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StoryWriter

今年の4月から、新しいラジオ番組が始まった。

15歳のとき、初めてのレギュラー番組が始まってから、ちょうど倍の年齢の今(ひぇ!)。

時の流れ早すぎて震えるが、30歳になっても大好きなラジオのお仕事をしているなんて、こんなにうれしいことはない。

番組のコンセプトは「未来に残したい音楽と飲み物をボトルキープできる、ちょっと変わったお店(bar)」

番組が始まるにあたってアンケートに

「一番好きな飲み物(お酒)は?」

という質問が。

ほうほう。一番と聞かれると難しいぞ、と迷いながら、夜の放送ということで、とりあえず生ビールの話をすることにした。

すると、まさかまさか、スタッフさんが用意してくださり「飲みながら収録する」という初体験。

正直、飲み物の話でそんなに喋れるか?と思ったが(おい)、これが喋れる。そして楽しい。時間がまったく足りなかった。

ヨーロッパのことわざで

「人は乾杯の数だけ幸せになれる」

という言葉があるらしい。

ある映画を観たときに出会った、素敵な言葉。

番組が始まったことと、映画を観たことをきっかけに、お酒を飲むとき、私は何にこだわってるかと少し考えてみると、無意識のうちにガラスのグラスを集めてることに気がついた。

さまざまなシルエットはもちろん、注いだ飲み物が光が当たってキラキラと輝くその瞬間は、なんだかワクワクしてしまう。

最近買ったお気に入りは、雑貨屋さんでたまたま見つけた少し足が太いシルエットの小ぶりなワイングラス。

大好きなビールの泡を何度でも楽しみたいので、あえてこのグラスに入れて楽しんでみたり、お水を飲んでみたり、使い方はさまざま。

そういえば昔、うすはりのグラスをプレゼントで頂いた時、あまりに繊細な作りにドキドキしながら使ったら、いつもよりぐっと美味しくなったことに衝撃を受けたなぁ。

中身は一緒でも、喉ごし、香り、まろやかさ、と味までも変えてしまうんだから、グラス……というか器の世界は奥深い。

さて、「一番好きな飲み物(お酒)は?」の答えだが、いま私の中で熱いのは、梅酒だ。

先日、戸田恵子さんに手作りの梅酒を頂いてしまったのだ。

しかも、ラム、ジン、焼酎、という3つの味。

な、な、なんと贅沢な!

これを夕食を食べ終わったあと、デザートがわりに少しずつ頂いてる時間が、この上ない幸せ。私もこんな美味しい梅酒を作れる女性になりたい(いつになることやら)。

そして、この季節は、冷たい白ワインも急上昇。

このあいだお散歩してるとテイスティングができるワインショップを発見。

喉が渇いていた私は「ワインの飲み比べセット3杯で1100円」という文字につられ、思い切って入ってみることに。

決してワインに詳しいわけではないが、その中のドイツ産白ワインがまさにドンピシャな味だったのだ。

聞くところによると、作っているのは女性の方で、出産と同時に引退していたがベビーカーを押しながら散歩をしていた時に、たまたま後継者不在で手放されそうな銘醸畑を発見。

そこからたくさんの人の縁があり、畑を譲り受け、再びワイン作り始めることになったそう。

そんな背景まで聞いてしまうと買いたくなる。が、しかしボトルで買おうとしたらそこそこのお値段。

「でも、これも何かの出会い!」

と思い購入した。

それ以来、そのワインをお気に入りのグラスでこれでもかというくらいちびちびちびちび楽しんでいるのは、ここだけの話。

今年は去年より、たくさんの乾杯で溢れますように!

岡田ロビン翔子(おかだ・ろびん・しょうこ)

1993年生まれ。2006年から2018年8月2日の解散まで、チャオ ベッラ チンクエッティ(THEポッシボーから改名)のリーダーとして活動。 頭の回転の良さからくるトーク力には定評があった。解散後はラジオDJを中心に、MC、モデル、自身のアコースティックライブ「ロン喫茶」など、マルチに活動中。 様々なジャンルに興味を持ち、多方面にアンテナを張りめぐらせ、スキルアップのために努力を欠かさない向上心の持ち主。

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