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MIGMA SHELTER、ナーナナラ卒業インタビュー「これが最後のアイドル活動なので、明るく終わりたい」

StoryWriter

サイケデリックトランスをベースにした楽曲、マッシュアップやMEGA MIXを繰り出す“レイヴ”で、唯一無二の道を進むアイドルグループ・MIGMA SHELTERから、ナーナナラが卒業を発表した。全国を巡る〈SIX ALICE REMIXTED TOUR〉を回り切った後の卒業ということで、まだはっきりとした卒業日時は未定ではあるが、なぜ彼女は卒業という道を選んだのか? 話を聞くと、そこには彼女1人で抱えてきた苦悩と葛藤があった。

取材しながら、その理由を正しく語ることは決して簡単ではないし、このあとも続くグループ活動における火種にもなりかねないと心配にもなったが、MIGMA SHELTERのこの先を真剣に考え身を決して話した言葉だと強く響いてきた。MIGMA SHELTERというグループの特異性、それによって生まれる他にない熱気の理由、なによりナーナナラのグループへの愛情が語られたインタビューを掲載する。

取材&文:西澤裕郎
写真:まくらあさみ


必要以上にグループの空気を過敏に感じ取ってしまっていた

──単刀直入に聞きます。卒業する理由を教えていただけますか。

一言で言うのは難しいんですけど、学業とか体調とかそういうわけではなくて。友だちとしてメンバーと一緒にいるのは楽しいけど、アイドルグループのメンバーとして一緒にやっていくのはもう終わりにしようと、2021年の11月に卒業を決めたんです。何か大きな出来事があったというより、加入してから2年半ぐらい、楽しい時間が沢山あった中で小さな出来事とか、ちょっとした違和感を自分の中で上手く解消できなかったのが理由です。

──友だちとしては付き合いたいけれど、メンバーとして続けるのは難しかった?

みんな素直で純粋で、今までの人生で出会ったことのないタイプの子たちなんです。自分の中で模索しながらコミュニケーションをとってきたんですけど、友だちとして一緒にいる時間は心から楽しめるのに、グループで活動するってなったときに空気が重いと感じることが割とありました。一緒にご飯を食べてたときはすごく楽しかったのに、楽屋に入ってレイヴの時間までの時間は過ごしづらいみたいな感覚です。

ギスギスしているとかじゃなくて、各々が自分の世界に入るというか。そういう不思議な空気感を持ってる子達なんだなというのは理解していたんですけど、その空気感の中で自分はどうしたらいいのかなって。その悩みをメンバーにもなかなか言えなかったんです。みんなのことも傷つけたくなかったし、私自身も人一倍繊細で傷つきやすくて気にしいだったので、必要以上に周りを気にしてしまいました。それも大きかったと思います。

──別に喧嘩とか仲が悪いとかではなく、性格や性質の違いが埋められなかった?

違いが埋められなかったというか、個性の塊!みたいなメンバーが揃っているんです。それもバラバラな個性の。自分から関わりに行くのが得意じゃなかったり、不器用なんですけど、すごく心が純粋で、センスがあったりする子たちばかりで。そういうメンバーたちと一緒に活動していく上で、グループの空気を常に明るく楽しいものにしようと、1人で力みすぎてしまっていた気がします。11月に卒業を決断したときは疲れ果ててしまっていて。周りのことを気にしすぎてしまったり、必要以上にグループの空気を過敏に感じ取ってしまっていたんです。

──音楽や芸能の世界においては、一般の評価軸と違う部分が個性になったりしますもんね。

その個性がMIGMA SHELTERのいいところだと思っています。そこを魅力に感じて応援してくださっている方もいると思うし、個性が豊かというのは外から見ていても分かると思います。

──ナラさんは、もともとアイドルが好きで、MIGMA SHELTERのレイヴにも通っていたんですよね。そういう加入の仕方も影響があったんでしょうか。

同い年のタマネがいるんですけど、加入のタイミングが自分1人だったのと、みんなダンス経験者だったり、お姉さんたちだったりで。私は歌もダンスも経験なく入ったので、ちょっと引け目を感じていたし、しばらくはとても緊張していました。最初の1年は今ほど関係も築けていなかったし、距離があったので、話しかけていいかも分からなくて。いざ仲良くなってみると、自分から話しかけていいんだなとか、年下だけど関係なく接してくれるんだなとか嬉しい気づきが沢山ありました。距離が近づいたからこそ気付く難しさも沢山ありましたけど、最初の壁は1年くらいでなくなった気がします。

──実際、メンバーでいるときのグループの雰囲気ってどういう感じなんですか?

