”人間最高”をコンセプトに活動を続けるアイドルグループLiVSが、新曲「僕の声、跳ね返る」のミュージックビデオを公開した。
LiVSは、元WACK代表・渡辺淳之介から出資を受けたALL INc.が手がけるアイドルグループ。アイドルオーディション「THE LAST CHANCE PROJECT」を経て、2023年8月13日にデビュー。現在は、コンニチハクリニック、ランルウ、スズカステラ、コチャキンTV、ユニセックス、ミニ・マルコの6人で活動をしている。
そんなLiVSの新曲「僕の声、跳ね返る」は、いま最注目のバンド、トップシークレットマンのしのだりょうすけが作詞・作曲・編曲を行なった楽曲。デジタルハードコア、青春パンク、ハイパーポップなどを融合した、しのだらしい楽曲を、アイドルグループが歌い踊ることで新たな化学反応を生み出す、革命的でチャレンジングな楽曲となっている。
本楽曲の完成を記念し、しのだと、LiVSからコンニチハクリニック、ユニセックス、ミニ・マルコの3人で対談を実施した。本楽曲の初披露は、2024年12月23日(月)に渋谷WWW Xにて開催される、LiVS最大規模のワンマンライブ。この新たな新曲の誕生をぜひ目撃してほしい。
取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希
下ネタを叫ばされるんだっていう気でいた
──今回、楽曲提供を行う中で、しのださんはLiVSにどんな印象を持ちましたか?
しのだ:あー、変な名前をつけられてかわいそうだなって(笑)。
一同:(笑)。
しのだ:とういのは冗談で、レコーディングでディレクションをしている時も、こう歌ってみて!って伝えると全部頑張ってやろうとしてくれて、すごくやりやすかったですね。
──そもそも楽曲提供の依頼が来たときは、どんな気持ちだったんでしょう?
しのだ:ちょうど、人に曲を作ってみたいなとめちゃめちゃ思っていたときに、LiVSの曲の話もそうですし、他にも何件か話があって。全部やってみようかなと思ったうちの1つで。ちょうどいいタイミングでしたし、嬉しかったですね。
──メンバーは、トップシークレットマンに対してどんな印象を持ちましたか?
コンクリ:私は、楽曲提供をしていただく前からバンドを知っていて、ライブも行ったことがあったんです。音がすごく綺麗で電子音とかも入っていて最新なのに、ライブはすごくロックな感じで好きだったので、楽曲提供をしてもらえると聞いた時、すごく嬉しかったです。
マルコ:私はMVの質感がめちゃくちゃ好きだなと思って。今回、しのださんの子供部屋でMV撮影したんですけど、それがすごく楽しくて。今回のタイミングでトップシークレットマンさんのことを知ったんですけど、聴けば聴くほどハマっちゃって。ライブも行かせてもらったんですけど、すごく楽しかったので、またライブ自分で行きたいなっていうぐらいハマっています。ライブもモッシュとかしに前方まで行ってしまいました(笑)。
──ユニセックスさんは、いかがでしょう?
ユニ:私も今回のタイミングで初めて聞かせてもらったんですけど、気づいたら口ずさんでいるような、耳に残る感じの曲がめちゃくちゃ新しくて。普通にバンドは好きだったんですけど、めちゃめちゃロックな曲をあまり聞くタイプじゃなかったので、新鮮だったし、楽曲提供してもらうのがすごく楽しみでした。
──どんな楽曲が届くか、ドキドキしたんじゃないですか?
ユニ:たしか、下ネタOK?って話を笹川さん(※LiVSスタッフ)から言われていたので、下ネタを叫ばされるんだっていう気でいたから、全然大丈夫……どうなんだろうなって思ってました(笑)。
笹川:僕がしのださんに、「アイドルにこれ歌わすのか!?」って曲を作ってください、ってお願いしたんです。アイドルに歌わせるというハードルのせいで使うフレーズや表現を制限して欲しくなかったので。むしろ、「あまりやっちゃうと多分ダメになっちゃうんで、そこは僕が歯止めを効かせますね」って、しのさんにストッパーをかけてもらって。
メンバー:ありがとうございます!
しのだ:俺のイメージが変わっちゃう(笑)!
──LiVSの楽曲については、どんな印象を持っていましたか?
しのだ:めっちゃバンドって感じなんだなと思っていて。色々タイプがあるじゃないですか? バンドなのか、電子音系なのか、可愛い系なのかみたいな。LiVSは、かっこいい系のバンドサウンドで決めているアイドルなんだなと思って。
ラッキースケベ以上の話ですよね
──そんなLiVSの楽曲を作るにあたって、どんなテーマで書かれていったんでしょう?
