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【ロンドン密着レポ&インタビュー】豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLが語る、新たな重要曲「Walk」誕生と「突破」したいもの

StoryWriter

豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLが、2024年12月25日に、1stフルアルバム『突破』をリリースする。

TBS系バラエティ「水曜日のダウンタウン」の企画「MONSTER IDOL」から2019年に誕生した豆柴の大群と、2022年に「MONSTER LOVE」から誕生した都内某所が、さらなるMONSETRIDOLになるため合併した同グループ。現在は、アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、レオナエンパイア、モモチ・ンゲールの4人で活動をしている。

1stアルバムとなる今作はバラエティに富んだ楽曲陣で構成。2024年5月から開催された〈MONSTER VENOM TOUR〉にて毎公演ごとに披露してきた楽曲が全14曲収録、キャッチーなポップソングから、トレンドなビートを取り入れたダンスソング、エモーショナルなロックソングまで実に多様な1枚に仕上がっている。

そんな同アルバムの最終曲に収録されているのが「Walk」だ。Hi-yunk(BACK-ON)が作曲、八味とTAKE-PEEが作詞した本楽曲は、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLにとっての重要曲「MUST GO」の続編とも言える楽曲。切なげなピアノのイントロから始まる、WACKらしいエモーショナルなロックソングとなっている。メンバー全員がグループにとって重要な楽曲になると語る同曲のMV撮影に密着。〈WACK in the UK vol.4〉で訪れたロンドンの地でMV撮影をしている彼女たちの様子を写真で紹介するとともに、撮影の合間にメンバーへの取材を敢行した。

 

取材&文:西澤裕郎


「Walk」MV撮影密着写真レポート

2024年11月26日(水)に開催された、4度目となる海外公演〈WACK in the UK vol.4〉のため、英国ロンドンに訪れた、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLのメンバーたち。

ライブ前日の11月25日(火)の早朝から、「Walk」のMV撮影が行われた。タイトルの如く、ロンドンの街を歩き回りながら行われた撮影。肌寒い気候ながら、天気に恵まれ、メンバーたちの雰囲気もとてもよい。

まずは、レオナエンパイアのソロカット撮影からスタート。その後、全体でのダンスシーンを挟み、1人ずつのソロカットが行われ、最後に全体でのカットを撮影していった。

グループにとっての重要曲になるとメンバー全員が確信していることもあり、撮影がはじまると集中力が一気に高まっていく。監督とスタッフたちも、映像を見て、すぐ判断を下していく。それにしてもロンドンの街と豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLはとても似合っている。

結果、予定していた時間を大幅に巻いて、MV撮影は終了した。これまで紆余曲折、さまざまな経験をしてきたこともあり、現在の4人のメンバーたちはとても強くなった。そんなことを見ていて感じるMV撮影だった。その様子を下記に写真でお伝えする。

まずは、レオナのソロカットシーンから。

涙を流しながらロンドンの街を歩いていく。

撮影した映像を監督とプレビュー。表情は真剣だ。

もっとエモーショナルにという声を受け、想いを込めて歌うレオナ。

場所を変えて、全員でのダンスシーンの撮影へ。

ナオ・オブ・ナオ

モモチ・ンゲール

早朝の公園で全力で踊る4人。

全員でプレビューし、フォーメーションを調整していく。

ストリートでのダンスシーン撮影。

前後左右にグラフィティが描かれた街に溶け込む4人。

撮影後、笑顔のナオ・オブ・ナオ。

続いて、モモチ・ンゲールのソロカット撮影へ。

ナオ・オブ・ナオのソロ撮影。

スタッフたちも動き回ります。

アイカ・ザ・スパイのソロ撮影。

感情を込めて歩くアイカ・ザ・スパイ。

ソロカット撮影を終え、最後の全員カットへと移動することに。完成MVでお楽しみください!


INTERVIEW:アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、レオナエンパイア

MV撮影の合間に、メンバーへのインタビューを実施した。豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLになってからの約1年間を振り返ってもらい、「Walk」が彼女たちにとってどのような楽曲なのか、想いの丈を語ってもらった。

まずは、モモチ・ンゲールのソロカット撮影中に行ったアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、レオナエンパイアへのインタビュー。そして、後半はモモチ・ンゲールのインタビューをお届けする。

これから先のモンアイにとって大事な曲になっていく

──「Walk」は、みなさんにとってどんな楽曲なんでしょう?

