「ふたりはプリキュア」の放送開始以来、“ひたむきに頑張る少女たちの物語”を描き続けている人気テレビアニメ「プリキュア」シリーズが20周年を迎えた。
今年からスタートした「わんだふるぷりきゅあ!」は、シリーズ史上初となる“犬”のプリキュアが登場して話題を集めている。そんなテレビシリーズの最新作がこの秋、映画化。『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』と題して、9月13日(金)より全国公開される。
今回は、映画の宣伝アンバサダーを務める私立恵比寿中学、≠ME、BEYOOOOONDSのプリキュア好きメンバー6名を迎えて、最新作の注目ポイントやプリキュアへの溢れ出る熱い思いを語ってもらった。
取材&文:Atsushi Oinuma
写真:Jumpei Yamada
6人のプリキュア愛
――まずは、お1人ずつ、プリキュアの好きな作品やキャラクターに触れながら、自己紹介をお願いします。
里吉うたの:BEYOOOOONDSの里吉うたのです。プリキュアファン歴20年です(笑)。一番好きなプリキュアは「HUGっと!プリキュア」のキュアアムール(/ルールー・アムール)です。
高瀬くるみ:BEYOOOOONDSの高瀬くるみです。好きなプリキュアは「Yes!プリキュア5GoGo!」のミルキィローズ(/美々野くるみ)です。私と同じ“くるみちゃん”なので、親近感を持って好きになりました。「わんだふるぷりきゅあ!」では、私のメンバーカラーと同じミントグリーンのキュアリリアン(/猫屋敷まゆ)が好きです。
蟹沢萌子:≠MEの蟹沢萌子です。私は初代の「ふたりはプリキュア」のキュアブラック(/美墨なぎさ)とキュアホワイト、「ひろがるスカイ!プリキュア」のキュアスカイ(/ソラ・ハレワタール)と「わんだふるぷりきゅあ!」のみんなが大好きです。強くて、可愛くて、かっこいいプリキュアの虜で、私もそんな存在になりたいなと思っています。
鈴木瞳美:≠MEの鈴木瞳美です。私は幼い頃に「Yes!プリキュア5GoGo!」のキュアレモネード(/春日野うらら)に一目惚れして以来、ずっと大好きです。アイドル活動もしているキュアレモネードが今の自分とも重なるなと感じています。
風見和香:私立恵比寿中学の風見和香です。私は「ドキドキ!プリキュア」が一番好きで、保育園の卒業アルバムに“キュアロゼッタ(/四葉ありす)になる”って書くぐらい好きでした(笑)。イエロー系のキャラでお嬢様なんですけど、今でもとても大好きです。
中山莉子:私立恵比寿中学の中山莉子です。私は初代の「ふたりはプリキュア」の頃から見ていて、幼稚園では、キュアホワイト(/雪城ほのか)好きの子とキュアブラック(/美墨なぎさ)好きの子に分かれていたんですけど、私はキュアホワイトが好きでした。放送1000回記念のコラボダンスの時から、「わんだふるぷりきゅあ!」に釘付けになってしまって、今は「わんだふるぷりきゅあ!」推しです。
――ありがとうございます。早速、皆さんのプリキュア愛をビシビシと感じています。では、ここからは、今回の『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』に期待していること、楽しみにしていることなどを教えてください。
里吉:「わんだふるぷりきゅあ!」は、わんちゃんと猫ちゃんが変身するという初めてのプリキュアで、ストーリー展開がすごく面白いので、映画ではどんなストーリーになるのか公開が楽しみで今からワクワクしています。
高瀬:私は、アニメとゲームが大好きなので、今回の映画は、ゲームの世界の中にプリキュアが入って行くストーリーだと聞いて、ますます楽しみになりました。ポスターなどビジュアルでも、ドット絵のようなモチーフが使われていたり、プリキュアちゃんが(ゲームの)ミニキャラみたいな感じになっていたりもして、どんなゲームの世界感になっているのか、すごく楽しみです。
蟹沢:「わんだふるぷりきゅあ!」はとにかく可愛くて、クスッと笑えるところもあって、さらに、心が温まって思わず涙が出てしまうようなところもある……そんな色んな面を持った物語だと思っています。今回映画でも楽しめるというのが本当に楽しみですし、過去の「プリキュア」シリーズのキャラクターがどのように物語と絡んでくるのかもすごく気になっています。
鈴木:今回のビジュアルはちょっとゆるっとしていて可愛らしいなと思いました。プリキュアはライバルとバチバチに戦うイメージが強いので、ゲームの中でどのように戦うのかというのも楽しみのひとつです。最後にはちゃんと幸せに、そして、平和になってくれると思うので、期待しています。
風見:今回は「魔法つかいプリキュア!」など歴代シリーズとのコラボが見られるという点がすごく魅力的だなと思っています。また、映画にしか出てこないオリジナルのキャラクターもたくさん登場すると思うので、そんなキャラクターにも注目して見てみたいなと思います。
中山:今回はゲームの中の世界ということなので、一体どうなるんだろうって、今からハラハラドキドキしています。幼い頃から見てきましたけど、大人になった今、改めて見てみると忘れていた気持ちとかも色々思い出させてもらえると思うので、本当に幅広い年齢層の方に見てほしいなと思います。
私にとってプリキュアとは?
