watch more

【LIVE REPORT】WACKツアー2024完走! これからを担う7組がZepp DiverCityで繰り広げた熱狂の夜

StoryWriter

WACK主催による全国ツアー「PiZZA WACKful WORLD TOUR」のファイナル公演が2024年3月1日(金)、東京 Zepp DiverCityにて開催された。

1月13日(土)の神奈川CLIB CITTA`公演を皮切りに、WACK所属のASP、BiS、BiTE A SHOCK、ExWHYZ、GANG PARADE、KiSS KiSS、豆柴の大群が9都市9公演を開催。1月20日(土)の宮城 仙台GIGS公演はBiTE A SHOCKのみZepp Shinjukuでのワンマンライブがあった為、不参加となった。そんなツアーのファイナル公演の様子をレポートする。

シャッフルユニット

開演5分前、WACK所属のタレントのリチが影ナレで注意事項を伝え客席を沸かせると暗転。最初に登場したのは、キャ・ノン、ナ前ナ以、シオンエピック、now、SAORi、ココ・パーティン・ココ、アイカ・ザ・スパイによるシャッフルユニット。今回のツアーでは、各グループごとにメンバーが選出され、会場ごとにWACKグループの楽曲をパフォーマンスしてきた。通常はライブ最後に出演していたが、この日は冒頭にパフォーマンスが行われた。黄色い声援が湧き起こる中、選抜6名がKiSS KiSSの楽曲「KiSSES」を披露し、オープニングを盛り上げた。

ExWHYZ

1番手で登場したのは、ExWHYZ。WACKの中でも最もダンサブルなサウンドを鳴らす6人組だ(midorikoは活動休止中)。腹に響くキック音が鳴り響く中、メンバーが登場するとブルーとグリーンのライトに照らされながら「xANADU」で妖艶にダンス。続けてハードなテクノ調にリアレンジされたBiSHの「NON TiE-UP」へ。ドロップ部分では金切り声を上るなどオリジナルを踏襲しつつも、ExWHYZらしいベースミュージックに仕立てあげた。そのままノンストップでダンストラック「BLAZE」でフロアを盛り上げると、ロック調の「NOT SORRY」、mahoが作詞を手がけたアッパーなアシッドチューン「Unknown Sense」、Seihoプロデュースの「ANSWER」、80KIDZとMaika Loubtéが提供したアグレッシブなアシッドハウスチューン「Obsession」と一瞬も盛り上がりが下がることなく熱いステージを作り上げた。そして、5月より19都市20公演をまわる全国ツアー「ExWHYZ TOUR 2024 ‘Futura Free’」を開催することを発表しステージを後にした。

BiTE A SHOCK

二番手として登場したのは、MAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTO、RYUUSEi、HANANO からなる 6人組男女混成ダンス&ボーカルグループ、BiTE A SHOCK。”楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバーによるオーディションにて結成され、BiSHの魂を紡いでいくグループだ。のっけからデビュー曲「Patient!!」で駆け抜けると、1人ずつ簡潔に自己紹介。注目の新人・友成空作詞、Yohji Igarashiとの共同作曲による「東京HOLY NiGHT」で観客たちと一体感を生み出すと、BiTE A SHOCK初のバラード楽曲「カノープス」をしっとりと歌い上げた。「次歌う曲は、いつも応援している人たちに感謝を込めた曲になります」とHANANOが語ると「雨が上がったら」を気持ちを込めて歌った。「全国をまわって僕たちもようやくWACKの仲間入りができたんじゃないかと思います」 とRYUUSEiが感慨深く語った。そしてX個人アカウントの開設とともに、メンバー全員1万人フォロワー達成で1周年記念1st Full Albumを発売することを発表。「みんながXをフォローしたくなるような曲やります!」とMAHiTOがぶち上げ、「常夏プラネット」をパフォーマンスしてステージを後にした。

