WACK所属の11人組アイドルグループGANG PARADE(以下、ギャンパレ)が、メジャー3枚目となるフルアルバム『GANG RISE』を2025年6月18日(水)にリリースする。
3rdアルバムのリリースに先駆けて、2月16日(日)には、昨年12月にリリースされたばかりの「Sparkling Moon」「グッドラック・マイフューチャー」や、「パショギラ」「Peace☆超パニック」など2023年・2024年にリリースされたシングルカット曲7曲を現体制の11人バージョンで再収録した『GANG RISE (Introduction)』が先行配信される。
同作には、超能力戦士ドリアンにより書き下ろされた最新曲「So many members」が収録。2024年10月6日に長野・NAGANO CLUB JUNK BOXで実施された「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN’24」の対バンで共演した2組。そこから縁が生まれ完成した本楽曲は、ギャンパレのメンバーの多さをユーモラスに歌詞に反映したメンバー紹介ソング。覚えやすいメロディーに加えメンバーコールのパートもあり、ライブで盛り上がる楽曲となりそうだ。
また、2組はYouTube企画として、「私を超能力戦士ドリアンに入れてください!」というギャンパレメンバーの超能力戦士ドリアンへの加入オーディション面接も収録。笑いに包まれた収録終わりの2組に直撃し、ドリアンの3人と、ギャンパレから選抜7名(ヤママチミキ、キャン・GP・マイカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、キャ・ノン、アイナスター)による対談インタビューを実施した。
取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希
ドリアン加入オーディション面接を終えて
──撮影を終えて、手応えはいかがでしたか?
やっさん:あまりこちらが手応えを感じるものではなかったですね。こっちは、ただツッコんだり、ちゃちゃを入れてただけなので(笑)。
──ボケとツッコミの役割分担がされていて面白かったです! アイナスターさんは司会として参加されていましたが、撮影を終えて、どうでしたか?
アイナスター:実は、メンバーのみんながどんな準備をしていたのか、ほとんど知らなかったんですよ。打ち合わせの時間を取って、会議室で何か練っているのをスケジュールで見て知ってはいたんですけど、今回初めて見て、「すごい頼もしいメンバーだな!」と感じました。もう完全にお客さん目線で楽しんじゃいました(笑)。
──3チームに分かれてチームごとに順番に発表していましたが、ネタバレにならない範囲で、どんなプレゼンをしたのか教えてください。
メイ:最初のチーム(ユメノユア、キャ・ノン、キラ・メイ)は、「ドリアンさんの歴史をプレゼンし、バンドのことを誰よりも知っていることをアピール」するというお題をもらったんですけど、ただ調べて発表するだけだと山場がないなと思って。やっぱりオチが欲しいじゃないですか? 歴史って、未来にも繋がっていくものなので、その視点も入れてプレゼンしました。
やっさん:結構しっかりテーマがあったんですね(笑)。
ノン:実は、私たちのチームが一番打ち合わせしていたんですよ。3回くらいリハしました。スタッフさんからアドバイスをいただいて、それを元にブラッシュアップして。そもそも、ドリアンさんのサイトには歴史が全部載ってるんです。それをそのまま説明しても面白くないなと思ったので、別の切り口でやろうと。で、勝手なことをしました(笑)。
けつぷり:おーちくんが書いてるホームページの歴史、ちゃんと読んでくれてたんや。
おーちくん:ありがとう! それを元に、自分たちの得意なフィールドに持ち込む力がすごいなって思いました。
やっさん:あとから聞いたけど、プレゼンのとき普通にしゃべっていたけど、ああいう占いみたいなものが得意なわけではないんだよね?
アイナスター:そうなんですよ! 普段から占いとかタロットカードをやってるわけじゃない(笑)。全然スピリチュアルなタイプじゃないんですよ、みんな。
やっさん:それであの絵が描けるのはすごいな!
けつぷり:おーちくんの未来がなぁ。ユメノユアさんの占いだけ……。
おーちくん:ほんまもんやった(笑)。
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GANG PARADE
──あははは。その次のチームは、ドリアンさんの新曲プレゼンでしたね。4人(キャン・GP・マイカ、ユイ・ガ・ドクソン、チャンベイビー、ナルハワールド)それぞれがドリアンさんの新曲案を発表していましたが、どんな風に準備を進めたんですか?
