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【現地レポ】WACKメンズオーデ2022 初日ー今回のキーワードは「ペア」、渡辺淳之介を笑わせられるかが明暗の分かれ道に

StoryWriter

BiSH、ExWHYZ、BiS、豆柴の大群、GANG PARADE、ASP、WAggのマネジメントを行う株式会社WACKが、初のメンズグループ結成に向け、2022年8月18~21日にかけて3泊4日にわたり開催する男性のみの合宿オーディション「第二回WACKメンズ合同オーディション2022」。

今回の合宿オーディションには、書類審査と2次オーディションを通過した16名(※チャントイキル・チッチと満月ノオオカミは不参加)に加え、2022年2月24日〜27日にかけて開催された「WACKメンズ合同オーディション2022」での合格者3名ーーリン、シュンジ、リョウセイも参加する。

最終メンバーを決定すると発表されている本オーディションの模様は、ニコ生にて全中継されている。

StoryWriterでは合宿の様子を連日に渡り現地からレポートする。


12時30分〜 初メンズオーディションのはじまり

WACKにとって2回目の開催となるメンズ合宿オーディション。今年2月に初開催された合宿スタート直前、WACK代表の渡辺淳之介はこのように発言していた。

「今回のオーディションは初の試みということもあり、僕として、そしてWACKとして男性アイドルグループができると判断できた場合のみグループ結成となる予定です。ですので審査の結果、合格者が出ない場合もありますのでご了承ください。それでもやってみたいというやる気まんまんの方のみ受けてください! 僕も本気でぶつかりたいと思ってます」

16名の候補生たちと正面からぶつかり合った3泊4日を経て、渡辺はメンズグループの結成を決断、その場で3名の合格者を発表した。さらに、再び合宿オーディションを行うことを表明。

「自分たちも準備ができていないので、すぐにデビューできないなと。夏、もう一回合宿をします。もしよければ希望する方には全員次の合宿にも参加してもらいたいと思います。なので、まずはこの3人。彼らにも参加してもらいます」と宣言、そして実現したのが今回の「第二回WACKメンズ合同オーディション2022」である。

第一回のオーディションを受けていた候補生が半数、今回初参加の候補生が半数、前回の合宿合格者3名ーーリン、シュンジ、リョウセイ参加の19人が合宿場に集結した。

12時30分になると、ニコ生中継がスタート。渡辺がニコ生視聴者に挨拶をし、「僕、女の子にしか興味がないんですけど、前回(メンズオーデを)やってみたら、かわいかったですね。男も好きだってことに気づきました」と語り、今回の候補生16名と、前回合格したWACKボーイズの3人を紹介した。

候補生たちがニコ生視聴者に向けて簡単な自己紹介をした後、「3泊4日でデビューが決まりますので、後悔をしないようにやってください。3泊4日、意外と短いです。一発目の声から何からで決まるので、肝に銘じてやってほしいと思います。みなさんは今から全員18歳です。WACK所属のタレントだと思って過ごしてください。礼儀と心づかい、返事、挨拶をしっかりするよう心がけてください」とWACKの流儀を伝え、その直後に歌唱審査を行うことを伝えた。

また、メンズグループのマネージャーとなるWACK社員の清水を紹介し、今回のメンズオーディションがWACKのオンラインサロン「WACOS」協力のもと、オンライン会議で企画を決めながら行われていることが明らかにされた。音響チェックとして、WACKスタッフが歌ってダンスしたり、和やかな雰囲気の中で合宿が動き出した。

歌唱審査では、課題曲として伝えられていたWACK楽曲(「オーケストラ 」、「UNIT」)のどちらから1曲を自身で選び、ワンコーラスを披露。全員が披露し終えたあと、「みなさんに言えることですが、もっとできたんじゃないかと思います。次からもっと気合い入れてやってもらえたらと思います」と講評、18時30分からコントとパフォーマンス審査を行うことを伝えた。

「調べたところ、世の男子たちをカップルにさせたがる人たちがいっぱいいるということを知りました。なので今回はずっとペアを組んでもらおうと思っています」と、候補生16人であみだくじを行い、2人1組のペアを作った。ペアは下記の通り。

ペア
A……テラシマユウタ&ワシ・ガ・ドクソン
B……ギンギン&ナルトワールド
C……キノー・ムセイシティ部&ヤ行セイ
D……ニ・コン&ヤット・ジ・エンドウ
E……エッチチチーチーチー&ア・アンジュキヤ
F……タスククス&ココロザシ・アツヲ
G……アユノ・K&new
H……モモノスケカンパニー&ハナゲモンスター
リン&シュンジ&リョウセイ

渡辺は、「運命共同体。落ちるときは一緒です」とさらりと核心的なことを伝えた。それが後々彼らを翻弄していく一石になるとは、このとき誰も抱いていなかったことだろう。

歌唱審査は2ペア4人(A&B、C&D、E&F、G&F)で行うことを伝え、課題曲は「オーケストラ」に。ただし、「コントで僕を笑わせられたペアから練習に入ってください」との課題が告げられた。前回のオーディションでもコント課題はあったが、今回は渡辺を笑わせないと練習もできないという内容に。候補生たちはペアで話しあいながら、コントをメインに渡辺を笑わせようと挑んでいった。また、「今回は下ネタで笑わせた人は得点が低いと思ってください」と、前回より笑いを作るハードルが高くなっていたのも特徴だった。