言ってしまえば、極端かもしれないです。みんなで盛り上がるときはガーッと盛り上がったり、一緒に外に出かけたり、ご飯を食べに行ったりするし、私がいうのもアレなんですけど、すごく面白くて、くだらなくて、愉快なときもあります。でもレイヴ前の集中するスイッチが入ると散り散りになるし、指摘は鋭くて淡々としているみたいな。すごく落差がありますね。一緒に過ごしててみんながみんなのこと大好きなんだなとはすごく伝わるんですけど、それとこれとは別で。自分としてはすごく不思議で、初めての感覚でしたね。

──具体的に、他のメンバーのスイッチが入ったときはどんな状況なんでしょう。

レッスンとかでも、ここの振り付けの解釈はこうじゃない? って意見が割れると、白熱して収拾つかなくなることもあって。そうなると私は切り替えられなくて。そこに介入するべきなのかと考えたりするけど、でも1番年下だし、歌もダンスも未経験だから入れないなって気持ちもあったり。表現とかダンスとかにこだわりがあるメンバーが多いからこそのぶつかり合いみたいなものは、わりと客観的に見ちゃっていましたし、そこには入れないから、どうにか空気を明るく持っていこうというか考えたりしていて。

──ナラさんはグループのバランサーになっていた?

そうですね。(バランサーには)なっていたかなと思います。

言語化したことで、もう私、限界かもって初めて理解した

──11月に卒業を決断したそうですが、どうしてそのタイミングだったんでしょう?

もしかしたら後輩という意識を持っていたから苦しいんじゃないかと、活動休止中に思ったんです。なので、対等に過ごせるように復帰しようと思って戻ってきたんですけど、それでもやっぱり苦しくて。今話した関わり方とか、メンバーとのコミュニケーションの問題なんだろうと薄々気づき出して。でもみんなを困らせたり傷つけたくなくて、結局いつもとりあえず我慢すればいいかなという結論に辿り着いて、気持ちを伝えることを先延ばしにし続けてました。嫌われるのが怖かったんです。でも徐々に逃避するのも難しくなってきて。ずっと苦しいな、どうしようかな、というのが続いて、自分の中でたまたま溢れたタイミングが11月だったという感じです。

──もう少し具体的に、そのときの状況を教えてもらえますか。

去年の11月頃にレッスンや生誕のゲネが重なったタイミングで、やっぱりレッスン場が特有の重い空気になって。ちょっと不穏じゃないけど居づらくて、すみませんちょっと出ますって言って部屋を出たんですけど、精神的に苦しくて耐えられないことが2回連続ぐらいであって。周りの大人とかスタッフさんにもどうしたの? って言われて、精神的に苦しいって言ったんです。その夜、スタッフさんに連れられて事務所に来て、ディレクターの田中さんに「あのー……」って話し出して。そこで、今までの苦しかったこととか、なんとなく感じていた壁とか、グループの中にいてこういうのが苦しいって話したら、すごく理解してくださって。同時に、言語化したことで、もう私、限界かもって初めて理解して。そこでグループから離れた方がいい気がすると思ったんです。もともと卒業を考えていたわけではなくて、自分の精神的な限界が来て初めて卒業というワードがパッと頭に出てきたんです。

──現状、全国ツアー〈SIX ALICE REMIXED TOUR〉を回り切ったら卒業すると発表されていますが、そのタイミングはどのように決めたんでしょう。

自分としては、すべてをやりきりたくて。最初は、年末に発売予定だったミニアルバム(※諸事情によりリリースが延期されている)の制作が終わったら卒業しますって気持ちでいたんです。それで卒業の時期を見計らっていた頃に、〈SIX ALICE REMIXED TOUR〉がまた動き始めることになって。自分のためにクラウドファンディングにお金を出してくださった方がいてくださったので、ツアーが動くんだったらやりきって、今制作が止まっているアルバムもちゃんと作りあげたかった。全部自分としてやれることはやりきって辞めようと決めて、結構先にはなるんですけど、ツアーの完走後にワンマンレイヴを開催して卒業させていただくことになりました。それが経緯です。

 

──メンバーには卒業の理由は話しているんですか?