マイカ:私たちは……打ち合わせゼロです!
一同:(爆笑)
マイカ:完全に個人プレーでした。タイトルとか、何をやるかも、ほぼ直前に決めたくらいで。「タイトル被ってないよね?」ってそこだけは確認しました。
ドクソン:私はしっかり準備しましたよ(笑)! 私は、収録日の3日前に作ったんです。それで今朝、ガレージバンドのピアノでメロディーの確認をしてきました。
けつぷり:めちゃガチやん(笑)!
──実際に4人の新曲プレゼンを見て、ミュージシャンの立場からどう感じましたか?
けつぷり:ちゃんと歌って踊ってたし、意外と形になってたのがすごいなって思いました。
やっさん:あの感じで、小節の概念みたいなものもあったよな?
けつぷり:そうそう! 「見るに耐えられない、聞くに耐えられない」みたいにはならなかったから(笑)。ちゃんと準備してきてくれたんだなって。そこが嬉しかったですね。
ドクソン:もし1曲だけ使わなきゃいけないとしたら、どれを選びますか?
やっさん:え、どれか1個使わなあかんの?
一同:(爆笑)
やっさん:ちょっと持ち帰らせてもらって検討します(笑)。
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左から、やっさん、おーちくん、けつぷり
──そして、3チーム目(ヤママチミキ、月ノウサギ、ココ・パーティン・ココ)は「ドリアンさんを誰よりもかっこよく撮れます」グループです。
ミキ:はい、一番真面目にやりました(笑)。
月ノ:実際に超能力戦士ドリアンさんのライブに行かせていただいて、最前列でカメラマンさんと同じように写真を撮って、それをプレゼンするというチームでした。
やっさん:1枚ずつ素敵なタイトルもつけてくれていて、そこがすごくクリエイティブでしたね。
──たくさん撮った中から、3枚ずつ選んだんですよね?
ミキ:合計900枚くらい撮りました(笑)。
けつぷり:全部見たんですか!?
ミキ:ライブが終わった後、事務所に移動して、2時間くらいかけて選びました。
やっさん:かけた時間と、プレゼンでの笑いのバランスが合ってない(笑)!
月ノ:今になって思うんですけど、事故写真とか1枚くらい入れればよかったなって。私たち、真剣に選びすぎました(笑)。いい写真を選びすぎたなって。
ドリアンとギャンパレの出会い
──そもそも2組の関係は、対バン(2024年10月6日「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN’24」長野・NAGANO CLUB JUNK BOX)から始まったんですよね。そのときは、コミュニケーションはあったんですか?
けつぷり:楽屋も違ったし、相手はアイドルさんなので、僕らもどう接したらいいのか分からなくて。
やっさん:今考えたら、全然そんなことなかったんですけどね。ただ、そのとき、マネージャーさんがみんなスーツで、ちょっと怖かったんですよ(笑)。
一同:(笑)
けつぷり:でも、メンバーは僕らのリハを見てくれてたんですよ。特に何も面白いことやってなかったし、トラブルで20分くらい何もできなかったのに、それでも座ってずっと見てくれていて。「あ、この人たち確実に良い人たちなんだな」って思いましたね。しかも、わけわからんコラボまでしてくれたし(笑)。
マイカ:ドリアンさんのライブの曲中に呼んでくださって、私がジェットコースターに一緒に乗りました(※「おいでよドリアンランド」での演出)(笑)! 特大のスペシャルジェットコースターの席を準備してくれて。あとは「GANG PARADE」って曲をやってくださったりして、すごく嬉しかったです。
──逆に、ギャンパレの皆さんは、ドリアンさんと一緒にライブをやってみて、どんな印象を持ちましたか?
メンバー:……。
やっさん:……めっちゃ口つぐむやん(笑)。
一同:(笑)
月ノ:いや、数が多いので、誰が喋るかで迷っちゃうんですよね。
やっさん:あ、どうぞどうぞ!(笑)
月ノ:ライブをさせていただいたとき、マイカの誕生日(※ライブ当日10月6日がマイカの誕生日だった)のこととか、ギャンパレや遊び人(※GANG PARADEファンの総称)のことを、すごく調べてくださっていて。ライトを当ててくれたり、いろんな工夫をしてくれたんですよね。遊び心を持ってライブを作っていく姿勢がすごく素敵で、それがしっかりお客さんに伝わっていたし、対バンライブをする上で、すごく大事なことを学ばせてもらいました。本当に学びが多かったです。
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左から、月ノウサギ、ヤママチミキ、キャ・ノン、アイナスター
──ミキさんはどう感じましたか?