ナオ:過去に「MUST GO」って曲をリリースしているんですけど、「WALK」は、その曲の続きの楽曲になっていて。私が振り付けを作ったんですけど、「MUST GO」を連想させる振り付けにしてほしいってスタッフさんからもオーダーがあって。「MUST GO」が、私たちにとってすごく大事な曲になったので、「Walk」もこれから先のモンアイにとって大事な曲になっていくだろうなと思うし、歌えば歌うほど、グループとテイマー(※モンアイファンの総称)の結束感が強まるなって思っています。

──振り付けに関しては、どういうことをテーマに作ったんですか。

ナオ:歌詞割りも「MUST GO」とほぼ一緒なんですよ。だから構成も全て「MUST GO」っぽく作っていて。歌う人をフィーチャーさせる構成かつ、あえてAメロのフォーメーションを「MUST GO」と反転させていて。歌っている人は同じなんですけど、似ているようで違うものを作りたかったんです。そこは結構意識して、それぞれの良さも出したいなと思って構成はこだわりを持って作りました。

──印象的な振りが多いですよね。

ナオ:「MUST GO」だけじゃなくて、他の曲たちからもエッセンスみたいなのを取り入れているんです。例えば「りスタート」だったり、「大丈夫サンライズ」だったり。節目になる曲だなと思ったので、自分たちにとって節目節目で歌ってきた思い入れの強い曲たちの振りを結構取り入れて作りました。

 

 

 

──レオナさんにとって、「Walk」は、どんな楽曲でしょう?

レオナ:ナオも言っていたように、「MUST GO」があったからこそできた曲で。〈あの日できなかったことも もう戻せない過去も 残酷に消えて忘れる〉っていう歌詞があるんですけど、私的には、いなくなっちゃったメンバーのことかなと思っていて。あんなことがあったのに全部ぱっと忘れちゃうんだみたいな切なさだけじゃなく、〈雨降らないように手を取り合うんだよ〉という歌詞で、大変だったけど、みんなと力を合わせて頑張ろうねって、前向きに力になる曲だなって思っています。〈大丈夫。まだ空は晴れてる〉っていう歌詞も、何が起きても晴れるよっていう明るい気持ちの曲です。

──ナオさんがつけた振り付けに関しては、どんなことを意識して踊っていますか?

レオナ:サビの部分でのキレは、特に大事にしていて。

アイカ:ナオに最初に言われたんだよね。きゅっ!てやってって。

ナオ:緩急をつけたかったんです。今回のアルバムの中で、いわゆるWACKっぽい振り付けがなかったんですよ。最近のアイドルって、結構細かい振り付けが多いんですけど、WACKって結構シンプルな振り付けを繰り返すのが特徴だと個人的には思っていて。それによって、お客さんが真似しやすくなって、私たちとの相乗効果があると思うんです。なので、「Walk」はそっちに振り切って作りました。他の曲は細かったり、繰り返しがあまりないような振り付けだからこそ、「Walk」は単調に見えちゃう部分があるので、緩急を大事にしてほしいって話をしましました。

──MV撮影の際、レオナさんは監督から「もっとエモーショナルに」って言われていましたよね。この曲のどんなところにエモーショナルさみたいなものを感じますか?

レオナ:最後のサビのところで、「りスタート」のフリが出てくるんですけど、私的には、そこでも去ったメンバーの顔が浮かびます。グループの歴史がすごく出てくるなって。

──アイカさんにとって、「Walk」はどんな楽曲でしょう?

アイカ:自分が豆柴になって、そして4人になってからのストーリー全部が詰め込まれた1曲だなと思っていて。歌詞とかも全部含まれていて、大切な曲だなって思います。

──先ほどレオナさんが言っていたように、メンバーが思い浮かんだりとかしますか?