話しました。3月6日のワンマンの前、2月くらいに伝えて。なんとなく察していた子もいるけど、伝えたときはかなり長い沈黙が流れて。すごく混乱しているんだろうなって子もいて。私が卒業する理由も、このまま伝えました。みんな、とても長い時間をかけて言葉にして想いを伝えてくれました。私が話し終わってから10分近い沈黙があって、少しずつみんなが言葉をくれて、最後にミミミユが「辞めないでほしい」とだけ言ってくれたんですけど、自分の中ではもう卒業は揺るがないことだったので、頷いて気持ちを受け取るだけしかできませんでした。自分の想いを伝えるのもすごく難しくて。みんなが自分のことを責めてほしくなかったし、素直で純粋で、大切な存在だからこそ、伝えることにもすごく躊躇いました。私は、どうしてもオブラートに包んでやさしく伝えてしまうんですけど、それはみんなに対して誠意がないなと思って、自分の中で葛藤しました。どう本当のことをちゃんと伝えようかなとずっと考え続けて、卒業を決めてしばらく経って、もう今ならちゃんと伝えられるなと思ったので最近、伝えた感じですね。

──オブラートに包むわけではなくて、今話してくれたようなことを時間をかけて伝えたんですね。ちゃんと伝わった感じはありますか。

伝えようと思って伝えたんですけど、緊張して声も震えて言葉も詰まってしまいました。その雰囲気に飲まれたりで、たぶん伝えたことを理解できない子もいたと思うんです。言葉として訳が分からないわけじゃなくて、私と同じ感覚を持ってない子たちも当然いるので、その場ですべてを理解してもらうわけではなく、時間をかけて会話をしていく中でちょっとでもお互い理解できたらいいなというのはあります。私自身の感覚が敏感すぎたり、繊細すぎるというのは自覚しているので、お互い歩み寄れたらなと思ってます。

──そういう特異さ、いわゆる一般的な協調性のなさだったり、コミュニケーション方法の大きな違いがMIGMA SHELTERのレイヴとかの特色とかに繋がっていると思いますか?

思います。私は学校生活とか、幼い頃とかも含めると、協調性とかコミュニケーションに常に過敏に触れて生きてきたタイプで。普通の女の子すぎるんです。だけど他のメンバーは世界観が強めな「QUEEN」とか「My Wonderland」とか、本当に入り込んで歌っていて、追い詰められるところで本当に苦しそうな顔をするし、目をひん剥いてすごい顔をするし、そうじゃない曲でも人格が変わるんじゃないかってぐらい入っているんですよね。私は常に客観視しちゃうタイプの性格なので、なかなか自分本位で曲に入り込むことができなくて。リハーサルとかでも周りがめちゃめちゃ入り込んでうわーってなっているのを見ると、羨ましいなって感じたこともありました。私は王道のアイドルがもともと好きで、対お客さんを意識して踊ったり、歌ったり、表情を考えたりするんですけど、そういう概念すらもたぶんないんじゃないかなと思うくらいです。レイヴ中どこ見てる? って質問したら、「空中」とか「覚えてない」とか、私がステージに立っているときの考えとは何もかも違う。どっちがいいとか悪いとかじゃないけど、そこがすごく人間的魅力で、他のグループにはない魅力で。私もお客さんとしてそこがおもしろいと思って観ていたので、魅力になっているんだと思います。

限界の精神状態まで卒業すると思わなかったのはステージに立つことが楽しかったから

──そういうメンバー間の中で客観性を持っているという意味では、ナラさんはMIGMA SHELTERの中で異質な存在とも言えるわけじゃないですか。そこを活かして、異分子としてやっていこう道を模索したことはありましたか?

ありました。私はAKB48さんとかが好きだったので、憧れていた王道のアイドルっぽさを残しつつ、それをMIGMA SHELTERの世界観に入れたら逆に魅力かもと思ったんです。活動休止から復帰してから意識を変えて、ステージ上ではあえてすごく明るい表情でやったりしていて。曲とかの雰囲気もあるんですけど、すごく明るく、笑って太陽みたいな気持ちでやる曲と、ダークに自分の中に入り込んでやる曲と分けて。活動休止から復帰してから今までは、そういう感じで吹っ切ってステージに立っていますね。

──そこを良さだと観てくれるお客さんとか、ファンの人もいるんじゃないですか?

MIGMA SHELTERのことを、怖いとか、不思議なグループだと思っていたけど、明るそうな子がいたから気になってきました、と言ってくださる方はいて。そういう人たちが興味を持ってくれる要素になったらいいなと思ってやっていますね。

──MIGMA SHELTERのレイヴは、1時間半近くノンストップでやるじゃないですか。ある種トランス状態の中で客観視を越えたような瞬間があるのかなと思うんですけど、そういう無意識下での解放みたいな瞬間はありませんか?