しのだ:今回提供させていただいた歌詞の一人称が「僕」なんですけど、女の子目線で作ろうと思わず、とにかくいつも通り、自分が思っていることを投影させられたらという感覚で作りました。テーマは本当に流動的なので、この曲もあまり覚えてはいないんですけど、自分の思っていること全部歌にできたらいいなと思って作りました。で、それを女の子に歌ってもらえるというラッキー。もうラッキースケベ以上の話ですよね。
一同:(笑)。
──最初にデモを聴いたとき、メンバーはどんな印象を持ちましたか?
マルコ:トップシークレットマンさんの曲を聴いていたので、「あ、だよね!」って。
一同:(笑)。
マルコ:今までのLiVSにはない曲調なので、すごく楽しみだなって思いました。
しのだ:メロディーが半分くらいしかないから、僕も結構、博打でデモを投げたんですよ。でも、マルコが一番歌えていたのですごいなって。
マルコ:叫ぶとかあまり普段しないので、難しかったです。
しのだ:でも、1番安定していたよ。
マルコ:めっちゃ練習しました(笑)。
──ユニセックスさんは、曲を聴いたとき、どんなことを思いましたか?
ユニ:最初に思ったのは、どうやって歌えばいいんだろう、っていうことで。本当にやったことのないような曲だったのと、個人的に早い曲調を歌うのが得意じゃなかったので、めっちゃ悩みました。家でシャウトの練習ができないので、枕に顔を埋めて叫んでました(笑)。曲は頭に残る感じがして、聞いていてすごく楽しかったし、本当にトップシークレットマンさんの曲を聴いてる感覚でめっちゃ聴いていました。
しのだ:レコーディング中もずっと言ってたんですけど、ユニセは声質がめっちゃよくって。僕は完全に音程が合っている音源をデモで投げたんですけど、ユニセは安室奈美恵とかの時代の独特なビートと音程の外し方をするんですよ。かつ、ちょっとハスキーなので、それがめっちゃ扱いやすくって。メロディの部分では、マルコがうまかったんですけど、ユニセが1番めっちゃよかったですよね。
──コンクリさんはどうでしたか?
コンクリ:私は、元から知っていたのもあって、トップシークレットマンさんの世界観の歌をもらえたことが、すごく嬉しくて。練習の前に何回も聴いていたら、ずっと頭の中に、「エコーエコー」って流れているくらい本当に中毒性があって。いつも他の曲をレコーディングするときは、例えばAIの仮歌とか誰かが歌った仮歌にできるだけ寄せて練習するんですよ。でも、しのださんが歌ってくださった歌は、どうやって真似すればいいんだろうって。
しのだ:たしかにAIの仮歌の方が合わせやすいだろうしね(笑)。
コンクリ:サウンド的にも、なんて歌っているんだろう?みたいな。今までで1番練習するのが難しかった。でも出来上がった曲を聞いた時に、自分の声がトップシークレットマンさんの、しのださん楽曲の一部になれた気がして、すごく嬉しかったです。
しのだ:コンクリは、いいエッセンスのところをポイントポイントで全部やったよね。日々鬱憤が溜まっているのか、叫ぶのがすごくよかった(笑)。
──メンバー全員、歌入れは同じ日にしたんですか?
コンクリ:そうですね。1人1回ずつ歌って、その後に、ここの人はここを歌った方がいいみたいな感じで、録っていった感じです。
しのだ:いかんせん僕が、まだ皆さんのキャラクターとか声質を分かりきっていなかったので、とりあえず全編1人ずつ歌ってもらって、聴きながら歌振りしようみたいな感じで、あらかた決めていきました。スタジオで録ったヴォーカルを、さらに僕がミックスしている時に取捨選択していく感じで色々決めさせていただきましたね。
──ちなみに、ここにいないメンバーたちの声の特徴はいかがでしたか?