アイカ:私も落ちサビを歌っているんですけど、〈同じ道じゃないけれど ねぇ、約束したよね〉って歌詞を初めて聞いた時、本当に泣いちゃって。レコーディングした音源を聞いた時もまた泣いちゃったんです。今まで辛かったこともたくさんあったし、同じ夢に向かって一緒にやっていたから、そういうのも思い出しちゃって。サビの〈雨降らないように手を取り合うんだよ〉とかは、今いる4人で、この先一緒に上を目指していこうねって意味を感じて、とても好きです。個人的には〈クソッタレ〉って歌っている部分があって。1番も2番も。5年間活動してきて、ネット上で、「豆柴って未だに活動していたんだ」とか言われることもよくあって。そういうのも含めて、まだまだできる!っていう意味も含めの「クソッタレ」を、いつも想いを込めて歌っています。

──ネットでのそうしたコメントに対して、口には出さないけど、そういう気持ちも当然あるわけですよね。

ナオ:それは結構昔からみんなで話していたよね。私たちは「水曜日のダウンタウン」っていう番組から誕生していることもあり、最初の注目度が高かった分、離れていく人たちのスピード感もすごくて。コロナ禍の影響もあるとは思うんですけど、最初の2、3年でがっとフォロワーがいなくなっちゃって。TikTokを始めた時期は、「もうオワコン」とか、「まだいたんだ」みたいな心ないコメントがいっぱいあって。その中でも、うちらで見返そうぜって話していた記憶はあります。

アイカ:未だに、TikTokがバズったりすると、「まだいたんだ」とか書かれるんですけど、そう言ってくれるってことは、私たちのことを覚えているっていうことじゃないですか?

ナオ:ポジティブに考えると、たまたまTikTokを見て、私たちを思い出してくれたってこと。そういう人たちが増えていってくれたら、それはそれでプラスになるんじゃないかなと思うので、頑張りたいね。

豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLとしての1年を振り返る

──2024年1月6日に都内某所と合併し、「豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL」としての活動を始めてから1年が経ちました。振り返ってみて、どんな1年間でしたか?

ナオ:一言で言うと、もう目まぐるしい1年間でした。応援してくれる方たちを混乱させてしまっているなという自覚もありつつ、でも、やっていかなければならない中で、すぐお披露目と、東名阪の披露目ツアーがあって。ミクが脱退して4人になって、5月からは「MONSTER VENOM TOUR」が始まって。そこでは、毎公演新曲を1曲ずつ披露していったんです。本当に毎日毎日グループのことを考えているし、考えない時間がなかった。このグループをどう盛り上げていくか、この気持ちをテイマーのみんなと一緒に持っていけるかがすごく大事だと思っていたので、みんなで試行錯誤しながらずっと考えていた時期でした。リリイベもセトリはみんなで考えているんですけど、どの曲をやったら喜んでもらえるだろうとか、初めましての人がどの曲を聞いたらライブに行きたいと思ってもらえるかなとか、話し合いの頻度も増えた1年だったと思います。

──話し合いが増えた感覚は、みなさんありありますか?

アイカ:あります。ちょっと前まで、正直ほぼしてなかったもんね。

レオナ:不定期だったよね。

ナオ:今は月1でスタッフさんを交えて、グループのことについて話し合っていて。ツアーでどんなことをしたいとか、ハロウィンのライブではこういうことがしたいんだとか、そういう話し合いができるようになってからは、スタッフさんとの関係もスムーズになったというか、みんなで作り上げていこうっていう意識がすごく強まりました。この1年で、さらに結束は強まったんじゃないかなって思います。

──レオナさんは、振り返ってみて、どんな1年間でしたか?

レオナ:本当にいろいろなことが詰まった1年間でした。1月から慌ただしくて、信じられないぐらい早かったです。その中でも、やっぱりツアーが忙しかったなって。新曲をライブで1曲ずつ披露していったので、レコーディングをして、すぐ振りを作って、フリ入れをして、その週に披露しますみたいな時もあって。頭が忙しかったです(笑)。

