こんにちは! 髪の毛をオレンジ色に染めました、たまざわです。
今まで暖色系の色にしたことがなかったのですが、そう言えばいつもメイクはオレンジ系だなと思って思い切って髪の毛も統一しちゃおうという魂胆です。でも、全頭ブリーチはプリンがすぐに目立ってズボラには管理しきれないので、根本が地毛に戻ってもおかしくないようにグラデーションにしてもらいました。美容師さんの技術本当にすごい。
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第38回目に紹介するのは、増井光子『動物日記』。
vol.38 増井光子『動物日記』
『動物日記』
著:増井光子
出版:河出文庫
出版年:昭和62年
内容:動物たちの成人学習、不思議な生態、体の秘密、素顔、事件、診察記など一見では見えない動物たちのさまざまな生態を捉えた、獣医師歴28年の著者ならではのベスト動物コラム140。
本書は上野動物園の獣医師・増井光子さんの動物との日々を描いたエッセイ集です。1978年ぐらいの出来事がまとめられています。
とても古い本なので、今では古本屋さんでしか手に入らないのですが個人的に大好きな本です。動物園の獣医さんとなると様々な種別の動物を診察しないといけない。ものすごく大変だなと本書を読む前は漠然と思っていたのですが、膨大な数の動物たち1匹1匹に愛情を注ぎ、まるで家族のようなやさしい眼差しとユーモアで動物園での日々のことを綴っていて増井先生に本当に感服しました。
特に興味深かったのは動物園の休日の話。人が少ない休日だから動物たちは羽根を伸ばして好きなことを活動的にしているのかと思われがちだそうですが、夜行性ではない動物たちも人間のように朝寝坊をしてゆっくりのんびりしているんだそうです。中には大好きなおやつの時間までのんびりしている子もいるそう。休園日以外はずっと見られている生活をしていて、仕事のような感覚なのかな、だとしたら人間と同じように完全週休2日制にしてあげてほしいなと思いました。また、全生涯の10年間を通してお母さんの母乳を飲んでいたマレーグマのお話など、クスッと笑ってしまったのですが、増井さんが愛情を持って動物たちを観察、触れ合っていないと分からなかったことだなとも同時に思います。
動物園が好きな人、動物園の獣医さんってどういうことをしているんだろう? と気になる方はもちろん、人それぞれの考え方がありますが、動物園にいる動物は不幸だという考えを持っている人たちにも一度ぜひ読んでみてほしい一冊です。
それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします。
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。