ミキ:めちゃくちゃ引き込まれましたね。ドリアンさんは、いろんな準備をしてくださったり、私たちのことをすごく調べてくれていたりして、それを自分たちのライブの中でしっかり表現してくれていたんですよね。そういうスタイルの対バンって今まであまりなかったので、すごく衝撃的でしたし、ライブ自体もめちゃくちゃ楽しかったです。MCでもお客さんを巻き込んでいて、ちゃんと言葉を選んで、お客さんの心を掴んでいくのがすごくかっこよかった。「ずっと見ていたいな」って思いましたね。この前、写真を撮らせてもらったときも、ライブが面白すぎて、気づいたらニコニコしながら撮影していました(笑)。
やっさん:ドリアンね、かっこいいですよ。
一同:(笑)
やっさん:アイドルに「かっこいい」って言われたら、それは誇らしいやろ!
ドリアン最速の楽曲制作!?
──今回、超能力戦士ドリアンが楽曲提供することになったのは、ギャンパレ側からのオファーがあってのことなんですか?
けつぷり:オファーをもらったからと思ってたんですけど、よく考えたら僕がワーナーの担当の方に名刺を押し付けたんですよ。たぶんそのときに、「曲提供もしたいです!」みたいなことを無意識に言ってましたね(笑)。
マイカ:でも、うちらも「絶対に作ってください!」って思ってました!
けつぷり:つまり、相思相愛ってことですね!
やっさん:おおお! それは嬉しいですね!
けつぷり:たぶん、その日のライブの印象が良かったから、正式に依頼をもらえたんだと思います。
──テーマや方向性について、リクエストはあったんですか?
けつぷり:打ち合わせをさせてもらう中で、「自己紹介ソングみたいな曲がないので、そういう感じでお願いできれば」というリクエストがありました。で、「これ、もう書けるな」と思って、打ち合わせが終わった瞬間に歌詞を送ったんですよ。
ギャンパレメンバー一同:えーーー!
やっさん:打ち合わせ自体は1時間くらいやったんですけど、その途中で「ライブの1曲目でやりたいです」とか、「ちょっと自己紹介っぽくしてほしい」とか、いろいろリクエストをもらって。「じゃあ、何をいじっていいですか?」って聞いたら、「人数が多いのをいじるのはアリです」みたいな話になって。打ち合わせの段階で「人数多いのをネタにするか」「メタ的な歌詞にするか」と考えて、ある程度の形が決まったんですよね。で、打ち合わせが終わってすぐに鼻歌を録音して……。
──すごいスピード感ですね。
けつぷり:打ち合わせは俺に任せて、やっさんはその間に歌詞を書いてた(笑)。ほんまに、自分たちの曲でもこんなスピード感で作ったことないくらい、最速でしたね。
──おーちくんは、今回の楽曲提供の経験を通じて、どんなことを感じましたか?
おーちくん:レコーディングに参加させてもらったんですけど、やっぱりアイドルさんってすごいなって思いましたね。ギャンパレは11人それぞれに個性があって、全員違う色を持っているんですよ。「箱推し」って言葉がありますけど、その気持ちがすごく分かりました。アイドルのファンが「全員推したくなる気持ち」って、こういうことなんだなって(笑)。貴重な経験でした。
──メンバーの皆さんは、最初にデモを聴いたとき、どんな印象を持ちましたか?
マイカ:ドリアンさんが楽曲を作ってくださるって決まったって、スタッフさんから連絡が来たんですけど、そのあとすぐにデモが送られてきて、その時点で、「えっ、早っ!」「やば!」みたいな(笑)。みんなで聴いて「これ絶対いいじゃん!」ってなりました。ライブに欠かせない曲になる未来が見えましたね。本当にありがたいなって思いました。
ドクソン:1回聴いただけで忘れられないメロディーでしたね。ぱっと聴いただけなのに、次の日には何人かが口ずさんでたんですよ、練習中に(笑)。それくらい、めちゃくちゃキャッチーで。もうクセになる曲だなって、みんな言ってました。
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左から、ユイ・ガ・ドクソン、キャン・GP・マイカ、アイナスター
──自己紹介ソングをもらったことについては、どう思いますか?