ナオ:制作とツアーが同時進行だったんですよ。前もって曲の準備ができないままツアーが始まって。「HiGH HOPES」と「Go Away」は先にレコーディングができていたから、最初は余裕を持ってできていたんですけど、途中から、その週にレコーディングして、振りを作って、みんなに教えて、その1週間で全てが終わるみたいな時もあり、みんなバタバタというか。死に物狂いで血眼になって練習して。正直、ボロボロな新曲披露のときもあって、ちょっと悔しかったことはあります。「MONSTER VENOM TOUR」は、来てくれるお客さんを増やしたい気持ちがあって、自分たちの意見で、公開リハーサルを初めて取り入れたんですよ。初回限定盤を買ってくれた人だけが見れるものなんですけど、前回の公演で披露した新曲を、次の公演の公開リハーサルでやっちゃおうよって自分たちで決めてやって。それはそれでね、また覚えなきゃいけなくて大変だったんですけど(笑)。

レオナ:前回やった曲のフリ、どんななんだったっけ?みたいな(笑)。

アイカ:その復習もしたり、本当に大変だったよね。こんなに忙しいツアーは初めてでした。

レオナ:フォーメーションをナオが短い時間の中で作ってくれて。振りも考えてくれているから、本当にありがとうございますと言いたいです。

ナオ:3ヶ月の間に12曲。ここまで1人で全部作るっていうことが私自身も初めてで。追い込むと生まれるものがあるなっていうのも経験になりましたね。

──前回のイギリス公演の際、アイカさんは飛行機内でイヤホンをつけて新曲の振りの動画を見ながらずっと覚えていましたもんね。

アイカ:「Bye Bye」で英語のハモリとかもあって。まだ「Bye Bye」もそんなやっていない時だったし、ハモリもほんと苦手だったので、ずっと見ていましたね。

ナオ:前回は、それこそツアー真っ只中のロンドン公演だったので、みんな本当に余裕がなさ過ぎて、みんな頭がいっぱいいっぱいでした。今はツアーが終わって、ワンマンに向けて動いている最中なので、前のロンドン公演よりは結構落ち着けていると思います。周りをちゃんと見れるような形でライブに臨めるんじゃないかなって思っています。

──アイカさんにとっては、どんな1年でしたか?

アイカ:みんなが言うように、本当にあっという間でした。でも新しいことにもたくさん挑戦できた1年だったから、大変だったけど楽しい1年でした。ほぼ1年で2回も体制が変わることも正直初めてで。3ヶ月ぐらいの間で2回フォーメーションを変えるのも大変でした。正直、どうなっちゃうんだろうと思っていて。でも、こうやって今落ち着いてきて、ああ、やっぱり豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLでよかったな、って思える1年になりました。

ナオ:アイカがそう言ってくれるのは嬉しいね。

アイカ:あと、都内某所と合併したこともあって、曲の幅が増えたんですよ。おしゃれな曲や英語の曲は今までなくて。今回の新曲なんですけど、英語も歌えるようになって。曲が増えたのも嬉しい。新しいところも見せられるし、新しいこと挑戦できた1年でした。

ナオ:たしかに、見せられる幅が増えたよね。今まで、豆柴ってヘンテコな曲とか格好いい曲、かわいい曲はあったけど、大人っぽいおしゃれな曲があまりなかったんです。だけど、合併したことによって、都内某所味がある曲たちが増えて。それを歌えることもすごくありがたい。今までそういう面を見せられなかったから、プラスにもなったよね。ニュアンスというか、歌い方だったり、表現の幅がみんな増えたんじゃないかなって思います。

この先、「突破」したいもの

──今回アルバム『突破』は、非常にバラエティに富んだ作品ですが、1曲目のSEでも「突破」と連呼しています。この先の活動の中で、どんなものを突破していきたいか、最後にお一人ずつ聞かせてもらえますか?

ナオ:私たちは「水曜日のダウンタウン」というバラエティ番組から誕生したアイドルで、WACK所属で、唯一無二のグループだと思うんです。バラエティ番組出身って言っているからこそ、もっといろんなメディアに出て、もっとみんなの個性の部分でも突破して、私にはこれがあります!って胸を張って言えるようになりたい。そうしたら、もっと強くなれるんじゃないかなって思います。グループは唯一無二なんだから、メンバーも唯一無二の存在であれるように、自分にしかないことをどんどん探してやっていけたらと思います。私もいろんなことに挑戦しようと思って、それこそグラビアだったり、みんなで初めてドラマに出させてもらったり、幅は広がっているなと思うんです。もっとそういうことをして、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLっておもしろいんだなと思ってくれる人たちがもっと増えて、あわよくばライブに遊びに来てもらえたらと思うので、頑張っていきたいなって思います。