しのだ:むしろ、今日来ていないメンバーたちの方がむちゃ癖があるんですよね。コチャキン、ランルウ、スズカステラは、もう本当に必殺!みたいな感じの声なんですよ。今日の3人はわりかしオールマイティに行ってる方たちだと思うんですけど、それも適材適所みたいな形で、どう混ぜようか考えるのがすごく楽しかったですね。たくさんライブをやっている方たちなので、そういう声の個性の違いも良かったですね。
マルコは、一緒にバンドをやりたいくらい歌がマジでうまかった
──レコーディング時に印象深かったことがあったら聞かせてください。
コンクリ:私はそもそも歌にあまり自信がなくて。練習をすごくたくさんして臨んだんですけど、歌割りが決まった時の紙に、笹川さんがしのださんの言葉をメモしてくれていたみたいで、「コンクリ→シャウト◎」って書いてあって。歌を本業にしている方から2重丸をいただけたのがすごく嬉しかったし、私シャウト得意なんだなって、初めて自分を知れてすごく嬉しかったです。
しのだ:地声系のシャウトを出せる人と、あまり前に飛んでこない人がいて。コンクリはいつもうるさそうだから、それがもろに投影されたなって感じというか。あのシャウトはめっちゃ扱いやすくて、よかったです。
──マルコさんは、レコーディングで印象的なエピソードはありますか?
マルコ:私は、叫ぶ系の曲が初めてだったので、ちょっと恥ずかしくて、レコーディング室の電気を暗くして録りました(笑)。私は歌割りが来た時の紙に、「マルコ、万能」って書いてあって、ちょっと嬉しかったです。
しのだ:マルコは、一緒にバンドをやりたいくらい歌がマジでうまかった。それぞれ頑張ってやってくれたんですけど、最初ぱーって1人ずつ録るときに、マルコだけ明らかに音感のある歌い方をしていて。心の中で、普通にうますぎだろと思って笑っちゃって。軸としては、マルコはメロディーを中心的に歌ってもらおうと決めました。あと、シンプルに声が好きだったので、ユニセとの掛け合いくらいで大事なところのメロディーを入れようかなって最初から思っていましたね。
──ユニセックスさんはどうですか。
ユニ:私は練習の時も、叫ぶところの感覚がずっと掴めていなくて。マルコに、音程を録って送ってもらってそれを聴いて練習していて。
しのだ:シャウトの音程を聞いていたってこと?
ユニ:そうです。わからなくて。
しのだ:シャウトって、言ったら叫ぶだけだから音程がないじゃん? 自分も同じ感覚だからこそマルコが上手いなと思ったのは、シャウトって人それぞれ抑揚があるんですよ。例えば、リンキン・パークのチェスターだったら、音源にある抑揚はどのライブでも同じ箇所でしている。シャウトにおいての音程感みたいなのが、マルコもめっちゃあって。ほぼ自分が送ったデモっぽくシャウトできていた。マジで音感があるんだなって思ったんですよ。だから、ユニセがマルコに聞いたのは、すごくわかる。
ユニ:一番わかるかなと思って聞いて。でも、それを聞いても難しかった。
しのだ:逆に、めっちゃ気になるのが、歌詞と歌詞の繋ぎのところとか、語尾のところがハスキーになるところあるじゃん? ガラガラって声がちょっと出たり、音程の外し方も、マジでいいところでうまく半音下降気味で行ったりしたりしていて。それがめっちゃいいやり方だったと思うんだけど、あれは感覚的にやっているの?
ユニ:そこの声が出しやすくて、そう歌っていて。だからあまり意識はしてないです。
しのだ:そういうことなんだ! それが、めっちゃ良かったんですよ。めっちゃ色があって、大人っぽいし、かっこいいし。音程は違うけど、間違っているわけでもないみたいな。それが良かったんですよね。
──それぞれの声の個性や歌い方がいい形でハマったんですね。
しのだ:ほんと声の個性はみんな違いましたね。ぶっちゃけ、僕のミックスで処理しちゃうと、ほぼ同じような声質になっちゃうんですけど、それ以外のところでみんなの特徴が出た感じで、楽しかったですね。シャウトのところとかも、みんな抑揚が違うし、当て方とかも色々バリエーションがあって面白かったですね。
──ヴォーカルエフェクトは、ミックス段階でかけていくんですね。
しのだ:そうですね。とりあえず最初はクリーンで、全部バチバチに処理する前提で録っちゃうので。みんなも、自分がどこを歌っているかわからないでしょ?