メイ:サビの歌詞が、本当に初めて見た人が思うことなんですよね。「二桁超えると覚えるの大変」とか。だから、ギャンパレのことを知らない人がいる場所で歌ったときに、よりインパクトがありそうだなって思いました。早くライブで披露したいです!
ノン:私も、まだライブで披露していないのに、もう絶対に盛り上がる曲だって確信しています。マイカが振り付けをつけてくれたんですけど、曲もキャッチーだし、振り付けもキャッチーで、1回見たら印象に残るような仕上がりになりました。自己紹介ソングって、グループの色がすごく出ると思うんですけど、今回の曲は、めっちゃギャンパレらしいなって思います。本当に、こんな素敵な自己紹介ソングをもらえて嬉しいです。
アイナスター:私は、「手を挙げて!」「おい!おい!」ってコール&レスポンスする部分がすごく好きで。初めてドリアンさんのライブを見たときに思ったんですけど、「ここで盛り上げる」「ここでコールしてもらいたい」っていう指示がすごく的確なんですよ。初めてドリアンさんのライブを観た遊び人も、すぐにノれるようになっていて、フロアの一体感がすごかった。まさかそのスタイルを、ドリアンさんご本人から楽曲として提供してもらえるとは思っていなくて。この曲をライブでやるのが、めちゃくちゃ楽しみです。
──振り付けはどんな感じになっているんですか?
マイカ:振り付けは、レコーディングのときにドリアンさんに「どんな感じがいいですかね?」って聞いてみたんです。そしたら、その場で真似して一緒に楽しめるのが大事だっていうアドバイスをいただいたので、それを意識しました。特に、途中の間奏でメンバーの名前を一人ずつ呼んでくれる部分があるんですけど、そこではピンスポットを当てて一人ずつ見せるような振りを入れています。あとは、ギャンパレの曲の中でも、1回見たらすぐにできるというのを徹底しました。普通だったら、1番を見て、2番でやっとできるみたいなことが多いんですけど、この曲は1番の途中でもうできるようなキャッチーでシンプルな振りにしました。さらに、手を上げる振りも、通常なら片手でやることが多いんですけど、人数の多さをより活かすために、あえて両手を使うことで迫力を出す工夫をしています。
やっさん:アイドルって、お客さんが振りコピする文化があるけど、結構難しい振りが多いじゃないですか。でも、この曲はライブの1曲目にやることが多いだろうし、知らない人が聴くことも考えて、誰でもすぐにできる動きがいいなと思って。メンバーの名前を呼ぶ部分は最初からイメージして作っていたので、その箇所はあらかじめ決めてました。でも、それ以外の部分はどうしたらいいか分からないかなと思ったので、そこはお任せしましたね。
──ドリアンさんたちが名前を呼ぶアイデアは、どういう着想から生まれたんですか?
やっさん:実は最初、僕がデモを作った時点では、メンバーそれぞれの座右の銘みたいなフレーズを入れようかなと思ってたんです。
けつぷり:「唯我独尊、ユイ・ガ・ドクソン」とかね(笑)。
マイカ:一応、メンバーも「好きな言葉」とかを出してはいたんです。
やっさん:尺の問題で、ボツになりました(笑)。でも、そういうのを知っておくと、楽曲を聴いたとき「こういうのを言いたかったんだな」って感じてもらえるかもしれないですね。
──ちなみに、座右の銘にはどんなものがあったんでしょう?
ワーナースタッフ:例えば、マイカはの座右の銘は「限界を作らない」です。
けつぷり:おお、ちゃんとしてる!
ワーナースタッフ:アイナスターは3つくらい案を出しましたね。そのうちの1つが、「ナス、年中、旬」っていう。
一同:おおおー!
アイナスター:私、「ナス」って呼ばれてるので(笑)。
やっさん:それは絶対使うべきやったな(笑)。
ギャンパレ史上最速のレコーディング!?
──楽曲のレコーディングで印象的なエピソードはありましたか?