レオナ:ナオも言っていたけど、私たちはバラエティ出身のグループで、YouTubeもやったりしているので、バラエティに強い奴らになりたいです。私とモモチは新メンバーなので、水ダウから生まれてはいないんですけど、だからこそ、バラエティに強くなりたい。面白い人になりたいです。アイドルはいっぱいいるけど、テレビに出て、えーすごい!ってなる方は多くないと思うので、そこで、この人たちはおもろい!って人になりたいです。

ナオ:レオナは今、ギャガーとしても活動中で。毎ライブでギャグを披露しているんです。

──代表となるギャグはあるんですか?

レオナ:今のところ代表的なギャグはなくて、毎回新ネタを披露しているんです。その中からひとつやってみてもいいですか? 何がいいかな……。

アイカ:ぱっかーんは?

ナオ:それよりは吸血鬼のほうがいいんじゃない?

──すでに結構レパートリーがあるんですね(笑)。

ナオ:今、ライブで50音順にギャグを披露しているんですよ。

レオナ;じゃあ、披露しますね。これは54字の「け」のギャグです。けけんぱ、けんけんぱ、けんぱ、けんぱ、けつえきけんさ。血がじゅわー! 一方の吸血鬼。「恵みの雨や〜!」。

──ふふふ。

アイカ:鼻で笑われてる(笑)。

ナオ:波はあるんです。すごくいい時と、もう終わった?みたいな。

──いや、おもしろかったです。しかもロンドンのおしゃれなカフェ内で全力でやってくれるところもすごいなと思って。ギャガーとしての突破も期待しています!

レオナ:頑張ります!

──最後に、アイカさんが突破していきたいものを聞かせてください。

アイカ:私、ライブでの髪型のレパートリーが少ないんですよ。髪をヘアアレンジできるように突破したいです。私、だいたいツインテールなんですよ。だから、見た目が凝ったやつを今後できるようになっていきたいです。で、新しい自分を見せていきたい。

──グループとして突破していきたいことも聞かせてもらえたら嬉しいです!

アイカ:やっぱり、ライブの動員数を増やしたいです。スタッフさんも力を入れてくれているので、それにも応えたいし、ファンの人にも楽しんでほしい。メンバーとスタッフさんで最高のライブを作って、動員数も増やして。来てくれたみんなとも一緒に突破していきたいなって思います!

INTERVIEW:モモチ・ンゲール

──撮影お疲れまです。先ほど、他の3人にはお話を聞いたので、モモチさん単独でお話を聞かせてください。モモチさんにとって、「Walk」はどんな楽曲でしょう?

モモチ:初めて音源を聴いた時に、この曲は絶対にやらなきゃダメ!って全員一致で思って。「MUST GO」的な、グループにとってメッセージ性のある、ターニングポイントの曲になるんだろうなって直感ですぐ感じました。レオナとうちは絶対にこの曲やりたいって伝えて。ナオとアイカも、もうこの曲は絶対にやんなきゃダメだ!と感じていたと思います。

──モモチさんとレオナさんは、合宿オーディションを経て、2023年1月6日に豆柴の大群に加入しました。ナオさんとアイカさんと活動歴に差はありますが、そのあたりはうまく消化できるようになりましたか?

モモチ:ステージに立たせていただく機会も多いグループだと思うので、ライブに関する活動の中では、その差はあまり強く感じなくなってきていて。差を感じるのは、YouTube撮影とか、メディアに出る時に結構あります。やっぱりカメラに慣れているなって。どこでどういう発言をしたら使ってもらえるとか、こういう風に立ち回った方が円滑だとか、そういうのわかっているのは2人だなって思います。アイカで言うと、やっているのか素なのか分からないんですけど、撮れ高を作る子だし、ナオは進行の部分で欠かせない。変わりのいない存在ですね。

──モモチさんは看護師として働かれていたわけで、そのとき働いていたことで、グループ内で生かされていることなどありますか?