豆柴の大群都内某所 a.k.a MONSTERIDOL

三番手で登場したのは、豆柴の大群都内某所 a.k.a MONSTERIDOL。TBS系バラエティ「水曜日のダウンタウン」発のアイドルグループである豆柴の大群と都内某所が、2023年12月に合併してできたグループだ。陽気なロックンロール調のSEに乗って登場したメンバーたち。WACKのグループにおけるキーワード「行かなきゃ」が歌詞に込められた「MUST GO」でライブをスタートさせると、客席では大きなコールが起こった。続いて、豆柴の大群の初期楽曲で疾走感あふれる「FLASH」、「MOTiON」と立て続けに駆け抜けた。1人1人自己紹介をし、ナオが「今日は最後まで私たちのことを知ってもらうため精一杯歌っていきます。最後まで楽しんでいきましょう!」と語ると、4月3日(水)にリリースするメジャー1stシングル『わんダーらんど』よりクロちゃん作詞による「わんダーらんど」を披露。都内某所時代から受け継がれた「アイスクリームの星」、豆柴の大群の初期楽曲「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」を全力で届けた。

KiSS KiSS

続けて登場したのは、KiSS KiSS 。GANG PARADEの活動キャリアの若いキラ・メイ、キャ・ノン、チャンベイビー、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの6名からなるアイドルグループだ。WACKの中では真正面からアイドルっぽいことをやるという点で、オルタナティブな存在といえる。まずは、シャッフルユニットでも披露した「KiSSES」でライブをスタートさせると、アイナ・ジ・エンド作詞作曲の「KiSS KiSS SUNSET」、90年代テクノを思わせる「KiSS KiSS KiSS」と連続して披露。アイドルらしい曲といいつつも、幅広い楽曲の遊びがあるのがおもしろい。1人ずつかわいらしい挨拶とともに自己紹介をすると、アイナスターが「私たちなりのかわいい受け取ってください!」と甘く語った。そして、「チョコキス!!」、Mashinomi作詞、Yohji IgarashiとMashinomiが作曲を手がけた1st シングル曲「Cake!」、「いないいないばー」とパフォーマンスして、甘いステージを見せつけた。

ASP

五番手として登場したのは、ユメカ・ナウカナ?、ナ前ナ以、モグ・ライアン、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズ、チッチチチーチーチー、リオンタウンの7人組グループ、ASP。パンクさに加え、現代らしいトレンドのサウンドも捉えた最もエッジのある気鋭のグループだ。10月8日には日本武道館での単独公演「We are in BUDOKAN “The floor is all ours!!”」の開催も決定している。パンクロック調の「the MAN CALLiNG」でライブをスタートさせると、マキシム(The Prodigy)が提供した原曲をもとに、作詞作曲をPecori(ODD Foot Works)、アレンジをYohji Igarashiが手がけたデジタルハードコア調の「TOXiC iNVASiON」で客席を魅了した。1人1人簡潔に自己紹介をすると、ウォンカーが「東京のみなさんってめちゃ手を上げてくれるし声も出してくれるしめっちゃ格好いい。おとなしそうに見えて、みんなは能ある鷹だ!」と伝え、笑いを誘いながらも一体感を作り出した。そして、ウインターソング「Heaven’s Seven」、エモーショナルなロック楽曲「I wanna live」、ロンドンを拠点に活動する2人組ロック・ユニット”WARGASM”のプロデュースのインダストリアルパンク曲「MAKE A MOVE」、ASPはじまりの楽曲「拝啓 ロックスター様」とパンキッシュな楽曲たちを存分に披露し、ASPらしさを発揮してステージを後にした。

BiS

イベントも終盤。大トリ前に登場したのは、BiS。WACK創設者・渡辺淳之介が、WACK設立前のつばさレコーズ時代一番はじめに作ったはじまりのアイドルグループだ。2014 年に横浜アリーナで解散、その後再結成をするも 2019 年 5 月 11 日に2 度目の解散をし、現在のメンバーたちが第 3 期 BiS となる。「テレフォン」のサウンドが流れ、歓声が湧き起こる中、ステージに走って登場した6人。アッパーでBPMの速いロックに観客たちとともに両手を上げて大盛り上がり。その熱をさらに上げるように「teacher teacher teacher」へ。観客たちもメンバーと同じく客席で振り付けを真似して行い、盛り上がりは加速していく。続けて、DOPING PANDAのフルカワユタカがプロデュースした楽曲「LAZY DANCE」で四つ打ちに乗せてダンスで一体感を作った。自己紹介をすると、ヒューガーが「このあとも私たちらしく全力で届けていくので、BiSと最高の1日にしましょう!」と語り、Age Factoryプロデュース楽曲「Sakura」へ。勢いそのままに、3期BiSの初期楽曲「BiS-どうやらゾンビのおでまし」、「CURTAiN CALL」と止まることなく駆け抜けた。

