こんにちは! テレビが家にないので年の瀬感をあまり感じないたまざわです。
家に2箇所テレビ線をさす場所があるのですが、すべて本棚でふさいでしまったので、テレビはあるんですけどまじで虚無の状態で我が家の片隅にたたずんでいます。廃品回収頼むのめんどくさいなと思いながら、半年以上経ちました。ごめんよ、テレビさん。年末年始と言えば、紅白やゆく年くる年。今年観れないのはさみしいですが、ドラマやバラエティ番組は後追い配信で観れるので今のところ事足りています。
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第36回目に紹介するのは、イ・ラン『私が30代になった』。
vol.36 イ・ラン『私が30代になった』
『私が30代になった』
著:イ・ラン
訳:イ・ラン / 中村友紀 / 廣川毅
出版:タバブックス
内容:
30代になる人へ、まっただ中の人へ、そして通りすぎた人へ。独特の存在感で今最も注目されるアーティスト、イ・ランが放つおかしくて切なくてほっとする30代女性の日常。韓国で大人気のコミックエッセイに、あらたに描き下ろし漫画を収録した日本版、ついに登場です!
本書はシンガー・ソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイストと多彩な顔を持つ韓国のイ・ランさんが手がけたエッセイ漫画です。私は最近韓国文学を読むことが多いのですが、イ・ランさんが手がける曲や作品がきっかけです。
30代をテーマになにかを書いてくれと言われた、イ・ランさんがゆるいイラストとともに20代と30代での差異や30代になっての今の生活について一言コメントが添えられている形の漫画です。韓国語も載っているので、語学の勉強にもなりそう。
今、私自身は28歳というもうすぐ30代に差しかかる年齢なのですが、30歳を超えた先輩方からは「30代はあっという間だよ」とよく言われます。なんとなく、「へえーそうなんだあ、やだなあ」と思っていたのですが、本書を読んであっという間だとしても、日常からこぼれおちてしまうようなおもしろいこと、あたたかいこと、うれしいことは歳を重ねても大切にしていきたいなと思いました。
特にクスッと来たのは結婚式のバッグ問題のページ。私も自分的にお気に入りなトートバッグかリュックばかり持っていてブランドものは一切持ってないので、結婚式の時にどうしようと思います。イ・ランさんのこの作戦使えるなと思いました(笑)。
クスッと笑ってしまうページもあれば、自分を見つめ直すようなページもあったり、ある意味切ない場面もあるのだけれどその緩急がすごく愛おしいような一冊です。30代がまだな人も、過ぎた方も真っ只中の人にも「あーそうなんだよなあ」とポジティブに鑑みる機会を与えてくれる一冊だと思うのでおすすめです。
今年の更新はこれにて最後になります。2021年お世話になりました。来年もたくさん本を読んで心をほくほくさせて、みなさんに共有していきたい気持ちです。それでは来年も「本と生活と。」をよろしくおねがいします!
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。