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【INTERVIEW】ビッグビートを鳴らすアイドルグループFinger Runs、初インタビューで語る5人の目標と夢

StoryWriter

黒い羽をつけたセーラー服でステージを駆け巡り「東京最狂」と呼ばれたBELLRING少女ハートを世に生み出し、サイケデリックトランスとアイドルを掛け合わせたアイドルグループMIGMA SHELTERが所属する、音楽事務所・AqbiRec。同事務所から2022年12月31日にデビューを果たした5人組アイドルグループがFinger Runsだ。

ビッグビートをベースにした楽曲を武器にライヴを中心に活動する、小笠原唯、鹿目あき、朝倉みずほ、兎月こむぎ、中谷美月の5人にグループ初インタビューを敢行。どのようにしてこの5人が揃ったのか、それぞれのキャラクター、目標とする場所など、ざっくばらんに話を訊いた。

取材&文:西澤裕郎

“かっこつききらない”ことを真面目にやる

──Finger Runsはどんなコンセプトのグループなんでしょう?

小笠原唯:“ビッグビート”というジャンルの音楽をやっているアイドルグループです。振り付けのナンシー先生とかディレクターの田中さんからは、“かっこつききらない”ことを真面目にやるグループって言われていて。私たちメンバーもその意識を持ってやっています。

──かっこつききらない?

唯:ダンスも独特な動きとかがあって。例えば「Bluelight Knight」っていう曲はK-POPが好きな女子高生の歌なんですけど、間奏で特殊なオタ芸とかやるんですよ。そういうのが、かっこつききらない部分。でも、それをみんなで真面目にやるから、かっこいいものになるというか。

鹿目あき:私は勝手に、中二病チックな感じだと思ってます。

唯:たしかに衣装も爪で傷がついているのをイメージしているんですけど、ちょっと中二病チックでいいよね。

朝倉みずほ:(親指、人差し指、中指の三本を立てたポーズをとりながら)ピースに親指生えたポーズで片目を隠すのが、私の中の中二病な感じ(笑)。

一同:(笑)

兎月こむぎ:やっていることが100パーセントかっこいいか?って言われたらそうではないけど、50パーセントかっこいいことを100パーセントの気持ちでかっこよくやるから成り立っているんじゃないかなって。我武者羅に本気でやっているなって思います。

唯:渡辺直美さんがやるビヨンセみたいなフリもあるんですよ。それをみんなで本気でやるから成立してるみたいな。

 

──ビッグビートというのはどんな音楽なんでしょう?

唯:電子音楽のジャンルなんですけど、アイドルでやっているグループがないか調べたら、まだいなかったんですよ。だから、私たちが先駆者なんです!

みずほ:先駆者!

唯:海外のアーティストで言うと、田中さんが見せてくれたのなんだっけ?

こむぎ:ファットボーイ・スリム。

唯:そう、ファットボーイ・スリム!

──先駆者っていうことは、前例がないわけで、歌うのも難しかったりしますか?

唯:難しいです。どんどん難しくなってます。

──1番最初に歌入れした曲は覚えてます?

唯:私は「Bluelight Knight」っていう曲でした。

みずほ:私は「Storm Rider」。

あき:私もそう。

中谷美月:私も「Storm Rider」

こむぎ:私は「ユレルミライ」っていう比較的落ち着いた曲です。

──みんなそれぞれ違う理由ってなにかあるんでしょうか。

唯:最初に私、鹿目あき、朝倉みずほちゃんの3人が決まっていて、後から2人がオーディションで合格して合流したんですよ。

──成り立ちとしては、小笠原さんが最初に決まっていた。

唯:はい。NILKLYが解散して、他の2人は卒業を決めたんですけど、私はAqbiRecに残るって決めて。

小笠原唯

──AqbiRecに残ろうと思った理由は?