けつぷり:いや、むちゃくちゃありますよ(笑)。まず、11人のレコーディングが初めてだったので、1人あたりにどれくらいの時間を割くべきなのかも分からなくて。でも、みなさん曲を完璧に覚えてきてくれていたので、歌録り自体すごくスムーズに進んだんですよ。キャラを出してほしいとか、Aメロの語りパートだったり、相づちをアドリブで入れてほしいとか、そういう無茶ぶりも結構お願いしたんですけど、誰一人迷うことなく、すぐに対応してくれて。まるで動画企画を撮っているみたいな感じで、恐れるものがないっていうか(笑)。
やっさん:そうそう。「これぐらいの無茶振りなら、普通にできるでしょ?」みたいなノリでやってくれたから、めっちゃ頼もしかったですね。
けつぷり:ほんとに何の心配もなく、滞りなく進みすぎたんですよ。逆に、ハプニングが何もない!みたいな(笑)。
やっさん:レコーディングの日程、2日間押さえてもらってたんですけど、途中で「これ、1日でいけるんじゃね?」ってなりましたもん(笑)。
メイ:メンバーサイドでは、逆に、めっちゃスムーズにレコーディングが進むっていう噂が流れてたんですよ(笑)。私は2日目だったんですけど、1日目がすごく巻いたらしくて、「すごいスピードで終わるらしいから、覚悟していきな!」って言われました。
マイカ:「2回ぐらいしか歌わないらしい」って(笑)。「マジで!? そんなにすぐ終わるの!?」って思いながら行きました(笑)。1回歌ったら終わり、みたいな感じだったらどうしようって、めっちゃドキドキしてました(笑)。
アイナスター:今までで最速のレコーディングだったかも。
──必要以上に何回も歌う必要はなく、しっかり歌えていたということですね。
けつぷり:こっちが必要な箇所はしっかり録らせてもらいましたし、もしメンバーさんが「ここはもっと頑張りたい!」っていうところがあれば、そこはもう一度録るようにして。必要十分に録れているという確信があったので、こっちとしてはまったく問題なかったですね。
──完成した音源を聴いて、ドリアンさん的に手応えはいかがですか?
やっさん:もちろん、手応えはあります!って言うしかないし、実際あるんですけど、僕らの曲って、ライブでどう化けるかが大きいんですよ。曲単体でもキャッチーに作ったつもりではありますが、実際にライブでどうやって盛り上がるか、それを見ないと安心できないんですよね。だから、早くライブで披露して、お客さんの反応を見て安心したいです(笑)。
怪我の功名としてエンタメに昇華する方法
──せっかくなので、メンバーからドリアンさんに聞いてみたいことはありますか?
ミキ:MCって、事前に固めていくんですか?
やっさん:ワンセクションだけはちゃんとしたことを話す部分を作っていて、そこはある程度決めています。でも、それ以外はあまり固めないですね。昔は固めてたんですけど、ラジオの仕事をやるようになってから、「普通に喋った方が楽しいな」って思うようになって。あと僕らの場合、30分とか1時間セットぐらいのライブだと、進行の要素がめちゃくちゃ多くなるんですよね。例えば、ライブ中の説明だったり、趣旨説明だったり。だから、「この土地の名物は~」みたいな雑談系のMCって、意外とやったことないかもしれないです。
ドクソン:うちらはツアーで、地名のMC結構やりますね(笑)。
けつぷり:その代わり、脱線はめっちゃします。その日にあったこととか、ハマっていることに引っ張られて、バーっと話がそれていきますね(笑)。で、おーちくんがめっちゃツッコむ!みたいな流れがある。でも、最初から決めてはいないですね。
やっさん:ツッコんでくれるって分かっているから、自由にやれるんですよね。強めの言葉を使っても、ツッコんでくれるからちゃんとエンタメとして成立するし、戻るポイントができる。ツッコんでもらえるのって、めちゃくちゃ楽ですね。
──ギャンパレメンバーから、他に何か聞いてみたいことはありますか?
ドクソン:恐竜の着ぐるみを着たりするのって、誰が考えてるんですか?