ギンギン&ナルトワールドのペアが最初に笑いを取り一抜け、リン&シュンジ&リョウセイと続き、順調に4ペアが課題をクリアしたが、なかなか他のペアは渡辺を笑わせることができない。しっかりネタを作ってきたものより、言葉の言い間違えなど天然な部分で渡辺は笑うことが多く、候補生たちは考えれば考えるほどドツボにハマっていった。

15時40分 個人面談

ダンス練習、笑いの審査と並行して、候補生1人ずつと渡辺が個人面接を行っていった。なぜオーディションに応募したのか、また将来的にどうなりたいのか、先ほどの歌唱審査のパフォーマンスはどうだったか、1人3分の中で聞いていった。

面談が終わると、再び、ダンス練習と笑いの審査へ。なかなか笑いを取れないペアたちが何度も挑戦していく中、コーラを飲んでゲップをするネタやお笑い芸人のネタ真似など諦めずにチャレンジし続ける。

結果、キノー・ムセイシティ部&ヤ行セイのCペア、モモノスケカンパニー&ハナゲモンスターのHチームは渡辺を笑わすことができないままタイムアップを迎えた。

18時30分 歌唱審査

発表会場に集合した19人。時間ギリギリまで挑戦するも、渡辺を笑わすことができなかったCペアとHペアは練習ができず、パフォーマンス審査は行えないと伝えられた。それに伴い、Cペアと一緒に審査をする予定だったDペア、Hチームと一緒に審査をする予定だったGペアも発表ができないことが渡辺から伝えられた。

空気が少し沈んだ状況の中、ABチーム、EFチーム、リン&シュンジ&リョウセイチームの順番でパフォーマンスをしていくこととなった。

パフォーマンスをする前に、渡辺から候補生へ「今日ここで初めてステージに立ったと思って、お客さんがいる状態だと思ってやってください。間違えても、踊れなくても、お客さんはお金を払って見にきてくれています。そのつもりでやってください」と伝えた。また、リン&シュンジ&リョウセイには、「ここで順位に入ってもらいますので、全チームに勝つつもりでパフォーマンスに臨んでください」と伝えた。

パフォーマンスの結果は、下記の通り。
1位……リン&シュンジ&リョウセイ
1位……ABチーム
3位……EFチーム

「時間が足りなかったんだと思うんだけど、EFチームはもうちょっとできたかなって気がしました。全体で伝えたいのは、お客さんが目の前にいることを想定して、とにかく顔を上にあげましょうということ。もちろん立ち位置を確認したりあると思うんですけど、なにより、お客さんの目が見えていることが大切。あと立ち位置が汚いかな。最初に並んだときにだらだら並んでいたら気持ち悪いので、最初と最後、意識してください」

19時00分 夕食〜投票

夕食の時間では、候補生全員のご飯にデスソースが隠されており、辛さに苦しみながら30分の制限時間内で食事を行った。リョウセイ、リン、キノー・ムセンシティ部が時間内に食べ切ることができずという結果となった。

その後、20時より体育館に集合し、渡辺から候補生たちに、今回ペアが大切といっていた言葉を回収するような提案が告げられた。

「いまから20分間、お話をしていただきます。今回、ペアの解消を認めます。解消したいということであれば、20分後に別室に行っていただいたとき、解消したいと伝えてください。それを見て僕が判断したいと思います。ペアでもみんなでもいいので話し合ってください」

一瞬静まり返ったあと、この日、ペアを組んできた相手とどうするかを話し合う候補生たち。20分が経ち、ペアを続けるか解消するかを1人ずつスタッフに告げにいくことに。その直前にも、渡辺から下記が告げられた。

「僕は今回ペアを重要視しています。合格に近づきたいと思ったら、よく考えてください。ここからは蹴落とし合いになっていきます。前回の合宿オーデは脱落者が出ませんでしたが、今回は出すつもりでいます。なのでよく考えてやってほしいなと思います」

その言葉により空気がピリッと引き締まり、候補生たちは別室に行きペアをどうするかを告げていった。しばらく渡辺が席を外し、その結果を元に、候補生にこう伝えた。

「いないと思っていたんですが、解消したいところが、いくつか出てきました。こちらのペアは解消していただきます。Dグループ、Fグループ、Gグループ、Hグループ。ニ・コン&ヤット・ジ・エンドウ、タスククス&ココロザシ・アツヲ、アユノ・K&new、モモノスケカンパニー&ハナゲモンスター」

そして、ペアを解消することになった8人が集まり、誰とペアを組むかを話合わせることに。5分の制限時間で決められないと脱落もあり得る状況の中、話し合いでペアが組まれた。