唯:オーディションで田中さんと話したとき、私はこの大人についていきたいと思って活動を始めたんです。それまではなんとなくアイドルをやりたいだったのが、このグループがいいと思ってNILKLYを始めたんです。だから、AqbiRec以外での活動は考えてなくて。

──それだけ想いの強かったNILKLYの解散は、どういう風に受け止めたんでしょう。

唯:最初は絶望でした。これからどうするんだろう……みたいな。でも、新しいグループで再スタートするみたいな話を解散前に聞いて。その時点で、あきはNILKLYの新メンバーで決まっていたから※、すぐに切り替えなきゃと思って。解散までしっかりやりきるけど、そこで落ち込んでいたら、いいスタートが切れないと思って。新しい活動の光があったので、そこに向かって頑張っていきました。
※NILKLY新メンバーオーディション合格後、諸事情によりグループの解散が決定した。

──あきさんは、NILKLYに合格していたんですね。本来活動が始まる前にグループの解散を聞いて、どのように過ごしていたんでしょう。

あき:1年くらい言われた通りに待ってました(笑)。

鹿目あき

──ええ!? モチベーションの上下はありませんでした?

あき:あったかもしれない。その間に他のオーディションとかも目につくし。でも、田中さんは私に自由な選択を与えてくれていたけど、待った方が良さそうな雰囲気が見えて。

みずほ:見えたんだ(笑)。

唯:その選択は間違ってなかった!

──そもそも、あきさんはどうしてNILKLYのオーディションを受けたんでしょう。

あき:MIGMA SHELTERのブラジルちゃんがいたのでうけました。その時はAqbiRec所属の3グループ同時オーディションだったんですけど、やってみなきゃわからないなと思って。もともとアイドルは好きだったけど、欅坂46が出てきてから、こういうアイドルもいるんだって思って、それを見てからは、私がこれをやりたいって思うようになったんです。欅坂みたいに強い歌詞とかを歌ってみたい、アイドルになりたい、って思うようになりました。

第一印象が本当に最悪だったんです

──みずほさんは、もともとBELLRING少女ハート(以下、ベルハー)で活動していましたが、そこからしばらくいろいろなグループで活動をしていました。再び、AqbiRecに戻って、田中さんのグループでの活動となりますが、どのような経緯があったんでしょう。

みずほ:前活動していたSAKA-SAMAを辞めた後、田中さんに焼肉に連れていってもらったとき、「新しいグループやるけどやる?」って誘われて。辞める前からATOMIC MINISTRYのレコーディングを田中さんに録ってもらっていたので、最近の心情を喋っていたんですけど、唯ちゃん、あきちゃんと合うと思うんだよねって言われて。考えますって伝えました。

朝倉みずほ

──即決ではなかったんですね。

みずほ:即決じゃなかったです。でも、やるなら田中さんじゃないとうまく喋れないというか上手く伝わらない。田中さんとやりたいと思ってたけど、私は活動を始めて10年経っているから、すぐ、やる!っていうエネルギーではなくて、1週間ぐらい考えました。

──やらないという選択肢もあった?

みずほ:それも考えてました。また1から始めるのはすごく大変だし、いっぱい活動をしてきちゃったから、まだお客さんをワクワクする気持ちにさせられる人なのかとか色々考えました。

──そういう考えた中でやることに決めた決め手はなんだったんでしょう。

みずほ:唯ちゃんのブログとか、Twitterをめっちゃ昔まで遡ったんです。っていうのも、唯ちゃんの第一印象が本当に最悪だったんです。ATOMIC MINISTRYとしてソロでNILKLYちゃんと対バンした時に、唯ちゃんに面と向かって「なんか知ってる」って言われたんです。

唯:ほんと最悪ですよね……。

みずほ:それで、ちょっとした怒りを覚えまして(笑)。NILKLYがランチェキを撮ってるところに遊びに行ったら、唯ちゃんが私に向かって「ベルハーさんのポーズってこれですよね?」って、いただきますのポーズをやってきて。なんでベルハーは知ってんのに、私のことは「なんか知ってる」なんだ!と思って。そういうエピソードもあって最悪だったから、レーレちゃんにも聞いたら、確かにそういうこと言っちゃったかもしれないけど多分違うって。田中さんにも、何かが間違っちゃって、こういう言葉が出ちゃったんだと思うよみたいに言われて。確かに唯ちゃんのSNSを見れば見るほど、いろんな人と仲良くしてるのがわかって。もしチクチク言ってくる人だったら、きっとみんなも遊んでないだろうなって思って。で、やってみるかって思いました。でも、唯ちゃんは、覚えてないって言うんですよ。

