お笑いラジオアプリGERAで毎週水曜配信中のラジオ番組『ヤマトパンクスの銀河巡礼概論』。PK shampooのVo.ヤマトパンクスとスタッフ・アリマが、さまざまな話題について語り尽くします。今週のテーマは『ハグレ者たちの集まりAT系』(2025年3月5日公開)。
ここからはその書き起こしをお送りします。
AT系が生まれた経緯、梅キュウリもAT系?
アリマ:おハガキが届いております。「突然、ヤマト兄貴のABEMA Primeに「ATフィールド系というジャンルに驚愕」という速報が流れたかと思ったら、ネットニュースの記事になっていたり、おまけにスギムさんが「俺たち何? チームAT系」とか書いていたり。AT系とは一体、なんなのですか?」ということですが。
マジで知らんかったけど生放送でテロップ出てたらしい。ABEMAのサーチ力すげえ https://t.co/xyLSkS0nuo pic.twitter.com/Duya8cIlZS
— ヤマトパンクス/PK shampoo (@netchinpira) February 17, 2025
ヤマト:発端、言わんかったっけ、ラジオで?
アリマ:いや、ラジオでは言ってない。
ヤマト:StoryWriterっていう、それこそカルチャーメディアやってはる結構ベテランのライター(西澤)さんと俺すごい仲良くて、色々記事も書いてもらったりとかしてんねんけど。で、2人で渋谷で飲んでる時に、「俺、最近おもろいことないんですわ」みたいな話をしてて。そしたら西澤さんも「俺も全然ない」みたいな。「最近なんかいいバンドとか見つけました?」って聞いても、「いい曲やなと思ったりはするけど、バンドとしておもろいとかはもう全然久しく見つけてないね」みたいな話とかずっとしてて。逆に、「今まで最後におもしろいと思ったものなんだったんですか?」みたいな話とかしてたら、大体そういうのってシーンになってますよね、みたいな話になって。それこそメロコアとかメロディックパンクだったらAIR JAM世代とか言われたり、青春パンクとかも、ちょっと名前は「え……」って思うけど、それはそれで、そういう1つのシーンになってるなって。
アリマ:ありますよね。残響系とかも。
ヤマト:そうそう。残響系とか、ボカロ系とか、最近のシティポップリバイバルとか、いろんなんがあって。俺らってそういうシーンができてないから、事件性もないし、面白くないんじゃないですかみたいなことになって。で、「俺らってなんなんやろ?」「あえてつけるならなんなんやろか?」っていう話をしてた時に、俺がぽろっと、例えばATフィールドにいる系のとかって言って。ATフィールドっていうロックエージェント制作事務所みたいなのがあんねんけど、そこで担当してる系のバンドと結構俺らは対バンしてて、ツーマンとかツアーとか回ってきましたねみたいな話してたら、AT系っていう名前がやけにはまって。俺と西澤さんの間で、「お、この梅キュウリ、ちょっとAT系やん」みたいな。
一同:(爆笑)
アリマ:応用が早すぎんねん(笑)。
ヤマト:「ここの梅キュウリは切り方とかも斬新で、梅もただの梅じゃなくて、ちょっとシソとか、隠し味ある系やな」みたいな話になって。
アリマ:そういうことか。
ヤマト:ちょっと自己主張強い梅キュウリやったりしたのよ。イキがいい感じ。それこそ2軒目行こうとか言ってる間も、「お、あの看板、ちょっとAT系やな」とか、俺らの間でAT系って言葉が生まれて、その次の日に、スギム(クリトリック・リス)さん、モーモールルギャバンのヤジマXさん、若手のニンクスっていうバンドのベース・ふじおがやってる超☆社会的サンダルのバンド、ザ ニンクスのスリーマンがあって。それに西澤さんが行ったらしいんだけど、スギムさんにぽろっと、「昨日ヤマトくんと飲んで、AT系っていう言葉が生まれて、今ちょっと我々の間で小ブームなんですよね」みたいなことを言ったら、もうスギムさんが「我らはAT系や!」って大騒ぎしだして。あの人、どこにも属したことがないから、多分属する場所が見つかってすごい嬉しかったんやと思う(笑)。
俺たち何?え?