GANG PARADE

WACKツアーの大トリを務めるのは、13人組グループ、GANG PARADE。WACK設立の2014年にカミヤサキがプラニメとして立ち上げ、POP、GANG PARADEと二度の改名を経て活動を続けてきたグループだ。2024年のWACKツアーの大トリを務めるにあたって、これ以上のグループはないだろう。

キャッチーなSEが鳴り響くと、ステージ脇から13人の気合いを入れる掛け声が漏れ聞こえる。13人が横並びになると、「はじめまして、私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEです!」と元気よく挨拶をし、THEイナズマ戦隊によるプロデュース・実演によるロックチューン「ROCKを⽌めるな︕︕」を披露。苦労を胸に刻みつつ、前を向いてファンたちとともに進んでいく想いが会場に鳴り響く。続く初期楽曲「Happy Lucky Kirakira Lucky」では高速ポップチューンに乗せて、更なる盛り上がりを見せた。13人のフォーメーションと揃った振り付けは圧巻だ。

チャンベイビーが「今日はWACKツアーファイナルということなんですけど、全公演全グループと回るのが初めてだったんです。先輩たち、仲間たち、全国各地のファンの方と駆け抜けてきて、超格好よくて刺激をもらって、WACKがもっともっと大好きになりました」と想いを語った。6月から全国9箇所を巡るツアーを行うことを伝えると、「最後の最後の最後までお祭り騒ぎできますか? みんなで心も体もぴょんぴょんと躍動しようぜ!」と語り、KOTONOHOUSとGANG PARADEのタッグによる和を感じるダンスチューン「躍動」を披露。TikTokで“ガオガオダンス”がバズっている「涙は⾵に、思いは歌に」を全身全霊パフォーマンスすると、最後はギャンパレはじまりの楽曲にして、WACKとしても初リリースとなった楽曲「Plastic 2 Mercy」へ。観客たちとともに大きな声を出しながらジャンプし手を振り上げながら大団円を迎えた。

アンコールの拍手に応えて、リチが1人でステージに登場。WACKツアーの感謝を述べると、出演グループ全組を呼び込み、1組ずつ代表メンバーがWACKツアーの感想をコメントしていった。最後に、BiTE A SHOCKのMAHiTOが代表し、「WACKファミリーの先輩のみなさんと、WACKをより大きくしていきたいなと思います!」とコメントし、「WE are WACK」と全員で恒例の挨拶をして2024年のWACKツアーは幕を閉じた。

取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希

「PiZZA WACKful WORLD TOUR」
2024年3月1日(金)@東京 Zepp DiverCity
セットリスト
シャッフルユニット(キャ・ノン、ナ前ナ以、シオンエピック、now、SAORi、ココ・パーティン・ココ、アイカ・ザ・スパイ)
1. KiSSES

ExWHYZ
1. xANADU
2. NON TiE-UP
3. BLAZE
4. NOT SORRY
5. Unknown Sense
6. ANSWER
7. Obsession

BiTE A SHOCK
1. Patient!!
2. 東京HOLY NiGHT
3. カノープス
4. 雨が上がったら
5. 常夏プラネット

豆柴の大群都内某所 a.k.a MONSTERIDOL
1. MUST GO
2. FLASH
3. MOTiON
4. わんダーらんど
5. アイスクリームの星
6. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-

KiSS KiSS
1. KiSSES
2. KiSS KiSS SUNSET
3. KiSS KiSS KiSS
4. チョコキス!!
5. Cake!
6. いないいないばー

ASP
1. the MAN CALLi NG
2. TOXiC iNVASiO N
3. Heaven’s Seven
4. I wanna live
5. MAKE A MOVE
6. 拝啓 ロックスター様

BiS
1. テレフォン
2. teacher teacher teacher
3. LAZY DANCE
4. Sakura
5. BiS-どうやらゾンビのおでまし-
6. CURTAiN CALL

GANG PARADE
1. ROCKを⽌めるな︕︕
2. Happy Lucky Kirakira Lucky
3. 躍動
4. 涙は⾵に、思いは歌に
5. Plastic 2 Mercy

PICK UP