唯:それこそNILKLYの初対バンだったんですよ。みずほちゃん出るって知って、私もTwitterめっちゃ遡って。生誕でおっきい水色のお花と映ってるとか、新しい靴可愛いと思ってたのに、「なんか知ってる」って言っちゃったらしくて。本当最低です。

みずほ:今考えたら「なんか」が口癖なんですよ。今だったらわかる。お披露目の時のブログまで遡ったので(笑)。

──追加で、こむぎさんと美月さんの2人が決まったのは、11月頃ということですが、2人がどうしてオーディションさん受けようと思ったのか聞かせてもらえますか。

こむぎ:私は元からアイドルが好きで、ミシェルさんも見てたんです。やるなら、女の子なのにこんなことできるんだ!ってびっくりするパフォーマンスをしたくて、ミグマシェルターに入りたかったんです。

兎月こむぎ

──その時のオーディションは、どういう立て付けだったんでしょう。

こむぎ:新グループ、ミグマシェルター、そのどちらもっていう2択あって。私はミシェルに入りたかったけど、アイドルはしたいっていう気持ちでどちらもと伝えてました。

──その時の面談で印象残ってることとかありますか。

こむぎ:印象に残ってることは、田中さんとすごい喋ったことで。そうやって人を見てるんだろうなってのもわかったし、そこも試されてるんだなって。私の性格というか、気の持ちようの話をしました。ネガティブな人にはネガティブが寄ってきちゃうんだよみたいな話をして。それを改善していくにはどうすればいいんだろうねみたいな、そういう話を深くしました。

──それはこむぎさん自身の話なんですか。

こむぎ:私自身の話です。暗い気持ちに流されやすくて。1番最初に受け取る感情も負の感情からが多い。これまでの人間関係もあまりうまくいっていなくて。そういう話をして、じゃあ次は自分がどうあるべきかとか、自分の作り方とか話しました。

──そこから自分の気の持ち方は、変わりましたか?

こむぎ:変わりました。もちろん100パーセント変えられはしないですけど、頭の片隅にそれを意識することによって、そういう時こそなんとかしなきゃなっていう自分が意識できた。それは久しぶりなことだったかもしれないです。

──小笠原さんは最終面接に立ち当たった時の印象はどうでしたか。

唯:めっちゃ歌上手い子きた!って思いました。あと、スタイルいいって。話してる感じだと、過去になんかあったのかなって思ったけど、歌とかめっちゃ魅力的だったから、そっちの印象の方が強いです。

──歌は昔からやっていたんですか?

こむぎ:ヒトカラが趣味になった時期があって。スカウトされてこの業界に入ったんですけど、アイドルの前は歌手がしたくて、レコーディングさせてもらった時、全部地声で歌えてなかったって言われて。「歌っていうのは地声で歌うもので、裏声は裏声を使う時に出す音、基本的には全部地声で歌うんだよ」って言われて。音程は取れてるけど全然ダメだねみたいなことを有名歌手さんとか録っている方に言われて、すっごい悔しかったんです。で、1人カラオケで声の音域広げようと思って通って練習していました。

──合格したときはどんな気持ちだったんでしょう。

こむぎ:田中さんから「君には新グループが向いてると思います」って言われて。ステージに立って人に感動を与えたいっていうのが1番の望みで、それができるのであれば、どこでもしたいと思っていたから、新しいグループのコンセプトとか聞いて、やりますって伝えました。

──美月さんは、同じオーディションを受けていた?