モモチ:それは、4人になってから、めちゃくちゃ感じるようになって。看護師の時って、日々がマルチタスクの重なりだったんですよ。日勤だと5人くらい、夜勤だと10人近くの患者さんを同時に見なきゃいけなかった。それぞれの患者さんに1日のスケジュールがあるんです。Aさんはここからここでこの点滴、これを外して採血と検査。それを10人分やるから、常に頭で計算していて。5分後に終わるから、5分の間に採血に行って着替えさせようみたいな。それをやっていたから、マルチタスク管理が得意だって気づいたんです。逆にメンバーが苦手な子が多くて。先々を見越して今この練習始めとかないと絶対に間に合わないとか、ツアーが入ってきて練習時間を確保できないから間に合わないよっていう管理が得意かなと思って。しかも4人になったのもあって、それぞれがやらなきゃいけないことが結構あるから、私がそれをまとめてできたらいいなと思って。ナオが振りを作ってくれるので、スタジオとっておくのは私とか、振り作るのに何日必要とか、フリ入れに何時間かかるかを聞いて、管理したりしています。

──今日も道に迷ったとき、モモチさんが率先してメンバーを引率していましたよね。

モモチ:10カ月間、社会人をやっていたので(笑)!

──そういう意味では、ちゃんとそれぞれの役割がみつけられているんですね。

モモチ:やっと役に立てたなと思っていて。自分が役に立つなと思う部分って、縁の下の力持ちみたいなところが多くて。親にも言われたんですけど、リーダーとかパフォーマンスとかでもなくて、みんなに見えないところが多いのかなって思います。

──「Walk」の歌詞に関しては、どんなことを思って歌っていますか?

モモチ:歌割りが来た時点で、「MUST GO」と似たような歌割りと、似たようなワードが結構入っているなと思って。例えば、私だと〈あの日できなかったこと〉っていうのは「MUST GO」でも歌っているし「Walk」のサビにも入っている。リンクする部分があるんです。でも、あのときとは状況が違うから、過去のメンバーも含めて、今の私たちに向けて書いてくださった歌詞なんだなって思いました。

──レオナさんは、脱退したメンバーのこと思い浮かべると話してくれました。そういう部分ではいかがでしょう?

モモチ:〈同じ道じゃないけれど ねぇ、約束したよね〉って歌う部分や、〈まだ子供だって思っていた〉〈くだらない話も語り明かした夜も 無意味に思った事もあったんだ〉とか、歌割りの部分も含めて、各々のメンバーに向けて書いてくれたのかなって感じる時はありますね。

──この先、グループにとって代表的だったり象徴的な楽曲になっていきそう?

モモチ:なると思いますし、していきたいです。

──ナオさんがつけた振り付けに関しては、どんなことを思いますか?

モモチ:最後に小指を向けて〈約束したよね〉っていうシーンが、この振りの中で大好きなんです。私たち4人だけじゃなく、今応援してくれているテイマーにも、かつて豆粒だった人や、今まで私たちにちょっとでも関わってくれた人、全員に向けた小指に感じていて。それを最後に残したナオのセンスがすごく好きだし、間奏のレオナの「おおお」って伸ばすところは、羽ばたくような振りをナオが入れてくれていて。最後、上まで手を伸ばすんですよ。それが、まだ届いてないけど、絶対に掴みたいという気持ちのこもった手に感じていて、すごく好きです。手にすごく意味を付けてくれた気がしています。

目まぐるしかった1年間

──グループ名が変わって約1年経ちますが、振り返って、どんな1年間でしたか?

モモチ:目まぐるしかったです。4人でやらなきゃいけない、しかもそのうち2人が新メンバーで、本当に担えるのかっていうのと、1人も失いたくない想いが強くて。1人でもいなくなってしまったら本当に全てが終わっちゃうみたいな気持ちでいたし、多分4人とも誰かいなくなったら終わりだよねって、喋ることはないけど理解してやっていたと思います。

──物理的にも気持ち的にも余裕はなかった?