チームAT系 チームAT系「AT系」は2025年のトレンドなるか?ーワチャ系から音楽シーンの概念を考える https://t.co/5qfqbAZfEY
— クリトリック・リス (@sugi_mu) February 17, 2025
アリマ:なるほど、ようやくチームができた、と。
ヤマト:それで言うたら、ふじおってやつとか、みんながもうAT系って言い始めて。
誰がなんと言おうともAT系で‼️🔥🔥🔥 https://t.co/iopG4hpdRw pic.twitter.com/SNWtd3zpYO
— 毒坊ふじお (@fuji8012) February 17, 2025
AT系という概念、半分ギャグとして半分本気でおもしろいんちゃうかって
ヤマト:ATフィールドっていうのをもうちょっと解説すると、プロデューサーの青木勉さんっていう方がいて、そのATフィールドっていうのも、エヴァのATフィールドじゃなくて、青木勉(あおきつとむ)フィールドの略称やから(笑)、本来のATフィールドと意味が違うねんけど。で、その会社がなんか担当する、あるいは担当していそうな、あるいは過去担当していた、などなど。
アリマ:包括的にね。
ヤマト:そう、包括的に。定義をなんとなく話すならば、音楽はもちろん素晴らしいとして、プラスアルファ、ボーカルに一癖あったり、ちょっと個性があったり、主張があったり。ボーカルだけじゃなくていいねんけど、もう一癖ある感じのバンドって、あるやんか? それこそ我らもそこに入ってると。恥ずかしながら自分らで言っててどうなんだと思うけど(笑)。ともすれば、日本のロックシーンからはみ出しているような、でもはみ出しているが故に、そこが中心になっているような、もう1つのオルタナティブみたいな。
アリマ:別のピラミッドというかね。
ヤマト:そういう人たちを、なんとなくAT系と言っている。そこには、居酒屋・山賀の梅キュウリも入ってくるし(笑)。
アリマ:あははは。そういうところ、広いっすね。AT系は。
ヤマト:だから、もちろん音楽だけじゃないわけよ。僕らが言うてるのは。「お、AT系やな」って言葉は、ちょっと半分小馬鹿も入ってるというか、なんて言ったらいいのかな。親に聞かれたらちょっと嫌やみたいなバンドやったりもするし、決してディスってないんやけど。難しいねんけど。だから、ものすごい裾野は広い。オルタナティブっていうか。
アリマ:いや、でも、いい概念じゃないですか。
ヤマト:はみ出しものと言ってしまうと悪口になるけど、オルタナってカウンターでもあるから。
アリマ:カウンターカルチャーと言ってもいいし。
ヤマト:多分いろんな言葉で形容できるけど、それを今までなかった言葉でひとまとめにするとするならば、AT系って感じかな。そういうムーブメントが現れればいいんじゃないって。それこそ、昨日あたり西澤さんのXで見たけど、SUNNY CAR WASHのアダムが、AT系のハンドサイン作ってて(笑)。
アリマ:だから、早いんやて(笑)!
ヤマト:ピースを下にして、で、そこにこうやって。ラジオで説明しづらいんで、投稿を見てください(笑)。
AT系のポーズが爆誕した瞬間#AT系@adamatic_g @sad_machine_06 @heydra5six pic.twitter.com/orybIxzIV7
— 西澤メロディ裕郎 (@nishizawahiroo) March 3, 2025
ヤマト:あれはちょっと俺も恥ずかしかった(笑)。
アリマ:これは恥ずい(笑)。やっぱ、弾かれ者が多すぎて、テンション上がってもうてる。
ヤマト:誰が弾かれ者じゃ(笑)!
一同:(笑)
ヤマト:半分ギャグとして、半分本気で、なんかおもろいんちゃうって。
アリマ:いいじゃないですか。
ヤマト:で、ATフィールドはBAYCAMPってフェスもやっていて、そこにも繋がってくる。俺、全然BAYCAMPに出たことないんやけどね。決して悪い言葉でもないけど、褒め言葉なのかどうかも怪しい感じの概念やね。だから、人に使う時はちょっと考えてください(笑)。クラスメイトとかに『君、AT系だね』とか、女の子に言うのは考えたほうがいい。
アリマ:いや、言いたいわ。すごい言いたい。なんか便利やわ。
ヤマト:アリマはAT系やな。
アリマ:俺みたいなやつはAT系やな。
ヤマト:だから、芸人さんとかにもAT系っぽい人はいると思うし、俳優さんにもいるやろうし、映画とかにもAT系の映画はある。
アリマ:それはいっぱいいるでしょうね。
ヤマト:身近なAT系を探すというか、AT系の一覧みたいなウィキペディア作ってや(笑)。AT系に属するとされるカルチャーの一覧とか(笑)。
ここから、話題は何がAT系か否かという話へ。
ラクロスはAT系? ゴルフは? ボーリングは? ラウンドワンは? ヤンキーは? 渋谷の黒ギャルは?
続きは、ラジオ本編で!