けつぷり:これは語ると長くなりますよ(笑)。
おーちくん:「恐竜博士は恐竜見たことないでしょ」っていう曲のMVを撮るときに、恐竜の着ぐるみを借りようって話になったんです。着ぐるみの手配を僕が任されて、引き受けたんですよ。東京でのライブ翌日にロケ地を押さえてたので、「じゃあそこで撮ろう!」ってなってたんですが……僕、着ぐるみ詐欺に引っかかったんです。
ギャンパレ一同:えええ─(笑)!?
おーちくん:もともと、テーマパークとかで使われるような本格的な着ぐるみをレンタルしようと思ってたんですよ。でも、レンタルの着ぐるみ詐欺っていう、めちゃくちゃニッチな詐欺に引っかかって(笑)。お金を振り込んだのに、全然連絡が来なくて、「おかしいな?」と思って調べたら、架空の釣りサイトだった。レンタル着ぐるみのサイトを巧妙にコピーしてる詐欺サイトで……。
──それ、いつ気づいたんですか?
おーちくん:前日の夜です(笑)。「ヤバい!」ってなりましたね。でも、MVを撮るためのロケ地はもう押さえてるし、スケジュール的にも動かせないし、どうしようってめっちゃ探しまくった結果……なんと、Amazonに恐竜の着ぐるみが売ってたんです。
メイ:Amazonで見つけたんですね(笑)。
やっさん:今でこそ、ハロウィンとかでよく見るタイプの恐竜の着ぐるみなんですけど、当時(2017年頃)はまだ全然見かけなかったんですよね。
けつぷり:「こんなんあるんや!」って、当時は驚きましたね(笑)。
おーちくん:Amazonのお急ぎ便ならギリギリ間に合うってことで、即注文しました。で、結果的にその恐竜の着ぐるみを使ってMVを撮影したんですけど、実際に着てみたら、空気で膨らむし、ライブでもいけるんちゃう?ってなって(笑)。まさしく「怪我の功名」ですね。着ぐるみ詐欺に引っかかったおかげで、今もライブで7年、8年と使い続けることになりました(笑)。
けつぷり:一番リピートして買ってるのは、うちかもしれません(笑)。
やっさん:ティラノサウルスレースの企業よりも買ってるよな(笑)。
おーちくん:そうそう。でも、ライブ中に激しく動くから、破れたり擦れたりしちゃうんですよね。ビニール製だから、消耗が早いんです。うちには恐竜の着ぐるみの残骸が10体くらいあります(笑)。
──それをステージのパフォーマンスにまで昇華しているのがすごいですよね。
やっさん:うちは、ドラムとベースがいないバンドなのに、ドラムソロをやるバンドなんで(笑)。「ないものをどうやってやりくりするか」っていうのが、癖になってるんですよね。最初はしょうがなくやってたことでも、続けているうちに「これはこれでアリやな」ってなって、それがうちのエンタメになってるんですよね(笑)。
──最後に、ドリアンさん側からギャンパレのメンバーに向けて、激励の言葉をいただけますか?
けつぷり:人生論みたいなやつ?
やっさん:いや、そういうのじゃないでしょ(笑)。
──同じステージに立つ者同士として、メッセージ的なものをお願いできたらと。
おーちくん:人生、着ぐるみ詐欺に引っかかるようなミスをしても、それがプラスに転ぶこともあるんですよ(笑)。だから、嫌なことがあっても前向きに生きてください!
やっさん:この曲って、完全にライブ用の曲なんですよ。だから、観てくれた人はライブ映像をどんどんSNSにアップしてほしい。で、投稿するときに「人数多い!」って書いて、「そんなことないよ! 僕の知ってるアイドルのほうがもっと人数多いよ!」っていう、謎のマウントコメントをしてくるコメントが増えたら、勝ちです。
──そういう狙いもあるんですか(笑)!?
やっさん:そう言いたくなる部分を刺激するためのサビでもあるので(笑)。「いやいや、僕の知ってる〇〇のほうがもっと人数多いし!」みたいなコメントを増やして、ライブ映像のインプレッションを伸ばして、この曲を育てていってください!
──新しいプロモーション戦略ですね(笑)。
やっさん:あと、アイドルのライブに限らずなんですけど、「ライブ行かれへん報告」はいらんよ!ってことは言いたいですね(笑)。
けつぷり:これは3人とも思っていることなんですけど、自己紹介ソングとして作ったし、どこを誰が歌うかもめちゃくちゃ悩んだんですよ。だからこそ、この曲が長く、今のメンバーで歌い続けられるものになってほしいなって、マジで思ってます。
メンバー全員:ありがとうございます!