A……テラシマユウタ&ワシ・ガ・ドクソン
B……ギンギン&ナルトワールド
C……ニ・コン&アユノ・K(新ペア)
D……キノー・ムセイシティ部&ヤ行セイ
E……ハナゲモンスター&ココロザシ・アツヲ(新ペア)
F……エッチチチーチーチー&ア・アンジュキヤ
G……ヤット・ジ・エンドウ&モモノスケカンパニー(新ペア)
H……タスククス&new(新ペア)

また、AB、CD、EF、GFのそれぞれ4人でやるか、ペアの2人で明日のパフォーマンス審査をやるかも自分たちで選ぶことに。初日と同じく、渡辺を笑わせられなかったらパフォーマンスができない可能性もあります、という渡辺のセリフのあと、4組が話し合った。

結果、ABチーム、EFチーム、GHチームは4人で、CDチームは2人ずつで審査を行うことを選んだ。

4人でやる理由として、「いろいろな人と向き合いたい」「審査で公開はしなかったけど、完璧にできなかった。この4人だったら次はもっと最高にしたいから」「コントだけみたらどちらか2人がうまくいかなかったらと思うけど、4人で考えればアイデアもたくさんでてくる。怖くない」という意見が出ていた。

2人でやることを選んだキノー・ムセイシティ部&ヤ行セイは「自分たちはコントが不安なので、ほかのペアに迷惑かけられない」という理由を伝えた。

そして翌日の課題曲がオリジナル楽曲「WACK BOYS」であることが伝えられた。「初見になると思うので、振り付けから作ってもらいます。歌詞もできているので、歌詞の通り歌ってください。仮タイトルです。メンバーたちはプリプロで歌って曲を知っていると思うので、回ってもらって歌の部分を教えてあげつつ、自分たちでも一回作ってみて」と、明日に向けての課題を伝えた。

21時からニコ生投票、視聴者投票、ポイントの集計結果が伝えられた。

結果は以下の通り、

ニコ生投票
1位……リン(39.1%)
2位……リョウセイ(34.6%)
3位……シュンジ(26.3%)

メンバー 総合ポイント
1位……リョウセイ(17ポイント)
2位……リン(12ポイント)
3位……シュンジ(8ポイント)

渡辺は、メンバーに対し、「3人の戦いではないですが、みんなで1番目指すことが大事なのでがんばってください」と激励を伝えた。

視聴者投票
1位……キノー・ムセイシティ部(739)
2位……new(707)
3位……タスククス(534)
4位……ハナゲモンスター(466)
5位……テラシマユウタ(443)
6位……モモノスケカンパニー(368)
7位……エッチチチーチーチー(250)
8位……ア・アンジュキヤ(236)
9位……ギンギン(234)
10位……ワシ・ガ・ドクソン(201)
11位……ココロザシ・アツヲ(189)
12位……ヤット・ジ・エンドウ(154)
13位……アユノ・K(135)
14位……ヤ行セイ(109)
15位……ニ・コン(32)
16位……ナルトワールド(31)

総合ポイント
1位……タスククス(18)
2位……テラシマユウタ(16)
3位……new(15)
4位……キノー・ムセイシティ部(14)
4位……ハナゲモンスター(14)
4位……ギンギン(14)
7位……ア・アンジュキヤ(12)
8位……ワシ・ガ・ドクソン(11)
8位……エッチチチーチーチー(11)
8位……モモノスケカンパニー(11)
11位……ココロザシ・アツヲ(8)
12位……ナルトワールド(5)
13位……ヤット・ジ・エンドウ(3)
14位……ニ・コン(2)
15位……アユノ・K(1)
16位……ヤ行セイ(0)

脱落者:
なし

候補生16人の集計結果が伝えられたあと、しばしの沈黙を経て、渡辺は初日の脱落者がいないことを伝えた。

「今日1日、いろんなものが初めての体験があったり、気負いすぎて失敗したりあったと思います。明日変わったところを見せてください。明日みえなかったら容赦なく落とします。改めてペアであることをよく考えて行動してほしいと思います」と告げて、候補生たちは24時まで自主練習に励んだ。

「第二回WACKメンズオーデ2022」は始まったばかりだが、今回のキーワードが「ペア」になりそうだとインパクトを与えた初日となった。ペアである以上、解消を選んだ場合、選択したのは自分か、相手かしかいない。絶対に合格したい気持ち、ペアである意味、仲間、そんなワードが入り混じる、一言でいうのであれば疑心暗鬼になってもおかしくないシステムが垣間見えた初日だった。

メンズオーディションは3泊4日と、ある意味で短期決戦。その中で候補生たちは何を考え、どんな選択肢を選びとっていくのか。WACKらしいオーディションが幕を開けた。

取材&文:西澤裕郎


■配信詳細
ニコニコ生放送:「第二回WACKメンズ合同オーディション2022〜男だらけの3泊4日 IN SUMMER〜」
配信日程:2022年8月18日(木)12:30〜21日(日)13:30予定
視聴URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv337954515

WACK HP:https://www.wack.jp

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