美月:私はミシェルさんと新グループのオーディション追加募集の応募最終日ギリギリに迷って送りました。

中谷美月

──どうしてアイドルに興味を持ったんですか。

美月:元々ラップとかダンスとか歌をやってて、どうしてもデビューしたかったんですけどデビューできなくて。自己肯定感がどん底に落ちちゃった時があったんです。でも、音楽で食ってきたい気持ちだけは変わらなくて。オナニーマシーンさんの生き方がすごいかっけえと思って、ボイトレの先生とそういう話をしてる時に、その先生が「ライヴ中とかライヴ終わった後に、袖で酸素吸いながらやってる事務所がある」って教えてくれて。私も舞台上で死にたいぐらいの気持ちだったから、その生き方超かっこいいと思って。受けてみたら?みたいな感じで言われて。

──事務所のそういう生き様たいな部分に興味を持ったと。

美月:そこまで我武者羅にステージに命かけてやってる人たちがいるんだと思って。詳しく知らなかったので、ベルハーの初期の動画から見まくって。最初見た時、過激すぎてちょっとびっくりしちゃって。ちょっと厳しいかもって思ったんですけど、逆に中毒になっちゃって。他の動画もって、どんどん関連で見たくなる作用がありました。

みずほ:変な気持ち(笑)。

──オーディションで印象に残ってることはありますか。

美月:最初の面接は、オーディションの話とかほぼせず、8.5割ぐらいの時間ラーメン中本の話をしちゃって。あ、これダメかもと思って。帰りにでっかいサンタの袋みたいなゴミ袋にセブンイレブンで売ってるラーメン中本のゴミが捨てられていたんですよ。心から好きで話してくれてたのかもと思って、ちょっとシンパシーを感じながら帰りました。

──(笑)。小笠原さんから見て、美月さんはどんな印象でした。

唯:めっちゃギャルのお姉さんで、話が面白かった。ダンスを始めたきっかけの話とか、いろんなエピソードを話してくれたんですけど、どちらかというと不幸話みたいな内容なんですけど、そこに全くマイナスを感じなくて。本人も別にネガティブな話をしているつもりじゃないんだろうなって感じのトーンで話すから、めっちゃ面白くて。あ、このマインドいいなって思いました。

──合格って言われた時は、どんな心境でしたか。

美月:私もミシェルさんとどちらでもみたいな感じで受けてたんですけど、自分は結構社交的だけど、仲いい人だと最初人見知りとかするタイプだから、どんなやつが来るかもわからないと思って。新グループの話を聞いた時は、ちょっと嫌なやつがいるかもしれないし、ミシェルさんの方がいいかなと思ったりもしたりして、ミシェルさんのライヴに見学行かせていただいたりとかもしたんですけど、4人のメンバーが決まってらっしゃったので自分が入らないんだったら4人組でデビューさせますみたいなこと田中さんに言われて。その時に、ここでチャンスを逃しちゃいけないなと思って、覚悟を持って新グループでやろうと決めました。そしたら、みんな本当に心からいい人たちでよかったです(笑)。

みんなに信念があって本気でやってるっていうのが伝わってきた

──5人で顔合わせした時の雰囲気はどんな感じだったんでしょう?

こむぎ:かちこち。

みずほ:人がかちこち。

──あははは。そこから距離が縮まったなと思うきっかけはありました。

唯:こむぎと距離が近づいたなって思うのは、2人でラジオ収録をした時。でも、私わかってたんですよ。この子は、今すごいおとなしくしてるけど、絶対おもろい子だなって。本人も「唯ちゃん。私、本当はもっと面白いんです」みたいな。から、すごいそれを楽しみにしてました。早くこの皮がめくれてくんないかなって。

みずほ:たしかに、こむぎが1番距離があった気がする。練習が終わったら、じゃあ帰りますみたいな。すぐ帰るんですよ。それが最近は、「お腹空いたな。ラーメン食べたいな」って言ったりして、変わってくれた。なんでだろう。

こむぎ:活動していくにつれて、みんなに信念があって本気でやってるっていうのが伝わって。本気でやりたいと思っている人間が私しかいないと思っていたんです。でも、みんなの行動とか発言にも、その本気を感じれるようになって。あ、私だけじゃないんだって。自分の視野の狭かったんですけど、すごい愛で溢れて、ちゃんとみんながお互いを思いやっている。ここはダメだったと思うよって言えるし、仲良くもできるし……なんかいいなって。