――では、ここからは、プリキュア初心者の方に向けて、皆さんが思うプリキュアのオススメポイントや楽しみ方をプレゼンしていただきたいなと思います。今度は逆回りでいきましょうか。
中山:はい。今って、すごく“推し活”が流行っているじゃないですか。プリキュアには、本当に個性豊かなキャラクターが揃っているので、“推し”を決めて、グッズを揃えて、推し活するのも楽しいんじゃないかなと思います。
風見:やっぱり、プリキュアは衣装がすごく可愛いと思っていて、例えば、学校の制服もシリーズごとい違ったり、変身した後の衣装もドレスっぽかったりして、シリーズ毎にまったく違った衣装の雰囲気を楽しめると思います。“可愛い”という第一印象で見始めたとしても、諦めない姿に勇気をもらえたりもするので、どんどんハマっていくと思います。
――ちなみに、女性ファンが多いイメージですが、プリキュア初心者の男性にオススメするとしたら、どんなポイントでしょうか?
鈴木:可愛いものはみんな大好きだと思うので、そこも魅力のひとつだと思います。もちろん、“女の子の憧れ”といったイメージが強いとは思うんですけど、色々なモチーフのプリキュアがあって、シリーズ毎に違った良さがあるので、見比べるのも楽しいと思いますし、大人になった今、改めて見てみると深いなと感じるシーンもあって、自分の考え方が変わったりすることもあると思うので、男女問わず皆さんにオススメしたいです。
蟹沢:嬉しいことで喜んだり、悲しいことに涙を流したり、時には人とぶつかることがあったり、壁に立ち向かうことがあったり、一緒に笑い合ったり、一緒に涙を流したりするということは、男女問わず生きていく中で、大切なひとつひとつの感情だなと思うんですけど、そういう感情をしっかりと大切に見せてくれるのがプリキュアだと思っています。そういった感情をキラキラで包み込んで見せてくれるからこそ、より胸に響くし、忘れていた真っ直ぐな気持ちを思い出させてくれるんじゃないかなと思うので、男性の皆さんも是非、今回の映画をきっかけにプリキュアに触れていただきたいなと思います。
――私も初心者なので、皆さんの熱いプレゼンにグイグイ惹き込まれております(笑)。BEYOOOOONDSのお2人はいかがでしょうか?
高瀬:私ももちろん、小さい頃からずっと見ていたんですけど、大人になって見返してみるとハッとさせられる瞬間が多いなと思います。1000回放送記念のダンスコラボから、私達BEYOOOOONDSもプリキュアに関わらせていただいているんですけど、プリキュアのスタッフさんから「アイドルもプリキュアみたいに勇気を与える存在だよね」という言葉をいただいた時に、あぁ、自分も憧れていたプリキュアにちょっとだけ近付けたんだなと思ってとても嬉しかったです。プリキュアって、まったく違う人生を歩んでいた1人1人が、たまたまプリキュアになって一緒に世界を救うために戦うというお話なんですけど、それって私達アイドルにもリンクするような気がしたんです。違う生き方をしてきたけど、何かのきっかけで同じ場所に集まって一緒に頑張るメンバーになる…という部分で。でも、もっと言うと、それってアイドルだけじゃなく、普通に頑張って働いている方達も同じだなと思って、そう考えると、「あれ?みんながプリキュアじゃん!」って思ったりもします。
一同:(笑)。
高瀬:自分達もプリキュアと同じように頑張っているんだという目線で見てみると、また感じるものも違うんだろうなと思ったので、私は、今回の映画はそういう目線で見てみようと思っています。なので、今までプリキュアに触れてこなかった方達も、自分と同じように頑張っている子達を描いた作品なんだと思って見てみると、また違ったものが見えてくるのかなと思います。
里吉:私は、今回の「わんだふるぷりきゅあ!」の大事なキーワードは“大好き”だと思っています。こむぎといろは、ユキとまゆももちろんそうですし、色々な“大好き”という絆が、今回の映画に繋がっていると思うので、私達のようなアイドルが大好きな方、一緒に暮らすわんちゃん猫ちゃんや動物が大好きな方、大切な家族がいる方、大好きな友達との大切な思い出を持っている方…そんな色々な方達の心に響く物語になっていると思います。登場人物みんなの“大好き”な気持ちにも共感しながら見てもらいたいです。
――それでは、最後の質問になるのですが、「私にとってプリキュアとは?」といった質問で締めたいと思っていまして、これは是非、思いついた方からの挙手制でいかがでしょうか?