ありました。100分以上ある長尺のレイヴとか、最後の方の世界観が強い曲で限界突破している状態で。結構入り込んでいたりするときもあるんですけど、もともと運動をしていて体力があったので、最後の曲が明るかったりすると戻ってきますね。1、2曲すごい入ってたねとか、この曲とこの曲のときだけ顔が違ったって言われたりもするんですけど、明るいクライマックスみたいな曲だとまた戻ってきてしまうんです。

 

──逆に客観視できてしまうことで、自分の精神が持たないかもと思ってしまったと。

すごい長尺のレイヴとか、もちろん苦しさはあるんですけど、レイヴとは別の面で限界の精神状態になるまで卒業すると思わなかったのは、メンバーのみんなとステージに立つことが楽しかったからだと思います。体力的にきついから辞めたいと思ったことはなかったですね。私は足腰が悪かったりもするので、心配していただいたりするんですけど、体力とかパフォーマンス面で逃げたいとかはなくて。本当にさっき話したようなメンバーとして自分がいることの難しさと苦しさでしかないんです。卒業理由を正直に言うと。

──極端な話、ずっとステージ上に立っているだけだったら続けられたかもしれない?

それはすごくありますね。レイヴは活動休止明けからは楽しい思い出でいっぱいです。

今後のMIGMA SHELTERに繋がる架け橋になれたらいいなって

──卒業を決めて、いま話してくれたこともメンバーにも伝えたわけですよね。そういう意味では気持ちは少し晴れた状態で活動できていますか?

卒業を意識すらせず漠然と悩んでいたときは、ずっとこの苦しさがつきまとうんだなと、逃げ場がないような感覚があったんですけど、自分の中で卒業を決めてからふっと肩の荷が下りたというか。もっとステージ楽しんだり、みんなと色んな話をしたり、自分なりに楽しもうという感覚にちょっと変わって。11月の卒業を決めた話し合いで、最終的に卒業するかしないかも、時期も、自分で決めていいよと田中さんが委ねて下さって。だけど卒業を心の中で決めてから良い意味で楽になったので、ああこの判断は間違ってないんだな、このまま卒業に向かっていいんだって迷いがなくなりました。その上でメンバーに伝えて、みんなは空気感とか、壁があること、コミュニケーションの問題だったりを理解しようとしてくれました。

朝入ってきて、あ、今日めっちゃ暗いと思ったら、次入ってきた子がなんとなくそれを感じて「おはよー!」って明るく声を出したり、「今日お菓子持ってきたからみんなにあげる!」とか、そういう空気を作ってくれて。終わった後に「今朝ちょっと空気重かったけど大丈夫だった?」とか、気づいてくれる子とかも増えたり、みんなが意識的に変えようとしてくれているのは感じています。

卒業しますって伝えたとき、ブラジルが「卒業までストレスなく過ごして欲しいから、もし苦しいとか重いとか、今日の空気があれだなとかあったら言ってほしい。言ったからってナラを嫌いになることはない」って言ってくれて。すごく嬉しかったと同時に驚いた言葉でした。自分の中で思っていることを言ったら、なんだこいつ、って思われるんじゃないかなとかいう怖さがずっとあったので。あ、言っていいんだって。みんなが持っていないけど私が持ってる感覚だったり、私が困っていた部分をどうにか頑張って改善しようとしてくれているので、すごく有難いな、優しいなって感謝しています。

──今回、どうしてそこまでグループのことを話してくれる気持ちになったんでしょう?

私はグループを離れることを決めたけど、グループの勢いは止まって欲しくないんです。卒業理由は確かに話した通りだけど、メンバーのこともMIGMA SHELTERのことも本当に大好きなので。新しい子が入ったとき、いやすいグループになったらいいなと思って。今の自分が最後にできることはそれだと思うんです。そこを今頑張りたいなと思っているところです。

──ナラさんは歌を歌うことが好きで、そこが1番の長所だとブログでも書かれていますが、現在製作中のアルバムはMIGMA SHELTERのナーナナラさんの作品として残る作品になります。どういうものを残したいと思いますか?

