレてる人にズレてると指摘したら、ケンカが始まって逆に被害が広がるじゃないですか。そういうのも、はぁ……って感じ。それは違うじゃんって。これもkemioくんの話になるんですけど、「その時代のフィルターじゃ今のウチらは盛れないの」と言ってて。足立区問題があったじゃないですか。

──足立区議が「LGBTばかりになると足立区が滅ぶ」と発言したことがあって。

です、です。そんなんじゃ盛れないんだよって。それなって思いました。SNSもそういう気持ちで見るようになったら、負の気持ちを感じることも少なくなりました。負が原動力になることもあるけど、広い心、それこそギャルの心を持ってすっ飛ばしていこうという気持ちでいるので、あまり覗かないようにはしてるんですけどね。

──そういう思いで曲を作ってきたなかで、TRASH-UP!!から流通盤をリリースすることが決まったときに、足浮さんの伝えたいことが詰まってるのが「烏」だったと。

これはずっと歌えるなと思って。すぐ自分の曲に飽きちゃうんですけど、「烏」は飽きないし、いまもずっとこの気持ちなんです。

 

──〈ウイルスが消えたって 差別・偏見は無くなんない〉というのもタイムリーだし、シンプルで力強いフレーズですよね。

よく書けたなって。どうして書けたのかわかないんです。ノリにノってるときって、なんでもできるような気がするじゃないですか。合唱コンクールでクラスの人と団結して「絶対優勝しような!」って言ってるときとか。その気持ちって、酔ってるというか、無敵モードなんですよ。曲を書いてるときは無敵モードなので、どうやって書いたかがわからない。

──ふと我に返ると、自分結構いいこと言ってるな、みたいな。

そうなります。逆もあるんですよ。無敵モードで書いたことがわけわからないときもある。でも「烏」は、なんでこんないい曲書けたんだろうという感じです。どうして「烏」になったんだろうな……「Blackbird」が好きだったからというのもあるのかもしれない。

──ビートルズの。

そうです。『glee/グリー』でカートが「Blackbird」を歌ってるときに、ブレインがカートのことを好きだと気づくという、超きゅんきゅんの大好きなシーンがあるんです。この曲を弾けるように練習していたときに「烏」ができたので、そこからきてるのかなと思います。

──足浮さんは詞曲アレンジまですべて自分でやってきましたが、今回はアレンジを吉田仁郎さんにお願いしているじゃないですか。それについては?

すげー!って思いました(笑)。最近、自分ひとりでやることに魅力を感じなくなって。自分だけの世界で生きるのもすごくいいことだけど、自分だけじゃなくて、色んな人の手を借りたほうがもっとすごいものができるから。いま、DTM教室に通い始めてるんです。

──おお。独学から一歩踏み出したんですね。

先生の聞こえてる音と梨ナコの聞こえてる音が全然違って。ここの音が濁ってると言われても全然わからなくて、でも先生は、このコードにはこっちの音がいいよという感じでピッピッと変えると、そっちのほうがめっちゃいいんですよ。こうなれたらかっこいいと思って、いま頑張ってます。

──すごく柔軟ですね。きっと、あなたはひとりで完結するから面白いんだよという意見も出てくると思いますけど、全部無視していいと思いますよ。

無視します(笑)! どっちもできたほうが面白いじゃんって思うので。これからもひとりでよくわからない曲を作ると思うけど、ちょっとずつ知識や技術も蓄えていきたいと思います。

──カップリングについても訊かせてください。「pe-su」はギターの弾き語りです。

去年の7月には歌ってたので、めっちゃ初期からあった曲です。歌詞も意味を裏返ししたりせず、思ってることを包み隠さず書きました。このシングルのなかだったら「FLYゐ!!」が一番最近作ったんですけど……これもいい曲で。「FLYゐ!!」は裏話があるんです。“悲しい時は未知の本を読むの”という歌詞なんですけど、梨ナコは本を読むのが好きで。

──よく読んでいる印象があります。僕も足浮さんからおすすめの本を聞かれたりしましたし。

ひょんなことからある小説を手に取ったんですけど、それが読書するきっかけになったんです。『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』という小説で、それに純くんというゲイの男の子が出てくるんですけど、純くんにめっちゃ救われたんですよね。悲しいときとかイヤな言葉を聞いたときは「純くん助けて」って気持ちでその本を読んでたので、そのことを書いた深イイ歌詞なんです。そういうことを歌詞にした部分はたくさんありますよ。

──では〈スランプなのに調子良いって言った ゴミ捨て場で恋を探してた〉はどんなことを思って書いたのでしょうか。

これは「烏」と繋がってる曲でもあって、カラスはゴミ捨て場でお宝を探すじゃないですか。ゴミ捨て場というのは、要らないと言われた人たちのコミュニティのようでもあって……だから、いいニュアンスじゃないですか?