一同:(笑)

こむぎ:私は初めて会ったり、慣れてない時、ちょっと距離を置いて相手を見て計ろうって思うタイプなんですけど、みんなは仲良くないからこそ、うまく関われるタイプだったので、最初の方でご飯に行ってたんですよ。でも。みんなは関われるようになると、もう眠いから帰るわみたいな。逆に、私は関われるようになるとずっと一緒にいたくなる。

みずほ:確かに。

こむぎ:みんな正直なことを言えるような関係になってきたので、「今日はラーメンの気分じゃないし帰るわ」って言える。なので最近、私が1人でご飯に行くようになりました(笑)。明日早いし、帰りたいって言われるので。これはこれで1人1人の打ち解け方なので、私にも断ってくれるようになって嬉しいなって。逆に気遣われたら申し訳ないから、嬉しいです。

みずほ:私は出会った時に、敬語外していいからねって言ってるんですよ。

あき:外れてるの、あきだけですよ。

みずほ:そう。全く外れてんの、あきちゃんだけ。

美月:え、外していいの? でも、やっぱり大先輩だから。

みずほ:あー!

美月:違う、変な意味じゃない!

こむぎ:唯ちゃんも敬語だから、

唯:はかりしれんリスペクトがあるので。別に敬語だからと言って、距離を置いてるわけじゃないんですよ。私、慣れ慣れしいんです。

こむぎ:私もめっちゃ慣れ慣れしいですよ。

みずほ:そんなことないよ! 感じたことない。あきちゃんだけ素直に敬語やめてくれた。

あき:逆に気を使うかなと思って。

一同:おーーー!

美月:なんかごめん。

──グループとしての目標みたいなものはあるんですか?

唯:よく武道館に行こうね!って言ってます。打ち上げの時とか。あとはワンマンを大成功させたい。まだ決まってないんですけどね。

田中:決まってはいます。あとタイトル決めるだけ。

こむぎ:えー! じゃあ、メンバーで一文字ずつ決めよ。

田中:面白いタイトルになったらいいけど。

あき:「ず」

こむぎ:「―」

美月:「ま」

みずほ:「ん」

唯:「か」

全員:ずーまんか!

田中:却下(笑)。1人ずつ紙に書いてもっと出して。

※インタビュー後、“ずーまんか”は「ZOOMANKA」として主催公演のタイトルに決定。

──あははは。田中さんとしては、グループのどんなところに注目してほしいですか。

田中:ステージでどんな曲をやっていてもポジティブになるのが面白いですね。曲のイメージをしっかりと表現できるグループさんが増えたと思うんですけど、Finger Runsはいい感じにメンバーが裏切ってる。ムードの暗い曲をやってても楽しく騒いでいて、そのギャップが楽しいから曲を受け入れやすくなるというか飽きが来ない。パフォーマンスと曲とでレイヤーになって哀愁のある曲なのにエネルギーを秘めてるし、そういうところを面白がってくれたら嬉しいですね。

──Finger Runsというグループ名の由来は?

田中:フィンガーって本当は4本なんです。人差し指から小指までの4本がフィンガーで、ファンのことを親指を表すサムズって呼んでるんですよ。フィンガーとサムズが揃って次の目標や夢を掴んでいくみたいな意味合いで、Finger Runsなんです。

──いま、セカンドシングルのリリースも予定しているそうですが、どのような作品になりそうでしょう?

田中:とりあえず「ユレルミライ」と「Butterfly」という曲が入ることは決まっています。

唯:やった! タイトル曲は決まってるんですか?

田中:これから決めます。

一同:「ずーまんか!」は!

田中:却下!

2年以内にTDCに立ちたい

──最後に、1人1人、どんなグループにしていきたいか聞かせてもらえますか?