モモチ:必死でしたね。特にメンタル的な面で言うと、ナオと私って性格は似ていないんですけど、人間としてのタイプ・種類みたいなものがちょっと似ていて。どっちかがメンタルの調子が悪い時、どっちかは調子がいいんですよ。それがいつもうまく交互になって、私がヤバい時は、ナオが引っ張り上げてくれるし、その逆も然りで。必要な時に必要な言葉をくれる存在で、うまく助け合っているなって思います。

──メンバー同士で補い合っているんですね。

モモチ:レオナとかアイカは、ある程度一定で。全く落ち込まないとかではないけど、大きく、この時期ダウンしているって印象はあまりなくて。細々とはあるけど、アイカは結構一定型な気がしています。人間タイプで言うと、私とアイカが似ていて、レオナとナオが似ているんですけど、人種で言うとナオと私が似ていて、アイカとレオナが実は似ているみたいなのは、4人になっての新発見でした。

──話し合いの機会がすごく増えたという話も聞きました。

モモチ:ずっとやりたいなと思っていて。それこそ6人の時から、スタッフさんも含めた話し合いをした方がいいなと思っていたし、それをメンバーにも伝えていて。4人になって、ある程度体制が落ち着いて、グループ全体の動きに目を向けられるようになってきたので、月1で話し合いをやるべきだと思うってスタッフさんにもお願いして実現しました。

──話し合うことで何か変わったなって思うことありますか?

モモチ:私とナオが発言することが多いんですけど、思っていたことや変えたいこと、グループを広げるためにこういうことをやってみたらどうか?ってことを伝える場所ができたのと、スタッフさんからも「この仕事をこういう目的で進めています」って言ってもらえるようになって。次のライブでどういう風に見せていくとか、こういう感じにしていきたいよねってことを話す機会ができた。それが今、嬉しいです。もっと深いところまで話し合えたらいいなと思っているので、次の話し合いの時は、これを話し合いたいですって資料を作って持っていこうと思っていたりして。

──そこでも、社会人経験をしたことが活きていますね。

モモチ:10カ月間、看護師をやったのも、多分運命だと思うので。エクセルとワード、パワーポイントは結構使えます(笑)。去年YouTubeを復活させるにあたって、パワーポイントで資料を作ってプレゼンテーションみたいなこともして。

──すごい!

モモチ:やりたい!って姿勢を見せるために、プレゼンテーションしました。看護学生の時にグループワークでやっていたことがまんま生きていますね。

──最後に、この先の活動の中で突破していきたいものを、聞かせてもらえますか?

モモチ:いまの世の中ってバズったグループが売れる傾向があるじゃないですか? そして。そのバズった経験をどう生かすかの勝負の世界になっている気がして。もちろんバズも目指したいけど、それだけじゃない部分で、今この世の中の流行りの部分を突破していきたい。自分たちを見失わず、そっちに寄せることもせず、本当の自分たちの良さを見つけて、今この流行りの流れみたいなのを突破したいです。メッセージ性のある私たちの曲の雰囲気は大事にしていきたいし、「Walk」はこういう状況になったからこそ書いてもらえた歌ではあると思うので、そこを大事にしたいです。


■リリース情報

豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
1st Album『突破』
https://avex.lnk.to/monsteridol_Toppa_CD
収録:
CD
1. 突破 of iNTRODUCTiON
2. HiGH HOPES
3. イカサマダンス
4. Break out
5. LiGHTS CAMERA ACTiON
6. イッキイチユウナイト
7. それ ちょーだい❤️
8. 現実逃避
9. Make it blur
10. AME
11. Bye Bye
12. Starry Carnival
13. Go Away
14. Walk

Blu-ray
・Document of 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
・Document of MONSTER VENOM TOUR
・MONSTER VENOM TOUR FiNAL @神田明神ホール (2024.09.08)
・WACK in the U.K. vol3 @The Underworld (2024.08.28)
・MUSiC ViDEO
Shout out to good show!
イカサマダンス

■ライブ情報

周年記念ライブ「突破」
2024年12月25日(水)[東京都]Spotify O-WEST
開場/開演18:00/18:30
LiVEチケット
一般チケット【整理番号】¥4,500-(税込)
MiNiテイマーTiCKET【整理番号】1,000-(税込)
※MiNiテイマーTiCKETは高校生以下限定、当日学生証確認あり。
※未就学児童入場不可
※ドリンク代別途あり
一般発売中〈一般/ MiNiテイマーTiCKET〉
【お申し込みURL】https://w.pia.jp/t/monsteridol/
【受付対象席種】「整理番号」一般チケット/¥4,500-(税込)/ MiNiテイマーTiCKET 1,000(税込)

Official HP https://mameshiba-no-taigun.jp/

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