──なるほど。

それと、この曲の“本当はもっとわかって欲しいけど嫌われるのが怖くて いつだって嘘をついちゃうんだ”という部分は、「あゝ友よ」という曲を書いたきっかけがあって。友達に日記を読まれたんですよね。日記に梨ナコが好きな子のくだりを書いてて、それを読まれたという話の曲だったんです。読まれた子とは全然マブダチで仲よしなんですけど、一年間喋らなかった時期があって。そのことがあってから嫌われるのがこわくなったというか、しばらく疎遠になっちゃったんです。もっと一緒にいたいと思っても、話を切り出す勇気がなくて避けちゃうんですよね。

──好きな人ができたときも距離をとってしまったし。

避けちゃうクセがあるのかもしれない。そういうことなので、「あゝ友よ」との繋がりもある曲です。

──内向的で、ときに嘘をついてしまう足浮さんだれけど、〈歌の中だけでは嘘つけはしないから〉と歌っているのが大きなポイントですよね。作品では嘘をつかないと言っている。これはものを作る人にとって一番大切なことだと思うんです。

そうなんです! 日々の生活をしていくうえで、歌って本当にいいなと感じます。足浮梨ナコとしてライヴができてよかったなってめっちゃ思う。ライヴがなかったら、自分が歌を作れるって知らなかったら、どうなっていたんだろうなって。歌は嘘がつけないから素敵ですよね。「烏」はしんみり系で、「pe-su」は弾き語りなので、最後の「FLYゐ!!」は絶対に明るい曲にしたいと思ってました。「FLYゐ!!」の最後で〈ずっと歌い続けよう!!!〉と歌ってるんですけど、「烏」は最後〈生き続けよう……〉と歌っているので、こっちも同じ言葉にするか迷ったんですけど、「烏」は色んな人の曲になってほしいから〈生き続けよう……〉にして、「FLYゐ!!」は梨ナコの個人的な思いをぶつけた曲だから〈ずっと歌い続けよう!!!〉にしました。カラスは飛ぶからFLYでもあるし、この2曲はたくさん対になってるんですよね。こうやって歌詞を解読するのも面白いです。

足浮梨ナコが生まれたときから世の中がコロナだった、もっと人に会いたい

──ビジュアル面についても訊かせてください。ジャケット写真が発表になったときは驚きました。

アゲですよね。梨ナコ、アヴちゃんになりたくて。

──女王蜂が大好きですもんね。

そうなんです。アヴちゃんっぽさもあるので超お気に入りです。イヤなことがあっても、このビジュの自分を見たらなんでもよくなります。しばらくの間、スマホのホーム画面を自分にしてたんですよ。何を言われても梨ナコはこれだし、っていう気持ちになれるんです。ひとりだけでやってたらできなかったことなので、TRASH-UP!!から出せて本当に嬉しいです。

──足浮さんのジェンダーレスな考えかたはもっと広まってほしいなと思います。Netflixなんかを見るとそういうテーマの作品はいくらでもあるじゃないですか。『セックス・エデュケーション』もよく見てますよね。

本当に大好きです! 去年のコロナ禍でシーズン1と2を見て、面白いなと思って。今年の9月にシーズン3が来たので再熱しました。もう4周くらい見ました(笑)。ネトフリは『リバーデイル』とか『13の理由』みたいな暗いやつはあまり見ないんですけど、明るい感じの学園ものは見尽くしちゃったと思います。でも、まわりに誰も語れる人がいないんですよね。まずはお客さんに『セックス・エデュケーション』を見てもらって、物販で語りたいです(笑)。梨ナコはアダムが好きです!

 

──足浮さんはお気に入りのTVシリーズについて語り合いたいのでみなさん見ておいてくださいということで(笑)。脱線してしまいましたがともかく、このシングルは現在の足浮梨ナコという人間のスタンスを表明する作品になりました。

メッセージ性のある言葉って、文章だと切り抜かれたり勘違いされたりしやすいけど、歌だったらひとつの作品としてスッと入ってくるのかもしれないと思ってます。それに、そういう気持ちをぶち上げる感じで歌ったらかっこいいんじゃないかと思うので。またおじさんの歌とかも作りたいんですよ。でも、どうしてもいまの感情はこれなので。もっと色んなことをしたいのに、こっちに持ってかれてしまってます。それはいいことなんですけどね。

──差別や偏見をなくしたいという思いがあるから。

引き込まれちゃうんですよね。でも、例えば配信中にファンとのやりとりで曲を作るとか、そういうのってエモいじゃないですか。もっとやりたいんですよね。これはずっと言ってるんですけど、オフ会がしたくてたまらないです。

──コロナ禍のステイホーム期間中に活動がスタートした人ですもんね。

足浮梨ナコが生まれたときから世の中がコロナだったので、リモートがデフォルトなんですよ。オフ会もしたいし、もっと人に会いたいんです。だから……とてもワンマンに来てほしいです(笑)。

──ですよね。

当日に生まれ変わると言ってましたけど、もう生まれ変わっちゃった梨ナコを見に来てほしいです(笑)。色々と企んでいるので。シングルもよろしくお願いします。


■リリース情報

足浮梨ナコ『烏』

配信日:2021年11月10日(水)
収録曲:
1. 烏
作詞・作曲:足浮梨ナコ
編曲:吉田仁郎
2. pe-su
作詞・作曲:足浮梨ナコ
3. FLYゐ!!
作詞・作曲:足浮梨ナコ
Recording engineer : 夏秋文尚
Mix & Mastering : 佐藤清喜(microstar)
写真:倉林和泉
ヘアメイク:長島れあ
衣装:めりんぬ
【Music Video STAFF】
監督:松浦本(会社じゃないもん)
ヘアメイク:長島れあ
衣装:めりんぬ

■ライヴ情報

足浮梨ナコ生誕記念ワンマンライブ〈Born in of the Q〉
2021年11月23日(火・祝)@青山 月見ル君想フ
時間:開場 11:30 / 開演 12:00
出演:足浮梨ナコ

会場チケット 3,000円(別途ドリンク代込み)
https://eplus.jp/sf/detail/3475530001-P0030001P021001?utm_source=others&utm_medium=social&utm_campaign=app4

配信チケット 2,000円
https://eplus.jp/sf/detail/3475550001-P0030001P021001?utm_source=others&utm_medium=social&utm_campaign=app4

足浮梨ナコ 公式Twitter:https://twitter.com/rinakodesu_yoro

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