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【LIVE REPORT】GANG PARADE再始動、新体制10人で動かしはじめた時計の針

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GANG PARADE(以下、ギャンパレ)が2022年1月2日(日)、渋谷Spotify O-WESTにて復活ライヴを開催した。

ギャンパレは「みんなの遊び場」をコンセプトに活動するアイドルグループ。2014年に結成されたプラニメが2度の改名とメンバー増減を経て、 2019年4月にワーナーミュージック・ジャパン内レーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりメジャーデビュー。 2020年3月よりGO TO THE BEDSとPARADISESの2グループに分裂し、事実上活動休止状態となっていた。

そんな中、2022年1月1日発行の読売新聞・朝刊広告にて突如再結成が発表。元日早朝にアップされたOfficial Twitterの動画ではメンバー自身も新聞広告によって再始動の事実を初めて知る様子が映し出され、1月2日に渋谷Spotify O-WESTにて復活ライヴの開催がアナウンスされた。再始動後初ライヴに参加するためには、1月2日にタワーレコード渋谷店で予約が開始される最新シングル『PARADE GOES ON』の抽選会でチケット当選を引き当てる必要があり、早朝から入場券を求める大勢の遊び人(※ギャンパレファンの総称)が列を作った。プレミアムチケットを手に入れることができた約300人弱が見守るなか復活ライヴを開催した。

ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノンの10人で再始動を果たした新生GANG PARADEの復活ライヴをレポートする。

2022年、GANG PARADEが奇跡を巻き起こす年にします

18時。ギャンパレマネージャーの辻山がステージに登場し、GANG PARADEの三箇条を発表した。

1. ファンの総称は遊び人といいます。
2. 写真動画撮影は問題ありません。
3. ダイブ、リフト、サーフ、組体操などの危険行為は禁止です。あとは自由です。

「今日ここに集まってくださった300人のみなさまと一緒に、GANG PARADEは武道館目指していきます。よろしくおねがいします!」と辻山が挨拶すると遊び人から大きな拍手が湧き上がった。

18時4分。会場が暗転し、昨年、中野サンプラザで行われたカミヤサキ脱退ライヴぶりのオープニングSEが流れ、遊び人から息のあった手拍子がおこった。堂々とした歩みでステージに新衣装に身を包んだ10人が横並びになると、マイカが「はじめまして! 私たちエンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEです!」と挨拶。遊び人から割れんばかりの拍手が起こる中、ドクソンがタイトルコールをし、代表曲「Plastic 2 mercy」の三連発でギャンパレが再始動した。

三連発を披露し終え10人が横並びになると、遊び人たちから割れんばかりの拍手が起こった。いつまでも鳴り止まない拍手に満面の笑顔のヤママチがきっかけとなり「あらためまして! 私たちエンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEです。よろしくおねがいします!」と挨拶すると、再び拍手の嵐が起こった。止まらない拍手の中で1人ずつ自己紹介をし、「GANG PARADEの再始動ライヴ、今日はよろしくおねがいします」とヤママチがタイトルコールをすると「GANG PARADE」へ。

キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノンは、ギャンパレとしての活動はこれが初めて。そのうえ、再始動からわずか1日半で振り付けとフォーメーションを覚えて臨むステージ。他のメンバーも10人体制で考え直して練習したフォーメーションで臨んでいることもあり、フォーメーションがうまく連動しない瞬間もあるが、そこはWACK合宿オーディションでの経験を活かし堂々と全力で歌って踊っていく。

続けて「Happy Lucky Kirakira Lucky」をパフォーマンスすると、2021年の合宿オーディションでも急遽課題曲となった「pretty pretty good」を披露。コロナ禍で遊び人たちが声が出せない中、メンバーが「はいっ!」と合わせて掛け声をし結束力を見せ、会場の熱をあげた。続く「FOUL」では、平常時に大合唱が起こる〈BODY & 10 SOUL〉の部分を遊び人が拍手の合唱で盛り上げるなど、メンバーと遊び人たちの結束力を見せた。

ココが「この10人でのはじまりの曲です」と語ると、新曲「PARADE GOES ON」を初披露。チャンベイビーとキャ・ノンが手をつなぐ振り付けや各メンバーの歌割りなど、それぞれの見せ場が用意されており、ギャンパレらしい全員野球のパフォーマンスでギャンパレの再始動を強く示した。

メジャーデビュー楽曲「ブランニューパレード」、WACKの歴史をギャンパレ流に昇華した「LAST」をパフォーマンスすると、ヤママチが「最後の曲です」と言葉を噛み締めながら大切にタイトルコールをし、プラニメ時代からPOP、ギャンパレへと歌い続けてきた「UNIT」を10人で披露。最後は10人で肩を組んで歌いながら飛び跳ねて本編を全力で駆け抜けた。一層大きくなる拍手。キラ・メイがきっかけになり「以上、私たちエンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEでした!」と大きくお辞儀をしてステージを後にした。

鳴り止まないアンコールの拍手に応えて再びステージに登場した10人。月ノが「改めてGANG PARADE再始動させていただきました。2022年、GANG PARADEが奇跡を巻き起こす年にします。これからも遊び人のみなさんと止まらずに進んでいきたいです。新しくはじまったGANG PARADE、よろしくおねがいします!」と挨拶をすると、「CAN’T STOP」へ。10 人で手を繋ぎ、〈止まらない 止められない〉という歌詞を歌いながら笑顔で垂直に飛び跳ねるメンバーたち。その表情は晴れやかで清々しくギャンパレの帰還をストレートに印象付けた。

そして、再び「Plastic 2 mercy」を披露。最初の三連発を遥かに凌ぐ結束力とパフォーマンスをし、自分たちの力で止まっていた約1年10か月の時計の針を動かした。止まることのない拍手に、はにかむ10人。キャ・ノンがきっかけになり、「以上、私たちエンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEでした!」と大きく挨拶をし大きな拍手の中でステージを後にした。

なお、ライヴ後の19時30分、Ofiicial Twitterにて翌日3日もワンマンを行うことが発表。明日も同会場でワンマンが開催される。

取材&文:西澤裕郎
撮影:外林健太

2022年1月2日(日)@東京・渋谷Spotify O-WEST
セットリスト
1 Plastic 2 mercy
2 Plastic 2 mercy
3 Plastic 2 mercy
4GANG PARADE
5 Happy Lucky Kirakira Lucky
6 pretty pretty good
7FOUL
8 PARADE GOES ON
9ブランニューパレード
10LAST
11UNIT
EN1 CAN’T STOP
EN2 Plastic 2 mercy

PICK UP