けつぷり:最後に、めっちゃいいこと言ったな(笑)。
■リリース情報
2025.02.16 Release
Digital Album「GANG RISE(Introduction)」
https://gangparade.lnk.to/GANGRISEintro
01. So many members
02. Sparkling Moon
03. パショギラ (11SOUL ver.)
04. Peace☆超パニック (11SOUL ver.)
05. Träumerei (11SOUL ver.)
06. 一夏 (11SOUL ver.)
07. 躍動 (11SOUL ver.)
08. 涙は風に、思いは歌に (11SOUL ver.)
09. グッドラック・マイフューチャー
10. ROCKを止めるな!! (11SOUL ver.)
2025.06.18 Release
Major 3rd Album「GANG RISE」
商品予約リンク: https://gangparade.lnk.to/3rdAL
品番:完全盤 WPCL-13637〜8 / 厳選盤 WPCL-13639
価格:完全盤(2CD+Booklet) \7,700(税込) / 厳選盤(1CD) \3,300(税込)
収録内容:2024年にリリースしたシングル楽曲7曲の現体制11人バージョンに加え、新曲を多数収録予定。
■ツアー情報
GANG RISE TOUR
【公演日時】
2025年4月19日(土) 宮城・Rensa
open/start 15:00/16:00
[問] G/I/P https://www.gip-web.co.jp/t/info
2025年4月26日(土) 北海道・PENNY LANE24
open/start 15:00/16:00
[問] WESS info@wess.co.jp
2025年4月27日(日) 北海道・PENNY LANE24
open/start 14:00/15:00
[問] WESS info@wess.co.jp
2025年4月29日(火祝) 神奈川・Bay Hall
open/start 15:00/16:00
[問] KM MUSIC 045-201-9999
2025年5月10日(土) 新潟・NEXS NIIGATA
open/start 15:00/16:00
[問] キョードー北陸 025-245-5100
2025年5月17日(土) 愛知・THE BOTTOM LINE
open/start 15:00/16:00
[問] ジェイルハウス 052-936-6041
2025年5月24日(土) 香川・高松MONSTER
open/start 15:00/16:00
[問] DUKE高松 087-822-2520
2025年5月25日(日) 広島・LIVE VANQUISH
open/start 15:00/16:00
[問] 夢番地 広島 082-249-3571
2025年5月31日(土) 福岡・DRUM LOGOS
open/start 15:00/16:00
[問] BEA 092-712-4221
2025年6月7日(土) 大阪・BIG CAT
open/start 15:00/16:00
[問] サウンドクリエーター 06-6357-4400
2025年6月8日(日) 兵庫・Harbor Studio
open/start 15:00/16:00
[問] サウンドクリエーター 06-6357-4400
2025年6月15日(日) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)
open/start 17:00/18:00
[問] KM MUSIC 045-201-9999
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【チケット料金】
『通常チケット』 スタンディング 4,800円(税込)
※全て電子チケットとなります。
※未就学児童入場不可
【学生キャッシュバック】
・中学生以下の方は当日会場にて 4,000円をキャッシュバック致します。
・高校生の方は当日会場にて 2,000円をキャッシュバック致します。
・大学院生・大学生・専門学生・短大生の方は当日会場にて1,000円をキャッシュバック致します。
※当日、学生証が必ず必要となります。お忘れない様お願い致します。
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◆プレリザーブ抽選先行三次
【通常チケット】スタンディング 4,800円(税込)
【受付日程】2月12日(水)18:00〜2月17日(月)23:00
【受付URL】 https://w.pia.jp/t/gangparade/
※お一人様4枚まで
※電子チケットとなります。
◆プレリザーブ抽選先行四次
【通常チケット】スタンディング 4,800円(税込)
【受付日程】2月18日(火)18:00〜2月24日(月)23:00
【受付URL】 https://w.pia.jp/t/gangparade/
※お一人様4枚まで
※電子チケットとなります。
◆チケット一般発売日
【受付日程】3月15日(土)10:00〜
【受付URL】 https://w.pia.jp/t/gangparade/
※お一人様4枚まで
※電子チケットとなります。