私自身、歌を歌うことが好きだったんですけど、最初は自信がなくて。今は歌うことがすごく楽しくて。身長も小さくて、王道のアイドルにいそうとか言われる見た目なんですけど、曲を作ってくださっているタニヤマさんにも男性かと思ったって言われるぐらい低い歌声も出るので、思い切りいい歌声を残せたらいいなって思います。私の歌声を好きになってくれた方もすごくたくさんいるので、そういう方に向けても届けられるような曲を作れたらいいなと思っています。

──まだコロナ禍が完全に過ぎたわけではないので、いつが卒業日になるか不確定な部分はありますが、残りの活動期間をどのように過ごしたいと思いますか。

卒業までわりと長い期間あるので、今後のMIGMA SHELTERに繋がる架け橋になれたらいいなって。癖が強いメンバーが多くて、協調性がなかったり、難しい面があるけど、いいところもたくさんあるメンバーばかりで。2年半以上一緒にいたからこそ気づけたいいところと悪いところがあって。私がこの2年半で気づけたことを、もし入ってくる子がいるんだとしたら伝えたりするべきだなというのはすごく思っていて。MIGMA SHELTERが長く続いてほしいので、そういうのはできたらいいなと思っています。

──ナーナナラさんにとってMIGMA SHELTERでの活動は、人生においてどのようなものでしたか?

高校3年生でMIGMA SHELTERに入ったんですけど、人生が本当に変わりました。表面上は人と関わるのは上手くいくけど、結局、自分が精神的に苦しくなっちゃったり、上手くいかなかったりすることが多くて。本当は相手がどう思っているんだろうって疑心暗鬼になっていた心の中が暗い子だったなと思うんです。そんな人生の中で、小学校の頃から唯一ずっと好きだったアイドルという仕事に就いて、応援してくれる人が想像していた以上に増えて、たくさんの人に「好きです」「応援してます」って言ってもらえて、人間的にも明るくなったし、少しだけど自信もついたし、前を向けるようになりました。

たくさん応援してくれる人がいるから、もっと自分に対してポジティブになろうと思えたし、人間的にも変わりました。普通の学生だったら経験できないことができました。ステージに立つことも楽しかったし、応援してくれる人もいい人しかいなくて。なんでこんなに私にいろいろなことをしてくれるんだろうってくらい熱心で、やさしくて、おもしろい人がたくさんだったので、心からやってよかったなって思えます。夢が叶った2年半ちょい。活動し終わる頃には3年になっているんですけど、夢みたいな時間でした。

──残りの日々、思い残すことがないように活動しきってほしいなと思います。

卒業を決めた後、ずっと夢だった会場での生誕祭のお話をもらって。私としてはそこに立つのも夢だったので本当に嬉しくて(※ナーナナラ生誕の詳細は4月中にアナウンスされる予定となっている)。私は2019年の9月加入なんですけど、まだ夏のアイドルフェスを体験してないんです。今年は最後のMIGMA SHELTERとしての夏になるので、それも楽しみのひとつです。あと私は北海道生まれなんですけど、台風やコロナでことごとく中止になっているので、ツアーで行けるのは楽しみで。他にも発表されていないけど、とても楽しいイベントがあるのでファンの皆さんにもワクワクして待っていて欲しいです。傍から見たら小さいかもしれないですけど、いろいろな夢が叶うので、すごく楽しみですね。卒業を決めたから終わりまで頑張るぞというより、メンバーといろいろなステージで踊りたいし歌いたい。卒業を忘れそうなぐらい楽しみが多いんですよ(笑)。応援してくださっている方も一緒に心から楽しんでほしいです。私もメンバーと全力で楽しみたいと思ってます。

卒業に関して、もっと別な理由があるんじゃないの? って言われそうな感じもするんですけど、私としては今言ったことがすべてだし、だからと言って、卒業までの期間が暗いものになってほしくないので、明るく楽しく終われたらいいなと思います。私はこれからアイドルはやらないと決めていて。これが最後のアイドル活動なので、明るく終わりたいなと思っています。

MIGMA SHELTER新メンバー募集は4月中に詳細発表予定。

■RAVE情報

周年RAVE「5PSY」
2022年4月16日(土)@渋谷・Ciub Asia
時間:昼part1  開場 12:30 / 開演 13:00
https://t.livepocket.jp/e/5psy-1
夜part2:開場 17:30 / 開演 18:00
https://t.livepocket.jp/e/5psy-2

ミミミユ生誕RAVE「ROOM 4 EVIL」
2022年5月1日(日)@東京・LIQUIDROOM
時間:開場 15:30 / 開演 16:15
出演:MIGMA SHELTER / ミミミユ
ゲスト:ハハノシキュウ / クマリデパート
https://w.pia.jp/t/migma-o/

MIGMA SHELTER Official HP:https://www.migmashelter.tokyo/

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