コンクリ:わー!とか叫んでたんですけど、これ私のかな?みたいな(笑)。
──シノダさんの音作りの特徴でもあると思うんですけど、ポストプロダクションでの音処理にはかなりこだわられていますよね。
しのだ:僕自身、歌が下手なので、音程とか当てられないんですよ。だから、一時から音程の補正ソフトを過剰に使うようになって。それをどんどんエフェクトっぽく使えばいいなと思って、ブラッシュアップしてったら、今はもうサイボーグみたいになっていて(笑)。自分の曲の声データもサイボーグみたいになっている。本当に切り刻まれていて、みたいな。
──音程の補正ソフトで、あそこまでの処理ができるんですね。
しのだ:ベースは基本的にはそうなんですけど、そこにさらにオートチューンを入れて、色々掛け合わせています。あと、声質を変えるソフトとかも自分の場合は入れちゃったりしていて。今回LiVSの曲には使っていないんですけど、それも使ったりしていますね。
──この楽曲をライブでどう披露するのか楽しみですが、大変そうでもありますね。
しのだ:そう、ライブが大変そう。僕が自分のバンドでやる時は、声も完全に音源通りになるようにパソコンでセットを組んでいるんですけど、多分アイドルさんのライブって、通常のイベントとかだと、バンドのフェスとかサーキットイベントとかよりも時間の流れが早いと思うので、地で歌うことになると思うんですよね。だから大変そうだなとか思いつつ、僕はニヤニヤってしながら頑張ってねっていって、レコーディングから帰りました(笑)。
炎上していて、こんなにも伝わらないものなんだなと思って
──初披露が、12月23日のWWWXでのワンマンになります。振り付けは、どんな雰囲気のものになるんでしょう?
ユニ:人それぞれ違う振りをしていって、一気に合うとか、メリハリがしっかりついていたり、特徴的な振りがあるので、みんな真似しやすいものになっていると思います。
(全員で、振り入れをしている動画を見る)
しのだ:こんな感じになってるんだ! すげえ。めっちゃかっこいいじゃないですか。
──ライブがめちゃ楽しみですね。ちなみに、曲名は?
笹川:「僕の声、跳ね返る」です。
しのだ:僕、ギリギリまで曲名を決められないんですよ。今回、進行の流れも早かったので、とりあえずタイトルを決めずに全部みなさんに投げて。レコーディングの時もまだ決まってなくて、ミックスが完パケした時も、「LiVS 1」とかにしてて。タイトルどうしようかなと思っていたら、笹川さんが歌詞の中から引用してくれて。これでどうですか?ってことだったので、別に可もなく不可もなくなんで。むしろ、データのやり取りをするときに、「しのださん新曲」って書いてあったので、もうタイトルそれでいいじゃんくらいの感じで(笑)。
笹川:最初にしのださんから来たデータのタイトル、「おちんちんびろーん」でしたよ(笑)。
一同:(笑)。
しのだ:そんなの、入れてない(笑)! 僕のiPhoneの中には「my song 5」って書いてありますよ。それ、マジでわかんない。これなんなんですか? 知らないっすよ、そんな。もう一生見せないでください(笑)。
──あははは。ちなみに、歌詞はどんなことを歌っているんでしょう?
しのだ:要約すると、自分対世間というか。自分がアクションを起こしても結局何もならないよねみたいなことを書いていて。社会の壁って、コンクリートみたいなものだから、何かを投げても全部跳ね返ってくるぜみたいなことを、茶番とかも入ったりしながら、色々な言葉を使って言っている歌詞ですね。いつも自分が書いていることと根本は変わらないです。僕は、自分対何かを書いていて。その中でも、対好きな女の子、対社会、自分対自分の大体3軸がある。今回は自分対社会と、側面としては自分対自分のハイブリッドみたいな感覚で歌詞を書きましたね。
──皆さんは歌詞からどんなことを受け取りましたか。
ユニ:自分個人もそうですけど、グループとして色々自分たちで仕掛けたり、こういうライブしようとやっているけど、対バンとか現場で響かなかったとか、うまく伝わらないなとか、集客だったりに繋がってなかったりとかってこともあって。自分個人だけじゃなくて、グループのあり方とかも、ちょっと似た感じのことがあるのかなって感じました。
マルコ:全部言われちゃった(笑)。でも、ほんとにその通りだなと思って。社会とかもそうですけど、自分たちLiVSのファンだったりに、届く時も届かないときもあったりするので、そういう感じのことを考えながら歌いましたね。
コンクリ:LiVSって、結構明るい曲だったり、ここから頑張ろうっていう曲や励ます曲が多いので、社会にちょっと訴えるじゃないけど、そういう曲を歌うのが多分初めてで。歌い方だったり、これからもっと工夫していきたいなって思いました。
──しのださんは、最終的に対するものに、期待している部分もあるんでしょうか?