あき:華々しいグループにしたい。ハッピーにできたらいいと思います。テレビ常にいる人みたいなになりたいです。あと、服を作る学校に通っていたので、ファッション系の仕事もできたら嬉しなって。

みずほ:あれは? 山形凱旋。

あき:あー、したいです。地元が山形なので。

こむぎ:私はライヴをするたびに最高を更新したいと思ってて。自分たちのライヴを見たことで明日も頑張ろうってなったり、余韻に浸って活力になれる存在になりたい。ファンと自分たちの需要と供給の関係が成り立った上で、どんどん登り詰めていけたらいいな。いつかはアイドルっていうよりは、アーティストだよねって言われたいですね。

──登り詰めるというのは、具体的にどんなものなんでしょう。

こむぎ:それこそロッキンとかアーティスト向けのフェスに出たいです。圧倒的になりたい。みんなが見て、あそこやばいね!って中毒性を感じさせられるようになりたいです。

美月:自分の感覚的には、田中さんとか唯ちゃんとかに拾ってもらったと思っていて。今応援してくれてる人がいるのも当たり前じゃないと思ってるので、この環境に感謝しつつ、ダサかっこいいじゃないけど、そういうグループを目指したい。私は、泥臭くてめっちゃいいと思ってて。泥臭く1個1個階段を急ピッチで上がっていきたいと思ってますね。私は根アカなので、ハッピーマンでがむしゃらにやりたいです。あと、埼玉西武ライオンズがゴリゴリに大好きなんですけど、ベルナドームで始球式がしたくて。登板した時に、え、誰みたいにざわざわされるのが嫌なので、売れて、ビッグネームになって始球式をしたい。

唯:始球式は決まってるんだね(笑)。

──みずほさんは、どんなグループにしていきたいですか。

みずほ:顔合わせの時、みんなでどんなステージに立ちたいって話をして。その時に印象に残っているのが、こむぎが「2年以内にTDCに立ちたい」って言ったんですよ。かっこいいと思って。今もう5ヶ月経っちゃったけど、お披露目の時から思ってるから立てるように頑張りたい。セカンドシングルを出せることは嬉しいけど、それだけじゃなくて、みんなに知ってもらえるきっかけになったら嬉しい。それで2年後、TDCに立てたら嬉しい。そのまま武道館まで行っちゃお! 楽しみたいけど、1個1個大事にしてみんなで頑張る。

──今までそこまで具体的なこと言ってこなかった印象があるんですけど、なにか意識の変化があったんですか?

みずほ:前までだったら、おっきいステージにも立ちたいし、ちっちゃいステージも立ちたいってふんわり言ってて。言わないで立ったほうがかっこいいと思ってたけど、こうやって言える場所で言って立った方がおお!っていう達成感があるから言うようになりました。

──最後、小笠原さんはどんなグループにしたいと思っていますか?

唯:2ndシングルのリリースで、今までFinger Runsを知ってる人も、初めて知ってくれる人も、もっとFinger Runsが好きになってくれる機会になれたらなって思います。グループが始動してもうすぐ半年で、もう駆け出しではなくなってきてる時期なので、しっかり今をふんばりたい。常に大事な時期だと思うし、みんなが今言ってくれた目標は私の目標でもあるので、それに向けて1つ1つ着実にしっかりと大事に過ごしていきたいです。


■リリース情報

Finger Runs
2ndシングル『Butterfly』
2023年7月18日(火) リリース
Lonesome Record
LSME49
定価:1,100円(税抜価格 1,000円)
収録内容は近日公開

詳細:https://www.fingerruns.tokyo/posts/44290042

■リリースイベント情報
2023年6月19日(月)夜・タワーレコード渋谷店9F 屋上
2023年6月29日(木)夜・HMV&BOOKS SHIBUYA
2023年7月4日(火)夜・リミスタ
and more…

■Finger Runs初の主催公演
「ZOOMANKA」
2023年7月9日(日)@代官山UNIT
開場 12:30 – 開演 13:00
前売 ¥2,500 – 当日 ¥3,000
出演:Finger Runs / アップアップガールズ(2) / zanka
購入 https://eplus.jp/sf/detail/3889770001-P0030001
先着販売 6月6日(火)12:00 – 7月8日(火)23:59

詳細:https://www.fingerruns.tokyo/posts/44290092

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