高瀬:はい(真っ先に手が挙がる)。私にとってプリキュアは“憧れ“であり、“一緒に頑張る仲間”です。プリキュアが頑張っているから、自分も頑張れる、そんな一緒に頑張っていける仲間みたいな存在だと思います。
鈴木:私にとってプリキュアは“永遠の憧れ”であり、“永遠の思い出”です。永遠に自分の思い出の中にいてくれる存在だなと改めて思いました。
里吉:私にとってプリキュアは“人生の宝物”です。出会った時から今までずっと自分の人生を彩ってくれたものでもありますし、背中を押してくれるきっかけをたくさんくれた存在なので、これから登場するプリキュア達も含めて、みんなまとめてギュッと抱きしめていたいような私の宝物です。
風見:私にとってプリキュアは“夢”です。小さい頃は、本当に将来の夢として書いていたくらいですし、実際にプリキュアにはなれないけれど、プリキュアのような存在になりたいと今でも夢見ています。全国の女の子達が絶対に一度は夢見た存在だと思うので、これからもずっと私達に夢を見させ続けてほしいなと思います。
中山:私にとってプリキュアは“人生の中で初めて出会ったヒーロー”です。初代の「ふたりはプリキュア」を見たのは3歳の頃だったと思いますけど、まだ戦隊モノとかを見たことがなくて、初めてテレビに釘付けになって見たので、人生の中で初めて出会ったヒーローだったんだなと思います。
蟹沢:私にとってプリキュアは“希望”です。綺麗な気持ちを綺麗なまま大事にしていくことをすごく肯定してくれますし、キラキラした世界の中で真っ直ぐに誰かを守りたい、世界を守りたいという曇りのない気持ちを美しく描いていると思います。誰しも、生きていく中では、色々な経験をして色々な感情になると思うんですけど、いつでもプリキュアは優しく寄り添ってくれるので、本当にプリキュアみたいな世界になったら素敵だろうなと思っています。私にとっての“希望”であり、この世界にとっても“希望の存在”、それがプリキュアです。
――映画がますます楽しみになりました。プリキュアへの熱い思いとポジティブなメッセージ、本当にありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
■作品情報
『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』
9月13日(金)公開
声の出演:
長縄まりあ、種﨑敦美、松田颯水、上田麗奈、
関根明良、加隈亜衣、村瀬歩、七瀬彩夏、古賀葵、
高橋李依、堀江由衣、早見沙織、齋藤彩夏
寺島拓篤、立花慎之介/花澤香菜、三宅健太
ゲスト声優:ジャルジャル(後藤淳平・福徳秀介)
エンディング主題歌:「Happy≒Future」歌:後本萌葉・吉武千颯、作詞:青木久美子、作曲・編曲:馬瀬みさき
挿入歌:「大好きのキズナ」歌:石井あみ・北川理恵、作詞:こだまさおり、作曲・編曲:馬瀬みさき
原作:東堂いづみ
監督:宮原直樹
脚本:加藤陽一
演出:村上貴之
音楽:深澤恵梨香
キャラクターデザイン:宮谷里沙
美術監督:谷岡善王
色彩設計:横山さよ子
撮影監督:大島由貴、佐々木果南
CGディレクター:中沢大樹
音響監督:菅原三穂
配給:東映
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