しのだ:さっき3軸あるって言ったんですけど、最終的にはどれも完全に自分の中に帰属するんですよ。自己中と言えば、自己中なんですよね。歌詞を書くときは、特段深い思いがあったわけではないけど、その時はすごく深く考えているみたいなことが多くて。今回も書いた時、何かイラついてたのかな? ……思い出しました! 昔書いた曲があったんですけど、それが定期的に炎上するんですよ。その時も炎上していて、こんなにも伝わらないものなんだなと思って。それが、投げても跳ね返ってくる、コンクリートだなみたいなことで。炎上しているX(旧Twitter)を見ながら、タバコを吸っていた喫煙所がコンクリートに囲まれていたので、色々合わさったんでしょうね、おそらく。
LiVSの音楽を見て救われたとか思ってくれる人が1人でもいたらいいなって
──それをLiVSが歌い、完パケした音源を聴いてどんなことを感じますか?
しのだ:最初の方にも言った通り、この曲の一人称が「僕」なんですよ。アイドルの子たちが歌うのであれば、「私」で歌詞を書くのが1番合うとは思うんですけど、あえて「僕」にしたくて。シンプルに「僕っ子」の女の子が好きっていうのもあるんですけど、それは二の次で。これはもしかしたら男目線の話かもしれないんですけど、女の子が一人称で「僕」を歌う行為が、「あたし」として物事を伝えるよりも、もうちょっと精神の深くまで刺さりそうだなって感覚があったんですよ。今回、レコーディングで歌ってもらって、家に帰ってパーって聴いてみると、やっぱり変なんですよね。そのギャップみたいなものが、自分の思っていた通り、いろんな意味で深く刺さりそうだなと思って、よかったですね。あとは、皆さんがどう発信するか次第なので、僕的にはやりたいことができたなと思っています。
──みなさんは完成した音源改めて聞いて、どんな曲になったなと思いますか?
一同:……。
しのだ:言葉がなくなる理由もわかります(笑)。
マルコ:まだLiVS全体で掴めてないなっていうのがちょっとあって。これからなのかなって思います。しのださんからもらった曲を、ちゃんとLiVSとしての楽曲にするためには、もっともっと時間が必要なのかなって思うし、まだライブで披露していないので、その感覚をこれから掴んでいきたいなって思います。
しのだ:アイドルに振り付けがあるように、僕も自分の新曲ができて、セトリにどう入れるかとか、自分もどういうパフォーマンスで伝えるかみたいなことは考えるし、結局ライブで3か月以上はやらないと僕も感覚を掴めないくらいなので、いまはまだわからないと思うんです。僕が思っているのとはまた別軸で、多分女の子らしい視点から色々意味を見出してくれると思うので、またどういう感じになったのか聞いてみたいですね。最近はこういう感じで歌ってるよ、みたいな。気になります、それは。
──この楽曲を初披露するWWWXは、グループとしても最大規模でのワンマンとなりますが、1人ずつ意気込みを聞かせてもらえますか?
マルコ:WWWXのライブは、演出してくれる先生もいつもと違っているので、曲ごとに本当に違うものになると思います。今までのLiVSの熱さとは違う色の熱さを見せられるライブになると思うので、多くの人に広がっていけばいいなって思います。毎回ライブは全力だけど、このライブには本当にめっちゃ掛けているので、頑張ります!
コンクリ:私たちが立つ今までで1番大きい会場で、ここ3ヶ月間ずっとWWWXに向けて毎日練習してきたので、その成果の場というか、今できる最大限をしたいなと思っています。トップシークレットマンさんは、ツアーのタイトルや歌詞の中にも「救済」って言葉が入っているんですけど、私たちなりに、LiVSの音楽を見て救われたとか思ってくれる人が1人でもいたらいいなって。そんなライブがWWWXでできるようにしたいなと思います。
ユニ:LiVSには「ライフ・イズ・ベリー・ショート」=「人生は短い」って意味があるけど、ここが終わりじゃないというか、もっともっと上に行きたいって気持ちでやっていて。こうやって楽曲提供をしてもらったことも絶対に無駄にしたくない、外に伝える気持ちもすごく大事だけど、内側の気持ちも大事にしたライブにしたいなって思います。
──最後にシノダさんから、激励の言葉をいただけますか?
しのだ:これはマジの話で、正直なるようになるので。僕がバンドを始めて1年半くらいの頃って、ライブとか音楽をやるより、お酒を飲むことの方が大事だったので。LiVSのみなさんは、ずっと真っ向勝負し続けていると思うので、そのまま続ければ絶対なるようになるので、一緒に頑張っていきましょう。本当にこれはマジっす!
■ライブ情報
『Face the Sounds Tour』
12月23日(月)東京(ファイナル)@渋谷WWWX
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