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【LIVE REPORT】BiS、新メンバー・ナノ3お披露目ライヴ「これからはBiSとして勇気を届けていきたい」

StoryWriter

BiSが2021年12月12日(日)、〈『BiS DiVE into ROCKS』完全再現ライヴ〉を東京・Spotify O-EASTにて開催した。

『BiS DiVE into ROCKS』は、日本の歴史に名を刻むバンドが1990年代後半から2000年代にかけて生み出した珠玉の楽曲をカバーしたアルバム。同作の完全再現ライヴを観るためには、アルバムに封入されているイベント参加券福引抽選会で3等を引き当てる必要があり、見事当選を果たした研究員(※BiSファンの総称)たちが会場に詰めかけた(なお、1等は”吸引力が衰えない掃除機”、2等”健康に役立つ鉄アレイ”)。新メンバーナノ3のお披露目ライヴとなることも発表されており、大きな注目を集める中で行われたライヴの様子をレポートする。

『BiS DiVE into ROCKS』完全再現ライヴ

定刻になり暗転し拍手の中、真っ黒な衣装に身を包んだ4人が登場。タバコを吸う仕草を取り入れた振り付けとともに「スモーキン・ビリー」で口火を切ると、続くHawaiian6の「MAGIC」をBiSらしいハッピーで一緒に踊れる振り付けで盛り上げた。Blankey Jet Cityの「赤いタンバリン」ではメンバーたちが楽器を弾くような仕草とともにBiSらしいロックを表現。KEMURIのスカナンバー「PMA(Positive Mental Attitude)」をポジティブに歌って飛び跳ねて明るい雰囲気を振り撒くと、一転、オルタナティブなNUMBER GIRLの「NUM-AMI-DABUTZ」へ。長尺のイントロでは怪しげなライティングの中で妖艶な振り付けを魅せた。BRAHMANの「BASIS」では力強く太いヴォーカルから始まり、研究員たちの手拍子が起こる中で真っ直ぐな歌声を聴かせた。

トギーの台詞から始まったのは、THE MAD CAPSULE MARKETS「GOOD GIRL」。にゃんこスターを思い起こさせるようなコミカルな振り付けからクラップするパートではキレキレになるギャップを見せると、eastern youthの「浮き雲」へ。情念的で日本のエモシーンを牽引した楽曲をステージを広く動き拳を上げながら歌い上げた。サビで4人が横並びで手を繋ぎながらチャントモンキーが気持ちを込めて歌うと、そのまま肩を組みながら左右に揺れてBiSらしいエモを表現した。

Dragon Ash「Fantasista」のイントロが流れ、一気にラップパートで研究員たちとともにリズミカルに盛り上がる。続く、the band apart「Eric. W」では複雑ながら小気味いいバンドサウンドに乗って4人が両手を振って研究員と一体感を産んだ。最後はアルバム最終曲、BEAT CRUSADERSの「IMAGINE?」へ。イントロのギターリフで人差し指を天にあげると、最後の楽曲とは思えないほどフレッシュでエネルギッシュな動きを魅せ、初期BiSの「レリビ」がインスパイアされたとも言われる同曲で会場をこの日一番の多幸感に包んだ。

アンコールの拍手がしばらく起こるなか、ボルテージがあがった研究員たちの前に、新衣装に身を包んだ5人が登場。研究員たちによる歓迎のオレンジ色のサイリウムが客席を彩るなか、新メンバーのナノ3とともに5人体制で初めての「STUPiD」を披露した。落ちサビでは5人で初めての組体操を魅せ、新体制の始まりを感じさせるパフォーマンスを魅せた。

楽曲が終わり静寂の中、ナノ3が挨拶をした。

「新メンバーのナノ3(ナノナノナノ)です。私はWACKの全力でパフォーマンスするところとか、出来ないじゃないかって思ってしまうようなことにも挑戦する姿がかっこいいと思って、憧れてBiSのオーディションを受けました。私がBiSに入る前にBiSからもらった、もうちょっとがんばってみようかなとか、挑戦してみようかなという勇気を、これからはBiSとして届けていきたいです」

そう自分の思いを伝えると、マイクを通さずに「よろしくおねがいします!」と声を張って挨拶をした。2022年2月23日発売のシングルリリースを2月3日と間違えてしまうお茶目な面も見せつつ、トギーが「改めまして5人になったということで」と前置きをし、「はじめまして、私たち、新生アイドル研究会、BiSです!」と挨拶をすると、「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」のイントロが流れ、同楽曲を披露。サイリウムを手に思い切りジャンプする研究員たちの姿が、5人体制のBiSへの期待とナノ3の加入を最大限に祝福していた。

アンコール2曲をパフォーマンスし終えると、「改めてナノ3です。よろしくおねがいします!」と深々とお辞儀をし、最後はステージに向かってお辞儀をして初めての舞台を後にした。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太


〈『BiS DiVE into ROCKS』完全再現ライヴ〉
2021年12月12日(日)@東京・Spotify O-EAST

セットリスト
1.スモーキン・ビリー
2.MAGIC
3.赤いタンバリン
4.PMA(Positive Mental Attitude)
5.NUM-AMI-DABUTZ
6.BASIS
7.GOOD GIRL
8.浮き雲
9.Fantasista
10.Eric. W
11.IMAGINE?

EN1.STUPiD
EN2.BiS-どうやらゾンビのおでまし-

■リリース情報

BiS 3rdシングル「タイトル未定」
2022年2月23日(水)リリース
初回限定生産盤【CD+Blu-ray+写真集付きブックレット】
CRCP-10472 5,000円(税抜価格¥4,545)
通常盤【CD】
CRCP-10473 1,100円(税抜価格¥1,000)
【収録曲】※全タイプ共通
1.タイトル未定①
2.タイトル未定②
3.タイトル未定① instrumental
4.タイトル未定② instrumental
【Blu-ray】※初回生産限定盤のみ
2021.10.23 ワンマンライブ「STiLL STONE AGE」完全収録
LET’S GO どうも / STUPiD / FOR ME / HiDE iN SEW / I ain’t weak maybe.. / DESTROY / COLD CAKE /
BASKET BOX / LOVELY LOVELY / absolutely meeeeee / teacher teacher teacher / thousand crickets /
テレフォン / FUCKiNG OUT / つよがりさん / I WANT TO DiE!!!!! / TOUCH ME / this is not a love song /
BiS-どうやらゾンビのおでまし- / CURTAiN CALL / CURTAiN CALL

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